ありふれない錬金術師で世界最強   作:ALEX4

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思いつくまま書いたのでちょっと雑かも。


感想ありがとうございます。
個別に返信するのが苦手なのですが楽しく読ませていただいています。


第三話

「ようし、みんな集まったな。では、いまからステータスプレートの説明を行う」

ハイリヒ王国騎士団長のメルドが手に薄い一枚のプレートを持ちながら言う。

愛子を始め召喚された全員を前に説明が行われる。

だが、ここに至るまでも一筋縄に行くわけがなかった。

 

時は少し遡り・・・・。

「ようし、みんな集まった・・・・ん?」

「すみません、一名まだ来ていません」

「何・・・?」

「何度も迎えに行ったのですが、部屋から出てこないんです・・・すみません・・・ディーンハイムの奴・・・」

「そうか・・・。いや、俺達の都合で日常を奪ってしまったんだ、仕方がないさ。よし、俺が頭を下げてみる」

「すみません・・・」

天之河がすまなそうな顔をしながらメルドを見送る。

 

 

コンコンコン。

メルドは召喚された一行の為に用意された部屋の中でキャロルの部屋を確認し、ドアをノックした。

「誰だ?」

扉の向こうから返事が返ってくる。

「すまない、私は王国騎士団長のメルド・ロギンスだ。知っていると思うが、今日から訓練が始まるのだが、その説明に来ていないと聞いて迎えに来た」

「それはご苦労な事だな。だが、オレは今忙しい。諦めろ」

「すまないが、そう言うわけにはいかない。せめて、ドアを開けてはくれないか?」

「・・・どうやら、一人で来たようだな。分かった」

少ししてドアが開く。

「入れ」

ドアが開き、キャロルが一言言う。

「これは・・・」

部屋の中を見て思わずメルドは声を漏らした。

部屋のテーブルの上には大量の紙があった。

それらは全て地球の言語で書かれており、メルドに内容は理解できなかったがいくつか設計図らしき物が顔を覗かせている。

薬品を扱っているのか薬の匂いもする。

「見ての通り、オレは研究で忙しい。だから帰れ」

たった一言、キャロルは言う。

「すまない、それは出来ないんだ。どうか、俺と来て欲しい。この通りだ」

メルドは深々と頭を下げる。

「それは何だ?」

「見ての通りだ。君に対して頭を下げている」

「それは誰かに命令されたのか?国王やイシュタルとか言う奴の指示か?」

「いや、これは俺の意思でやっている」

「・・・・・・・・・・・分かった」

大の大人が見てくれが子供の自分に対して頭を下げている姿にキャロルは折れる事にした。

ここで拒否を続けて延々この状況が続くのはキャロル自身の目的を中断させる悪材料になってしまうと判断したからだった。

なお、悪びれもせずに現れたキャロルに対して天之河が文句を言うがいつもの通りあしらわれて終わる。

 

 

 

 

ステータスプレート説明を受け、各々が受け取り血を垂らして行く。

「血液で身体能力を数値化するのは遺伝子の解析か?いや、遺伝子で氏名がなぜ分かる?」

意外にもこのステータスプレートに興味が出る。

「おお、凄いじゃないか!流石は勇者だ!レベル1なのに全ての能力値が桁外れだ!」

メルドの驚きに天之河が照れていた。

ふとみれば、ハジメが自身のステータスプレートを見て浮かない表情をしていた。

そして例によって檜山を中心にする小悪党組がハジメに絡み始める。

ハジメのステータスプレートをひったくり、それを覗き込み。

「ぶっはははははっ!!何だこれ!全部10って!ザ・一般人って感じだな!天職は錬成師?メルドさん、錬成師って珍しいんスか?」

「いや、それほど珍しいわけではないな。国お抱えの鍛冶師のほとんどが持っている」

「ぶはっ!お前生産職かよ!?てか、これならそこらの子供の方が強いんじゃねぇか!?」

「うひゃひゃひゃひゃっ!無理無理!こいつ死ぬって!すぐ死ぬって!肉壁にもならねぇって」

それを愛子が止めに入る。

「こらーっ!人を笑ってはいけません!仲間を笑ってはいけませんよ!プレートを南雲君に返なさーい!」

毒気を抜かれたのか、檜山がステータスプレートを投げ返す。

「南雲君、気にしちゃいけませんよ。先生もその生産職ってのですから」

愛子がプレートを見せ、ハジメが更に沈む。

どうやらトドメを刺されたようだった。

「気にするな南雲ハジメ。オレも似たようなものだ」

そう言い、キャロルはハジメにプレートを見せる。

周りにいた数人も覗き込む。

 

 

キャロル・マールス・ディーンハイム  17歳 女 レベル:1

天職:錬金術師

筋力:8

体力:8

耐性:10

敏捷:10

魔力:0

魔耐:10

 

技能:錬金術全般・フォニックゲイン・自動人形作成・言語理解

 

「ちょ、ハジメより低いって!うひひひゃ!死ぬって死ぬって!」

「天職は錬金術師?メルドさん、錬金術師って珍しいんですか?」

「珍しいと言えば珍しいが・・・・錬金とやらに成功した錬金術師は未だいないと聞いている」

「技能は・・・フォニックゲイン?自動人形作成?何だこれ?」

「知らん」

説明しても理解できまいと、キャロルは知らないフリをする。

「自動人形っていうくらいだから、お茶汲み人形とかじゃね?」

「あはははっ、ありえるな」

「好きに言っていろ」

顔色一つ変えないキャロルに小悪党組も毒気を抜かれ、離れてゆく。

キャロルはこの結果に満足していた。

数値がどのように表記されるかで行動に影響が出るからだった。

高い数値なら執拗に戦闘へ参加するように要求されるだろうが、逆に無能と判断される数値ならどちらかと言えば放置されると考えた。

記憶の焼却を力に変換するプロセスがあるからか魔力値は0の表示にも満足する。

極力、手の内は明かしたくない。

技能も錬金術全般と一括りにされたのは好都合だった。

フォニックゲインと自動人形(オートスコアラー)作成が表示されたのは意外だったがそれも誤魔化せた。

どうやら皆はせいぜいがお茶汲み人形に毛の生えた物しか作成できないと思っている。

(ああ、これでいい。せいぜい出来るだけ長くオレを無能だと思い込んでいてくれよ?)

キャロルは笑みを浮かべた。

(オレが造るのは、当然あの4体のオートスコアラーだ)

キャロルの脳裏にかつて配下として万象黙示録の計画の為に散って行き、廃棄躯体から危機に陥っていたエルフナインを助け出し、ノーブルレッドに力及ばず散って行った終末の四騎士(ナイトクォーターズ)の姿が浮かぶ。

 

 

 

「では、次は城の宝物庫の大解放だ!装備は大事だからよく吟味してくれ!」

メルドの声に現実に引き戻されたが、魔法が普通にある世界の国の宝物庫と言われ再び興味が出る。

何か錬金術の役に立つものがあればいいと思ったのだが・・・。

「期待外れだったな・・・」

特にめぼしいものは見当たらなかった。

生徒達はファンタジーゲームに出てくる様な武器や防具にはしゃいでいたが、生徒たちが手に取って行くものにキャロルは特段興味を惹かれなかった。

残っているものは埃をかぶっている様なものばかりでだった。

「すまない、そろそろ次の場所に移動しなくてはならない。急かしてすまないが・・・」

「ああ、分かった。適当に切り上げるから外で待っててくれ」

メルドはキャロルの答えを聞き、宝物庫の外に出て生徒たちと会話をしたりしている。

「特に興味を惹かれるものはないな・・・」

埃を被っている箱をいくつか開けるがどれもキャロルからしてみればゴミ同然のものばかりだった。

「期待外れだ」

そう言いながら最後の箱を開け、その中に納められている物を見る。

「ふ・・・ふふふふ・・・・」

笑いがこみ上げる。

「どうしてこんなものがここにあるか知らないが・・・・壊れているがオレなら修理できる。ああ、久しいな・・・」

それを手に取り、見上げる様に掲げる。

そっと、キャロルはその名を呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──────ダウルダヴラ──────」

 

 

 




ダウルダヴラ、だとォッ!?


みんなはもどして派?もどさないで派?
作者はどっちも好き。
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