「艦長、ブルーマーメイドから増援は来ますかね?」
「増援は距離的に難しいかもしれんな」
「そうなると我々だけで戦闘になりますか」
「ああ、その可能性は大きいだろうな」
俺はそう言うと椅子から立ち上がり、話し始めた
「これより、我が艦隊は、敵潜水艦隊に向け攻撃する。各員、持てる技量を遺憾なく発揮し、敵を殲滅せよ」
俺がこう言った直後副長が困惑しながら聞いてきた
「艦長、いくら相手が敵対行動をしたとは言え、殲滅は不味いのでは無いですか?」
「構わん。受け入れ先の艦だろうと我が艦隊に攻撃するなら沈めろ」
「艦長、思って居たのですが我が艦隊だけで軍事バランスが一気に崩れる物なのでしょうか?」
「我々の世界ではそうだがこの世界は違う、まあ我々が分かりやすく言えば核を積んだ原潜が突然現れるのと同じだよ」
「つまり数も問題なのですね」
「そうだ、原子爆弾一発と核を積んだ原潜はどちらが急バランスが崩れると思う」
「核を積んだ原潜ですね」
「その通り、我々はこの世界にとって我々で言う核を積んだ原潜と同じなのだよ」
「確かに、我々も戦略原潜が突然来たら撃沈したくもなりますね」
「ああ、そうだ、だが国に帰れない以上、我々の帰る家はここであり、我々の帰る国はここだ、それを攻撃して来るのであればそれ相応の対価は支払って貰わないとな」
俺がそう言った少し後、先任士官がやって来た
「艦長、全艦の戦闘配置完了、航巡三艦、仙狩の全機発艦を完了しました」
「分かった。空母は駆逐艦を護衛に付け南方に退避、ブルーマーメイドの前衛艦隊と合流が可能なら合流させよ」
「本艦も他空母と同じく南方に退避致しますか?」
「いや、本艦はこのまま直進し、敵の攻撃をこちらに引き付ける」
「はッ、了解しました!」
「全艦第三戦速、仙狩各機は敵潜の行動に注意せよ」
「先任、先程敵潜から放たれた魚雷は今どこにあるか」
「はッ、我が艦隊から一万で発射され、一本は失探し迷走、二本は秋月に三本は冬月に喰らいつきましたが無事迎撃しました」
「流石はインド洋で独潜と戦っていた艦だな」
「艦長もインド洋で独潜と戦われていたでは無いですか」
「いや、俺が乗っていた
「と、言う事は艦長は筆汁芭斤から生きて戻られなのですか?」
「いや、俺がこの艦に乗る為に本国に戻った翌日に沈んだよ」
「そうだったのですね、申し訳ありません」
「なに、謝らなくてもいい、それが戦争だからな」
(この、建御雷だけは筆汁芭斤のように敵潜から一方的に攻撃を受けて撃沈なんて事はさせたくないな)
そう、決意を胸にした頃ブルーマーメイド本隊の旗艦みくら艦橋にて、今回の空母建御雷を含む艦艇による性能試験の最高指揮官である宗谷真霜の所に報告が入った
「宗谷1等監察官、建御雷より入電です、」
「読んで貰える?」
「はい、「発、空母建御雷、宛、みくら、三宅島沖、20海里の海域にてホワイトドルフィン所属の潜水艦から攻撃を受けた為、敵潜と交戦に入る」との事です」
「やっぱりね」
私がそう呟いたのを聞くと平賀さんが聞いてきた
「やっぱりと言う事は宗谷1等監察官はこの攻撃の事を知られてたんですね」
「もちろん、でも、ここまで私達をこけにされるとは思っていなかったけどね」
そう言うと先程、攻撃を知らせてくれた人に聞いた
「建御雷…いや、あちらの艦隊に損害は出ているの?」
「いえ、損害は今の所出ていません、あと、空母2隻が駆逐艦6隻を護衛に海域を離脱、高杉機動艦隊と合流予定だった前衛艦隊と合流すると思われます」
「ありがとう」
私はそう言うと平賀さんに向かい、話しかけた
「平賀さん、私は海上安全整備局と話をして来るから艦隊指揮を任せたわ」
私はそう言うと艦橋を離れ、通信室に向かった
その数時間後、建御雷艦橋にて副長が報告して来た
「艦長、敵潜を5隻撃沈、1隻を戦闘不能にしました」
「我が方の被害はどうか」
「はッ、我が方の損害は軽微です」
「そうか」
俺はそう言うと一言つぶやいた
「あと1隻はどこに行ったんだろうな」
そう呟いたの瞬間、聴音手が叫んだ
「水中推進機音発生!右舷後方、1500!」
「取り舵一杯!機関出力最大!」
「対魚雷防御開始!」
少し後、聴音手がまた叫んだ
「駄目です!振り切れません!」
「総員、何かに掴まれ!」
俺がそう叫んだ直後、魚雷が命中、物に掴む暇が無かった俺は衝撃で飛ばされ頭を強く打ち、頭部から出血していた
「艦長、ご無事ですか!」
「俺は大丈夫だ、被害報告急げ!」
「右舷後部に魚雷命中、命中箇所付近が浸水しております」
「分かった、敵潜はどうだ!」
「本艦を攻撃した敵潜は仙狩が撃沈しました!」
「そうか、良くやった。被害対策急がせろ」
俺はそう言った瞬間、目の前の視界がぼやけ始めその場に倒れ込んだ
「艦長!大丈夫ですか!艦長!」
そう叫ぶ副長の声を最後に俺は意識を失った
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