インフィニット・ストラトス ー紅蓮ノ太刀ー   作:通りすがりの料理人

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第15話です!
何か世界観が変わってきてしまった…
もう蓮仁がチートな強さになって来た…
ヤバイ!最初のスペックを大幅に上回ってる!
そ、それでは第15話です!どうぞ!


原作前第15話 田舎に泊まろう(大自然)

前回のあらすじ!

 

厳仁の元で2年の修業を続けた蓮仁

 

そして修業は新たなステップに移る!

 

特殊な《気》を習得する為に蓮仁は森で暮らす事に!?

 

 

 

 

 

Side蓮仁

 

季節は夏

今俺は夏休みを利用して師匠と山に向かっている…

山で修業するためだ…

 

因みにいつもの近所の山ではなくて師匠の所有している山だ

俺はここで残りの夏休みを過ごすらしい

 

 

…………あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!?

 

何で夏休みに山籠りの修業なんだよぉ!?

一夏と鈴と遊び行きたかったのに!!

3人でプール行こうって話てたのにぃぃぃぃ!!

 

ちくしょおぉぉぉぉ!!

 

 

……グスン

 

因みに夏休みの宿題は最初の3日で終わらせました…

自由研究とか工作とかも終わらせました…

 

残りの日記は山籠りしながら書きます…

 

 

 

「ほれ、ついたぞ」

 

すると師匠が止まった

そして山を見る…

明らかに近所の山と違う……

 

まさしく大自然

 

話によると滝なんかもあるらしい

そして山に入り進んで行く俺たち…

 

すると俺はある物を見つけてしまった…

 

熊出没注意⚠

 

 

……大自然過ぎるだろぉ!?

 

 

 

そして歩くこと4時間

山道はそこそこ慣れているがこの山は別格だ…

崖はあるし、谷はあるし

体力がガンガン削られた

 

何で師匠は汗一つかかないでスピードも落とさないで歩けるんだ?

コレが例の《気》の力か?

 

すると師匠が足を止めた

 

「さて、この辺でいいだろう…」

 

そう言って俺に一振りの刀と袋を渡してきた

 

「お主には暫くこの森で暮らして貰う…お主一人でな」

 

………は?

 

え、何て言った?一人で?

 

「刀は本物だ、扱いには気をつけろ…あと袋の中身は塩だ大事に扱え」

 

頭が回らない俺を気にしないで話を続ける師匠

 

「ここで生き残りたくば《気》を身に着けろ!自然から学び強くなるのだ!時が来たら迎えに来る、それまで死ぬなよ我が弟子よ…ではさらば!」

 

そう言って師匠話消えた…

 

は?マジで…?

 

そして俺の山生活が始まった…

 

「師匠ぉぉぉぉぉぉぉぉ!?あんた俺を殺す気かぁぁぁぁぁぁ!?」

 

気かぁぁぁぁぁぁ…

 

気かぁぁぁぁぁ…

 

気かぁぁぁぁ…

 

気かぁぁぁ…

 

 

 

そんな声が山に響き渡った

 

 

Side蓮仁Sideout

 

 


 

《夏休みの日記帳》

 

 

1日目

 

俺は師匠に連れて来られた山に一人取り残された

山から脱出しようにも4時間掛けて来たから道が分からない

現実逃避したい気持ちを抑えて周りを探索した

まずは水を何とかしたい

じゃないとマジで死ぬ

探索したが水場は見つからなかった…

木に目印を付けながら進んでいたが日が暮れてしまったので明日に引き継ぐ

夜になり腹が減るのを我慢する

木の上に登って寝ようとしたが周りから獣の唸り声が聞こえてきた

怖くて怖くて堪らなかった

結局朝まで息を殺して震えていた

 

誰か助けてくれ

 

 

 

 

2日目

 

ろくに眠れなかったからか明るくなると気絶する様に寝てしまった

今の時間も分からないが水場を探して進んでいく

要約川を見つけた

そして俺はその水を飲んだ、乾きに耐えられずに飲んでしまった

結果、腹を壊してしまいこの日はまともに動けないまま一日が終わってしまった

 

辛い

 

3日目

 

腹痛も何とか治って今日は川を辿って上流に向かって進む

途中で腹が減って堪らなくて木の皮を剥いで食べた

とても食えたものでは無かったが無理矢理飲み込んだ

飢えを凌いで進んでいたら水が湧き出ている場所を見つけた

テレビで湧き水は飲んで大丈夫と聞いたので飲んでみた

今まで飲んだ水で一番美味く感じた

此処を拠点としていこう

そして夜になり木の上で寝ようとするとまた唸り声がした

恐る恐る下を見ると野犬の群れが木の下から俺を見上げている

登る事は出来ないみたいだ

結局この日も朝まで眠れなかった

 

苦しい

 

4日目

 

深刻な寝不足だ

このままでは倒れてしまう

腹も減った、まともな食べ物が中々手に入らない

水で空腹をごまかす

今日は火をおこす

火があれば獣も寄って来ないかもしれない

………

あれから弓きり式の火起こしをしている

中々火が起こらない

日が暮れる前に何とか起こせた

火を見ていたら何だか落ち着いてきた

火をつけたまま木の上で眠った

 

 

 

5日目

 

久しぶりにまともに眠れたが…

火につられて虫が来た

身体全体を刺されてかゆい

また刺されないように泥を身体に塗った

今日はいい加減空腹が限界なので食べ物を探す

しばらく探すとスベリヒユがあった

ビタミンやミネラルを含んでいる有り難い野草だ

シャツを脱いでスベリヒユを包んで拠点に持ち帰った

………

灰汁抜きをしたいが鍋が無い事を思い出した

仕方ないので洗って食べた

 

 

6日目

 

今日は魚を取ろうとしたが全然捕まらない

木の棒とツタで釣り竿を作るがこんなんじゃ釣れなかった

仕方ないのでまた野草を探しに行く

 

野草は見つからなかったが竹を見つける事が出来た

これを使えばお湯を沸かす鍋代わりになる

釣り竿も少しはマシになる

刀で斬って拠点に運ぶ

刀を使えばある程度加工できる

竹鍋と竹竿と竹釣り針が出来た

さっそくお湯を沸かしてスベリヒユを茹でた

……あぁ、生より美味い

気分が良くなったので竹竿を持って釣りに出かけた

 

しかし途中で野犬の群れに襲われて撃退しようとしたが集団戦闘を活かした連携で追い込まれてしまい悔しいが逃げ出した

途中で靴を無くしてしまったが今は生き残った事が重要だ

疲れたので今日は早めに寝よう

 

 

7日目

 

最悪だ

雨が降ってきた

寒い、夏なのに寒い

火も起こせないからこのままだとまずい

雨をしのげる場所を探していると洞窟を見つける

嬉々として入ったのが間違いだった…

その洞窟に熊がいたからだ

勝てない

見ただけで分かる

3メートルはある巨体の隻眼の熊

左目に刀で斬った様な傷がある

そこからは無我夢中で逃げた

雨でぬかるんで走りにくいが逃げる

そして崖に追い込まれた

最悪だ

餌を前にした熊がゆっくり近づいてきて前足を振り上げ、俺に向かって振り下ろす

躱そうとしたが左眉を切り裂かれた

痛い痛い痛い痛い痛い

怖い怖い怖い怖い怖い

俺は雨で洪水になっている崖の下に刀を抱いて飛び降りた

 

……誰も助けてはくれない

 

8日目

 

川に流されたが何とか生き残った

拠点からそんなに離れていないのが幸いだ

左眉の傷はかなり深い、傷跡が残るだろう

足も裸足で走り回ったから傷だらけだ

…いや、身体全体が傷だらけだ

 

何でこうなった…?

なんの為にここに居る…?

……そうだ、《気》を学ぶためだ

《気》が使えなければ生き残れない

生き残る為に死ぬ気で《気》を感じる

 

………何も感じ無い

そもそも《気》が何なのか分からない

この日は特に何も出来ないまま終わった

 

自分の力で生き残るしか無い

 

 

9日目

 

まだ薄暗い時間に飛び起きた

奴だ…あの熊が俺を探している

何故か分からないがそう感じた

木の上で縮こまり周りに意識を向ける

……来た薄暗くて見えないはずの熊が分かる

俺は必死に気配を消す

いや、消すと言うより自然と同化する感覚だった

熊は一瞬こちらを見たが直ぐに離れていった

 

俺を殺そうとする奴のおかげで《気》を感じる事が出来た

皮肉って言うのかな?

感覚を忘れない内に座禅を組んで目を閉じる

……!

感じる…確かに感じる…!

目を閉じているのに生き物の《気》を感じる

…!野犬の群れが近づいてきてる

急いで木の上に避難して朝の感覚で気配を同化させる

すると野犬はこちらに気付くことなく離れていった

 

死ねない、こんな所で

 

10日目

 

今日は《気》を探りながら探索する

しかしまだ動きながら使えないので時々止まりながら使う

動物以外にも植物の《気》が分かる

結果ブルーベリーとラズベリー、ワラビとゼンマイを手に入れる事が出来た

ベリー系は野生なので酸っぱかったけど美味しかった

残りの時間は《気》を感じる訓練に費やした

 

学べ、それだけが生き残る方法だ

 

 

11日目

 

今日は動きながら気配を探る訓練をしている

しかしうまくいかない

集中しないと直ぐに《気》が霧散してしまう

まともに使える様になるのはまだまだ先になりそうだ

 

いい加減タンパク質を摂取しないと不味い

しかし動物を殺すのは抵抗がある

虫を捕まえた

セミが3匹、バッタが7匹、コオロギが5匹

腹をよく洗い火で炙って食べる

クソ不味い

母さんの唐揚げが食いたい…

一夏のハンバーグと鈴の家の中華料理も食べたい

そんな事を考えながら修業した

 

……生きてここから抜け出す

 

 

12日目

 

今日も訓練を続ける

昨日よりは使えていると思う

自分の《気》だけでは足りない、だから自然からも吸収して補う

あとはこれを呼吸する様に使うだけだ

まあ、それが難しいからまだ出来ていないんだけど

 

釣りをしながら修業をした

魚の《気》を探ってそこに釣り針を投げて引っ掛けて釣る

普通に釣るより効率は良いし修業も出来て一石二鳥

って思ったけど釣り針を狙った場所にピンポイントで投げられない

魚に引っ掛ける必要があるから難易度高かった…

結局釣れなかった

タンパク質は当分虫だろう

 

 

 

13日目

 

歩きながら探索する

歩きながらの状態で使える様になったのでかなり便利だ

また野犬の群れを感知した

しかし今日は逃げない

刀を抜いて迎え撃つ

相手を《気》で捕捉しながら戦う

前よりは戦えたがやはり数が多くてまだ勝てない

牽制しながら離脱した

野犬も無闇に追いかけて来なかった

 

拠点に戻り釣りをしに行く

昨日の方法で釣りを続けるがやはり狙い通りに行かない

竹の釣り針だから軽くて狙い辛いのでは?

そう思って針に重しをつけた

するとさっきより圧倒的に狙いやすい

見事に一匹だけど釣り上げた

多分イワナだと思う

内蔵を外してウロコを取って洗う

水気を取って串に刺し塩を振る

火で焼いて食べた

嗚呼…要約まともな食事ができた

あまりの美味しさに泣いてしまった

きっとこの味を忘れる事は無いだろう

 

この日は熟睡する事ができた

 

 

14日目

 

今日は身体の調子がすこぶる良い

周りの《気》も良く感じる

今日も修業を続ける

日に日に上達している、走り回りながら気配を探るのもあと少しで出来そうだ

 

また釣りをする

昨日のコツを思い出しながら

するとあっという間に5匹釣り上げた

かなりの進歩だ

 

残りの時間を素振りに使う

感覚を研ぎ澄ましながら野犬の群れと戦うイメージで振るう

速く、鋭く、力強く!

 

 

15日目

 

今日で早くて半月がたった

1日目はあんなに怯えていたのが嘘みたいだ

ある程度《気》を扱えているのか?

……いや、まだまだか

夏休みの事を考えるとおそらくはあと半月くらいで師匠が迎えに来るだろう

それまでの目標がある

隻眼熊の討伐だ

アイツを超えた時にようやく胸を張って帰れる

必ず…必ず超えてみせる…!

 

あと今日はいつも通りの修業をおこなった

 

 

16日目

 

今日もいつも通り修業した

そして遂に走りながら《気》を使える様になった

……ようやくだ

あとは走りながら気配を消す修業もしたがこちらは直ぐにできた

《気》をある程度は使いこなせてきたからだろう

 

さて、今日はあいつ等との決着をつけようと思う

野犬の群れとの戦いだ

走りながら気配を探る

しばらくして見つける事ができた

気配を消しながら刀を鞘に収めた状態で奇襲を仕掛ける

いきなりで混乱した所を一気に蹴散らす

しかし直ぐに体制を整えて攻めてくる

だが《気》で相手の動きを読み躱しながら攻撃した

 

一時間くらい戦い10匹の群れを全て倒した

殺してはいない

何故かコイツ等を殺したく無かった

……自分でやったが可哀想になり手当てをした

結果懐かれた

どうやら群れのリーダーに認められたみたいだ

 

今日は皆で眠ったがあつ苦しかった…

 

 

17日目

 

今日は群れを率いて狩りをした獲物は野ウサギだ

何だか束さんを思い出しながら狩った

魚や虫以外で初めて命を殺した

罪悪感はあるが生きる為に俺の血肉になって貰う

血抜きをして内蔵を取り出す…内蔵は犬達が美味しく頂きました

皮も剥いで水で良く洗った

……犬達が見てくる…お前らさっき自分達で狩ったウサギたべてたよね?

肉の中に自生していた香辛料を詰めて大きめの葉っぱに包んで土に埋める、その上で焚き火をして蒸し焼きにする

焼いてる間に釣りをして犬達に食べさせた

余った分は天日干しにして保存食にする

 

肉が焼き上がり土から掘り起こす

葉っぱを外して見ると…

そこには肉汁を滴らせながら香辛料の匂いが漂うウサギ肉が!

半月ぶりの肉…

頂きます…

そしてかぶり付いた

美味い…美味すぎる!!

涙が止まらなかった

あっという間に食べ終わる

そして…ご馳走さまでした…!

ウサギに感謝を捧げながらそう言った

改めて食事の有り難さが良く分かった

骨は犬達にあげた

 

 

18日目

 

今日も群れを率いて狩りをする

今日は鹿を狙う

群れの特性を活かして連携する

…何故か分からないが犬達と意思疎通が出来ている

あいつ等の次の動きも分かるし、あいつ等も俺の動きを理解している

まるでずっと一緒にいたみたいに連携ができる

……これも《気》の影響か?

無事に狩り終えてその場で吊るして血抜きをする

解体は拠点でしよう

 

拠点に戻り皮を剥いで内蔵を取り出し犬達にあげる

水で洗い慣れない手付きで解体していく

ウサギと違ってデカイから苦労した

一人と10匹で分けてもそれなりに食えそうだ

 

犬達に肉を食わせながらふとある事に気づく

…コイツ等デカくね?

てか犬か?…まさか狼…?

でも日本には狼はもういないしなぁ

多分だけどシベリアンハスキーの血が流れている雑種だと思う

 

…あとコイツ等寝るとき群がってくるから暑い…

でもカワイイから許す

 

 

19日目

 

今日から《気》を身体や刀に纏わせる修業を開始した

気配を感じたり、消したりが出来たので次は攻撃に《気》を使う

じゃないとあの熊には勝てない

俺が勝つには《気》を纏わせる他にない

だが中々上手くいかない

イメージが難しい

修業している内に夕方になっていた

急いで釣りをして魚を取った

犬達に与えようとしたが何とウサギを獲ってきていた

自分達で食べるのかと思ったが何と俺にくれた

感動して号泣してしまった…

その肉は最高に美味かった

寝る前に皆を撫でまくった…本当にカワイイ奴らだ

 

 

20日目

 

早くてもう20日も経つのか

最初は恐怖だの孤独だの空腹だので辛く、苦しかったが

今ではこの生活に慣れた

…いや、むしろ楽しんでいる

恐怖は無い…強くなる事で恐怖を克服してきている

孤独でも無い…今は仲間が…家族がいる

空腹も無い…山の生命を頂き血肉としている

ドス黒い感情が湧き出ていたのが嘘みたいだ…

……だいぶ変わったなぁ

今までは無かった気持ちだ…

でもこの生活もそう長くは無いだろう…

 

 

 

21日目

 

今日も《気》を纏わせる修業だ

ONEPIECEの覇気の修業シーンを思い出したので参考にしてみる

鎧を纏う様なイメージ

 

……

一応出来たが…これじゃただ防御力が上がっただけだ

師匠は身体能力が上がると言っていたから今のイメージじゃ駄目だ

でも防御用として使えるからこれはこれで修業する

 

別のイメージ……《気》を纏う…纏う…

……そうだ

今度はあれを試してみよう

僕のヒーローアカデミアのワン・フォー・オール フルカウル

このイメージでやってみよう

……お?

いい感じだ、さっきとは全然違う

あとはもう少し自分に合わせたイメージに変えていこう

 

 

22日目

 

今日は身体能力がどのくらい変わっているか確かめる事にした

犬達との追いかけっこだ

まずは普通の状態

…割と頑張ったが捕まって舐められまくって身体中ベトベトになった…

川で洗い流してから続きを行う

今度は《気》を纏う

するとかなりのスピードが出た最初は速すぎてビビったけど直ぐに慣れた

今度は犬達にも追いつかれなかった

またベトベトにされなくて良かった…

 

夜に事件が起きた

天日干しにしていた魚が無くなっていたのだ

熊が此処まで来た…?

 

何て思っていたが違った

犬の一匹から魚の匂いがした

問い詰めたら耳を下げてつぶらな瞳で見ながら『クウゥーン…』

何て鳴くんだもん

それは反則だ…

許すほか無かった俺だが…仕方ないよな…?

 

 

23日目

 

ここで自身の身体の変化に気づいた

視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚が明らかに良くなっている

昨晩の犬から魚の匂いに気づいたのも普通にあり得ない

ほとんど獣臭しかしない中でほんの僅かな魚の匂いに気付いた

それに直感も冴え渡る感覚がする

…まるで野生に帰ったみたいだ

いや、帰ったみたいでは無く、本能が目覚めたんだろう

野生の生活に野生動物との行動…

それらが俺の中の野生を目覚めさせたんだ

…全神経が研ぎ澄まされた様な感覚

これも新たな力なのだろう

 

 

 

24日目

 

今日は刀に纏わせる

刀に纏わせるのだとイメージはやっぱり武装色の覇気だな

しかし刀は黒くならないから微妙にイメージしにくい

もっと自分のイメージを…

イマジネーションを…!

纏う…纏う…

刀にただ纏わせるのは違う

 

刀を…《気》で覆う…

……違う

 

刀に直接《気》を流し込む…

 

…!これだ!

このイメージで刀を振るってみる

すると太さ60cm程の()()れた!

…ギャグみたいになったな

あとは身体強化と合わせて使う修業だ

 

 

25日目

 

修業しているが身体と刀の二つ同時に纏わせるのに苦戦している

二つともイメージが違うので中々難しい

しかしコレができないと奴には勝てない…

だから絶対に諦めない!

 

久しぶりに皆を率いて狩りをした

…のだが、気づいたら刀を咥えて4足歩行で走っている

しかも違和感が全く無いしめちゃくちゃ速く走っている

何だろう…?俺の前世は犬か狼だったのか?

だがこれも新たな戦法になるかもしれないので今日はこのまま狩りをした

…どんどん野生に近づいてきている…

 

 

26日目

 

相変わらずイメージを二つ同時にするのに苦労している

それとは別に身体強化の種類を作った

 

全体的に能力を上げる【身体強化・全】

拳や足に《気》を集中させる攻撃特化【身体強化・攻】

身体を硬質化させるように纏う防御特化【身体強化・防】

足に集中させて纏う速度特化【身体強化・速】

 

とこんな感じになっている

全だとバランス良く上がるし、攻だと攻撃力だけ上がる

防だと防御力だけ上がるし、速はスピードだけ上がる

 

まあ、わかりやすく言うと30ポイントあったとして

全が各10ポイント

攻が攻撃に30ポイント

防が防御に30ポイント

速が速度に30ポイント

って振り分ける感じ

 

今の状態だとこんな極端な強化しか出来ないが

いずれはもっと調整出来るようにしよう

 

 

 

27日目

 

今日も同時に《気》を使う修業をしている

もう余り時間が無い

しかし冷静に集中する

そして…

遂に同時に使える様になった…

まだ荒削りだが要約まともに戦える力を手に入れた

あとは同時に使いながら身体強化の切り替えも出来るようにしないとな

このまま修業を続けた

 

日が暮れて来たので魚を焼き、山菜をお浸しにして食べた

…残りの塩が少ない

大切に使って来たがもう少しで底を尽きる

 

あと少しで決戦だ

 

 

28日目

 

今日も身体強化と武器強化を使って修業する

技のキレが上がっているのが分かる

あとは体術の修業をした

【身体強化・攻】の状態だと素手で木を砕く事が出来た

あとは犬達の動きを観察してその動きを再現した体術も作った

獣狼拳(じゅうろうけん)】ってところかな?

戦いの準備が出来てきた

あとは技の熟練度を少しでも上げる…!

 

この日は1日修業に費やした

 

 

29日目

 

今日は犬達と狩りに出かけた

多分皆での最後の狩りになるからだ

皆で狩りをしたあとは魚を取った

俺は釣りをして、犬達は直接捕まえた

山菜や木の実も取りに行った

 

そして夜にここに来てから初めてのご馳走を用意した

皆で食べていると思い出が蘇る

 

木の下から俺を睨みあげ

命懸けの戦いをし

共に山を駆け

狩りで獲物を仕留め

皆で眠った…

…コイツらとの生活は楽しかった

少し泣きそうになった…

皆して舐めてくれたのは嬉しかった…

 

…それから皆で寄り添って眠った…

 

 

 

30日目

 

いよいよ今日が決戦の日だ

あの隻眼熊との決着をつける

 

皆には悪いがアイツは俺一人で倒す

一人で倒さないといけない

皆には見守っててもらう

 

これ以上日記が書かれていなかったなら俺は死んだのだろう

 

 

……もし、もしこの日記帳を見つけた人が居るのなら

俺の…緋龍蓮仁の生きた証として残してほしい

…それじゃあ、行ってきます

 

 


 

………パタン

 

厳仁は置いてあった日記帳を読み終えて閉じる

 

実はこの一ヶ月間ずっと蓮仁を見守っていた

しかし蓮仁はそれに気づくことは無かった…

 

「……さて、どうなるか」

 

そう言って蓮仁の元に向かうのだった

 

 

 

 

 

 

 

Side蓮仁

 

遂にこの日が来た

あの熊との戦いだ…!

 

この一ヶ月の修業の成果を見せてやる

 

……あの日受けた左眉の傷がじんじんと痛む

気配を探りながら走っていると感知できた

向こうも気づいたらしくこちらに近づいくる

 

「お前たちは此処で見ていろ、手出しはするなよ?」

 

犬達にそう言い聞かせる

コイツ等も一緒に戦いたいみたいだがそれは駄目だ

アイツとはサシで勝ちたい!

 

『クウゥーン…』

 

心配してくれている…

本当にカワイイ奴らだよお前たちは

 

「そんな声出すなよ、俺を信じろ!」 

 

『ワン!』

 

元気よく返事をしてくれた

 

…さて

奴が来たみたいだ

 

 

 

「グルルルルゥ…」

 

……!やっぱり凄い殺気だ

ビリビリ伝わってくる

 

だけどなぁ…

 

前とは違うんだよぉ!!

 

俺も全力で殺気を叩きつける

 

「グルゥ!?」

 

ヘヘッ!驚いたな?

要約エサから敵に認識を変えることが出来た

 

刀を抜刀して構える

 

「さぁ…行くぞ!!」

 

足に《気》を集中させて一気に近づいて斬りつける

が、避けられた

 

「…!?今の避けんのかよ!?」

 

クソッ…!コイツやっぱり強い!

スピードで翻弄しながらヒット&アウェイの攻撃を繰り返す

何回か避けられたが攻撃が入る

武器強化した状態で切っているのにほとんどダメージが入って無い…?

 

斬りつけても硬くて切れない

コイツまさか…!

 

「コイツも《気》が使えるのか!?」

 

もしそうならかなり不味い

今の俺より《気》の扱いに慣れている筈だ

幸い少したがダメージは入ってる

 

持久戦になりそうだ

 

ヒット&アウェイを繰り返していた次の瞬間

俺はいきなり吹っ飛ばされて木に激突した

 

「がはっ!?」

 

ヤバイ…【身体強化・防】を咄嗟に使ったけど諸に喰らった

俺の動きを読んで前足で吹き飛ばしやがった…!

かなりダメージが入っちまった…

 

だけどなぁ…

 

こんな所で終われないんだよ!

 

「あ"あ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!」

 

叫びながら立ち上がる

 

身体強化で無理矢理身体に力を入れて走り出す

刀を八双に構え斜めに振り下ろして斬りつける

 

「グガァルゥゥ!?」

 

会心の一撃を食らわせて相手を怯ませる

どうやら攻撃重視で無いとダメージが余り入らないみたいだ

 

 

俺は刀を口に咥えて姿勢を低くする

手が地面に付きそうな程の低姿勢

4足歩行に近い姿はまるで狼のようだ

 

「【獣狼拳】…!」

 

そう言って駆け出す

手と足に《気》を集中させて走っているので二足歩行より俊敏に疾走れる

刀で相手を斬りつけながら走り回り翻弄する

 

「グゥオオォォォォ!!」

 

熊は叫びながら手を広げて俺を捕まえようとする

 

「ベアーハグはお断りだ!!」

 

それを避けて懐に潜り込む

両手に《気》を集中させる

 

「【牙狼】!!」

 

指を牙のようにして熊の腹に噛みつき固定、そこを手の腹部分で相手を押し出すようにして穿つ

 

「グゥオオ!?」

 

最大威力で内蔵目掛けて放った一撃はかなり効いたみたいだ

しかし毛が威力を殺してしまったようでまだまだ倒れそうに無い

 

「ハァッ…ハァッ…クソッ!やっぱ手強いな!」

 

このままじゃジリ貧だ…

時間を掛けるのはこちらが不利になってしまう…!

でも俺の攻撃威力じゃ相手を倒しきれないし

《気》が限界に近づいてる

 

これ以上は《気》を周りから吸収しないと不味い

でも相手が待ってくれないし…

 

そう考えながら相手に斬りかかる

【獣狼拳】の俊敏を活かしながらの斬り、スキを作って体術で攻撃する

 

クソッ!どうすれば…!

考えろ…!考えるんだ…!!

この局面をひっくり返す様な打開策を!!

 

《気》が残り少ない…

だが相手は待ってくれない…

周りから吸収するのは集めるのに時間がかかる…

 

 

………周りから集めるのに時間がかかるなら、元々集まっているのを吸収すれば…?

 

これだ!!

 

あの熊が纏う《気》!あれを奪って俺の《気》にする!!

 

ニヤリと笑う

 

グアッ!?」ビクッ

 

熊がビビリやがった

 

ふ、ふふふ…

 

「さぁ…お前の力を…よこしやがれぇ!!

 

一気に近づいて相手の腹に触れるそして相手の纏う《気》を自分の《気》に付けて引っ張る…!

 

「ハアアァァァッ!!」

 

「グルゥ!?」

 

熊も俺の意図に気づいたらしいく引き離そうとする…が

 

「残念!もう遅い!!」

 

熊の《気》を根こそぎ奪って自分に吸収した

 

 

「ハァッ…!ハァッ…!成功だぁ!名付けて【身体狩り(フィジカルハント)】!」

 

まんまバンさんの技名ですね

他に思いつかないから仕方無し!

 

 

さぁ…この一撃で沈める!!

 

再び懐に潜り込もうとするが何回も入らせてはくれない

前足で切らかかってきた

それを刀で受け止めるが、刀を弾き飛ばされてしまった

 

しかし熊も体制が崩れ、そのスキに潜り込む

 

右手に全ての《気》を纏わせて腰を落とす

身体を捻りながら相手の腹に向かって回転をかけた拳を打つ

 

「【雅龍旋(がりゅうせん)】!!」

 

熊の腹に決まった会心の一撃は相手を後方に回転しながら吹き飛ばす

そして木に激突した熊

 

「ハァッ…!ハァッ…!どう…だっ!!」

 

息が荒くもう立ってるのが限界だ

右手も赤く腫れていてまともに動かない

 

頼むからもう起き上がるな…!

 

しかし

 

「グルルルルゥ…」

 

熊は起き上がった

 

「……ちくしょおぉ…!」

 

近づいてくる

だけだ俺の身体は動かない…

ここまでか…

 

目を瞑るがいつまで経っても何も起こらない

目を開けると……

 

すぐ目の前に熊がいた

 

「ヒエッ」

 

しかし何もしてこない

なんでだ…?

 

「えーと?トドメ刺さないの…?」

 

「グアッ」ʕ º ᴥ ºʔ

 

頷いて答えた熊

……あといきなり顔文字付き始めたぞ?

突然シュールに何の止めて貰えます?

そして俺の前に背を向けて座る

 

「……?乗れって事か…?」

 

「グアッ!」ʕ º ᴥ ºʔ

 

またしても頷いて答えた

 

恐る恐る背中に乗る

そしてそのまま歩き出す…

 

しばらくするとある木の前で止まる

 

そして木の上から師匠が飛び降りてきた

 

「ファッ!?し、師匠!?」

 

久しぶりの師匠との再会だ

 

「中々良い戦いだったぞ、この一ヶ月間良くぞ生き抜いたな」

 

「え?え?あ、ありがとうございます…?」

 

混乱する俺は何が何だか分からなくなってしまった

そんな俺を背負った熊は師匠の前に俺を降ろす

 

「ここまで運んでくれるとは思わなかったぞ…?そんなにコヤツが気に入ったか?」

 

「グアッ」ʕ ꈍᴥꈍʔ

 

なんか師匠と熊が話始めた…

あと熊!何照れてんだよ!

 

「どういった関係…?」

 

と師匠に聞くと…

 

「コイツとはお前同様に殺し合った仲だ、コイツの左目を斬ったのは俺だ」

 

………マジすか

話によると師匠の子供の時に殺し合った熊の子供らしい

そして親子2代で師匠と殺し合う仲…

 

よく分かんねぇや…

 

「それにしても、まさか相手の《気》を奪う方法を自分で編み出すのは流石に驚いたな…それとあの獣の様な動きもな…」

 

師匠に褒められた!

 

「だが…最後に諦めたろ…?」

 

うぐっ…!痛い所を付かれた!

 

「いいか?最後まで諦めるな!意地汚く全力で足掻け!諦めるのは死んでからにしろ!生きてる限り最後まで立ち向かえ!!分かったか!!」

 

「は、はい!!」

 

師匠はやっぱり厳しいや…

 

 


 

 

長かったサバイバル生活も終わりを告げ山の麓まで降りてきた俺たち

 

犬達と熊が見送りに来てくれている

 

「じゃあな…お前たちとの生活楽しかったよ…また会いに来るからそれまで元気でな…」

 

『クウゥーン…』

 

そしてリーダー犬の前に来てそいつに刀を渡す

 

「こいつはリーダーのお前に託す、今日からお前の名は…【シフ】だ!」

 

「ワン!」

 

ダクソのあの狼の名前と刀を贈る

刀を咥えた姿はまさしく【灰色の大狼 シフ】だ

 

 

次に熊に向き直った

 

「お前とは完全な決着を付けられなかったな…」

 

「グアッ…」ʕ´•ᴥ•`ʔ

 

顔がいちいちカワイイな…!殺気を叩きつけてきた奴とは思えないんだけど!

 

「次に来たときは必ず勝つからな!覚悟しとけよ!」

 

「グアッ!」ʕ` ᴥ´ʔ

 

 

別れを終えて歩き出す

 

「皆!じゃあな!」

 

新たな力を身に着け、家に帰るのだった…

 

 

 

 

 

「その前にお主臭いぞ…先に風呂に入れ」

 

「……はぁい」




第15話でした

日記の前半の闇が濃い!
そして身体能力がヤバイ!
こんな日記学校に提出したらPTAが騒ぎそうですね?
あぁ〜、これはもう人外に爪先が入ってますねぇ
もう中学の全国大会なんて余裕ですねぇ
頑張れ一夏に箒!
それでは次回は番外編です!お楽しみに!
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