演習が開始した一時間後、〇三・〇〇、第一次攻撃が終了、それを報告しに、通信兵がやってきた
「司令官、第一次攻撃は終了、予定通り、敵対空陣地、並びに電探設備を攻撃、これを破壊しました」
「そうか、作戦通りか」
すると、陸奥艦長の山口大佐がやって来た
「司令官、この世界は航空機が無いと聞きますが、艦載機を集中運用してもよろしいのですか?」
「燃料弾薬に関して言えばある程度話はついているので」
「もし、よろしければ内容を教えて頂けますか?」
「分かりました。まず、艦載機の燃料ですが、現在こちらの世界で使用されている飛行船の燃料が転用可能のため、そちらを使用、航空爆弾もそちらを使用します。しかし、機銃弾は存在していない為、こちらで軍事製品を生産している万里小路重工に製造を依頼し、試作品が完成しているとのことです」
内容を説明すると、艦長が驚いていた
「入院中にそこまでしているとは思いませんでした」
「入院中暇でしたからね、所で話は変わるんですけど、何で俺が艦隊司令に選ばれたんですか?」
「それは、司令官が生まれも育ちも航空機動艦隊だからではないですかね」
「本当にそれだけですかね?」
俺は疑問に思い、艦長はまた続けた
「それに、高杉長官の親族と言うのと含まれて居るとは思いますが、1番はその功績だと思われます。」
「功績と言いますと?」
「それは、少将と言う階級によって証明されているではありませんか」
「戦時特例で少将になっただけで元は中佐ですよ」
「それでも、二十代前半で中佐なんてまず普通なら無理ですよ」
「それは、高杉長官のコネと言う側面もあるとは思いますけどね」
そう答えると、懐中時計をポケットから取り出し、蓋を開け、時間を確認すると、艦長に指示をした
「艦長、そろそろ射撃地点まで移動を開始しましょう」
「了解しました。今回は直射でよろしいですか?」
「はい、直射で頼みます」
「了解しました。航海長、微速前進、針路〇二〇」
「宜候!微速前進、針路〇二〇!」
先程、俺の懐中時計を見て疑問に思った山口大佐が聞いてきた
「司令官、軍支給の懐中時計に蓋ってありましたっけ」
「これは兵学校に入る前、恋人に貰った物でして」
「そうだったんですね。それで、その方とは兵学校に入ってから会われたのですか?」
「いえ、兵学校に入ってからは1度も会えてません」
「そうだったんですね」
「自分は昔、この世界に居まして、その時貰ったので」
「司令官、その方と、また会えると良いですね」
「ええ、そうですね」
その後、戦艦隊は硫黄島に向け移動、艦載機による攻撃が終了し、〇四・二五になっていた
「司令官、全艦の戦闘配置完了しました。」
そう、艦長が報告してきた
「分かった。全艦、主砲を旋回し、〇四・三〇まで待機、〇四・三〇になると同時に射撃を開始する」
「了解、左舷砲戦用意!」
艦長が指示をすると総員が慌ただしく動き始めた
「宜候!左舷、砲戦用意!主砲、電探と連動!」
少しすると、伝声管より声が聞こえてきた
『射撃指揮所より艦橋。主砲の回頭終了、いつでも射撃出来ます』
「そうか、時間だな。主砲、一斉射撃、撃て!」
俺が指示すると陸奥の主砲、四基八門が火を吹いた。その後、陸軍の上陸までの間、海岸防衛陣地を攻撃。〇五・〇〇、歩兵三個師団が上陸、三十分後、橋頭堡を築き、前線司令部を構え、増援部隊上陸させ、戦闘は内陸部へ移って行った。その後、〇九・〇〇、一機の空中指揮管制機が西之島上空を飛行していた。
「機長、何で俺達はこんな所で飛んでなきゃ行けないんですか?」
そう、新人の副機長がぼやいていた
「そうボヤくな、昨日の出来事知ってんだろ?それの警戒だよ」
そう、副機長に言うと、電探室から電探手がやって来た
「機長、高度1500以下になると映像が乱れます。もう少し高度を上げて頂けますか?」
「分かった。高度を上げるが、電波妨害でも受けてるのか?」
「おそらく、その可能性は高いかと」
「ありがとう。高度を1500以上にするぞ」
いつもだとすぐ、復唱して来るが、今回はして来ず、副機長の方に顔を向けると、教官艦と思わしき、こちらの世界に来て初めて見た艦と同型の艦が学生艦と思われる陽炎型に主砲を向けていた。
(これが、艦長が言っていた事態か)
艦長が言っていたことが頭に過るとすぐに叫んだ
「すぐにビデオを回せ!」
そう叫ぶと副機長がすぐにビデオを回し始めた。その直後、ビデオを回し始めるのを待っていたかの様に、教官艦が学生艦に向け、砲撃を始めたのだった。
それを見た直後、通信手に伝えた
「通信手!母艦にこの事を知らせる。文面は教官艦と思わしき艦艇が学生艦を砲撃す。以上だ!」
大変長らくお待たせいたしました。次はもう少し早く投稿できるよう頑張ります。
追加する艦艇
-
潜水艦
-
空母
-
戦艦
-
水上機
-
その他