時系列はシュペー襲撃直後に遡る
シュペーからの攻撃による損害報告を終えると、晴風艦内は西之島で見た物と先程自分たちを助けてくれた空を飛ぶ物体について話をしていた
「やっぱりさっきのって水素やヘリウムを使ってないのかな?」
航海長の知床さんがそう言うと私はすぐ反論した
「さっきも言ったがそんな物は空想の産物だ」
「でも副長、シュペーを最初に攻撃してた飛行物体は水素やヘリウムが入りそうな大きさは無かったですよ?もしかして異世界の存在だったりして!?」
そう言い書紀の納沙さんがはしゃぎ始めた
「はあ、それこそ空想でしか無いだろ」
ため息をつきそう言うと、昔、兄とした会話を思い出した
約10年前
家の近くの高台で兄に肩車をして貰い、横須賀港を眺めていると1隻の飛行船が通った
「お兄ちゃん、水素やヘリウムを使わない空飛ぶ船って出来るの?」
「ましろ、突然どうしたんだ?」
「あれ」
そう言い飛行船を指差すと兄は納得してくれた
「技術的には出来るけど倫理的には不可能かな」
「どういうこと?」
「空に飛ぶ事は出来るけど人がすぐに死んじゃうから駄目って事だよ。まあ、ましろに分かりやすく言ったらこの間、ホイップクリームを丸ごと1つ食べたいって言って食べただろ?」
「うん、食べたけど気持ち悪くなった」
「それと同じ様な物で何事にも程度って物がある、だからホイップクリームは少しだけの方が良い様に、空を飛ぶのも水素やヘリウムを使って飛んでるくらいが丁度いいんだよ」
そう言っていた兄の目は悲しそうな目をしていた
「どうしたのお兄ちゃん?」
「何でもないよ、水素やヘリウムを使わない飛行船は創作物だけで十分だ、じゃあそろそろ帰ろうか」
「うん!」
「副長?……副長!」
水雷長の西崎芽依さんが呼んできた
「ど、どうしたんだ?」
「副長が急に固まったから声かけたんだよ」
「す、すまない、そう言えばまだ艦長は戻って来ないのか?」
「多分、艦長は医務室でドイツ艦の娘を見てるんじゃないですか?」
「そうか、ありがとう」
その後艦長が戻ってきた。そして1時間後、伝声管から見張り員の野間さんの声がきた
『前方、水平線上に超大型艦!』
そう言われ私達は前方を確認すると、大和型と同等かそれ巨大な艦影が姿を表した
「ココちゃん、あの艦の事を調べてもらえる?」
艦長が納沙さんに頼み、少しすると調べ終えた。
「じゃあ読み上げますね」
そう言うと読み上げ始めた
「海上安全整備局直轄、第一航空機動艦隊旗艦、建御雷型超大型戦略航空母艦1番艦建御雷、諸元は全長320メートル、全幅75メートル、基準排水量7万8000トン、最大速力30ノットです」
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