インフィニット・ストラトス ー紅蓮ノ太刀ー 作:通りすがりの料理人
1ヶ月ぶりですねぇ?お久しぶりです!
遅くなり申し訳無いです…
さて、遂にドイツ編が終了します!
それでは第29話をどうぞ!
Side蓮仁
「何を…何をしている貴様ッ!」
「……ボーデヴィッヒ…?」
俺は辛い現実に耐えかねて自殺しようと朱時雨で自身の首を切り裂こうとした。だが、首に触れる寸前にボーデヴィッヒが刀身を掴んで止めたのだ。
そしてボーデヴィッヒは俺の頬を殴り刀を奪って投げ出した。その顔は怒りで満ち溢れている。
「貴様は…貴様は何をしようとしていた!答えろ!」
「……見りゃ分かるだろ……」
俺はただそれだけを吐き捨てるように言った。するとボーデヴィッヒが俺の胸ぐらを掴んで睨みつけてくる。
「自殺などして何になる!?自殺など弱い者がする事だ!貴様は弱者では無いだろうッ!それだけの力がありながら何を死のうとしているのだッッ!」
俺はその言葉を聞いて怒りが湧いた。左目が熱くなるのがわかる。そして胸ぐらを掴んでいる手を振り払ってボーデヴィッヒに叫ぶ。
「俺は強くなんか無いッ!俺は弱いんだッ!」
「ッッ!弱いだと!?もう一回言ってみろ貴様ッ!私が…私がどれほどお前の持っているような力を求めたと思っているッ!!生身でISを倒せる貴様が!ISを纏って落ちこぼれと呼ばれた私の気持ちが分かるかッ!?」
「分かる分け無いだろッ!お前だって俺の何が分かるんだよッ!?俺は…俺は人を殺したくなんて無かった…!ただ、純粋に強くなって千冬さんや束さんや師匠に追い付きたかった!誰かを、大切な人を守れる力が欲しかったッ!」
そう、最初はただあの2人みたいに強くなりたかったんだ。子供の頃に憧れを抱いた千冬さんみたいにでっかい男になりたかった。
「それなのに俺はこの力を人殺しに使ったんだッ!俺が弱かったから力に呑まれてッ!心が弱かったから暴走してッ!人を殺したんだよッ!!守りたかった大切な人すら殺そうとしたんだ俺はッッ!俺が弱かったから…殺す事しか出来なかった…!……こんな、こんな力なら……俺は欲しく無かった……」
そして俺は蹲ると泣き出した。啜り泣きながらボーデヴィッヒに話しかけた。
「自殺は弱い者がするなんて言うなよ……。どんなに強くても、どんなに賢くても、誰だって逃げたくてしょうが無くなる時だってあるんだよ………。弱いから自殺するんじゃ…無いんだよ……」
「……ッ」
「……ボーデヴィッヒは…こんな力が欲しかったのか…?誰かを傷付けて、大切なモノすら傷付ける力が……」
「………」
「……もうほっといてくれよ…」
俺はそう言いながら朱時雨のもとまでフラフラと歩いていく。そして刀を掴んだ時に後ろからボーデヴィッヒに話し掛けられた。
「……すまない。感情的になり過ぎた……」
突撃の謝罪に動きを止める。すると更に離し始めた。
「お前の言う通りだ。ただ力を求めただけの私には何も分からない。弱いから自殺するのでは無い、か……。……私にお前の自殺を止める資格なんて無いだろう……ただ」
そこで一度区切って俺の正面に移動してきた
「お前は確かに人を殺した。そんな力を求めて無いとも言ったな。それでも……それでもその力で救われた者が居るのでは無いのか?」
「ッ!?」
「お前が話した教官の弟、織斑一夏はお前が救ったのでは無いか?」
カランカラン
俺はその言葉を聞いて手に持っていた朱時雨を地面に落としてしまった。手が震えている。
「それにお前のおかげで教官は優勝を果たせたのだ。それに人の居ない場所で戦ったから一般人の被害者も出なかったのだぞ?」
「あ……ぁ…」
「それに、私だって教官が来てくれたおかげで強くなる機会を手にしたのだ。ほら見ろ、お前のおかげでこんなにも救われた者がいるだろう」
「罪ばかり数えるな。周りを見ろ。お前が救った者は沢山居るのだから」
俺はその言葉を聞いてスッと軽くなった気がした。涙が溢れ出して前が良く見えないがボーデヴィッヒが顔を赤くしているのは分かった。
「わ、私とした事がガラにもない事をしてしまった……。クッ!オイ忘れろ!いいな!?」
「ふ、ははは……」
「な!?笑うな!!お前こそいい歳して年下の前で泣きじゃくって恥ずかしくないのか!??」
「え…?ボーデヴィッヒは俺と同い年だって千冬さんから聞いたけど…?」
「ッ!??同い年だとぉ!?」Σ(・Д●;)
今日一番の衝撃を受けたような顔をしているボーデヴィッヒを見て再び笑ってしまった。
そして暫くしてようやく落ち着いた頃、熱かった左目がもとに戻るのを感じた。それを見ていたボーデヴィッヒは驚いたようすだった。
「不思議な目だな…色が変わるなんて」
「そうだな…俺はこの目は好きに慣れないけどな」
「…なら、私と同じだな」
そう言って眼帯を外した目は金色だった。
「この目はISの適合手術に失敗してこんな目になってしまった……。私もこの目が嫌いだ」
「そっか……でも綺麗な瞳だと俺は思った」
月を見上げた俺はそう呟く。するとボーデヴィッヒはジト目でコチラを見てきた。
「嫌いだと言ってるのに綺麗だとか言われても複雑なんだがな……お前の目だって深紅で綺麗だったがな!」
「ははは…お互いさまだな。……まて、今深紅と言ったか?」
「ん?あぁ、最初はもっと濁った朱色だったが最後の方は間違いなく深紅だった。暗闇でも光っていたから間違いないだろう」
………目の色が変化した?ボーデヴィッヒの言葉を聞いたからか…?
………駄目だ分からないな。今は置いておこう
「お互い、いつか自分の瞳が好きになれる日が来ると良いな」
「フッ、そうだな…さて、明日も早いからな。そろそろ戻るぞ」
そう言って眼帯を付けたボーデヴィッヒが歩いて行く。俺はその背中に向かって話しかけた。
「ボーデヴィッヒ。俺はこれからも人を殺した事を引きずるだろう。何度も挫けたり、死にたくなる事もあるかもしれない。だけど、もう逃げたりはしない。今は無理でも、いつか正面から向き合えるようになる。…こうして立ち上がる事ができたのはボーデヴィッヒのおかげだ。だから……」
ありがとう
俺は感謝の言葉を送る。ボーデヴィッヒは振り向く事はせずにただ黙ったまま仁王立ちしていた。すると突然…
「…ラウラだ」
「……え?」
「ラウラで良い。私は自分が認めた者にしか名前呼びは許さんが、お前には許す」
そう言って振り返るとコチラを指差す
「代わりに私もお前を蓮仁と呼ぶ。異論は認めんからな」
「…ッ!」
そう言って笑った。月明かりを受けた銀髪が煌めき、幻想的な姿に思わず見惚れてしまった。
「どうした?早く戻るぞ」
暫くして再び歩き出したボーデヴィッヒ…いや、ラウラの声に我に返りその後を追う。そしてラウラの横に並んで歩いた。
「ラウラ……ラウラか…」
「な、なんだ何回も名前を呼んで…」
「いや、ボーデヴィッヒって正直長くて言い難いな〜って思ってt…痛っ!?ちょ!足を蹴るなよ!?」
そうして部屋に戻った俺はその日に悪夢を見る事は無かった。
Side蓮仁Sideout
Side千冬
2人の会話を隠れて聞いていた私と束は、暫くその場に留まっていた。
叫び声が聞こえてから今現在までずっと様子を見ていた私達だが蓮の胸の内に秘めた物を聞く事ができた。
「まったく…一時はどうなるかと思ったが、ボーデヴィッヒのおかげでなんとか落ち着いたようだな」
「あの娘が居なかったらちーちゃん直ぐに飛び出してたもんね」
「お前こそハワワってただろう」
「ハワワっては無いよ!?」
「嘘つけ絶対ハワワってたゾ」
「ちーちゃんどうしたの!?」
なに、別にシリアスが続けざまだったからボケてみただけだ。気にするな、私も気にしない。
「にしてもあの娘やるね〜。いやはや青春ですな〜」
「おっ、そうだな」
「なんかキャラ変になってきてるよ!?」
「私達にですら蓮の本音を聞き出すなんて至難の業だというのに、いとも容易く本心をさらけ出させるとはな……。フッ、少し妬いてしまうな…」
「(話し逸らされた…)まぁ、本音どうしをぶつけ合ったからこその事なんだろうね。……私もレンくんとしっかり向き合って話さないと駄目だね…」
「束……あぁ、そうだな。私も向き合っていこう」
そして私達もそれぞれ戻っていった。
蓮…お前はこれからも様々な苦難に立ち向かっていくだろう。折れそうになる時もあるだろう。そんな時は私達が支えてやる。それが姉として私達にできる事だからな。
私達はどんな時でもお前の味方だ。
Side千冬Sideout
Side蓮仁
翌日から俺はラウラと行動する事が多くなった。食事はだいたい一緒(+千冬さん)だし、訓練でも組む事が多い。
訓練の時には俺の体術を基礎から教えている。にしても飲み込みが早いからこの調子だとなんとか期間内には基礎を叩き込めそうだ。いや、少し問題が発生したけど……
「ぐぅ……少しは手加減をしろ…!」
「わ、悪い…。まだ上手く加減が出来なくてさ…?アハハハ…」
「笑い事では無いだろうがッ!?3m位吹っ飛んだぞ!?私が受け身を取らなかったら骨がバッキバキだったぞ!!?いや!バッキバッキのボッキボッキのメッキメッキだったぞ!!?」
それはもはや骨が粉末状なのでは…?
「そ、それは大袈裟過ぎ…」
「お前は!もっと自分の力を理解しろ!私だったからなんとかなったが一般人ならポッキリからのポックリだったぞ!大事な事だからもう一度言うが、私だったからなんとかなったんだぞ!」
「ご、ごめんなさい…」(´・ω・`)
「あ……いや、そこまで落ち込む事は無いだろう…」
「(´・ω・`)」
「(´・ω●`)」
「( ´・ω・)(・ω●`)」
ションボリしてたらラウラまでションボリし始めた(驚愕)なんでお前までションボリするんだ…
「何をやっているんだお前達は…」
「あ、千冬さん」
「教官!」
呆れた様子でコチラに近付いてきた千冬さん。そして俺の方をジロジロと見てきた。
「ナズェミテルンディス!!」
「!??」Σ(・Д●)
「フッ…いつも通りだな…」
「な!?アレがいつも通りなんですか教官!?」
「アレがいつも通りだ」(断言)
……なんだよその目は?ラウラが『なん…だと…?』って顔して見てくるし千冬さんは温かい目で見てくるし……。
「もう、大丈夫そうだな」
「…!えぇ、ご心配お掛けしました」
「まったくだ。これからは一人で抱え込まずに私になり束になり相談しろ。いいな?またあんな事になったら……」
「…!?まさか…昨日の…」
「どれ、他の者達の訓練も見てこんとな。ではな」
「あっ、ちょ…!……行っちゃったか…」
まさか昨日のを見られてた……?……いや、考えるだけ無駄か。訓練に戻ろう。
「よし、ドコからでもかかってk」
「あらよっと!」ズドン!
「ぬわあぁぁぁぁぁぁっ!!?」
「あっ!?ラ、ラウラァァァァァッ!?」
(………フッ…頑張れよボーデヴィッヒ…!色んな意味で!)
訓練も無事(?)終わり只今部屋にてトレーニングをしている。片腕で逆立ちして足にラウラを乗せながら手を曲げては伸ばす。
やはり前より格段に筋力がついているから全然疲れない。もっと負荷を増やしたいがラウラは軽いからなぁ…
千冬さんに頼むか………いや、でもなぁ…
『千冬さん!トレーニングに負荷をかけたいので乗って下さい!』
『はっ?つまり私に重りになれと?なるほどなぁ…?泣くぞ?年甲斐も無く泣き喚くぞ??この年での年下相手にガチ泣きする姿は見苦しいからな?分かったかバカ野郎コノ野郎(涙目)』
………ポンコツな千冬さんが容易に想像できるぅ…
今は我慢するか……
コンコンコンコン
「んぁ?誰だぁ?」
誰かがノックしてきた。ラウラは足に乗ってるし、千冬さんも束さんも『ノック?そんなモノは知らん!』みたいにいきなり入ってくるしなぁ…そもそも最近束さん見ないからもう帰ってるのかな?…まぁ今はいいや
「開いてますよ〜」
すると扉を開けて入って来たのはラウラと同じIS部隊の人だった。話した事が無いから名前分かんねぇけど…
「失礼します!クラリッサ・ハルフォーフであります!」
なんか名乗ってきた。いや名前分かんねぇから助かるけど…。
「あ(察し)…お取り込み中でしたか…」
「お取り込み中では無いですよ!?」
なんか勘違いされそうになった気がする……。今現在の状況は、大柄な男性が片腕で逆立ちし、足にロリ少女(同い年)を乗せている……。
………うん、やべぇ奴に見えるな…。それでも『あ(察し)』になる意味が分からん。
「それで何か?」
「あ、はい!実は先程の訓練の時に聞こえたのですが…」
……!
ものすごく真剣な顔になりやがった…!いったいなんの話しを聞かれたんだ……!?
「貴方はオンドゥル語を話せるのですか!?」
「…………………………?」
オンドゥル語…?
なんでオンドゥル語?
「私は聞きました…あの『なぜみてるんです!』…違いますね……。『なずぇみてるんです!』…これも違う…」
「ナズェミテルンディス!!」
「ッ!そう!それです!発音が私には難しくて出来なかったのをいとも容易く…!感服しました…!」
「え…い、いや〜〜!それほどでも無いッスよ〜」
おいおい、褒めるなよ〜〜!照れちゃうだろぉ?(*´ω`*)
「私は日本の文化、漫画やアニメが大好きでして!是非とも色々教えて下さい!」
「しょうがねぇなぁ」(悟空)
そんなこんなで色々話してるんだが、この人の日本知識がなんか変だぞ?
「日本にはニンジャが普通に居るのですよね!?手の平にエネルギーボールを出したり火を吹いたりするんですよね!?」
「んなわけ無いでしょ」
「え…?」
「え…?」
え…?
「あ、あぁ!ニンジャでは無くてサムライですね!?人斬り抜刀斎が居るのですね!?」
「銃刀法違反で普通に捕まるゾ」
「え…?」
「え…?」
え…?
「………」
「(´・ω・`)」
「!?」
止めてよぉぉぉぉぉッ!そんな顔しないでよぉぉぉぉぉぉッ!?罪悪感が半端ないよぉぉぉぉぉぉッ!!?
「じ、じゃあ…日本の海には海賊が居て一繋ぎの大秘宝を探しているというのは…」
「居ないし秘宝も無いよ」
「oh…」
居るわけ無いだろんなもん!日本の海域だけ大海賊時代か!
「な、なら東京には人を喰らう喰種が……」
「いません」
「ウポツ…」
居たら怖えよ!俺は横浜に住んでんだぞ!怖くて東京行けねぇよ!
あ、でも俺なら倒せるかな……
「トゲと肩パッドをつけたモヒカン達がバイクを駆り暴れ回っりながら《ヒャッハー!》とか《汚物は消毒だ〜!!》って叫ぶ人達が…」
「………OK、よ〜く分かった。ハルフォーフさんの頭の中の日本は世紀末でモヒカン達がバイクを駆り暴れ回っていて、更に侍や忍者、挙げ句の果てには喰種なんて化物が闊歩していて、更に更に海では海賊が秘宝を求めて暴れ回ってると。…………
なんだよそのカオスな日本はッ!!?」
「ひんっ…」
「日本はいったいどんな魔境なんですか!?もはや世界観が可怪しいでしょうが!?」
「な、なら空を飛んだりビーム出したり、瞬間移動したり黒髪から金髪になったり…」
「ならないよッ!」(憤怒)
「ピエン…」
お前それ全部漫画じゃねぇかお前!しかも全部ジャンプのやつじゃねぇかお前!!
「鬼を…」
「鬼を滅する奴等も!呪霊を祓ったりする奴等も!そんなのは日本に一切居ませんッ!!」
「……う、嘘…」ガクッ
そしてうなだれながら膝を付いてしまった。真っ白に燃え尽きて……
「アンタ……漫画の世界の出来事が実際に日本で起きたと思ってたんですか?」
「……はい。…渋谷事変とか普通に起こったのかと思ってました…!」
「いやさぁ……もうなんて言ったら良いか分からん」
頭を抱えていると袖を引っ張られる。横を見るとラウラが頬を膨らませながらジト目で『私、不機嫌ですよ!』と言わんばかりの顔をしている。
「おい!私を蔑ろにするな!」
お、かまってちゃんか?
ないがしろにされてヤキモチですか〜?
カワイイ!(ブロリー)
クッソかわいいー!(わかるマン)
あ、そういえばラウラって部隊から浮いてるんだっけ。ちょうどいい機会だから親陸を深めてもらうか!
「おっし!ならばDVD試聴会だ!アニメから映画、特撮やドラマまで幅広いジャンルを持ってるぜ!」
拡張領域ブレスレットの中に入ってるんだよなぁ。どれぐらい入るか試してそのまま放置してて良かったぜ!
「ならばポップコーンとコーラを用意してきます!」
「夜☆露☆死☆苦ゥゥッ!」
さっすが分かってんな!やっぱりポップコーンとコーラは必要不可欠だよな!
「なるほど…試聴会にはポップコーンとコーラが必要不可欠か」
なんかメモしてるけどスルーで。
それからは試聴会が始まり、仮面ライダーや鬼滅や呪術廻戦とか見た。
後日、仲良くなったラウラとクラリッサさん(名前呼びを強要)を見た他の人達が訪ねてきたりした。それから部隊の人達皆で試聴会をしていき部隊の絆が深まる事になるのだった。
日本のアニメや特撮にドハマリしたのは言うまでもない。
アニメってしゅごい(語彙力低下)
Side蓮仁Sideout
Sideラウラ
蓮仁と出会ってから1週間が経過した。
その間に部隊の者達とアニメや特撮などを見たのだが、まさかあんなに仲良くなるとは思わなかったな。少し前の私ならまず信じないだろう。
この1週間は色々あったな……
〜訓練〜
ネーナ「教えてやる。本物の呪術というものを」
ファルケ「立てよド三流!私とお前との格の違いってやつを見せてやる!!!」
イヨ「
マチルダ「私の戦闘力は530000です」
クラリッサ「ダディャーナザァーン!!オンドゥルルラギッタンディスカー!!」
ラウラ「」
蓮仁「」
ラウラ「…おい、蓮仁…」
蓮仁「今日ノ飯ナンダロー」(現実逃避)
ラウラ「蓮仁!?」
千冬「クッ……ふざけてる様にしか見えんのに格段に良くなってる…!注意しようにもできん…!」
ラウラ&蓮仁「「普通に注意しましょうよ」」(正論)
〜食事当番ラウラ〜
ラウラ「出来たぞ!さぁ食え!」
蓮仁「……これはまさか……」
ラウラ「おでんだ」
蓮仁「うん、おでんだな」
ラウラ「ふっ…日本の味が恋しいだろうと思ってな…。特別に作ってやったぞ!」ドヤァ
蓮仁「ら、ラウラ…(感動)…いただきます!あむっ!もぐもぐ!不味い!!」
ラウラ「Σ(・Д●;)」ガーン
蓮仁「だけど、ラウラの思いが籠もってるから美味いな!」
ラウラ「どっちなんだ!?」
蓮仁「どっちもだよ!そんじゃ俺がちゃんとしたおでんの作り方を教えよう!俺はスパルタだぞ!ついてこれるか?」
ラウラ「望むところだ!次こそとびっきり美味しいおでんを食わせてやる!」
〜食事当番蓮仁〜
蓮仁「ドイツといえばじゃが芋だよな〜。というわけで作りました!蓮仁特性ポテトサラダ!お上がりよ!」
ラウラ「あむっ……ッ!これは…!」
ネーナ「芋を完全に潰さない形が残っているタイプ!」
ファルケ「そのおかげで食べごたえ抜群!」
マチルダ「しかもマヨネーズは市販じゃ無くて手作り!?」
イヨ「更にブラックペッパーをかける事によりピリリとした辛さで味が引き締まる!」
クラリッサ「さっぱりめの味付けだから揚げ物料理の後に食べるとこれまた……」
6人「「「「「「美味いッ!」」」」」」ズバァン
蓮仁「は、はだけたッ!?」
千冬「ふっ…確かにこのままでも美味いが、少し濃いめの味付けのものをパンに挟んで食べるのも美味いぞ?」
6人「「「「「「なら朝食はそれで」」」」」」
蓮仁「アッハイ」
千冬「それはそうと鼻血でてるぞ」
〜食事当番千冬〜
千冬「今日は私が腕によりをかけて作ったぞ!」
蓮仁「あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ッ!!?誰だ!?誰が千冬さんに料理を任せたぁぁぁぁッ!?」
ラウラ「私だ」キリッ
蓮仁「馬鹿野郎!死にてぇのかお前はぁ!?」
千冬「さぁ、よそったから温かい内に食べろ」
ラウラ「おぉ!教官の手料理!楽し…み……だ……」
謎の物体「フシュウゥゥゥ…フシュウゥゥゥ…」
ラウラ「」
蓮仁「」
ネーナ「……何か…変な音が…」
マチルダ「ドス黒い…」
イヨ「なんか顔が見えるような……」
ファルケ「私達は…今日死ぬの…?」
クラリッサ「これが…
千冬「どうした?早く食え」(無慈悲)
ラウラ「……くっ!ここは私が責任を持って食べる…!だからお前達は…」
蓮仁「馬鹿言ってんじゃねぇよ。ラウラ一人に任せる程落ちぶれてなんかねぇぜ」
クラリッサ「私もそうです…!」
マチルダ「私も…!」
ネーナ「私だって…!」
イヨ「逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ…」
ファルケ「死なばもろともよ…!」
ラウラ「お前達……あぁそうだな!皆で逝こう!」
蓮仁「地獄で逢おうぜぇ…!」
7人「「「「「「「パクっ!……もぐもぐもぐ…ごくん…………ングッ!??」」」」」」」ドサッ
蓮仁「ハァッ…ハァッ…クッ……!…だからよ…止まるんじゃ…ねぇぞ…ゴフッ」キボオノハナー♪
千冬「……フッ。余りの美味さに白目を向いて倒れたか。どれ私も…パクっ………………………なるほどな」ドサッ
………あの時から教官を厨房には絶対に立たせては駄目だと皆で話した。下手したら死ぬ。いやマジで。
蓮仁曰く、あれでまだマシなほうらしい……。これが…世界最強の作る料理か…なんとも恐ろしい……!
ふっ…しかし今では笑い話だ。本当に部隊の者達と仲良くなったものだ。ただ見返す為だけに生きていた私だったのに、今では何気ない日常ですらこんなに楽しく感じているのだから。
これも全て蓮仁のおかげだな。体術もだいぶ鍛える事ができた。部隊の者達と分かり会えた。おでんも作れるようになった。どれもこれも…蓮仁のおかげなんだ。
そんな蓮仁だが……ついに明日、日本に帰ってしまう。
ベッドに入って寝ようとしてもその事ばかり考えてしまい、中々寝付けないでいる。
駄目だな…。外の空気でも吸ってくるか。私は服を着て(寝る時は全裸)部屋を出た。そしてすぐ隣の蓮仁の部屋の前で止まる。
「……流石に寝ているだろうな。起こすのも悪いしな」
そして私は一人で外に向かった。
外に出ると雲ひとつ無い綺麗な夜空が広がっていた。まるで1週間前のように。
そういえばこの前もこの場所だったな。
確かあの辺りで蓮仁が………む…?
(あれは…蓮仁…?)
アイツまさか……また自殺をしようとしているのか…?…いや、流石にそれは無いか。どうやら月を眺めているらしいな。どれ、こっそり後ろから驚かすか。
ソロリソロリ…
そしてついに真後ろに来た。よし、驚かすぞ!
「動くなッ!」
そう言った瞬間、奴は消えた。
………え?消え…消えた?
「何が…起こった…」
すると後ろから肩を掴まれ、身体が硬直した。
「いったい何時から俺の背後をとったつもりだった?」
「」
「フッ!まだまだ甘いなラウラ!……ラウラ?」
…………少しチビッた。
寧ろ少しチビッた程度ですんで良かった。
「……悪いが少し花を摘んでくる。少し待ってろ」
「アッハイ」
そして私は早足でトイレへと向かった。
「……まさか、チビッた?……いや、これ以上はラウラの尊厳に関わる。考えるのはやめよう」
そしてトイレから帰ってきた私は蓮仁と並んで座り月を眺めていた。その間、会話は無かったが心地の良い静寂だ。
しかし、こうして星を眺めるのも今晩で最後だ。何か話しをしよう。
「明日……帰ってしまうのだな」
「………あぁ」
「……あれから1週間だ。あっと言う間だったな」
「はは…本当にな。……あの日、ラウラが止めてくれなかったら今こうして二人で月を眺めてなんて無かっただろうな。改めてありがとな」
「フフ…お前を止めたおかげで部隊の者達とも馴染めたし、1週間で更に強くなれた。礼を言いたいのはコチラだ」
「本当に変わったよなラウラ」
「お前のおかげでな。…………本当に…帰って…しまうのだな…」
「………あ〜!湿っぽいのは止めだ止め!そうだ!是非とも一曲聞いてくれ!」
すると突然アコースティックギターが現れた。それにしても本当にいきなり現れるな…DVDやらギターやら……。まぁ既に馴れたが。
「お前は本当に多芸だな」
「色々覚えれば何かしら役に立つだろ?多分。まぁギターはまだ練習中だけど」
学校の文化祭でバンドを組んで演奏するそうだ。くっ…直接見れないのが残念だな…。
「さてさて、それでは聞いてください。打首獄門同好会で【日本の米は世界一】」
「何だその歌は!!?」
「嘘だ、冗談だ」
「何故嘘をつく!?」
「それでは聞いてください。【リメンバー・ミー】」
「おい!?」
私の質問をスルーし、
そして蓮仁は静かにギターを引き始めた。
SideラウラSideout
【リメンバー・ミー】
Remember me お別れだけど
Remember me 忘れないで
たとえ離れても心は一つ
おまえを想い 唄うこの歌
Remember me 遠く聞こえる
Remember me ギターの音色は
優しく見守り包み込む
また抱きしめるまで、remember me
Remember me 忘れはしない
Remember me 夢の中で
離れていても何時でも会える
二人をつなぐ特別な歌
Remember me 寂しい夜は
Remember me 心寄り添わせ
また会える日がやって来る事を
信じ続けよう、remember me
Remember me 会えないときも
Remember me 愛に支えられ
何時までも見守り包み込む
また抱きしめるまで、remember me
Remember me
Remember me
Side蓮仁
「………ふぅ〜。ご静聴、ありがとう御座いました。……寝てるか…」
曲を弾き終えた俺は余韻に浸りつつ横を向くとラウラが俺に寄り掛かりながら寝ていた。
ギターを閉まってからラウラを抱き上げると部屋へと向かう。………あっと言う間の1週間だったなぁ。
本当に色々あった。
色々…な…。明日の今頃は日本か。
ラウラの部屋へとたどり着きベッドに寝かして布団を掛ける。そして頭をそっと撫でる。
「おやすみ、ラウラ」
そうして俺も自室へ戻り眠りについた。
翌日
朝食を終えた俺は空港にいた。
そして見送りには千冬さんにラウラ、IS部隊のクラリッサさん、ネーナさん、ファルケさん、マチルダさん、イヨさんが来てくれている。
千冬さんとラウラ以外は既に号泣して顔が凄い事になってる。それは女性がして良い顔では無いよ??
そしてラウラだが……何故か両目に眼帯を付けるという奇行に走っている。何してんの??
「なぁ…何でダブル眼帯してんの?」
「気にするな」
「気にするよ?あ、あれか?泣いてるの見られたく無いのか?」
「…ッ!……〜〜ッッ!!」
あ、眼帯外した。めっちゃ涙目じゃねぇか。
「なんだよ、寂しいのか〜?」
「ッッ!寂しくなんて……寂しくなんて……ッ!……………寂しいに決まってるだろうが馬鹿ッ!」
「ヘァッ!?」
滅茶苦茶泣き出したぁ!!?
しかも抱き着いてきたぁ!!?
「う"ぅ"あ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ッ!行か"な"い"でく"れ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ッ!ドイツ軍に"入って"く"れ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ" ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ッ!!」
「ちょっ!?ら、ラウラ!落ち着いて!な?な?」
「ぬわあぁぁぁぁぁぁぁぁんッ!!」
「く、クラリッサさん!助けて!?」
「ぬわあぁぁぁぁぁぁぁぁんッ!!」←(クラリッサ)
「お前もかいッ!?」
もう皆して大号泣するから宥めるのが大変だった。千冬さんはなんか温かく見守ってるだけだったし……。
そして飛行機が来たようだ。いよいよ別れの時だ。
「グスッ……すまない…。見苦しい姿を見せた…」
「気にすんなって。今生の別れって訳じゃ無いけど、やっぱり寂しくなるよな」
「……これ、私達からのプレゼントだ」
そう言って俺に渡したのはサバイバルナイフだ。
「《アイトール・ジャングルキング1》ブラックカラーだ。他にもサバイバル品など26種以上が備え付けられたセットだ」
お別れのプレゼントがサバイバルナイフ(白目)
なるほどなぁ…これが軍人式のプレゼントか……
「ありがとう…大切にする。そうだな、俺からも皆にプレゼントだ。受け取ってくれ」
そしてブレスレットから人数分のある物を取り出して渡した。
「ほう…これはカランビットナイフか」
そう、カランビットナイフだ。歪曲した爪や鎌のような形のナイフだ。ドイツに来る前に束さんに頼んで作って貰ってたんだよな。
パリィ目的で硬質に作って貰ったけど今回は出番が無いままだった。いつかは【ファランの不死隊】みたいに地面にナイフを突き刺してそれを軸に大剣で敵を一掃したい(憧れ)
しかし今ではタンスの肥やしならぬ、拡張領域のこやしだから皆にあげる。べ、別に在庫処理とかじゃないからな!?
「カランビットナイフは扱いか難しくて大変だろうけど……」
俺はそう言いながら取り出したカランビットナイフを片手で指を巧みに使い分け回して回して回しまくり空中に投げてスタイリッシュにキャッチする。
「皆ならこれくらいできる様になるだろ?」
俺は挑発的な笑みを浮かべてそう言う。
「当然だ!今は無理だが……次に合うまでに扱いをマスターしてやるからな!楽しみにしてろ!」フンス
「あぁ、頑張れよ!………それじゃあ俺はそろそろ行くな?」
「………あぁ」
「……DVDとか千冬さんに預けてるから、皆で見てくれよな」
「………あぁ」
「……それじゃあな」
俺はそう言って歩き出した。
暫く歩いていたが、自然と歩みは遅くなり遂に止まってしまう。
……この1週間の記憶が次々と頭の中を流れていく。
やはり別れは寂しいな…。短い時間だったけど、楽しかった。
そして俺は後ろを振り向く。
未だにコチラを見ているラウラに向かって拳を突き出し、親指を立てる。所謂サムズアップだ。
「
「ッ!!」d(`;ω● ´)
ラウラもそれに答える様に泣きながらサムズアップする。他の皆や千冬さんまでもがサムズアップして見送ってくれた。
そして飛行機に乗り込んで出発の時を待つ。
「……これからどうしていくのか、迷っていたけど……漸く決まった。もうあんな思いはしたくない。だから………もっと強くなる…!」
日本に帰ってからどうするのかが決まった。ただし、まず母さんと親父を説得しないとなぁ。
まぁ、なんとかなるか。
問題は一夏達だが……うぅむ…やっぱり、まだ直接会うのは無理かな…。
どんな顔して会えばいいのかわからない。
だから手紙を書いて母さんに渡すか。
今後の予定を考えていると遂に飛行機が動きだし、飛び立つ。窓の外からドイツの街並みを見下ろす。
様々な事があったドイツでの日々は遂に終わりを告げるのだった………
第29話でした!
さよならラウラ…次の出番は何時になるのやら…
そして何かを決意した蓮仁くん!親を説得して何をするのか!?
それでは次回もお楽しみに!
☆オマケ☆
ラウラ「何故【日本の米は世界一】という歌が出てきた?」
蓮仁「白米が恋しくなったからだよ!」
ラウラ「あっ、そっかぁ」