それが二次創作者というものだろう?
ということで、本編中にC.C.がボソッと呟いていたメイドプレイについてのリクエストがあったので、全力で書き上げました。
では、どうぞ。
メイドたる者
それはとある一言から始まった。
「メイド?そんなに、あれ、良かった?」
珍しく黒の騎士団の活動も無く、学校も休み。
久しぶりの休日を自室でのんびり過ごしていたアルカは、C.C.の言葉に首を傾げた。
「ああ。普段のお前とはまた違った魅力が出ていて、実に刺激的だったぞ。」
C.C.の言うメイド、というのは、先日の学園祭でアルカが着ていたメイド服の事だ。
「……あの時は恥ずかしかったけど、そう真正面から褒められると、悪い気はしないなぁ……。」
知っての通り、C.C.は素直じゃない。
そんな彼女から、珍しくストレートに褒められたのだ。アルカが浮足立ってしまうのも仕方ない事だった。
「そんなに奉仕、してもらいたいの?」
「それはそうだろう。奉仕こそが、メイドの本懐だ。」
だからC.C.とアルカの意見に妙な食い違いがあるのも、C.C.の厭らしい視線に気づかないのも、仕方のない事だった。
(最近忙しかったもんね……。C.C.がそう言うのも仕方ない事かもしれない…。)
アルカの思考は、実にポンコツであった。
(ああいう従順なやつが乱れるのも、実にそそる。)
C.C.の思考は、実に変態的であった。
「…分かった!普段のお礼として、ここは私、アルカが人肌脱ぎましょう!しばしお待ちを!!」
アルカは無い胸を張って部屋を飛び出す。
そんなアルカを見送り、C.C.は不思議そうな表情を浮かべ、首を傾げた。
「何時に無く、ヤル気だな……。」
◇◇◇
メイド――――。
歴史は古く、それは古代ローマまで遡る。
現代とは違い、奴隷と言う意味合いが強かったが、歴史が進むにつれ、その立場は使用人という形に変化していった。
昨今においては、主に貴族家系の家で広く雇われ、一つの職業として――――――。
「まぁ、ここら辺の知識はそんなにズレは無いか。」
アルカは先程まで読んでいた本を閉じ、本棚へとしまう。
C.C.が満足する奉仕をする為、アルカは図書館へと足を運んでいた。
まずは知識としてメイドの事を知っておきたかったのだ。
自身の持っている知識と、世間一般的なメイドの知識にズレが無いことを確認したアルカは、図書館を後にする。
「C.C.の言うメイドと、私の知るメイドに差は無かった。だとすれば、必要なものは、服と技術―――――。」
「あれ~?アルカちゃんじゃん!」
「貴女は……。」
考え事をしながら歩いていたアルカだが、声を掛けられたことにより、その歩みを止めた。
「こんな所で何してるの~?」
そこにはアルカのクラスメイトが居た。
名前は――――、アルカが憶えている訳が無い。
兎も角、名前は分からないが、顔を見れば誰かは分かる。
彼女は確か、そう。
学園際で行ったメイド喫茶を運営していた中心核の一人。
確か、メイド服を用意したのも彼女――――。
「………メイド服って、残ってます?」
◇◇◇
(良し、首尾は上場。)
手元にメイド服が入った紙袋をぶら下げ、アルカはクラブハウスへと歩を進める。
(後は技術を磨けば―――。)
確かこの時間は二階の掃除をしていた筈だ、と彼女は二階へと足を踏み入れる。
そこには―――。
「あら、アルカ様。どうかされましたか?」
アッシュフォード家に仕える日本人メイド、咲世子が居た。
「咲世子さん………、私を…。」
「はい。」
「私を弟子にしてください!」
「……………はい?」
予想もしなかったアルカの言葉に、咲世子は気の抜けた声を漏らした。
▼
「よろしいですか、アルカ様。メイドとは、何時いかなる時も、動じてはいけません。」
「はい!」
眼鏡を掛け、教鞭を振るう咲世子の前で、正座をし、熱心に話を聞くアルカ。
「メイドは言わば、ご主人様の拠り所。第二の家の様なもの。必要とあらば馳せ参じ、変わらぬ奉公を提供する……。そういう生き物なのです。」
「はい!」
「アルカ様にはそのお覚悟が垣間見えます……。ならば!後はその技術を身に着けるのみ!」
「宜しくお願いします!」
アルカはすっと立ち上がり、深々とお辞儀をする。
その姿を見て、咲世子は満足気に笑みを浮かべ、彼女を連れ、この場を後にした。
「何やっているんだ…、あいつらは……?」
その光景を見ていたルルーシュの表情には困惑の色が浮かんでいた。
▼
「アルカ様、いけません。それでは紅茶の味が均等では無くなってしまいます。」
「アルカ様、身体的な疲れを取るのもメイドの務め、私が編み出した秘蔵のマッサージ術をお教えしましょう。」
「アルカ様、メイドとは足音を立ててはいけません。貴女にはこの篠崎流・歩行術を伝授いたしましょう。」
長年の経験で培った自身の技術を、咲世子はアルカに伝授する。
アルカはこれでも、幼い頃は万能と謳われ、数多くの才能を開花させてきた。
常人では考えられない程のスピードで、教えられた技術を自分の物へと昇華させていく。
そして―――。
「見事です、アルカ様。見事、たった一日……、いや数時間でここまで……。もう、私に教えられるものは何もありません。後はその定着した技能を培い、仕える主に応じて、変化させていくのです。」
「ありがとうございました、師匠!」
自身の弟子の成長に感動した咲世子は、思わず感極まってアルカを抱きしめる。
急な咲世子の行動に、狼狽えつつも、アルカはしっかり、その抱擁を受け止めた。
「何か演劇の練習かしら?」
その光景を見ていた、いや聞いていたナナリーは、1人疑問を浮かべた。
◇◇◇
「お嬢様。ご飯の用意が出来ました。」
「おい、なんだ、そのお嬢様というのは……。」
「では、ご主人様、と。」
「そうではなく!!」
学園祭で着ていたメイド服を再び身に着け、アルカは私の前に現れた。
それは良い。
律儀にアルカは、今日の夜ご飯を用意してくれた様だった。
まぁ、それも良い。
こいつの料理は美味いからな。
だが、こいつのメイドとしての在り方は何だ。
常に私の数歩後ろを音も無く追従し、私が立ち止まれば、その後ろに控える。
常に一定の距離を置き、必要以上の接触をしない。
これでは―――。
(本当の意味でのメイドでは無いかっ!!!!)
アルカの姿を再び見ると、実に伝統的なメイドの姿だった。
似合っていない、訳では無いが、学園祭の時よりも華やかさが足りない。
C.C.はここで気が付いた。
アルカの真面目さが、全く違う方向に向いてしまった、と。
(誰だ…?こいつに余計な事を吹き込んだのは……。)
C.C.が求めるのは淫らに乱れるメイド姿のアルカ。
何もここまで本格的に、ガチガチにメイドをして欲しいという訳では無かった。
ただの享楽の一環として、着て欲しかっただけだ。
そう脳内で考えつつも、C.C.はアルカの作った料理を口に運ぶ。
「ん、美味い……。」
「恐れ入ります。」
アルカの手料理を、C.C.は全て平らげた。
▼
「ご主人様、お風呂の用意が整いました。」
「ああ……。」
「ご主人様、ハーブティーは如何ですか?」
「頂こう……。」
「ご主人様、具合は如何でしょうか?」
「……んっ。ああ、丁度良い……。」
「では、おやすみなさいませ、ご主人様。」
「お前はどうするんだ?」
「ご主人様が、眠りに落ちるまで、ここに居ます。」
そして、C.C.は静かに目を閉じ―――。
(る訳無いだろう!!)
C.C.の意識は、横で佇むアルカへと注がれる。
「ご主人様……?」
アルカは可愛らしく、小首を傾げる。
食事の後、アルカに言われるまま風呂に入り、ハーブティーを飲み、マッサージを施してもらった。
その全ての奉仕が、所作が洗礼されたものであり、実に居心地が良かった。
(ああ、流された私も悪いさ。しかし、しかしだな!)
本来、満たす筈だった欲を、C.C.は満たしていない。
それが、我慢ならなかった。
「アルカ……、ちょっとこっちへ…。」
「はい……?」
C.C.の言われるがまま、アルカはその身体をC.C.に近づけ、
「わっ……!きゃっ!!」
そのままベッドに引きずり込まれた。
ベットに無理矢理引きずり込まれ、髪が乱れたアルカを、C.C.は見下ろす。
「ご主人さ、ま……?きゃっ……。」
アルカはキョトンとした顔を浮かべていたが、それも一瞬の事。
すぐに顔に赤みが差した。
C.C.がアルカの脚の間に、自身の膝を差し込み、奥へと押し当てたからだ。
「ちょ、、ま…、って……。」
アルカの制止の声に気にも留めず、C.C.は膝を押し当てる。
「あ、いや……、ンッ!」
一瞬、アルカの身体が飛び跳ねた、そんな気がした。
「……私が、したかったのは、こういう事なんだけどな……。」
「……え、……えぇぇ、こういう事、ってつまり……、へ、変態……!」
アルカは顔を真っ赤にし、C.C.にそう抗議する。
ああ、そうだよ、これが見たかったんだよ。
C.C.はより一層、笑みを浮かべた。
「おい、何だ主人に向かってその言い草は。これは……。」
お仕置きが必要だな――――。
アルカの耳元で、C.C.は愉快そうに囁いた。
▼
「おい、舌が止まっているぞ。」
C.C.は自身の前で跪くアルカを見下ろしながら、言葉を投げた。
脚を軽く動かすと、それに反応してアルカの身体が跳ねた。
「……これでは、どちらが奉仕しているか分からんな。」
「も、申し訳、ございません……。」
アルカはその場に座り込みながら、謝罪の言葉を紡ぐ。
それを見るC.C.はどこまでも楽しいそうで、活き活きとしていた。
「まぁ、良い。…ほら、ベッドに上がってこい。特別に、私が手本を見せてやろう。」
「…は、はい……。」
震える身体に鞭を打ち、アルカはベッドへと身体を倒す。
C.C.に押し倒される構図に、身体を震わすも、その瞳はC.C.に注がれ、何処か期待を孕んでいる様にも見えた。
「……さぁ、この場合、何て言うんだ?教えただろう?」
C.C.は口角を上げながら、嗜虐的に言葉を紡ぐ。
アルカは震える唇を開き、弱々しい声音で言葉を紡いだ。
「……だ、ダメなメイドに…、お仕置き……して、ください…………。…ご主人様………。」
満足気な笑みを浮かべ、C.C.はアルカに覆い被さった。
・
・
・
翌日、アルカはルルーシュとナナリーとお茶を楽しんでいた。
時刻は正午過ぎ。
先程起きたのか、アルカは時折欠伸を混ぜながら、瞼を擦っている。
「アルカ、昨日咲世子さんと何をしていたの?」
「ああ、そういえば。何か指導を受けていた様だが……。」
兄と姉の疑問に、アルカは昨日の事を思い出しつつ、答えた。
「もうメイドはやらない……。」
「「ん?」」
妹の呟きに、二人は首を傾げた。
R-18書いた方が早くね?