Infinite・Stratos・RISING 作:umiusi
「人が多い……」
ここ最近、人がいないところばっかにいたからなぁ。テロリストの拠点とか麻薬精製所とか武装集団の本拠地とか……もちろん任務だけど。まあ、悪いことばかりじゃなかったからいいけど。
例えば、キャンベルのことを大佐って呼んでいいか聞いたら、現役の頃もそう呼ばれていたからと許可してもらえた。それと、義体のフォームウェアが支給された。しかも、サイボーグ忍者デザイン。
「おっと」
「あ、すいません」
ン、ここで考えことはまずいか。え、どこにいるかって?ドイツ、モンドグロッソの会場前だよ。
―――priiii priiii
〈どうだジャック、久しぶりの休みは?〉
「ま、今のところは楽しんでるよ。だけど、人が多くて若干苦しいし、落ち着かない」
一昨日までパキスタンの武装勢力んところに潜入してたしなぁ。
『わからんでもないが……なるべく慣れておけ。ただでさえ君は働きすぎなんだ、必要な時に息抜きができないようでは困る』
「善処する」
『ならいいが。とにかく、今日はゆっくりと楽しみたまえ』
「了解」
体内通信ってのはホントに便利。ただ、他からは独り言にしか見えなくて危ない奴にしか見えないのが難点。だがしかし、今はダミーの通信機をつけてるからそんなことは起こらない!
「さて、今回は誰が優勝するんだろうな。やっぱり、また織斑千冬か?」
ビデオで見たたときすごかったしな。できれば、一度殺りあってみたいな。
とまあ、そこまで考えたところで席を探す。確か、S-34だっけ。うわ、かなりいい席じゃん。大佐羽振り良すぎだろ、おい。
「すげー!よく見える!」
俺が席を見つけると、その隣に日本人の子供が座っていた。日本かぁ、今度休暇貰えたら行こうかな。あ、でもそれ、姉さん絶対付いてくるな。
「M,My name is Ichika Orimura. Nice to meet you. 」
「ハハ、無理して話さなくていい。俺はジャック、こちらこそよろしくな」
まさかいきなり話しかけられるなんて思ってもなかった。年が近いからか?
「え?お前日本語話せるの?」
「ああ、話せるぞ。だから、下手に気を使わなくていい」
「分かった!改めてよろしくな!」
元気いいなぁ。それに、こんなところに一人で来るなんて随分とアグレッシブだな。ところで、さっきから気になっているんだが、”織斑”?
「まさかとは思うが、織斑千冬の親戚か?」
「うん、千冬姉は俺の姉だぞ?」
「へぇー……え?ああ。確かに似ているな」
と、言ったのはいいものの、俺今おかしなこと言ったか?織斑が目ぇ見開いてるんだが。
「ど、どうした?なにかまずいことでも言ったか?」
「え?ああ、うん。いつも千冬姉のこと話したら驚かれるのに、お前はなんともないから……」
そういうこと。まー普段からだいぶハードなことやってるし、大佐とスネークに会ったほ時の方が驚いたし、そもそもあんましISに興味がないからなぁ。
「慣れた」
「……お前、いつも誰と会ってんの?」
「ちょっと言えない人たち」
「なにそれ……あ、もうすぐ始まるな。トイレにでも行くか」
「俺も行くか」
本当は尿意なんかない。ただ、嫌な予感がした。なんかこう、潜入中に足音が近づいてくるような……外れてくれると助かるんだけどな。
階段を下りて、トイレにに行くとその通路に、何人かいた。ただ、一つ言いたい。そこのコート二人、隠れてるつもりか?自己主張にも程がある。一応、素かもしれないからマークするだけにしておくが。
「織斑、急げよ。時間ないんだから。……織斑?」
チィ……!見失ったか!?あいつ、ブリュンヒルデの弟だからな……攫われる可能性はあるだろう。
「おい、急げよ……時間に遅れちまう」
「すまんすまん。だがこうも簡単に終わるとはな……随分と楽な仕事だ」
(あの二人のバッグ……まさか……!)
いそいでオーグメントモードを起動して中身を確認する。案の定、織斑らしき子供が入っていた。
「面倒な……!おい!そこの二人、止まれ!」
すると、男ふたりは特に警戒した様子はなくこちらに振り向いた。子供ってすごく便利。
「なんだい坊や?迷子かい?」
「違う。貴様らのバッグの中身を見せろ」
「! ハハ、急にどうしたんだい?この中にはおじさん達の荷物しか入ってないよ?」
往生際が悪い……!
「まあいい、貴様らを確保する」
そこで、俺が仕事をするときの目、殺気がこもった目を向けた。カタギじゃなかったら気付くだろう?
「うっ……悪いね坊や。どうやら君は、本当にこの中身に気づいているようだな。死んでもらう」
邪魔な一般人を消すためだろう、男は空に向かって銃を撃った。
「な、なんだ!?」
「おい、あいつ銃をもってるぞ!!」
「い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「逃げろ!!」
こっちとしてもちょうどいいから別に気にはしないがな。
「ハハハ!死ねぇ!!」
「相手はよく選べ」
キィン!
発射された弾丸を、展開したフォックスブレードではじく。光学迷彩のように放電しながら現れるのでISとは気付かれない。
「な、何だと!?こんな馬鹿なことが!」
「偶然だ!早く殺せ!」
また撃ってきたが、当たるはずがない。今までこれ一本で任務を遂行してきたんだ、舐めんじゃねぇ。
「見せてやる。これが俺の正体だ」
今度は、ウォームウェア、サイボーグ忍者を展開する。ちなみに、俺が二番目に好きな衣装だ。一番はマリアッチ!これは譲れない。
「に、ニンジャだと!?何故こんなやつ此処に・・・!」
あー。そういやそんなあだ名つけられたっけ?それはさておき
「休暇中だったんだ。さて、邪魔した罪はでかいぞ?」
「くそ、作戦を変えるぞ!おい!リーパー敵だ!排除しろ!」
男が言うと、上の方からサイボーグが降ってきた。ごめん。正直言うと知ってた。オーグメントモードの時に見えたから。
「予定外だな。報酬は増やしておけよ」
「いいだろう、ただしちゃんとやれよ!」
「待て!」
「おっと、そこから先には行かせん」
男を追おうとしたら奴が立ちふさがった。
「随分といい気になっているようだが、どうせお前が斃してきたのはただの雑魚だろう?」
「悠長なことを話している暇は無い。さっさと道を開けてもらうぞ」
地面を思い切り蹴り、飛び出す。そして、ブレードを横薙ぎに払った。
「うぼあっ!?」
「え?」
あれ?弱くね?今、反応出来てなかったし・・・もしかして素人か?
「馬鹿な・・・!俺はサイボーグなのに、何故?」
ああ、そういうことか。
「あんた、サイボーグになれば強くなれると思ってるだろ。んなわけあるか、阿保が」
「が、ガキが!舐めるなぁ!」
退けばいいものを・・・馬鹿が。
持っていたブレードを、縦に振った。もう、男が喋ることはなかった。
「距離は・・・よし、まだそんなに離れていないな」
間に合ってくれよ・・・あ、その前に光学迷彩起動せにゃ。
◇
「どうだ?」
「依然、途絶えたままです」
「ちっ・・・サイボーグだから雇ってやったってのによ、これだから男は!」
仲間との通信が途絶えた?もしかして、誰か俺を助けに来てくれてるのか?
「ああ!こんちくしょうがよぉ!」
「うぐっ」
くそ、この女・・・!
「あ?なんだその目は。生意気なんだよ!」
「がはっ・・・」
ちくしょう、こんなとこで・・・千冬姉に迷惑かけたまま・・・
「う、撃て!あいつを近づかせるな!」
「来るな・・・!来るな!うわぁぁぁぁぁ‼︎」
なんだ?外が騒がしいけど・・・
ボト
「え?」
な、なんだよこれ・・・う、腕?
「な!?」
飛んできたそれから、血が流れ出す。あ、まずい。これ、我慢できない。
「う、おうぇぇぇぇぇぇ・・・」
『あー・・・やっぱそっちに飛ばしたのは不味かったか』
機械で加工されたような声がしたと思ったら、倉庫の入り口から男?が入ってきた。
『まあいい。おい、女。人質は離してもらうぞ』
頭を覆うマスク。そこに赤く光る一つ目。黄色と黒みに色分けされた体。そして、特に目を引く青白い電流が流れている刀。それはまるで、忍者みたいだった。
◇
ミスったなぁ。こっちに飛ばすつもりは無かったんだがなぁ。まあいいや、早く解放してやろう。
「もしお前が人質を今すぐ解放するなら俺は見逃すが、どうする?」
「ハッ!他の連中を倒したからって調子にのってんじゃねぇよ・・・死にな!」
ですよねーってん?IS反応・・・該当データ有り?
「こいつに適うか?おらよ!」
くっ、こいつは確か、試作第二世代IS、アラクネ。盗まれたとは聞いていたけど、こんなところで見つけるなんてな。
「あんたか、そいつを盗んだ奴は。悪いが、返してもらう」
「ああ?返せだぁ?つーことはお前、アメ公か!だが残念。返すわけねーだろ!」
「そうかい。なら、力づくで取り返させてもらう!」
途中から携帯で書いたので・の間隔が変化してしまいました。すいません。