インフィニット・ストラトス ー紅蓮ノ太刀ー 作:通りすがりの料理人
遂に箒が転校してしまいます
次に出てくるのはいったいいつなのか…?
今回はギャグ要素ほとんどありません!
転校が決まった箒に蓮仁と一夏のとる行動は?
それでは第11話ですどうぞ!
前回のあらすじ
蓮仁の家に集まっていた一夏と箒は夕飯をご馳走になり食後のお茶を飲んでいた
すると突然緊急ニュースが流れアメリカからミサイルが発射されたとの情報が入る
しかし突如現れた白騎士によってミサイルはすべて破壊されたのだった…
そしてそんな大事件をまったく気づかなかった蓮仁の母であった…
Side蓮仁
白騎士事件から数日がたった
ISを束さんが造ったと発表されてから俺たちは一度も束さんとあっていない
箒も師範もあれからあっていないらしく
今何処にいるのかも分かっていないらしい
それから篠ノ之神社には連日マスコミが押し寄せている状態らしく箒は学校にもこれていない
道場も開ける事ができずにいる
もちろん俺と一夏は箒に会いに篠ノ之神社に向かったが政府の人達がいて門前払いされてしまった
電話も繋がらない状態が続いている
そんな日が続いて俺たちはいつもの日常は壊れた
俺も一夏も元気が無くて他のクラスメートからも心配されてしまっている
そんなある日
教室に先生とその後ろから箒が入ってきた
俺と一夏は立ち上がり
「「箒!!」」
と名前を呼ぶと箒は悲しそうな顔で俺たちを見た
そして先生が……
「突然ですが篠ノ之箒さんが転校する事になりました」
……はっ?
俺は先生の言葉が理解できなかった
「家庭の事情により本日を最後に明日引っ越す事になります」
そんな俺を置いて先生は淡々と話す
そしてホームルームは終わるのであった
あれから箒はクラス中から質問をされていたが何も話さず俯いているだけだった
そして放課後
ようやく俺たちは箒と話す事ができた
箒の話しによると束さんがISを造った事と居なくなった事により箒達が危険に晒されてしまうので、政府の重要人物保護プログラムにより家族とバラバラになり名前を変えて各地を転校し続けるらしい
そして箒は泣き出してしまう
「…グスッ…せっかく二人と仲良くなれたのに…こんのはあんまりだ…」
「…………」
俺たちは何も声を掛けることができないでいた
すると箒は
「……お前たちと出会えて本当に良かった…今までありがとう…」
そう言って走り出した
「…っ!?待てよ箒!」
「追いかけるぞ!蓮!」
俺たちも走って追いかけるが箒は政府の人と思われる人やボディガードらしき人達と車に乗り込み走り出した
そして箒は俺たちに向けて悲しそうな笑顔で
『さようなら』
と言った
Side蓮仁Sideout
Side箒
転校する事になった私は蓮と一夏に一方的に別れを言って逃げるようにその場をさってしまった
あのまま二人の側にい続けたら…今以上に別れるのが辛くなってしまう
家に付いてから部屋に入り泣きじゃくった
もうこの家に住めなくなる
家族とも一緒に居られない
そして何より蓮と一夏に会えなくなる…
たまらなく辛い
あの二人に出会えてからの2年間は今までに無いくらい楽しく充実した毎日だった
なのに今はまるで世界の色が無くなってしまったかのように感じる
もう戻らないあの日々
3人で…時には5人で過ごした時間が壊れていく
何故こうなった?
姉さんがISを造ったからか?
姉さんが居なくなったからか?
姉さんが悪いのか?
そんな事ばかり頭の中で渦巻く
そして私は泣きつかれてそのまま眠ってしまった
翌朝
私は家族と別れを済ませていた
これからはそう簡単には会えなくなる
最後の別れでは無いがやはり辛い…
そして私は車に乗り込み駅に向かって行く
窓から眺める風景は今までの日々を思い出した
3人で歩いた学校への道
鬼ごっこをした公園
稽古終わりに皆で行ったコンビニ
夏に行ったプール
通り過ぎていく風景を眺めていると
いつの間にか涙が流れていた
……昨日あれ程泣いたのにまだ出るのか
そんな事を考えていたら駅に付いたようだ
車から降りた私はホームに向かって歩いて行く
その足取りは酷く重く感じた
(……最後にまた二人に会いたいな…)
そう思った瞬間
「箒!!」
聞こえるはずの無い声が聞こえてくる
そして振り向くと…
そこには私が会いたかった二人が…
蓮と一夏が立っていた
Side箒Sideout
Side蓮仁
箒に一方的に別れを告げられた俺たちはその後篠ノ之神社に行ったがやはり政府の人がいて門前払いされてしまった…
だがやはり納得できない俺たちはどうすればいいのか話し合いをしていた
「あんな一方的な別れで納得できない!」
「あぁ…そうだな…」
声を荒げる一夏に少し落ちこんでる俺
「……このあとどうすればいいとおもう?」
一夏は俺にそう尋ねてくる
どうする…か
そんな事は決まっている
「…俺は明日箒を探す」
「…明日は学校だぜ?」
確かに明日は学校がある
しかしここで箒に合わなければきっと後悔するだろう
「それでも俺は探す、それが悔いなき選択だからな」
俺がそう言うと一夏は…
「へへッ…蓮ならそう言うと思ったぜ!俺も箒を探す!あんな別れは嫌だからな!」
「…一夏…よし!そうと決まれば作戦タイムだ!」
まず移動手段だが、車かもしれないが電車…または新幹線の可能性もある
近くに空港は無いからおそらく飛行機はないだろう
すると車・電車・新幹線の3つってところになる
車なら追いつけないが電車か新幹線なら駅のホームで話す事ができる可能性は高い
そうして地図を広げて近くの駅を探す
しかし近くの駅が複数あり何処に行くか分からない
「…どの駅か分からないんじゃなぁ…」
しかしまだ絞り込む事ができるはずだ
余り人の居ない駅の可能性が高い
それに電車だとボディガードの人がいるから悪目立ちしてしまいそうだ
ならば新幹線に乗るかもしれない
人が少ない新幹線が停車する駅は…
あった
しかし2つあるどちらかの駅の可能性は高い
車は追いつけないし話せない
ならばこの2つの駅に掛けるしかない
「……2つ、か…どうする?二手に別れるか?」
一夏はそう聞いてくるが…
「駄目だ」
俺は即答で断った
「俺たち3人揃わないと意味がない」
「…それもそうか」
どちらの方角に行くか分からない以上はどちらかの駅で待つしかない
それに時間も分からない
だが朝は電車通勤の人がいそうだからある程度は過ぎてからだろう
「となると時間は9時から10時くらいかな?」
そしてしばらく話し合いをしてその日は解散になった
翌朝
俺は一夏と共に駅に向かっていた
学校には無断欠席してしまった…
帰ったら絶対怒られるな…
時刻は8時半過ぎ
目的の駅に付いた
箒の姿は見えない
「…箒は来るのかな?」
「あとは待つしかないッドゥワッフ!?」
突如として俺の背中に衝撃が走る
「いっっってぇ……」
何だよ!?
めちゃくちゃ痛いじゃ無いか!!
後ろには紙に包まれた石のような物があった
俺は紙を広げるとそこには…
箒の乗る駅と時間が乗っていた
何でこんなものが?
……いや一人いるなこんな事ができる人
時間も無いので走り出した
「一夏!もう一つの方の駅だ!時間が無い!走るぞ!」
「…ッ!?分かった!」
俺たちは走り出したそして俺は叫んだ
「束さんありがとう!!」
……箒ちゃんをお願いね
そう聞こえた気がする
しかし振り返らずに走り続ける
今までで一番の速度が出たと思う俺たち
ペース配分など考えずにひたすら走る
疲れて息も荒く足も痛い
それでも俺たちは走り続けた
そして駅が見えそこには…
箒がいた
そして声の限り叫んだ
「箒!!」
振り向いた箒は驚いた顔をしていた
「ハァッ…ハァッ…間に、合った!」
「ゼエッ…ゼエッ…良かっ、た」
息切れの激しい俺たちに箒が話しかけてくる
「な、何で二人がここに…?」
「んなもん、箒に会いに来たに決まってんだろ」
「そうではない!学校はどうしたんだ!?」
何だよそんな事か
「学校より箒の方を優先させるのは当然だ!」
「そうだぞ!あんな一方的な別れじゃ俺たちは納得できない!」
すると箒は俯いてしまった
「…仕方ないだろ…ああでもしないと決心がつかないのだから…!」
そして俺は俯いている箒に近寄り…
頭にチョップした
「いたっ!?何をする!?」
「お前バカだろ」
呆れながら俺はそう言った
「何で一人で抱え込んでんだよ、そんなに頼りないか?俺たちの過ごした2年間ってそんな程度の絆なのか?」
「!?そんな訳無い!」
そりゃそうだ
2年間って短い時間だったけれど俺たちの絆は本物だ
「確かに別れは辛い…それでもあんな別れは駄目だろ?それにもう二度とあえない訳じゃないんだから」
たとえ離れ離れになってもまたいつか出会える
「だからさ、一人で抱え込まないで俺たちにも頼ってくれよそれが友達だろ?」
「……!あぁ…そうだな…!」
すると若干空気になっていた一夏が
「箒はこれからも剣道を続けるのか?」
「…ああ、剣道は昔から続けてきたし何より…お前たちとの繋がりの一つだからな」
そうだな…剣道が俺たちを繋げてくれたんだ
あの日道場に行って箒と出会えたんだ
俺たちの初めの繋がり…それが剣道だ
「なら次にあうのは中学の全国大会か?それまでにお互いにもっと強くならないとな!」
「そうだな!今までは勝ったり負けたりだったけど次にあうまでに二人を完勝できるくらいに強くなっているからな!」
「俺も蓮と箒に負けないくらい強くならないとな!!」
いつの間にか暗い雰囲気は無くなり互いに笑いながら話す3人
すると…
『まもなく列車が到着いたします。黄色い線よりお下がり下さい』
ホームにアナウンスが響き渡る
「……もう時間か…」
「ああ…だけどもう涙は要らないよな?」
「そうだな!次にあった時が楽しみだ!」
箒、俺、一夏の順に話す
そして互いの拳を前に出し
「「「またな!!」」」
そう言って拳をぶつけ合った
再会の約束をして箒は新幹線に乗り込み手を振る
その顔はいつもの笑顔に戻っていた
そして新幹線は動き出し俺たちはホームの端まで走って手を振り続けた
そして遂に見えなくなってしまった…
「…さて帰るか!説教が俺たちを待っている!」
「…ああ…忘れてた…」
いや忘れんなよ一夏…
「……蓮?お前……泣いてるのか?」
俺の頬に一筋の水が垂れる
「……ちげぇよ。これは雨だ」
天を仰ぐ俺に一夏は…
「……あぁそうだな…雨だ」
そして俺たちは家に向かって歩いて行くのだった…
また友達一夏だけかぁ…(泣)
最後の蓮仁の涙はいったい何の涙なのか…?
それは読者の皆様のご想像にお任せします
次回は遂にあの人が登場!?
それでは次回お楽しみに!