別時間軸のA
いろは「こんなの・・・」
アリナ「さすがに気持ち悪いんだケド?」
ちはる「日の本にこんな悪鬼どもを生み出すなんて・・・」
紅晴「手を出す気も起らないわね・・・」
リヴィア「中立を保つわ。いや、関係すら持ちたくないわ」
ラビ「終末時計の針がどうこうってレベルじゃない」
さやか「神浜市の地下にとんでもない発電所が建設されてた件について」
杏子「A・・・」
A「仕方がないんだ。宇宙の全ての生命体を治療するためなんだ」
QB「たすけて」
また日々が過ぎていった。
温泉の出来事から、また色々とあった。
まず一番大きな出来事はカルメンに似た少女と友達になったことだ。
確かに姿が似ているだけで性格はまた違う。しかし、はつらつとした様子はカルメンそのものだ。
二番目に大きな出来事は、フェイトがはやての家に住むようになったことだ。
これにはフェイトが母親から体罰を受けていたという理由があった。
Aは怒りに震えた。。自分が産んだ子供なのに、そんな虐待をするとは到底許せないことだった。
「A君が言うと、何かおかしいような」
はやては小声でそう言った。もちろんAには聞こえなかった。
三番目に大きな出来事は、あのフェレットもどきを撃ったことだ。
よく考えたら、これは些細な出来事だ。
まあ、なにはともあれジュエルシードを協力して集めれるようになったのは都合がいい。
「あとは管理局が来るのを待つだけだな」
Aは適当に集めた部品で、次元間通信機をつくって、知人の管理局員に連絡をとった。
ちょうど相手も自分に用があったらしく、もうすぐ来るらしい。
ちなみに、今日ははやての家に全員集合している。
「・・・A君って、色々とすごいような」
なのはは通信機をじっと見ながら言った。
「まあ、俺の知ってる噂だと、その辺の材料から反物質技術を応用した服をつくる人たちもいるらしいから、俺のやっていることは大したことじゃないんだ」
「?」
「噂だよ、噂」
裏路地の技術力はたまにすごいことになっている。
「・・・すごい話やな。でも、反物質って触れた途端に爆発するんやなかった?」
「その仕組みに関しては、俺にもわからないんだ」
その時、部屋にAと同い年くらいの青年が現れた。
「来てやったぞ、A」
「数日で来るとは思わなかったぞ、クロノ」
「急用ができたからな。ちょうどいい、逮捕する」
Aは目の前の知人が何を言ったのか理解できなかった。
考える間もなく、一瞬で拘束されてしまった。
運悪く、リビングにフェイトとアルフが入ってきた。
「・・・えっ?」
彼女たちも何が起こっているのか理解できなかった。
「・・・クロノ、友人だろ?」
「残念だが、お前には公然猥褻罪の容疑がかかっている」
クロノを除く全員がAから離れた。
「俺は無実だ!信じてくれ!」
「お前の言う通り、確かにお前自身はなにもしてない。認知フィルター、知ってるよな?」
「ああ、俺が造ったからな」
「アレを悪用する馬鹿があらわれたんだ」
「ああ、もう何に使われたかわかったよ。でも、悪用した奴が悪いだろ?俺はそのための対策を施したが?」
「実に最高の対策だよ!性的な目的で使用したら、五十日間もトラップに苦しめられるとはな!お前さえいなければ、この空間は天国なのに!」
クロノは血の涙を流しながら叫んだ。
「ま、まさかお前・・・」
「もう手遅れなんだよ!男性局員の四分の一が使い物にならなくなった!なんで女性の衣服を透明にしたら、男性の衣服も透明になるんだ!しかも、五十日間も!世界はいつだってこんなはずじゃないことばっかりだ!」
女性陣は戦闘準備を整えた。それはAに対してではなく、クロノに対してだった。
「最初はだれもこんなことになるなんて知らなかった!始まりは誰かの悪ふざけだった。女性の衣服を透明にするなんて、最高のアイデアだった!でも、お前はそれを見越して、あるトラップを仕掛けていた!でも、気づいたときには全てが手遅れだった!」
クロノは嗚咽した。それは認知フィルターの影響下にある男性たちにしかわからない苦しみだ。
「それに、女性局員たちも自分の裸を見られるという責め苦を受けている!だから、管理局はお前を逮捕することに決定した!お前があんなモノ発明しなければ・・・」
「違う用途に使われても・・・」
だが、全ては遅かった。なのはが魔砲を放った。
「もういいの、クロノさんは頭を冷やすべきなの。あと、A君は悪用されるようなものつくっちゃダメなの」
なのはの砲撃が二人に直撃する。
クロノは苦しみと共に気絶した。だが、Aはうれしかった。
容姿も性格もカルメンに似た少女に責められることが、なぜかうれしかった。