ありふれない錬金術師で世界最強   作:ALEX4

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久々に投稿。
なんか忙しかった・・・・。


前話最後の一部を変更し、ヒュドラは完全消滅ではなく一部を残して消滅にしています。


第八話

ハジメが目を覚ますとそこはベッドの上だった。

寝ぼけまなこで手を動かす。

フニッと、柔らかくそれでいて弾力のある何かが手の中にあった。

「んんっ?」

これはなんだ?と、ハジメは確認するように再度手を動かす。

「あん・・・ハジメのエッチ・・・」

結論から言うと、ハジメはユエのお尻を直に揉みしだいていた。

しかしハジメを責めるなど誰が出来ようか。

目を覚ましたら同じベッドに裸の女が潜り込んでいるなど、想像の世界だけの出来事だろう。

しかし、今この場でそれは起きていた。

「ふんっ!」

ハジメは目の前の痴女・・・もといユエに電撃でお仕置きをする。

「あばばばばばばばーーーー!!」

突然の電気ショックに声にならない声を上げるユエ。

「目が覚めた早々に乳繰り合うとは、お盛んな事だな」

視界の外からの声に反射的にそっちを向く。

そこには呆れたような表情をしたキャロルがいた。

「待て、勘違いするな!ついさっき起きた所だ!こいつが勝手に裸でベッドに潜り込んでいただけだ!」

「他人の性癖に口出しはしないから安心しろ。1時間後にまた出直すから好きなだけ乳繰り合えばいい」

さっさと回れ右をして歩き出すキャロル。

「許可が出た。じゃあ、もう一回」

「もう一回じゃねーーー!」

「あばばばばばばーーーー!?」

再度電気ショックをユエにお見舞いするハジメ。

「1時間も待たなくていい!」

「なに、遠慮するな」

「ちげぇよ!」

「なら、さっさとそこのおまけと付いてこい。面白いものを見つけてある」

「私、おまけあつかい・・・・」

「しっ・・・あまりキャロルの機嫌を損ねるな・・・こいつはヤバい・・・よく分からんが、とにかくヤバいのは分か・・・わぶっ!?」

そう呟くハジメに大量の服が放り投げられる。

「解放者のオスカーとやらの服だ、適当に持ってきた」

「解放者?反逆者じゃないのか・・・?」

「それも含めて、説明するよりも直接見た方が手っ取り早い」

「お、おう・・・」

ハジメは適当に服を手に取り、着る。

ユエは服のサイズが大きくて合わなかったがなんとかした。

 

 

 

「マジか・・・・・」

ハジメはキャロルによって連れられてきた館の3階にあった魔法陣で記憶を刷り込まれる。

「キャロルが解放者と言ったのはそういうわけか・・・・」

「ああ。しかしエヒトとやらもはた迷惑な奴だ。オレ達がこの世界に連れてこられたのも・・・」

「ああ・・・。恐らく、ゲームがつまらなくなったから新しい駒を追加したってわけか・・・」

「まったく、神とやらははた迷惑な存在ばかりだ」

「・・・・・・・なぁ」

「ん?なんだ?」

「キャロル、お前は一人でここまでどうやって降りてきた?」

「普通に歩いて降りてきたが?」

「・・・・・マジ?」

「オルクス大迷宮は100階層と聞いていたが、101階層目を見つけた時は伝承などあてにならんと再認識したがな」

「101階層・・・・それって、もしかしてだが・・・」

「ああ。洞穴の中に銃のような設計図と日本語で決意表明が書かれていたな」

「・・・・・・ステータスプレート、見せてくれるか?」

「構わん」

そう言いながらステータスプレートを放り投げる。

「・・・・・・・・・」

ハジメはレベルなどの数値を無視し、技能の項目を見る。

王宮で見た時と同じ技能しかない。

「俺のはこうなっている」

ハジメはキャロルに数多く増加した技能項目を見せる。

「魔物の肉を食うとその特性を吸収できる。まぁ、神水がなきゃ死んじまうだろうが・・・」

「なるほど、お前はその神水とやらを見つけて魔物を食って生き延びたわけか・・・。興味深い」

知的好奇心を刺激されるキャロル。

その時、ガチャリと音がして部屋の扉が開いた。

「マスター、ただいま戻りました。ご要望の物は全て準備完了です」

「ご苦労だったレイア。部屋の外で待っていろ」

「はっ」

キャロルの命を受け、退室するレイア。

再び扉が閉まる。

「・・・やっぱり、幻覚や記憶の混乱とかじゃなかったか・・・」

ハジメはレイアの姿を見て記憶にあるヒュドラとの戦いの最後の方のややあやふやの上に荒唐無稽だった光景が現実だと思い知る。

キャロルはヒュドラをたったの一撃で絶命させた。

「なぁ・・・さっきの、レイア?だったか、あいつは何者だ?ユエみたいに迷宮に封印されていたとかか?」

「レイアか?あいつなら、オレが創った」

「は?創った?」

「オレの技能に自動人形作成とあるのは知っているな。レイアはその自動人形・・・オートスコアラーだ」

「人形!?あれが!?」

「近寄ってよく見れば作り物だと解る。関節部は人形の・・・お前に分かりやすく言えばアクションフィギュアのような物をイメージしろ」

「マジか・・・」

「ああ、マジだ」

ハジメにとって怒涛の展開の連続であった。

「質問。ハジメは魔物のを食べて強くなった。じゃあ、キャロルは?」

ユエが素朴な疑問を言う。

それはハジメも思っていた。

階層を一つ一つ降りてきた、とキャロルは言っていた。

65階層でさえ、熟練の兵士が防衛戦がやっとなのだ。

あの時、メルドはベヒモスの姿を見て絶句していた。

その上、101階層以降・・・真のオルクス大迷宮ではベヒモスクラスの魔物など掃いて捨てるほどいた。

あの時、錬成で穴を掘り続け偶然にも神水を見付けなければ間違いなく死んでいた。

その神水のおかげで魔物の力を吸収する事が出来、ユエを見つけここまで来たのだから。

「それは、俺も知りたいと思っていた。どうやって、あんな力を手に入れたんだ?」

下手をしたら自分よりも強いであろうキャロルの機嫌を損ねるかも知れなかったがそれでも聞く。

「・・・・まぁ、確かにそう考えるのは当然だろうな。異世界の存在を知った今のお前になら別に隠す事でもない」

「おいおいなんだよ、もしかして実はキャロルは元々異世界人とか言うオチか?」

「いいや、期待に添えなくて悪いがオレは今も昔も地球人だ。ただ単に、オレは地球にいた時から錬金術師だっただけだ」

「マジか・・・地球に錬金術なんてあったのか・・・。って事は、お前の親もか?」

「残念ながらオレだけだ」

「ん?じゃあ、他に錬金術師ってのがいてそいつから教えてもらったとか?」

「探したが、どれもオカルト趣味の範疇の連中ばかりだったな」

キャロルの返答にハジメもユエも首を傾げる。

「それじゃあ・・・独学?」

ユエが聞く。

「いや、オレの錬金術はパパから教わった」

「は?いや、さっきと矛盾してねぇか?お前さっき、自分だけだって・・・」

「まぁ、ここからがオレにも未だ分からんのだが・・・・、死んで消滅したはずが全部の記憶が戻って転生した・・・と言うのが現時点での事実だ」

「転生!?つまり、お前は元々昔の人間だったって訳か!?」

「いや、死んだ時は西暦2044・・・いや、2045年・・・か?うぅむ・・・この辺は少しこんがらがるな・・・」

腕組みをして思考しながら唸るキャロル。

オリジナルのキャロルとしての人格の消滅とエルフナインが拾い集めた記憶の断片をコピペを繰り返し再生した擬似人格が消滅した時なのか、いやそもそも肉体はエルフナインに譲り渡したから肉体的な死はしていないのでは・・・?いやしかし、その考えだとホムンクルスの肉体に記憶を転写して生き続けてきたが純粋な人間としての肉体は遥か昔に死を迎えているのだからハジメの言う通り、遥か昔の人間と言うカテゴリーなのか?と、今まで特に気にしていなかった疑問が湧き上がる。

「お、オーケー。あまり難しく考え込まなくていいんだキャロル。だから戻っておいでー」

キャロルが一度難しい事を考え始めたらなかなか戻って来ない事を知っているハジメが声をかける。

「ん?あ、あぁ、すまん。少し考え事をしていた。まぁ、さっきの話の続きだがな・・・」

キャロルは言葉を続けた。

 

 

「ら、ラスボスだ。ラスボスがいる・・・」

キャロルから聞いた話を頭の中で纏めたハジメは思わず呟いた。

目的の為に記憶の転写を繰り返すと言うある意味では実質的な不老不死となり、世界の分解と言うまさにラスボス的所業をほぼ完遂直前まで行った事。

装者と言うシンフォギアなる物を纏った一行に敗れ去った事。

キャロル曰く、自身の目的の為に何千何万の命を奪った事を。

それを聞いたハジメは思わずラスボスと言う言葉以外に思い付かなかったのだった。

 

「なんだ、そのラスボスと言う称号は・・・・。だが、そうかもしれんな。悪党にはお似合いの称号だな。まぁ、軽蔑するなら勝手にしろ」

「ハッ、ラスボス上等!むしろ心強い!」

「ほぅ?」

「さっきのオスカーの記憶でこの世界を玩具にしている狂った神エヒトと敵対して元の世界に戻るのなら、むしろ世界と敵対したラスボスがこっち側なら心強い!」

「あぁ、先に言っておくがタダでは手伝わんぞ」

ガクッ、とハジメが内心決まった!と思った直後に冷静なキャロルの言葉で思わずコケる。

「あぁ、そりゃあ何も無条件でとは言わねぇけど、金なんてねぇしお前に差し出せるもんなんかねぇぞ?」

「なに、難しい事ではない。オレの手伝いをすればいいだけだ。オレはお前の手伝いをし、お前はオレを手伝う・・・win-winの関係だ?」

「お、おぅ・・・。なんか嫌な予感するが・・・決まりだな」

「ああ。早速だが、オレはオレでやる事がある。その間は好きにしていろ」

そう言い残し、キャロルは部屋を出て行った。

残されたハジメとユエ。

「ハジメ、これからどうする?」

「どうするって、そりゃあ・・・な」

ハジメは眼前の椅子に腰掛けて息を引き取り、そのまま骸骨となったオスカーの遺体を見る。

「このまま放っておくのも何だし、埋めてやろう」

そう言いながらもハジメはキャロルとの先程の会話を思い出していた。

「死んだのが2044年か2045年・・・・?つまりキャロルは未来から・・・?いや、しかし俺の住んでいた地球にはノイズなんて化け物はいないし、バルベルデなんて国は映画に出てくるだけの架空国家だ・・・。つまり、欺瞞情報かあるいは並行世界・・・?」

その答えは出なかった。

 

 

 

 

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