教官艦による学生艦への攻撃の報はすぐさま建御雷から陸奥に座乗する高杉の下に届いた
「やはりか」
俺がそうつぶやいた。すると、艦長が話してきた
「司令官、ここは我々に任せて建御雷にお戻りください。昨晩の件と言い、この事は今後の艦隊運用、ましてや、今後のこの国の今後に関わる一大事です」
「艦長、行動は早いに越したことは無いが、情報が全く無いに等しい現状、簡単に動く訳にはいかん、せめて、管制機が戻って来るまでは、我々はこの演習に集中するべきだ」
「はッ、了解しました」
「管制機が戻って来たらすぐに会議を始める。艦長はどうする」
「私もご一緒させていただきます」
「そう言うと思ったよ」
そう言った直後、陸軍より支援要請が来た
「司令官、陸軍より内陸部に向けて砲撃要請です」
「諸元入力は終わってるな?」
「はい、すべて終了してます!」
「そうか、射撃タイミングは砲術長に任せる」
「はッ、了解しました!」
その数時間後、晴風の離脱を確認した空中指揮管制機が帰還、すぐさま旗艦を陸奥から建御雷に戻すと同時に、空中指揮管制機、星鵬が撮影した映像を確認し、今後の行動を決める為、巡洋艦以上の艦長と水雷戦隊司令が集まった。
少し後、硫黄島前線司令部にて、東部軍総司令官、
「現状の歩兵三個師団に二個機械化装甲師団では少なすぎる、しかし、これ以上北部方面軍から部隊を抽出すると北方の守りが手薄になる、どうした物か」
そう言い、頭を抱えていると、司令部テントに北部方面軍司令官、桂彰彦中将がやって来た
「閣下、作戦はどうですか?」
「やはり、アリューシャン列島全域を占領維持をしようとすると現状の部隊では少な過ぎる」
「閣下、これ以上我々の部隊の抽出を行いますと、北方の守りが手薄になってしまいます。東部方面軍や中部方面軍から兵力を回して頂けませんか?」
「それは重々承知している、しかし、東部方面軍の主力や中部方面軍や小笠原兵団は敵の海上要塞の備えで動かすことは不可能だ」
「しかし、現有戦力では全く足りません」
「分かった、そこまで言うなら日本海側の歩兵一個師団と二個機械化師団をそっちに回すように手配をしておく」
「感謝します閣下」
中将が礼を言った直後、大将が立ち上がった
「少し疲れた、外に出るが君もついてくるか?」
「はッお供します」
中将と共に司令部テントを出て、数秒後、内陸部に艦砲が着弾した
「流石は戦艦だ、
「我々の主力の空爆用の飛行船は小型爆弾しか付けれず、その上、足が遅いですから」
「たしかにな、新型の偵察用の高速飛行船ですら偏西風に載せて最大速力を出したら300キロ行く位だったしな。そう言えば米国で高速飛行船の試験があったと聞いたが、それはどんなのなんだ?」
「はい、確かターボジェットエンジンを使用した飛行船の試験をしていたそうですが、最大でも時速450キロ程度だったと聞きました」
「そう聞くと浮かべる為に必要な水素やヘリウムが逆に足かせになっているのがよくわかるな」
「はい、発動機の出力のみで浮かび上がる機体は我々の世界でも作れたと思います、しかし、今の発動機の性能では1からそう言う物を開発するには強力すぎますから、人命を考えると我々だけでは不可能だと思いますね」
「ああ、小型発動機が開発された当初から開発してれば怪我ぐらいで済んだだろうが今の性能では即死するだろう。所で中将、先程から海軍の支援砲撃のキレというか支援から砲撃までの時間が掛かってると思わんか」
「確かに、少しだけ遅くなっていますね」
「何かあったのかもしれん、直接行って確かめてみる」
そう言うと、阿南大将は艦隊に向った
少し後、建御雷会議室
星鵬が持ち帰った映像を確認し終わり、会議が始まった
「まず、訓練弾で艦は沈むものなのか?」
俺がそう言うと第四水雷戦隊司令が答えた
「被害対策を適切に行えば沈む事はありません。しかし、もし、何らかの原因により、被害対策が行えない場合ですと浸水により沈む可能性は大いにあります」
「ありがとう、あと、命中弾が無いのは実際に乗り込んでみた作戦参謀的にはどう思う」
「はい、改インディペンデンス級、以降は改イ級と略させていただきます。この改イ級ですが、射撃管制装置を積んでおり、管制装置を使用して射撃をしますと命中率は100%に近い値が出ます。これも何らかの影響により、管制装置が不具合を起こしていますと命中率は格段に下がります。ここからは私個人の見解になりますので話半分にお聞きください。」
「まず改イ級による実弾射撃ですがおそらく沈める気で撃っていると思います。次に命中率の低さですが射撃管制装置の不具合で間違いたいでしょう。これは管制装置故障時の射撃手順に沿っていますので管制装置の不具合は間違い無いと思います。最後に沈没した件ですがこちらは私にも分かりかねます」
「そうか、ありがとう」
作戦参謀が説明し終わり、俺が礼をした直後扉をノックされ通信兵が慌てて入って来た
「何事だ」
「はッ、緊急電であります」
その言葉を聞いた瞬間、その場にいた全員が直ぐ、動けるように身構えた
「読んでくれ」
「はッ、発 海上安全整備局 宛 第一航空機動艦隊
西之島洋上において叛乱行動を行った航洋艦晴風を撃沈せよ。以上です」
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