インフィニット・ストラトス ー紅蓮ノ太刀ー   作:通りすがりの料理人

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第10話です
段々更新速度が遅くなってきた…
早く学園に入れたいなぁ
今回はついに白騎士事件が起きます!



原作前第10話 白騎士事件

前回のあらすじ

 

無手を習った蓮仁と一夏

 

蓮仁は千冬さんと束さんにボコられてヤムチャっていた

 

そして二人を超えるという目標を建てた蓮仁はさらに修業に力を入れるのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side蓮仁

 

 強くなると決意した日から2年がたった

あれから俺たち3人はかなり強くなった

 試合をしても他の同年代の門下生には負けなくなり年上相手でも勝つ事が出来るようになった

同年代で戦えるのは一夏と箒くらいになってしまったが…

 

 師範からも教えてもらっている

いつもは穏やかだが稽古中はとても厳しくなる

苦しく辛い稽古だったが自分が強くなっている事がわかる

 

 無手での稽古も順調に進んでいる

今では千冬さんと束さんの北斗百烈拳とスタープラチナを見切って反撃出来るようになった!

 ……と最初は喜んだがあの二人いきなりスピードを2倍にしてくるのでまたボコられてヤムチャっていた

 

 あっもちろん稽古だけじゃ無いぞ

箒と束さんを入れて鬼ごっこしたりトランプをしたりもした

まぁ鬼ごっこは千冬さんと束さんからは逃げ切れないし

俺たち3人じゃ捕まえられないけどな……

 

 でもトランプでは俺と一夏は無双してた

千冬さんいわく『トランプ中の蓮と一夏の画風はまるでカイジのようだ…』と言っていたっけ

 束さんと箒も『何か【ざわざわ…】って聞こえた気がする…』と言っていた 

まぁ気のせいだな

 

こんな感じで2年を過ごした俺たち

 

 

しかし

 

 

この日常も終わりが近づいてきていた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 学校から帰った俺たちは稽古が無い日なので俺の部屋に集まっていた

だが千冬さんと束さんは居ない

 何だか最近二人の様子がおかしかった事もあり3人で集まっていた

 

「最近千冬姉が変だよな」

 

「あぁ何だか姉さんも変な気がするんだ」

 

「……千冬さんは難しい顔してるし束さんは作り笑いみたいな顔だし何か変だよなやっぱり」

 

 頭をひねる3人

だが何も思い浮かばない

 

「何か心当たりは無いのか?特に蓮」

 

……箒さぁん何で俺が原因みたいに言うんだよ…

 

「そうだぞ蓮、早く白状しろ」

 

ブルータス!お前もか!?

 

「二人とも何で俺が原因みたいに言うんだよ…」

 

すると二人は

 

「「だいたい蓮が何かしらやらかすから」」

 

 と声を揃えて言った

そして俺は…

 

「(´;ω;`)」ブワッ

 

泣いた

 

 

「うぁー!?蓮落ち着けよ!?」

 

「そ、そうだぞ蓮!一回落ち着こう!」

 

「オデェノココロハボドボドダ…」

 

二人からの信用の無さに全俺が泣いた

 

「蓮はメンタルミジンコだからなぁ」

 

ひでぇなコイツ更に傷口に塩を練り込んできた

 

「…お〜よしよしほら泣きお止み」

 

……箒は箒で子供扱いしてくるし

 

「…俺には心当たりは無いから…」(´Д⊂グスン

 

「じゃあ謎は迷宮入りだな…」

 

 なんて難事件だ

誰か体は子供、頭脳は大人の名探偵かじっちゃんの名を掛ける名探偵つれてきて〜!

 

「もうこの話しわ終わりにしてトランプでもするか」

 

箒がそう言ったとたん俺と一夏は雰囲気が変わったのだった…

 

 

Side蓮仁Sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side箒

 

 私は今蓮の家に来ている

何回も来たがどうにも落ち着かない

何だかドキドキする

 

 

しかしそんな気分も…

 

「もうこの話しは終わりにしてトランプでもするか」

 

 私が放った言葉で空気が変わった

正確に言うと蓮と一夏の雰囲気が変わったのだ

 

 二人はいつもと画風が変わったような気がするんだ

鼻は伸び顎も尖っているように見える

 そしてざわざわと音が聞こえてくる気もする…

この二人はいつもこうだトランプなどのカードゲームをする時はいつもこうなる

 しかも二人とも凄く強い

私もそうだが姉さんや千冬さんでも勝った所を見たことが無い

 

「何をする?」

 

「…ポーカなんてどうだ?」

 

何だか喋り方まで変わった気がする…

 

「い、いやババ抜きでいいんじゃ無いか?」

 

「…………ならそれでいくか」

 

 そう言ってトランプを配る一夏

そして配り終えてペアを作ってカードを捨てていく

そして蓮と一夏は

 

「張らせてもらうぜっ…!限界を超えてっ…!」

 

「大丈夫勝てる…!」

 

 そして勝負は進み私が2枚一夏が2枚蓮が1枚になった

そして蓮が一夏のカードを引き当てたら蓮の勝ちだ…

互いの顔を見て手札を探る二人

 

ざわざわ…

 

一夏の頬から一滴の汗が落ちる…

 

ざわざわ…

 

「…これだ!」バッ

 

そしてカードを引いた蓮は…

 

「……悪いな…この勝負俺の勝ちだ!!」

 

 そして残ったのは私と一夏…

一夏は残り1枚私は残り2枚…ジョーカーは私の手札の中に

 そして私の顔を覗く一夏の瞳は深淵のような暗さを持っていた

一夏の手が私のカードに伸びる

 ジョーカーの前で止まる指

しかし今度はジョーカーでは無い方のカードに止まる

 

「……今、瞳が揺れたぜ?」

 

……!?私の動揺を見破った!?

 

そして一夏はカードを引き…

 

「びびって逃げ回る者に…女神が微笑むはずもないっ…!」

 

そして一夏はペアになったカードを捨てた

 

「ま、また負けた…」

 

 何なんだこの二人は!?強すぎるだろ!!

項垂れていた顔を上げると…

 

「いぇ〜い!俺の勝ちだ!」

 

「くっそ〜今日は俺のまけか…」

 

いつもの二人に戻っていたのだった…

 

 

Side箒Sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side蓮仁

 

 トランプで遊んでいた俺たちは時間がだいぶ過ぎていた事に気づかなかった

 

「もうこんな時間か…そろそろ帰らないとな」

 

「私もそろそろ帰らないと」

 

二人が帰ろうとすると…

 

「二人ともせっかくだから夕飯食べていらっしゃいよ」

 

 と母さんが言ってきた

1話以来の登場だから張り切ってますね

 

「いやしかし悪いですよ…」

 

 と遠慮する箒

すると母さんが

 

「大丈夫!柳韻さんには連絡しといたから!」

 

 手回しが早いよ母さん…

ちなみに柳韻さんってのは師範のことね

 

「帰りも送っていくから!」

 

「わ、わかりました」

 

 押し切られたか箒よ…

ああなった母さんは誰にも止められない!!

 

「一夏君は千冬ちゃんに頼まれてるから」

 

「えっ千冬姉が?」

 

あちらも手回しが早い

 

 じゃあみんなで食べますか!!

俺たちはリビングに行った

今日はワカメと豆腐の味噌汁に炊きたてご飯、ひじきと大豆の煮物とキュウリの浅漬け!そして…

俺の大好物の鶏の唐揚げだっ!!

 

「ひゃっほう!唐揚げだぁ!!」\(≧▽≦)/

 

「蓮は本当に唐揚げ好きだよな」

 

「何だ?蓮の好物は唐揚げなのか」

 

 当たり前だろ?

外はカリッと中から肉汁がジュワッと溢れ出す…

更にレモンをかけてサッパリさせて食べるのもうまい

ああ早く食いたい

 

「唐揚げは俺の大好物だ!さぁ早く食べよう!」

 

 席に座るようにうながす俺

みんな座って…

 

「「「いただきます!」」」

 

「ふふっ召し上がれ」

 

そして俺たちは食べ始めたのだった

 

「やっぱり華さんの料理は美味しいです!」

 

「えぇ初めて食べましたがとても美味しいです!」

 

「あらありがとう二人とも!蓮はどう?」

 

と聞いてきたので親指を立てて

 

「最強無敵の美味しさ!」(b`・ω・)b

 

と伝える

 

 そしてあっという間に食べ終わり

食後のお茶を飲んでいた俺たちはテレビを見ながらまったりしていた

 

「あぁ〜お茶がうまい〜」ズズッ

 

「それな」ズズッ

 

「本当に美味しいお茶だな」ズズッ

 

お茶を飲んでいたらテレビの画面が変わった…

 

『番組の途中ですが緊急ニュースです!たった今アメリカから日本に向かってミサイルが発射されました!!』

 

それを見た俺たち3人は…

 

「「「ぶふぅっー!?」」」

 

お茶を吹き出した

 

『およそ2341発以上のミサイルが日本に向けて飛来しています!皆様今すぐ頑丈な建物か地下にお逃げ下さい!』

 

 ……いや無理だろ

あんな数のミサイルだ…逃げ場なんてない

 

この時初めて絶望した

 

何もできない自分に…

 

自分の無力差に絶望した

 

「……ックソ!何でいきなりミサイルなんて!?」

 

「ど、どうすればいいのだ…?」

 

 怒る一夏に困惑する箒

今までの記憶が蘇る…

 

 俺と一夏と箒、それに千冬さんと束さん…

この5人ですごした日々が頭の中に渦巻く

 

あぁ、これが走馬灯か…

 

最後にこの二人に何か言葉をかけよう

 

俺の友に…

 

「一夏、お前が俺の初めての友達だった…お前がいなかったら本当に楽しいと思う事も無かったかもしれない…ありがとな」

 

「……ッ!何だよいきなり!そんな最後みたいな事言うなよ!」

 

「……お前は最高の親友だ」

 

そう言うと一夏は泣きそうになりながら

 

「…!お前も、お前も最高の親友だよ蓮!!」

 

… 一夏

ありがとう

 

次に箒に向き直る

 

「箒、お前と道場であった時は試合をしたよな…何だか懐かしいな…あれから仲良く慣れて嬉しかった、一夏以外でも楽しいと思える友達に出会えて本当に嬉しかった」

 

「……蓮」

 

「……俺たちの日常が変わったのは箒のおかげだ…ありがとう」

 

すると箒は泣き出して喋りだす

 

「……ッ!逆だ!お前たちがいたから私は変われたんだ!お前たちのおかげで学校にも馴染めた!」

 

箒がそんな事を思ってくれていたとは…

 

そして俺の方に向き直り

 

「…蓮…わ、私は!お前のことが…」

 

そこで言葉を区切り…真っ直ぐに俺の目を見つめて…

 

「私は!蓮のことが好『皆様!あれをご覧下さい!』…?」

 

 箒が何か言おうとするとニュースキャスターが何かを見つけたようだ

 

『空に謎の飛行物体です!白い人型の飛行物体が見えます!』

 

 テレビに映されたのは空を飛ぶ白い騎士のような姿をしたロボットみたいな物だった

 

 その騎士は剣を構え、大量に迫りくるミサイルの中に突っ込んでいく

そして次々とミサイルを切りつけて破壊していく

 

先程の絶望が嘘のように俺たちはテレビ画面に魅入っていた

 

そして騎士はすべてのミサイルを破壊し尽くした

 

「……凄い…」

 

 誰が放った言葉かは分からない

だが本当に凄かった

 

 そして気づいたら俺は外に飛び出していた

開けた場所に付き空を見上げると

 複数の戦闘機が騎士を捕まえるかのように飛んでいた

しかし騎士はそれを物ともせずに迎撃していった

 

そして騎士が飛び去る瞬間

 

 こちらをみた

そして一瞬動きがとまったあとに飛び去って行った

 

「……俺たち生きてるのか?」

 

「あぁ生きてる」

 

横を見るといつの間にか一夏と箒がいた

 

 しばらく3人で空を見上げて

俺の家に戻った

 

 帰り道は先程の言葉を思い出した3人は顔を赤くして終始無言であった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後ミサイルは何者かのハッキングを受けて発射されたと報道された

 そしてあのミサイルを破壊した白い騎士は束さんが造り上げたインフィニット・ストラトスというスーツらしい

 

この事件は白騎士事件として歴史に名を刻んだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら?皆どうしたの急にいなくなったと思ったら顔赤くして戻ってきて」

 

「「「……えぇっ?」」」

 

 母さんはこんな大事件を皿洗いしていて気づかなかったらしい…

…まじかこの人

 

 

 

 




第10話でした

遂にISが出てきました!
後半突然のシリアス
しかし華さんはまさかの事件に気づいてすらいなかった!!
流石は蓮仁の母!
次回は遂に箒との別れ!
いったいどうなるのか!?

それではまた次回お楽しみに!

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