その後、高杉は真霜によりスマホの使い方を教わった。夜、建御雷艦内にて、主力艦の艦長及び各戦隊司令官とブルーマーメイドや海上安全整備局などの主だった面々が集まり、懇談会が開かれた
しばらくし、通信科士官がやって来て、耳元で話しかけて来た
「艦長、南方に対潜哨戒と晴風監視に向かわせた航巡広戸より入電がありました」
「そうか、内容は?」
「はい、晴風の方向に向かう不明潜水艦あり、とのことです」
「艦種は?」
「未だに不明ですが、米国のガトー級およびバラオ級ではなく、我が軍のスクリュー推進式潜水艦の音と酷似しているとの事ですが」
「そうだな、目標に気付かれぬ様に捕捉は哨戒機にさせ、後方に駆逐艦2隻をつけ追尾させる様に」
そう命令して、数時間経ち、日付が変わろうとする頃、艦橋にて
「哨戒中の各艦艇より定時連絡、各艦艇異状なし、および、目標の伊201、未だ晴風に接近中とのことです」
「そうか、ありがとう」
そう答え、艦長席に座ったまま外を眺めていると、後ろから声をかけられ、後ろを向くと姉である宗谷真霜がいた
「どうしたの?そんなに深刻そうな顔して」
「何でもありません、姉さんはどうされたのですか?」
「なんか、眠れなくてね」
「でしたら、防空指揮所に上って星でも見ますか?」
「防空指揮所って上がっていいの?」
「もちろん大丈夫です。それに、お見せしたい書類もありますから」
そう言い、表紙に丸秘印が押され、西之島沖における教官艦による学生艦への砲撃事象についての報告書とあと2冊、綴込みされた冊子に目を落とした
「分かったわ、先に行っておくわね」
「すみません。直ぐに向かいます」
真霜は防空指揮所に上がり、高杉も防空指揮所に向かうべく、艦長席を立った。
「航海長、後はここを任せるぞ」
「分かりました。接待頑張ってください」
「ああ、……しかし済まないな、君達も休みにしてやりたかったんだが」
「完全に動けないとは言え、誰かが艦橋に居ないと駄目ですから仕方ありませんよ」
「済まない、それでは行ってくる」
航海長にそう伝え、防空指揮所に登った
「お待たせしました、姉さん」
「あら、思ったより早かったじゃない」
「ええ、航海長に任せるだけですから」
「ところで、私に見せたい物ってのは何なの?」
「とりあえず取り急ぎ、こちらを」
西之島沖での事象の報告書を手渡した
「ありがとう」
そう言い、報告書を読んだ
「やっぱり私の思ってた通りだったわ」
「姉さんは分かってたんですね」
「ええ、上が何もかもすっ飛ばして撃沈命令を出すなんておかしいからね」
「それで、姉さんはこの事はどう思いますか?」
「まだ、この報告書を見ただけでは詳しい事は分からないけど、一定高度以下になったらレーダーが効かなくなったってのは気になるわね」
「それと、さるしまの火器管制装置の挙動がおかしかったのも気になります」
「分かった。さるしまはあと数日で横須賀に入るから調べておくわ」
「本当にありがとうございます」
「別に良いのよ。こうやって貴方とこうして艦の上で二人っきりで話せてるんだから」
そう言った姉の顔は初めて見たら完全に惚れていたであろう
「そう言えば、渡した報告書の残り2つはもし、他の所に漏れますと色々マズイことになるので一人でお読みください」
「貴方がそう言うなら一人で見させてもらうわね」
「ありがとうございます。姉さん」
暫く姉弟で雑談しながらゆっくりしていた
『艦長、申し訳ありません至急艦橋にお戻りください!』
「何があった」
『伊201、目標に対し攻撃態勢を取ったとのことです!』
「分かった、すぐに向かう」
伝声管の蓋を閉じた
「姉さん申し訳ありません。艦橋に戻ります」
「分かった。頑張ってね」
「失礼します」
姉さんに敬礼をして艦橋に戻った
弟に敬礼を返し弟が艦橋に戻っていくのを確認すると一言呟いていた
「こう言う時、私が何も出来なくてごめんね」
そうして手に持っていた極秘と書かれた報告書を1つ読んだ
「………はぁ、厄介な事が起きてるのは間違いないわね」
(横須賀女子海洋の民間船舶への砲撃と晴風の件、一体何が起こっているの)
真霜はそう思うと建御雷の防空指揮所から満天の星空を眺めるのであった
pixivに真霜姉さんの可愛い絵が投稿されたのとネトフリにどうでしょう欧州3部作が公開されたので帰ってまいりました今後もこの程度間隔が開くとは思いますが気長にお待ちください。
次の話の目標としては開戦の日までには上げたいと思います
追加する艦艇
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潜水艦
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空母
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戦艦
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水上機
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その他