硫黄島近海海域より離脱直後から全艦索敵機を発艦、広域で索敵行動を実施、夕方までには晴風を捕捉し、すぐさま常時晴風と周辺海域を電探で監視できる位置に空中作戦機を配置、空中作戦機の周辺には、空中作戦機の護衛、晴風の不審行動を起こした際や晴風に近付き攻撃を加える艦艇への攻撃を行う噴式戦闘機を一個小隊を配置した。
その体制で晴風を監視し続け、一夜が明け一一・三〇頃、護衛機が交代の為引き上げていた
『湊町一番より星鵬へ、任務終了、帰投する』
「星鵬了解、以後は今宮に引き継ぐ」
その隣で対艦用電探を監視している際、晴風の他、一隻の艦艇が電探に現れた
「少尉殿、対艦電探に不審な艦艇を発見したのでありますが、どうしましょう」
「分かった」
そう言うと、少尉は航空管制員からマイクを貰い、指示を出していた
「星鵬より今宮一番へ、警戒海域内に不審艦艇あり、至急偵察に向かわれたし」
『今宮一番了解、これより偵察に向う』
交代に来た護衛機の数機が偵察に向かい十数分後報告が来た
『今宮一番より星鵬へ、不明艦は独海軍ドイッチュラント級ポケット戦艦です!』
「星鵬了解、今宮一番は帰還せよ」
「旗艦、建御雷へ通信、攻撃隊の出撃要請だ!」
こうして建御雷に出撃要請が入った
「艦長、星鵬二番より晴風に接近する艦艇ありとの報告です。」
「艦種はなんだ」
「艦種は独海軍所属のドイッチュラント級ポケット戦艦です」
「攻撃要請は?」
「出ております」
「分かった、総発艦用意、最大戦速、艦首を風上に」
「宜候、全艦回頭二七〇、最大戦速」
「総員起こし、配置に付け」
「飛行隊士官は集合」
「総発艦に備え、防空輪形陣へ」
「宜候、全艦、対潜、対空監視、厳にせよ」
全艦が回頭を始め、すぐに艦首が風上に向った
「宜候、舵戻せ」
「重攻、兵装装填、音響探知式誘導魚雷、弾頭模擬弾」
「宜候、兵装装填、誘導魚雷」
重攻の兵装装填が始まった頃、戦闘機の発艦が始まった
「二番機、対艦、対空誘導噴進弾搭載完了、発艦位置へ」
「一番機発艦完了、二番機発艦用意良し、三番機発艦準備にかかれ」
「重攻、飛行甲板へ」
「引き続き、発艦員は制空隊を上げろ!」
数分で制空隊は発艦が終了し、重攻の発艦が始まった
「重攻、発艦位置へ」
その命令が来ると重攻は移動し、発艦位置へ着いた
「重攻、カタパルト固定良し、噴射後流熱防壁展開確認、重攻、ロケットモーター点火せよ」
重攻後部に付いた4基のロケットモーターが点火し発艦用意が整った
「重攻、発艦用意良し、カタパルト射出圧力良し、射出!」
カタパルトが動き、重攻は発艦していった
重攻も数分で発艦が完了、目標地点に向かい飛行し始めた
『星鵬二番より天王寺一番へ、独艦はおよそ十分で晴風と接敵、交戦の恐れあり』
「天王寺一番了解、我ら目標到達時刻はおよそ20分後を予定」
『星鵬二番了解、ドイッチュラント級の乗組員は軍人では無く学生である、それを憂慮されたし』
「天王寺一番了解、艦橋付近に攻撃を加えない様に努力する」
『星鵬二番了解、貴隊の幸運を祈る』
「全機、変針点まで方位このまま、目標地点まで高度五〇へ」
「宜候、変針点まで方位このまま、目標地点まで高度五〇」
そして十分後、ドイッチュラントと晴風が接敵、そしてドイッチュラント級が発砲、それを確認した制空隊から全機に無線が入った
『奈良一番より全機へ、亀の瀬は地すべりを起こした。繰り返す、亀の瀬は地すべりを起こした』
『星鵬二番より全機へ、敵艦は独海軍、アドミラル・グラーフ・シュペーである』
この時初めて艦名が明らかになった
『奈良一番より全機へ、亀の瀬は小規模な地すべりを起こした、これより亀の瀬に隧道を掘る』
『全機、射撃用電探作動、目標シュペー左舷副砲及び対空兵装』
ここに世界初の艦対空の戦闘が開始、制空隊による対空兵装と副砲の排除が開始された
そして5分後
「天王寺一番より奈良へ、亀の瀬の状況はどうか」
『奈良一番より天王寺へ、亀の瀬隧道は開通した、再度小規模な地すべりを起こす可能性はあるがいつでも突入可能』
「天王寺一番了解、全機高度三〇へ、間もなくシュペーが見えるぞ」
すぐ、シュペーと晴風が視界に入った
「良いな、くれぐれも前方の駆逐艦には当てるなよ」
「了解!」
「全機高度三〇へ降下、突入用意!」
「了解!爆弾槽ハッチ開け!雷撃ヨーイ!」
「シュペーまで間もなく二千です!」
「誘導装置の起動距離は!」
「千五百走ると起動するように設定してあります!」
「分かった!全機魚雷投下!投下後、五百まで急上昇!」
全機魚雷を合計八本投下、そして二分後、重攻が投下した魚雷は五本が失探、三本はシュペーに命中、そのうち一本は推進機に命中し、シュペーの速度が低下した
そして三十分後、建御雷にて
「艦長、戦果損害の集計が終わりました」
「そうか、読んでくれ」
「まず、損害ですが未帰還機は無しですが制空隊を中心に多少損傷があります。そして戦果でありますがシュペーの左舷の副砲を全門撃破、及び魚雷一発がシュペーのスクリューシャフトに命中し速力が落ちたとの事です」
「報告ありがとう」
「あと、シュペーから乗員が1名離脱、晴風がその乗員を保護したとの事です」
「そうか、しかし晴風の諸君には戦闘直後なのに可哀想な事をするな」
「それはどういう意味でありますか?」
「晴風の現状の航路を見てみたまえ」
「確かにこれは可哀想としか言えませんな」
「ああ、これからの彼女達の行動に注目だな」
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