一つの箱の物語   作:ミカりん

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新章、はじまります
今回からはバンジョーとカズーイの大冒険2の世界になります
レア社製ゲームの中でも自分ではかなり好きな作品です。


2章 マジョあいらんど
マジョあいらんど


「みんな、大丈夫か?」

 

 大神が全員に確認した。

 幸い人的被害はなかったようだ。

 

「まぁ、ちょっと氷の魔王との戦いでのダメージはありますけどね…」

 

 翔太はそっと本音を漏らした。

 

「界王拳は自分にも反動が来る技だ。ましてや耐えられるわけもない20倍界王拳を使ったんだ、反動があるのが当たり前だろう。」

 

 べジータが冷静に突っ込んだ。

 

「大神さん…どこに墜落したんでしょうか、どうも私の知ってる場所とは違う気がするんです…」

 

 そう呟いたのはさくらであった。

 

「さくらくん…よし、少し周りを見てこようか。椿ちゃんたちはミカサの被害状況を確認してくれ。俺とさくらくんで少し周りを見てくるよ。レニ、そしてアイリスとエリカくんも来てくれ。ドンさんとゴンさんは椿ちゃんたちを手伝ってくれ。紅蘭とガミガミ魔王くんは椿ちゃんたちの手伝い、残りはここで待機していてくれ。」

 

 各員にそれぞれ今やるべきことを命じると大神たちはミカサから出て行った。

 

 

 

 

 

 ミカサから出た大神たちは周りの光景に疑問を覚えていた。

 

「隊長、この丘みたいなもの…本でも見たことがない。」

 

 レニが大神にそう告げた。

 

「アイリスも、あんなお山見たことないよ~」

 

 アイリスも同感であったようだ。

 

「本当だ…それに、なんだろうあの岩、つり橋みたいなものがかかっていた形跡が見られる。あの丘と通じていたようだけど、奇妙な形の岩だ。」

 

 大神も悩み始めてしまった。

 

「大神さ~ん、あの魔女みたいな形の岩も日本にはあるんですね~!!」

 

 エリカだけは能天気にはしゃいでいた。

 

「魔女…?あ…!!」

 

 さくらは何かを感じたようである。

 

「どうしたんだい、さくらくん。」

 

 大神はそう質問した。

 

「あの岩…西洋の魔女のイメージに似ているんです…お芝居の練習の合間に少し本で読んだんですが、どこか雰囲気が似ているようなんです。」

 

 そうさくらが話しているとレニが大神に話しかけてきた。

 

「隊長、家がある。廃屋みたいだけど何か手がかりがあるかもしれない。」

 

 レニが離れた場所にある廃屋の存在を知らせた。

 

「ありがとう、レニ。よし、あの廃屋を調べてみよう。」

 

 そして一行が廃屋のほうに向けて進んでいったその瞬間廃屋から誰かが出てくるのを確認した。しかし、それは人というにはあまりにも容姿がかけ離れていた。

 

「あれは…熊?それになんだろう、熊にしてはズボンを履いたりしている。」

 

 大神がそう疑問に感じた。

 

「大神さん、近づいてきます!!」

 

 そして、近づいた熊がなにやらしゃべっているようであった。

 また、青いリュックからいきなり赤い鳥まで出てきたのでエリカやアイリスが驚いていたようだった。

 

「~~~~、~~~~」

 

 何を話しているのかはわからないが、とりあえずミカサに連れて行くことになった。

 ちなみにこちらの話の内容は理解しているようでついていくことに同意してくれたようだった。

 

 

 

 

 

 

 そしてミカサに帰還した大神たちは紅蘭に会うことにした。

 翻訳機の類を作れないかの相談である。

 

「あ、大神はん。ミカサに関しては修理さえ出来れば問題なく飛行可能らしいで。武装を最小限まで落としていたのが救いで重量が見た目に反して軽く、衝撃もその分少なくなったそうや!!」

 

 ミカサの状況を説明していた紅蘭に大神たちは熊たちの話題を出した。

 

「あー、そういやべジータはんが持ってきていたものの中にそのようなものがあったような気がしますわ。ウチよりべジータはんの方がわかると思うで。」

 

 そして紅蘭に礼を言うと大神たちはべジータを探しにいった。

 途中でキャビンに荷物を運んでいたドンさんとゴンさんから情報を手に入れた。

 

「べジータさんなら甲板でシントさんと稽古をしてますよ。」

 

 ドンさんとゴンさんの二人に言われて大神たちは甲板に出かけた。

 

 

 

「よし、とりあえず今はこれくらいにして休憩にでもするか。」

 

 べジータと翔太はちょうど休憩をするところだった。

 そこに大神が現れべジータに事情を説明した。

 

「翻訳機?よくわからんが昔ブルマの使っていた翻訳機が俺の部屋にある、勝手に持っていくんだな。」

 

 大神は礼を言うとべジータの部屋から翻訳機を探し出した。

 これだけで1時間半が既に経過していた。

 

「これが翻訳機か…これをつけてくれないか?」

 

 大神は翻訳機を手に取りブリッジで待機していた熊につけてみた。

 

「これが翻訳機なんだね、ちょっとくすぐったいや」

 

 すると、熊が人間にもわかる言葉で話し始めた。

 後ろで鳥がぎゃーぎゃーと鳴き声をあげているがそれは大神には言葉としてはつたわらなかった。

 

「コホン、僕の名前はバンジョーで、こっちが友達のカズーイです。」

 

 熊は自己紹介をしてくれた。どうやら名前があったようだ。

 鳥のほうに関してはとりあえずバンジョーには言葉がわかるらしいのでしばらくは通訳をお願いすることになった。

 だが、直接やり取りするほうが重要と大神は判断した。

 そこで大神は紅蘭とガミガミ魔王を呼び寄せて翻訳機の量産を頼んだ。

 

「あぁ?こんな熊やらなんやらと会話したいからその翻訳機を量産しろだぁ?」

 

 事情の知らないガミガミ魔王は文句を言いつけた。

 

「まぁまぁ、ウチも一人だけではこないなもん作れませんわ、魔王はんの力も借りな量産なんてとても出来まへんで~」

 

 紅蘭が何とか説得したので同意はしてくれたようであった。

 

「じゃあ、大神はん。その翻訳機を少し調べるさかい、しばらく待っとってな。」

 

 そういうと二人はブリッジを後にした。

 バンジョーたちはとりあえずミカサの外まで送り、明日以降翻訳機の準備が出来たら家に迎えを出すことを約束されたので自分たちの家に帰っていった。

 そして、夜が明けた。

 

「大神はん!!翻訳機が完成したで!!」

 

 紅蘭からの知らせを聞いた大神は早速迎えを出すことにした。

 スタンとフィリアの二人で行くことになった。

 

「俺たちがいくよ、隊長さんはここで準備をしていてくれたらいいよ」

 

 そうスタンが言ったのがきっかけであった。

 ちなみにルーティはお金にならないということで断り、ウッドロウは何やらピエトロと話し込んでいたので今回は行かないと残念そうに言った。

 ウッドロウはファンダリアの王様。ピエトロはポポロクロイスの王子様。

 似たような立場の二人だからこその話題で随分と話があったようである。

 

「じゃあ、俺たちは行って来るよ。青いリュックを背負った熊のバンジョーに赤い鳥のカズーイ、だろ?待っててくれよな!!」

 

 そういって笑顔を見せたスタンたちは意気揚々と出かけていった。

 それから少ししてバンジョーたちを引き連れて戻ってきた。

 

「じゃあ、この翻訳機をつけてくれるかい?」

 

 大神は翻訳機をつけてあげた。

 すると、今回はカズーイも話すことが出来た。

 

「ふーん、これが翻訳機ねぇ。インチキしてるんじゃないわよね?」

 

 そういきなり突っ込んだカズーイに「カズーイ!!」とバンジョーが注意をしていた。

 そして二人から色々話を聞くうちにミカサの墜落と同時に時空間がねじれてまた別世界に来てしまっていたようであった。

 

 今、大神がいる場所はクルクルやまと呼ばれる小さな自然の豊かな土地、そしてあの顔岩はグランチルダのとりでといい、昔そこにはグランチルダという悪い魔女が住んでいたという。

 だが、4年前にチューティという妹がさらわれたことから敵対関係になり、その後撃破するも2年前に復活、親友のボトルズというモグラを殺されたことからまた敵対することになり再び倒して平和を取り戻していたのだ。

 

「なんだか君たちもすごく大変な冒険をしていたんだなぁ」

 

 スタンがのんきに返事をした。

 

「ちょっとスタン、あたしたちのことは今関係ないでしょ?」

 

 ルーティはそれをあきれたように突っ込んだ。

 

「大神さん、ミカサについてわかったことが色々あります!!」

 

 そんな和やかな雰囲気を打ち砕いたのは以外にも椿ちゃんであった。

 たまたま帝都の本部に帰還していたのが災いしてしばらくは昔みたいにこちらでの勤務になりそうであったが、文句の一つも言わずにすぐさま行動することからかなりの実力は持っているようであった。

 

「椿ちゃん、いきなりどうしたんだい?」

 

 大神が困惑したように質問をした。

 

「ミカサが完全に復旧するための材料がまったく足りないんです!!」

 

 一同は騒然とした。

 たとえ外観や設備を復旧させても肝心のシステムや動力が復旧しなければ意味を成さないからである。

 

「動力源となるものやシステム復旧に必要なものがほとんど設備の回復に当てられてしまい、不足分がかなりあります!!このままでは生活は出来ますが浮上して元の時代に帰ることができません!!」

 

 一同はまたもや騒然とした。

 大神はそれを静止した後対策会議を開くことを発表し、場所を移すことになった。

 バンジョーとカズーイに関しては何がなんだかわからない様子であった。

 

 それから、一時間が経過した。

 

「椿ちゃん、ミカサの今の状況を改めて説明してくれないか?」

 

 会議が始まってから大神は説明を求めた。

 

「はい、まず燃料となる資源が大幅に不足しています。そのせいでまずは動かすことすら出来ずにいます。それと、機体の修理に備蓄していたミカサの細かいパーツの修理材料をかなり消耗したため、電気系統を一部動かすことが出来なくなりました。これを修理するにはとてもこんな環境では…」

 

 一同がそれを聞いて悩みだしたようだ。ここで不安でないものなどいないように感じたと翔太は後に述べている。

 それを打破するきっかけは、意外な人物からもたらされた。

 

「みなさんのことはわかりませんが、マジョあいらんどと呼ばれる地域がこの辺りにあります。そこのジギーウィギーという人ならもしかしたらなんとかしてくれるかもしれません。」

 

 バンジョーの一言は全員を驚かせた。

 

「そうよ、あのインチキなまじないしよりはずっとマシだわ。ジグソーの力はこの世界ではかなり強いのよ。」

 

 カズーイの言葉は希望をもたらしてくれた。

 ただし、何のことかを理解できたものは誰一人としてこの時点ではいなかった。

 

「えーっと…カズーイくん、具体的に僕たちは何をすればいいのかな?」

 

 大神はそう質問した。

 

「コホン、僕たちは二年前そこでグランチルダという魔女をやっつけるためにジギー・ピースと呼ばれる所謂ジグソーピースを集めてきました。それには力が込められており、次の世界への扉を開くことが出来るのです。もしかしたらその力でお役に立てるかもしれません。」

 

 わかりやすい解説に誰もが返す言葉を失った。

 

「つまり、君たちが二年前にしたことと同じことを今僕たちがやればいいのかい?」

 

 ピエトロがそう質問した。

 二人の返事は、共にそのとおりというものであった。

 

「よし、では作戦会議に移ろう。まずはバンジョーくん、このジグソーピースはどこで手に入るのか教えてくれないか?」

 

 大神はバンジョーに質問をした。

 

「マジョあいらんどはこのクルクルやまとつながっているジンジョーむら、そしてエリア分けされている地域があります。これは神殿エリア、高原エリア、林エリア、崖エリア、荒地エリア、沼地エリアとなっています。また、これらのエリアには合計して八つのステージがあり、それがその他の土地となります。」

 

 島の広大さにあっけに取られてしまったのは華撃団の隊員であった。

 旅に慣れているスタンたちが一番動じなかったようである。

 

「一個ずつ回っていたのでは時間がかかりすぎる、いくつかに隊を分けよう。」

 

 大神がそう判断した。

 

「まず、バンジョーくん。ジグソーはどこにあるのか覚えているかい?」

 

 バンジョーは説明をした。

 

「ジンジョーたちが一つずつ持っているほか、先ほど話した8つのステージに隠されています。ですから、それらのステージを回るのが一番効率がいいでしょう。」

 

 それを聞いた一同は考えがまとまったようだ。

 

「ステージは多様な環境にあります。森の奥の神殿が舞台のマヤヤンしんでん。高原の地下に広がるキラリンこうざん、林エリアで昔経営されていた遊園地ウィッチわーるど、崖エリアから通じるリゾート地で海底神殿もあるジョリーのリゾート、大昔の恐竜がいまだに根付くテリーのオアシス、グランチルダが生前経営していた工場グランティさんぎょう、マジョあいらんどの隣にある火山と氷山のホットアイスやま、空高く広がるスカイぱらだいすとなっています。」

 

 バンジョーが長々と説明したところで大神が人員を分けた。

 

「まずはマヤヤンしんでんに行こう。メンバーはピエトロくんをリーダーにフィリアさんとウッドロウさん。レニもついていってくれ。」

 

 呼ばれたメンバーはそれぞれ返事をした。

 

「次、キラリンこうざんにはスタンくん、君が当たってくれ。ドンとゴンの二人はスタンくんについていくように。」

 

 わかったとスタンは言った。

 

「ウィッチわーるどに関してはアイリスとエリカくんでいってくれ。遊園地だから二人で楽しんでおいで。」

 

 アイリスとエリカは大喜びだった。

 遊びに行くものと勘違いしているのかと不安になるほどである。

 

「ジョリーのリゾートは…」

 

 そういいかけたときカズーイが突っ込みをした。

 

「ちょっと、勝手になんか色々話を進めているけどジグソーを集めてジギーウィギーに入り口を開けてもらわないとダメなのよ!!まずはジンジョーむらでもらったあたしのジグソーで開けられるのはマヤヤンしんでんとキラリンこうざんくらいよ」

 

 そう告げられたのでピエトロのチームにナルシアとガミガミ魔王が加わり、スタンのチームに他のソーディアンマスターが加わることになった。

 大神は本来海軍だった実績を生かしジョリーのリゾートに向かう予定だっただけに肩透かしを食らったようであった。

 

 「と、というわけで、早速ピエトロ君たちは向かってくれ。俺たちも準備が出来たらすぐに行くよ」

 

 大神がそういったとき、紅蘭が衝撃の事実を告げた。

 

「大神はん…残念なお知らせや…光武二式の整備がぜんぜん終わらへんのや…霊力テストの類が全然出来へんし、こんなときにカンナはんやマリアはんもおらへん。予備機体に関しても墜落のショックで機能してない部分もあるさかい、ウチは今回の作戦には参加できまへんし光武も今回は使えないと思うんよ…」

 

 落ち込む紅蘭を大神は励ました。

 

「わかった。なら紅蘭は俺たちの光武をお願いするよ。光武だって大事な仲間で友達、だろ?」

 

 紅蘭は礼を言うと、また格納庫に戻っていった。

 その目には、うっすらと涙が浮かんでいたのを大神は見逃さなかった。

 

「とりあえず、帝国華撃団のみんなと巴里華撃団のみんなはそれぞれ光武が使えないということを肝に銘じておいてくれ。俺たちも行くぞ!!」

 

 そして寄せ集めの仲間たちは新たなる地、マジョあいらんどを冒険することになったのだった。

 

 

 

 

 

 一方その頃

 

「べジータさん、いくらなんでも会議に出ないのはまずいんじゃないですか?」

 

 翔太は質問をした。

 

「くだらん、俺たちは俺たちのやるべきことがあるだろう。今の貴様はあいつらといるようではまったく修行にならん、俺が直々に修行をさせてやるからもっと強くなるんだな。今の貴様でもあのクリリンとかいうハゲ野郎くらいには勝てるだろうがまだまだ今度はフリーザみたいな奴も現れるかもしれん。それにパラガスの野郎が行方不明だからまた何かやるかもしれん。ブロリーは始末したとはいえ油断は出来ん。そのためにも今は精一杯修行することが大事だ。」

 

 翔太は同意した。

 その後べジータにスカウターで戦闘力を測ってもらった。

 戦闘力は素の状態で56000をさしていた。

 

「あのギニュー特戦隊に並んだか。界王拳は20倍をものにしていると考えるとその最大戦闘力は1120000といったところか。」

 

 べジータに戦闘力の評価をしてもらった翔太は喜んだ。

 

(さっきから見知った気を感じる…それに昨日大神の奴が言っていた人の言葉を理解する動物…カエルではないからギニューの奴ではなさそうだが明らかに人の気配がする以上油断は出来んな)

 

 べジータは少し思い当たることがあるのか考え込んでいた。

 

「べジータさん、何してるんですか?」

 

 翔太はそう質問した。

 

「なんでもない、とっとと貴様には俺の必殺技のビッグバンアタックくらい覚えてもらわねばな。」

 

 翔太とべジータの修行は終わりがなかったのであった…




新章突入です、今回からはレア社の名作ゲーム、バンジョーとカズーイの大冒険の世界になります。
懐かしいゲームタイトルですが久しぶりに64でやってたらハマってしまいw

ちなみに今回の章はキャラを出せるだけ出すお話になります
主人公の翔太も影が薄いのが続くのでおまけで最後にべジータとの修行風景を書かせていただきました。
これからもそんな感じになると思います。

翔太の戦闘力が界王拳込みでとんでもないインフレを引き起こしてますがまだヤムチャにすら素の戦闘力だけでは足元にも追いついていないと言い訳しますね

次回はマヤヤンしんでんとキラリンこうざんの話になると思います
尺によってはウィッチわーるどまでかもですがね
とりあえずステージ名以外は漢字に直してます(まぁ、マジョあいらんどのエリアだけは漢字にしましたが。)
ガレージ大作戦も漢字表記なので問題はないかと
ちなみに2の2年後の話になります。バンジョーたちからしたら


翻訳機に関してはドラゴンボールのアニメを見てください
具体的にはブルマがナメック星で使ってたアレです。
流石に動物の言語を最初から理解するのはおかしいので。

ウンバとか知りません、彼女は妖精ということにでもしてください
むちゃくちゃ無理がありますが

というわけで、次回をお楽しみに
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