時系列は前回から少し遡り、哨戒に出ている仙狩に舞台は移る。
「伊201潜、KMX反応、深度、針路、速力変わらず目標に向かい進行中」
「了解、目標とはどのくらいで接敵するか分かるか?」
「作戦開始直前の目標位置と2時間前に接敵した広三の送信した目標位置を計算しますとおよそ30分程度でこちらの電探の探知範囲に入ります」
「ありがとう。しかしこっちの世界に来てから我々の飛行機以外あまり見ないな」
「確かにたまに見るのは飛行船で航空機は我が艦隊の機体以外見たことないですね」
「ああ、だがこっちからしたら民間機もあまり居ないし陸軍航空隊も居なければ基地航空隊も居ないし何より敵が居ないから気を使わずに飛べて楽と言えば楽だがな」
「確かにそれもそうですね。ところで中尉殿は他の艦艇もこの世界に来てると思いますか?」
「我々が機動艦隊規模で来たのだから大なり小なり来てると考えて良いとは思うぞ」
「そうなると米海軍の艦艇や独軍の艦艇が来てる可能性もあると言うことですか」
「ああ、だが俺達は与えられた仕事をするだけだ」
「それもそうですね」
そんなふうに話をしながら飛行し、30分経過
「電探反応あり、艦種駆逐艦、船舶識別装置反応無し、おそらく目標の晴風と思われる」
「了解、逆探反応はあるか?」
「逆探反応無し、目標からの対空電探の反応はありません」
「やはり、この世界は飛行船が主力だから対空電探の必要が無いのか」
「飛行船は遅いですからね」
「ああ、それもあるが飛行機とは違って発動機の力で浮いてるわけではないから飛行船は全身が弱点だ、適当に撃って一発でも当てれば落とせるからな」
「確かにそれはそうですね」
そんな話をしつつ少し経った
「おそらくもうそろそろ目標が視認距離に入ります」
「アレか、確認した。しかしこんな状況なのに艦内灯含めすべて点灯させてるとは素人以下だな」
「中尉、あの艦は学生が乗っていると聞きましたが」
「学生が駆逐艦に乗る事になるとは物騒な世の中になっているな、ところでKMXの反応はどうだ?」
「KMX変化あり。深度急速に増しつつあり、雷撃深度に移行中と思われる」
「了解。水中聴音ブイを投下するぞ」
「宜候、水中聴音ブイ投下ヨーイ、投下!」
水中聴音ブイが仙狩から投下された
「聴音ブイ、感度良好、敵潜推進機音、感二」
「了解。変化があり次第逐次報告せよ」
「宜候。………敵潜が魚雷発射管を開放しました」
「了解。司令部に暗号文で打電せよ」
「はッ、文面はどうしますか?」
「黄色の鮫は人魚を噛んだ、だ」
そう電測手に指示をした直後、聴音が叫んだ
「中尉!敵潜が目標に向け魚雷が二本発射されました!」
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