Infinite・Stratos・RISING 作:umiusi
プロローグ―00 もはやテンプレ
あー、走馬灯ってこんなんなんだ。え?いきなりどうしたって?……うん、死にかけてるよ。だって、大型トラックが目の前まで迫ってるんだもん。
「タキシードで一周すりゃあ、ライジング完クリなのになあ」
自分でもどうかと思うけど、俺の遺言はこれだった。
「そうですねぇ。私もそれはどうかと思いますよ?」
「うん、あんた、誰?」
あれ、ここどこだ?さっきまで道路の真ん中だったよな。なんで急に真っ白い空間にいるんだ?瞬間移動なんて覚えた記憶ないぞ。で、目の前の女の人誰。
「あ、私ですか?私はですね、あなたちが神と呼ぶものです」
「あ、はいそうですか」
そうかー夢かー。早く醒めろー。たとえ起きた瞬間二度と立つことはできませんと言われてもいいからー。
「逆にそっちのほうがきつくないですか?」
うわ、思考読みやがった。いや、夢だから別に不思議じゃないか?まあいいや、話し相手になってもらおう。
「で?その神様がどうして俺をこんなところに?」
「えっと、そのことなんですが……すいません!!」
と、いきなり土下座をする神。これ、よくSSで見る展開だよな。パソコンのしすぎか?俺。
「はい、その通りなんです。実は、その……うっかりあなたの書類を焚き火の材料にしちゃって」
「おおぅ、テンプレー……って、焚き火ィ!?なんで!?どうしてそんなことしてんだ!?てか普通気づくよな!?」
「焼き芋が食べたくて、つい」
「つい、じゃねーよ!なに?俺の価値焼き芋に負けたの?」
くそう、俺の価値は焼き芋以下か?っと、これは夢だったな。何も本気にする必要ないさ。
「ま、まあとりあえず、本題に入りましょう。というのも、あなたがよくパソコンで見ていたものに登場する転生というものです」
転生ねぇ……どうすっかなー。ビッグボスのところもいいけど、ザ・ボスもいいんだよなぁ。
「あ、転生先はもう決まってますね」
「え?そこは選べないの?」
「はい。で、その転生先ですが、ISの世界です」
IS?聞いたことはあるけど……パワードスーツ的な何かだっけ?え、それじゃあメタルギアは無し?男のロマンは?つーかその前に俺男じゃん。ISに行っても意味ないじゃん。
「それでしたら可能ですよ。メタルギアの登場に特典を使うのでしたら、あと二つのお願いができますが。それと、男でもISを使えるようにしておきます。基本ですし」
「基本なのかよ……なら、MGR内に登場する全ての物と、雷電が使ったことのある武器の使用可能。あ、アームストロングのナノマシンは無し。それと、鍛えるとサムと同等になる身体能力で」
「ほ、本当にこれでいいんですか?」
「というと?」
「いえ、大抵の方はチート能力をつけろとか武器とかをよこせと言ってくるので……」
今聞いたこの話ってさ、他にも間違えて殺された人がいるってことだよな。……この神様大丈夫か?
「それを言われるときついですねぇ」
いいのかこれで。いいのか天界。こんなんでいいと思ってるのか?
「はあ……で?お願いの理由だっけ?簡単なことさ。ただ、チートの類が嫌いなだけ。つっても、サムと同じ時点で十分チートかもしれないけど」
「そうですか。じゃあ、確認しますね。一つ目、メタルギア兵器の登場。もしかしたら世の中の風潮であまり出てこないかもしれませんが。二つ目、メタルギアライジングで使用できる物や雷電が使用したことがある武器、及び兵器の使用。三つ目、サムエル・ホドリゲスと同じ身体能力。よろしいですね?」
「はい。あ、でも、無限ウィッグは眼帯かバンダナにしといて。ハゲるのは嫌だから」
「分かりました。では、行ってらっしゃい。おまけであなたの容姿を雷電というキャラクターに似せて、出自も同じにしておきました。あと、ゲーム内の登場人物も存在するようにしておきましたよ!」
え……雷電と同じって……
――――パカ
突然床が開き、落ちてゆく。雷電の生まれを思い出そうとしたが、それ以上の思考はできなかった。
「イザナミ、転生はもう終わったのか?」
「あ、イザナギ様。はい、雷電というキャラクターが好きらしいので、彼と同じ出生にしておきました」
「一応聞くが、相撲取りか?それとも、ジャックの方か?」
「えーと、ジャックですね」
「お前……なかなかエグいな……」
「?なぜですか?」
「そりゃ、お前。ジャックといえば、少年兵からのスタートだぞ」
「え゛」
主人公、最後まで夢だと思ってます。あと、名前は不明。