化物靈夢と幻想郷   作:komika

13 / 17
002化物※夢と幻想郷10

私は永遠亭を出てひたすらに走った。その途中で慧音にあったが声をかけられる前にその場を去り走り続けた。

 

「ハァハァ…」

 

心臓の脈動のスピードが早く脇腹が死ぬほど痛い。ついでに言うといまだに響く頭の中の声が一番私の気分を害している。

 

「殺した…私はワタシをコロしたはずなのに…」

 

何故この声はいまだに私の中に存在しているのだろう。そんな疑問を思い浮かべるがいますぐどうにかしないと自分の体がどうにかなってしまいそうだった。

 

―――………

 

「喚くな」

 

頭の中で鳴り続ける音が私を責める。

 

―――………

 

「お前が悪いんだ」

 

中身が空っぽの胃の中から胃酸がこみ上げ喉奥がカラカラする。そして口の中に僅かな苦味が浮かび上がってくる。

 

「―――」

 

「うるさい…」

 

自分の声が反響して頭の中に戻ってくる。それとともに私の中の霊力が渦を巻き体外に放出されていく。

 

「―――「お前…黙れ」」

 

一口にて吐き出された二つの言葉が私とワタシの境界線を曖昧にする。私はやつあたり気味に近くにあった巨木を殴った。殴られた巨木は衝撃のままに周りの木々を巻き込み吹っ飛んでいきこちらからみて小枝の大きさになるくらいの距離で止まった。その跡には根っこごと抉れたのかかなりの深さの穴が空いており土煙が木々を覆い尽くす程あがっていた。

 

その土煙の中に自分と同じ姿をしたワタシが真っ赤な目でこちらを見つめている。それを見た瞬間私の体は勝手に動いていた。右の握り拳に霊力を集中して殴る、左の拳に霊力を集中して殴る、右足に霊力を集中して蹴る、左足に霊力を集中して蹴る。それだけで周りの風景は完全に壊れ周囲一帯の木々は消し飛ばされ荒谷となっていた。しかしワタシは未だ私の目の前に存在している。

 

「―――アナタにワタシはコロセナイ」

 

「その口を閉じろォォォォォォォォォォォォォォォォオオおおおおおおおお」

 

喉が枯れる程に叫ぶんだ。恐怖と怒りが入れ混じり自分のコントロールが効かなくなっていく。自分に恐怖して自分に怒りを感じワタシに怒りを感じワタシに恐怖を感じる。ただ殴る蹴る殴る蹴るを繰り返してワタシをコロソウとする。

 

「―――ハナシにならないネ」

 

それをワタシは余裕そうに交わしまたは受け流している。そのたびに私は焦り霊力を高めて再度殴る。しかしそれでさえ無力化されていく。

 

「―――モウアナタが」

 

そこでワタシの言葉が途切れ消えた。そしてようやく私の拳が止まりそれとともに私の意識が段々と落ちていく。完全に意識が落ちる前に暖かなものが私を包み込んだ気がした。

 

―――――――――

 

「化物ね」

 

目の前に惨状見る。もはやここに生命と呼べるものは何一つとしてない。全てのものがまるでそれが正しいかのように枯れ果て生命力を呼ぶべき力を自ら手放している。

 

「ッ紫様…」

 

後ろに控えていた藍が少し焦った様子でこちらを見つめて先ほどの結果を報告しようとするが私をそれを無視して荒野の真ん中に倒れこんだ霊夢に似たナニカを見つめる。

 

「アナタはいったい何者なのかしら?」

 

霊夢に容姿が似た何か。すくなくとも人間ではない。魂の質が人間よりあまりにもかけ離れすぎている。しかし妖怪、神などの特徴は持ち合わせていない。これは人あらざるもの『人外』だ。私はゆっくりとその異空間の中に倒れているモノに近づき膝と首を抱えるように抱き上げた。はたからみれば妹を抱き抱えた姉にも見て取れるだろう。しかし紫の内心は混沌としていまにも抱き抱えている霊夢の胸を貫いてしまいそうだった。憎しみや怒りによってではなく畏怖ともいうべき感情によって自己防衛のために心臓をえぐりだそうとしてしまいそうだった。

 

「藍、帰るわよ」

 

己の従者に告げ空間を割りその中に入っていく。そしてふと視線を感じ後ろを振り向く。しかしそこには誰もおらずただ生命を失った大地があるのみだった。そしてゆっくりと割れた空間の中に入っていき姿を消した。そして誰もいなくなったそこには幼い靈夢のような姿の少女が口を三日月型にして笑っていた。

 

「アナタは過去から逃げられなんてしない。結局あなたはどこまでいってもワタシなんだから」

 




殺人者や狂人というのはいつの時代も平穏な世の中のスパイスとして存在している。でも隣で…そうすぐ隣で世にも有名なジャック・ザ・リッパーや殺人ホテルのオーナーであるH.H.ホームズが存在していたならそれはスパイス足り得るのだろうか?
行き過ぎたスパイスというのはいつの時代も誤解を生むものだ。

ジャック・ザ・リッパーはよく誤解を受けるのですが捕まっていません。そして個人の名前でもあり事件の名前でもあるのでごっちゃまぜになってしまっています。

H.H.ホームズも映画化されており有名な人です。もっとも人を殺した個人として数えられる一人でもあるそうです。1982~1986年までのあいだに殺した人の数は200人近くにもおよぶそうです。まぁぶっちゃけジャック・ザ・リッパーについては都市伝説みたいなものになったから有名になったのですが…。

怖いですねー((((;゚Д゚))))

お口に直しにこの後はギャルゲーかエロゲーをやることをおすすめします。
あとなぜ夏休みにもかかわらず投稿が遅いのかは決してエロゲーをやっていたわけではありません。
そうですとも決してCLOCKUPさんから発売されているフラテルニアをやっていたわけではありませんとも…えぇ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。