インフィニット・ストラトス ー紅蓮ノ太刀ー 作:通りすがりの料理人
前回は一夏の料理教室でした
一夏は料理中めっちゃ怖くなります
さて今回の話ではオリキャラがでてきます
いったい蓮仁はどうなるのか!?
それでは第13話ですどうぞ!
前回のあらすじ!
新しく転校してきた
蓮仁と一夏は鈴に話しかけて仲良くなり、クラスにも馴染めたのだった
虐めっ子を蓮仁が撃退して二人の仲はより縮まった……のかな?
Side蓮仁
……今俺は家から少し離れた山の中にいる…
そして…
知らないお爺さんと木刀を構えた状態で向かい合っていた…
何でこうなった…?
遡る事2時間前…
今日は天気の良い日曜日
そんな日の朝から俺は竹刀袋を肩にさげて走り込みをしていた
少し離れた山に向かってなるべくスピードを出して走っている
前回より早く走る事ができているし体力も増えてきている
1時間くらい走って山に到着した俺は竹刀袋から木刀を取り出して素振りを始める
今まで篠ノ之道場で学んだ事の反復練習だ
一通り終えたら新しく買って貰った剣道の本を読んで動きや技を真似していく
本当はもっとしっかり技術を習いたかったが無い物ねだりは出来ない
今は手探りの状態でも少しずつ力を付けていく
中学の全国大会で箒と再会した時のためにも強くならないとな
ちなみに一夏とも一応ライバル関係なので別々に鍛えている
と言ってもお互いに手探り状態なんだよなぁ…
一夏は千冬さんに色々聞いたり、忙しく無い時に練習を見てもらったりしているらしい
俺も誘われたが断った
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『俺は一夏とは違うやり方で鍛えていくよ!それに互いの手の内は知られたくないだろ?』
『…それもそうか…分かったよ!でも千冬姉が『一人だといつか限界が来るから困った時は私を頼れ。蓮も私の大切な弟なのだからな…』って言ってたから、困ったら頼れよな!』
『サンキューな一夏!あと千冬さんは完全に俺を弟認定したのかぁ…』
『……がんばれよ!色々!』
『色々って何だよ!?』
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……何て事があったんだよなぁ
弟認定されたのかぁ
一夏の言うとおり大変そうだな
まぁ困ったらありがたく千冬さんに頼らせて貰おう
そんなこんなで素振りを続けている
「お主はこんな所で何をしている?」
すると突然誰かに話しかけられた
しかもすぐ隣にいつの間にか立っていた
「っ!?」
とっさに横に飛ぶ
ビックリした…いつからいた?
確かに考え事をしてはいたがすぐ真横に居ながら声を掛けられるまでまったく気づかなかった…
「ほう…思っていたよりは良い反応速度だ…」
見ると老人がいた
老人がそう言った次の瞬間には俺の目の前にいた
「んなっ!?」
まったく見えなかった!?
木刀を構えた状態で後退る
すると老人は
「そんなに身構えるでない、取って食いはしない」
「っ……信用出来ないなぁ」
この爺さんとんでもないプレッシャーを放ってるし
そんなん信用出来ないだろ
「……ふっそれもそうか」
そう言った爺さんはプレッシャーを解いた
……この人は多分…いや、確実に千冬さんや束さんより強い
プレッシャーを受けている間生きた心地がしなかった
「はぁっ…はぁっ…」
実際にプレッシャーだけで息切れが起きてしまい冷や汗も止まらなくなった
「おぉ、すまんな加減したんだがお主にはまだ強すぎたな」
そう言ってお茶を差し出してきた
俺はそれを受け取ると一気に飲み干した
「ングングング!……っぷは!はぁっ…はぁっ………ふぅー」
ようやく落ち着いた俺は改めて爺さんをみる
白髪に短く切り揃えた髪
浅めのシワに鋭い眼光
右目の上には切り傷
程よく焼けた肌
朱色の着物を着てその上には黒い生地に赤い
その着物の下には細いながらもしっかりと筋肉が付いている
足には下駄を履いている
そして黒い竹刀袋を担いでいる
見るからに剣の達人といった感じの佇まいだ
「……あなたはいったい誰なんですか?」
と質問した
「ふむ?俺か?俺は
と爺さんは答えた
更に続けて
「野暮用でこの街に来てな…今は散歩をしていたんだがそこでお主を見つけてな少し気になって話しかけてみたのだ」
…つまり野暮用の剣士が散歩途中で見かけた俺にいきなり近づいてプレッシャーをぶつけて来たって事か…
何してんのこの爺さん!?
小学4年生にする事じゃないよ!?
トイレ済まして無かったら悲惨な事になってたよ!?
そんな事を考えていると…
「それで?さっきも聞いたがこんな所で何をしておる?」
……まぁ悪い人では無さそうだな
てかこんな人から逃げられないな
うん、諦めよう
そして俺は道場で鍛えていたが都合によりその道場の師範が引っ越す事になった事
その引っ越す師範の娘と全国大会での再会を約束して一人で修業していた事を話した
「…ふむ、なるほどなそういう事情か…所でその道場は篠ノ之道場か?」
「…!知ってるんですか!?」
「そりゃあな、ちょっとした知り合いでもあったが剣士として一目置いていたからな………そうか、アイツの何処の門下生か…」
そして何かを考え始める
するといきなり…
「良し俺が稽古をつけてやろう」
そう言って竹刀袋から木刀を取り出して構えた
…いや何で!?
「ちょっと何言ってるか分からない…」
いつもの富○たけしのネタをする
しかし
「剣士と剣士の目が合ったら戦うのは当然だろ?」
何そのポケモントレーナー理論!?
そんな殺伐としたバトルはやりたく無いよ!?
すると
「それに…強くなりたいんだろう?今の手探り状態では強くはなれ無いのは分かっておるだろ?」
……!痛い所を突いてくるな…
確かに手探り状態の今では強くはなれ無いのは分かってる
何が正しくて何が間違いなのかも分からない状態で鍛えても変な癖がついてしまいそうだ…
「……分かりましたお願いします!」
そう言って俺も木刀を構えた
そして冒頭に戻る
……その場の勢いで構えたがめっちゃ後悔している今日この頃
だってあんな動きする人の相手になる訳もないし
詰んだなこれ
それでも強くなりたいから頑張ろう
戦いは負けた方が分かる事も多いからな
……けど、この人まったくスキが無いからどう攻めれば良いか分かんないや…
「……どうした?攻めてこんのか?」
…ックソ!やるしか無い!
俺は木刀を八双に構えて一気に駆け出す
そして相手の左肩から右足に掛けて切り込む
しかし…
「…ふむ、悪くない動きだ」
いつの間にか目の前から後ろに移動して俺の首筋に木刀を当てている
「…っ!?いつの間に!?」
「お主が切り込む瞬間には後ろにおったぞ」
いや速すぎぃぃ!?
じゃあ俺が切ったと思ったのは残像!?
ヤベェェェ!リアル残像拳じゃねえか!!
「ほれ、どんどん掛かって来い」
「…っはあぁぁぁぁぁぁぁ!!」
向き直った瞬間に突きを放つ
しかし
「ほれ」
そう言って俺の突きを突きで受け止める
木刀の先端と先端がまったくのズレも無くぶつかったのにまったく音がしない?
「今のはまったく同じ力がぶつかった時に起こる」
そう説明された
そして俺は連続で突きを放つ
しかし
その全てが音もなく相手の木刀の先端で受け止められる
「マジかよ!?全部狙って止められた!?」
いくら相手が小学生だからってそんな芸当を狙って使えるなんてとんでもない人だ…
それからも俺は切り込み続けている
だがまともに当てられない…というか掠りすらしない
篭手、胴、面、突き、逆胴、フェイント、連続切り込み、下がりつつ切りつけ
様々な攻撃を仕掛けるがこと如く避けられるか受け止められる
「はあぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
魂心の一撃
しかし
「ほれ、終わりじゃ」
その一撃は途中で止められてしまった
更に木刀を吹き飛ばされてしまった
「…っ!何も…できなかった…!」
一矢報いる事も出来ないまま終わってしまった…
「何をそんなに焦っておる」
…?焦ってる?俺が?
「……ふむ、自覚は無しか…まるで誰かに追いつきたくて、少しでも近づきたくて焦っておるようだぞ」
……あぁそうか…千冬さん達に追いつきたくて焦っていたのか
まったく自覚が無かったなぁ…
「焦る事は無い、確かにまだ弱いがお主は才能に胡座をかく事無く己を鍛えている、必ず強くなるだろうな……しかし今の環境ではまず無理だな」
……やっぱりそうだよな
こんな修業じゃすぐ限界が来てしまうし
こんなんじゃ箒にも一夏にも置いていかれてしまう…
現実を突き付けられて唇を噛みしめる
すると
「一つ提案だが…俺の弟子にならないか?」
突然そう言われて驚いた
確かにこの人は強い
でも何でだ?
「……何でですか?」
「……俺の流派は一子相伝の流派…本来は血の繋がらないお主には教えられないのだ」
じゃあ駄目じゃないのか?
一子相伝の流派って本当にあるんだな
「しかし俺の妻は40年程前に先立ってしまった……まだ互いに20代で結婚して数年だったな…元々妻は体が弱くてな…出産の時に子供と共に亡くなってしまった……」
昔を懐かしむように、悲しそうな目でそう喋る
「父からは一子相伝を絶やすなと再婚を強いられたが俺は妻以外を愛する事ができなかった…」
空を見上げて更に語る
「それからは俺はただ刀を振るって生きてきた…ただ剣技を磨き続けてきた…そんで気づいたらこんな老いぼれって訳だ…
そんでお主を見た時に俺は思った…
コイツは鍛えたら俺以上に強くなると、ただ刀を振るって年老いて死に流派が絶えるより、お主に俺の全てを叩き混んで鍛えたいと思ったんだ」
そして俺の目を見つめる
そして驚いた顔をする
「…お主何故泣いておる?」
あれ?本当だ…いつの間にか泣いていた
でもあんな話し聞いたんじゃ仕方ないよな…
「…お主は優しいのだな」
そう言いながら手ぬぐいを渡してくれた
「それでだ、俺はお主に流派を受け継いで貰いたい。普通の流派とは違う特殊な流派で、血反吐を吐く程に厳しい修業になる、それでも構わないなら…俺の弟子にならないか?」
そう言って俺に手を差し伸べる
「……俺は…強くなりたい…超えたい人がいる!守りたい人がいる!だから!」
俺は差し伸べられた手を力強く握る
「俺を…鍛えてください!!」
「…ふっ、良い目だ!なら今からお主は
「はい!師匠!」
こうして新たな師匠ができた俺は更に強くなる為に進む
例えその道が修羅の道だとしても、俺は進む!
更に向こうえ!
「所で今更だがお主の名を聞いていなかったな」
あ、忘れてた
「俺は
そう名乗ると師匠は目を見開いた
そして微笑む
「あぁ、よろしく蓮仁」
そしていつの間にか日が暮れかけてる事に驚いたが本日はここまでにして家に帰っていくのだった…
全然帰って来ない蓮仁を鬼のような顔で待っている母親のいる家に…
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Side厳仁
蓮仁の背中を見送った厳仁は夕暮れの空を見つめる
「……妻と息子の命日に面白い少年にあったもんだな」
そう今日は厳仁の妻と息子の命日だ
墓参りをして近くをさまよっている時に蓮仁と出会ったのだ
その顔は何処か嬉しそうだ
「なぁ?信じられるか?まさか俺たちの息子と同じ名前の少年を弟子にするとはのぉ」
厳仁は男の子なら名前は【
しかし自分を産んで亡くなった母を追うように亡くなってしまった
そんな二人の命日に出会った少年の名前が息子と同じなのだから驚いてしまった…
「これも運命のイタズラか…」
竹刀袋から一本の刀を取り出して鞘から抜く
赤い刀身の刀を空に向かって掲げる
「今度こそ…今度こそ守ってみせる!この【
夕日が反射して更に赤く染まる刀を掲げたまま愛する妻と息子に向かって…
「だからもう少し俺と弟子を見守っていておくれ二人とも」
日が暮れ始めた空に向かってそう呟いた
第13話でした
オリキャラの時雨厳仁です!現在62歳です!
蓮仁の新たな師匠が誕生しました!
これからの蓮仁の成長にご期待ください!
もう少ししたら中学生編に突入したいと思います
五反田弾とかも出ますしクロスオーバーキャラも出ます!
因みに現在は2021年の設定です!
それでは次回お楽しみに!