「不明音源はどうだ?」
「不明音源、未だ近づく感四」
「そうか、何かあればすぐに伝えよ」
「はッ、……アクティブソナー来ました!」
「全艦急速潜航!敵艦の動きを報告せよ」
「敵艦未だ近づく、感三」
「仕方無い、海大級全艦に対艦戦闘準備」
「艦長!」
そう聴音手が叫んだ
「どうした」
「て、敵艦が遠ざかります」
「本当か、そのまま追い続けてくれ」
2時間後
「敵艦を探知できなくなりだいぶ経つな、全艦潜望鏡深度まで浮上、電探を一回だけ回し、対艦対空ともに敵影がなければ海大級全艦に艦載機を発艦させ広域索敵をさせよ」
そして30分後、山城から索敵に出ている星電改に移る
「飛曹長、対空電探に感あり」
「宜候、仙狩にその旨を伝えてやれ」
「はッ、山城一より仙狩へ、方位〇二五に機影を確認注意されたし」
『宜候、敵味方識別はどうか』
「はッ、敵味方識別は…………ゆ、友軍機です!!」
『それはどちらの友軍か応答されたし』
「それは、この世界では無く我々の世界の友軍です!」
『了解した。本機はこのまま目標まで向かう、貴機はそちらの調査に向かわれたし』
「飛曹長」
「分かっている、了解と返しておけ」
「はッ、了解、幸運を祈る」
そしてまた30分後
「そろそろ見える頃かと」
「そうか、………あれは春嵐じゃないか?」
「……自分にも見えました。確かに春嵐ですね」
「海軍無線周波数で呼び掛けるか」
「はッ、こちらの所属はなんと言いますか」
「第一航空機動艦隊と言っても分からんだろうから坂本艦隊所属と言っておけ」
「はッ、……こちら坂本艦隊所属、戦艦山城搭載機星電改である。貴機の所属を答えよ。繰り返す、こちら坂本艦隊所属、戦艦山城搭載機星電改である。貴機の所属を答えよ」
そう無線で聞くとすぐ返答があった
『こちらは大日本帝国海軍所属、伊16潜搭載の春嵐である、貴機は本当に坂本艦隊所属艦の機体か』
「やはり聞いて来ましたね」
「ああ、だがあれが春嵐だと分かった以上は司令部に連絡しないとだめだな」
そしてまた時が経ち仙狩
「KMX反応あり」
「了解、警告用爆雷を投下せよ」
「はッ、警告用爆雷投下します」
警告用爆雷を投下しそれが炸裂すると潜水艦が浮上してきた
「浮上してきました」
数十分後
「長官、失礼します」
ドアがノックされ書類を持った士官が入ってきた
「長官、こちらが先程の報告です」
「そうか、下がっていいぞ」
「はッ、失礼します」
そう言い部屋から出ていくのを確認すると書類に目を通し、それが終わると書類を机に置き、壁にかかっていた受話器を取った
「通信手、東部軍司令部、司令官室に繋いでくれ」
すぐに電話が繋がった
『はい、東部軍司令』
「お世話になっています。第一航空機動艦隊司令の高杉です」
『高杉提督から直接お電話とは何かお困りのご様子ですかな』
「はい、単刀直入に申し上げますと一個連隊規模の部隊を諸外国に露見せず、駐屯出来る箇所があればお貸し頂きたいのですがありますでしょうか」
阿南大将は少し考え込みこう答えた
『一個連隊で我々が管轄する場所となりますとテニアン島の北飛行場のみですが南洋省に取り付けないといけない為、すぐすぐと言う訳には行きませんがそれでもよろしいでしょうか』
「いえ、その御心使いだけで感謝いたします」
『提督がこちらに連絡を入れると言う事は、提督の世界から来た部隊があると言う事でしょう。もし、テニアン受け入れまでの間、必要なら硫黄島をお使いください。あの島は現状は演習以外で使用していませんので、基本的には誰も近づいて来ませんから部隊を秘匿するにはうってつけかと思いますが』
「何から何までありがとうございます。一つ質問なのですがなぜ私が異世界の人間だとわかったのですか」
『無線ではなんですからまたいつかお答えいたします。それと、父島司令部には硫黄島の受け入れの準備をすぐ始めさせます』
「………御心使い感謝いたします。それでは失礼します」
そう言い受話器を置いた。そしてすぐ部屋のドアがノックされた。
「入れ」
そう言いうとすぐにドアが空き宗谷真霜が入ってきた
「ごめんなさい、仕事中にごめんね」
「いえ、とんでもありません」
真霜はドアを閉めると近づいてきて机の上にある書類を見つけた
「これって読んでもいいの?」
「はい、問題ありません」
少しして読み終えると書類を机に置いた
「あなたは、このあとどうするの?」
「一応、あちらに出向き、この後の事を話に向かおうかと思っています」
「そう………もし良かったら、私も連れて行って貰えないかしら?」
「大丈夫です」
そう言うと壁に掛かった受話器を上げた
「交換手、通信手へ繋げ……………通信手、陸奥に連絡、星電改の発艦用意をさせよ、俺が飛ぶ」