時系列は前々回の最後まで遡る
「艦長、この電文に対して返答は、どうしますか?」
そう撃沈命令の電文を持って来た通信手が聞いてきた
「拒否だ、無視しろ」
そう言い、通信兵の方から大型艦の艦長や戦隊司令のいる方に身体を向けた
「さて、総司令部からの命令拒否の為、現時刻を持ち、高杉裕太を第一航空機動艦隊司令官より解任し、戦艦陸奥、艦長の山口博文大佐を第一航空機動艦隊司令官に任命する」
自分を艦隊司令から解任し、陸奥の艦長に艦隊司令を引き渡すと山口大佐が立ち上がり命令した
「それでは、晴風を海上安全整備局より保護する」
そう指示しすると会議室に集まっていた俺以外全員が賛同し、それを見た山口大佐がニヤッとして俺に向かい話しかけて来た
「全員、総司令部の命令拒否ですからその提案をした私も解任ですな」
そう言うと真剣な顔になっていた
「司令官、貴方は自分の独断と言う事で自分のみの責任に為さるおつもりかも知れませんが、現状この世界最強の航空機動艦隊を指揮できるのは高杉少将、貴方しかいないのです。そして我々は、坂元長官、高杉長官、川崎長官の3名から貴方の事を頼む、もし悩んでいるのであれば全力で支えて欲しいと言われておるのです。ですから我々は、司令官にどこまででも付いていく所存であります」
山口大佐がそう言い俺に対して敬礼するとと残りの全員も立ち上がり俺に向けて敬礼をした
「司令官の任、高杉少将にお返しいたします」
そう言われ俺も立ち上がり山口大佐に敬礼を返し、敬礼をしたまま周りを見回し、敬礼をやめると通信兵に命令をした
「通信手正式な命令を伝える、撃沈命令は無視、返答はしなくていい、そして受信記録を抹消しろ」
命令を聞き、通信兵が出て行くのを確認すると、各艦長に命令を出した
「諸君.まずは、自艦に戻り燃料弾薬の確認を行うように、そして、確認が終わり、報告後、速やかに現海域より離脱、索敵を行う。そして今後、大和型との殴り合いがあるやも知れん、心するように、いいな!」
「「「「「「「はッ!!」」」」」」」
各艦長が自艦に戻って行き、俺も艦橋に戻り、燃料弾薬の残量確認をしていた所、報告が来た
「艦長、硫黄島方向より小型艇が接近し、本艦への乗艦を申請してきていますがどうしますか?」
「乗艦を許可しろ」
乗艦を許可し、少し後小型艇が到着、長官公室に招いた
「自分は日本陸軍、東部軍総司令官、阿南惟彦と申します」
「自分は本艦、空母建御雷艦長兼、第一航空機動艦隊、艦隊司令官の高杉裕太と申します」
お互いに敬礼すると、阿南大将の方から話を切り出した
「高杉提督、率直にお聞きしたいのですが何かあったのですか?」
そう言われ、今まで起きたことをすべて話した
「分かりました、我々は整備局から撃沈要請が来ても拒否いたします。後は西部軍ですが私から話を付けておきます。この艦の無線を貸していただけますか?」
「もちろんです」
そう言い、阿南大将に、無線機を渡すと、東部軍本部には命令を拒否するように通達、西部軍総司令官には命令が来ても拒否するように説得し、快諾された
「閣下、誠にありがとうございます」
「帝国陸軍では無く、日本陸軍として、初めての実戦が出来る様にしてくださった立役者ですからお安いご用ですよ」
「その様に言っていただき感謝します。閣下にお聞きしたいのでありますが、そちらの士気はどの様な感じですか?」
「こちらの士気は最高とは言えませんが非常に高いと言えます」
「それは心強いです、やはり、徴兵ではなく志願兵だと士気が高いですか?」
「ええ、志願兵と言うのもありますが提督はご存知だと思いますが、我々陸軍は日露戦争の奉天会戦で大敗北を喫し、台湾以外の朝鮮半島を含めた大陸の全利権を喪失し、陸軍の発言力が完全に無くなった後、大日本帝国から日本国に代わり初の実戦ですからそれもあるのだと思います」
「分かりました。あともう一つお聞きしたいのですが、何故徴兵では無く志願兵しか居ないのにここまで戦力があるのですか?」
「質問を質問で返すようですが提督自身はどうして軍に入ったのですか?」
「古い考えかも知れませんが、我々軍人がやらねばならぬ仕事を女性にさせている事に罪悪感を覚え、これ以上女性を戦場で殺したくないからです」
「提督、我々も同じ理由で軍人になりました。直ぐには変えれないでしょうがいずれは………」
「ええ、いずれは………」
そう言い、二人の司令官はあとの言葉を出せないでいた
そして、少し経ち
「提督、もし我々の力が必要になればいつでも連絡を下さい。あと、学生を頼みます」
そう言い、阿南大将は去って行った。それを確認した俺は艦橋に戻った
「全艦の弾薬の確認は終わっているな?」
そう聞くと副長がすぐに答えた
「はい、全艦の確認終了、及びブルー本部への補給要請も出しております」
「ありがとう、完璧だ」
そう言うと、士官用制帽を被り直した
「全艦に通達、全責任は俺が取る、これより現海域を離脱、本土方面へ北上する、現海域を離れ次第、全艦警戒配置、本艦を中心に対潜輪形陣へ」
俺がそう言うと航空参謀が聞いてきた
「対潜哨戒機、上空直援機、空中作戦機すべて出しますがよろしいですか?」
「ああ、頼む。先任、艦隊旗を掲揚してくれ」
先任士官に艦隊旗掲揚を指示し、少しすると、メインマストに艦隊旗の雷旗が翻った
「これで、少しは気が引き締まるな。さて、ブルーマーメイド本部に連絡、第一航空機動艦隊、これより現海域を離脱し北上する」
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