一つの箱の物語   作:ミカりん

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最近はまじめに毎日更新している気がします。

それと、judgment様の小説「東方日常話」において、今度翔太がコラボ出演することが決定しました。
企画してくださったjudgment様にこの場を借りて感謝の意を述べると同時に別作品で活躍する翔太をどうぞ、お楽しみくださいませ。


地獄の遊園地・ウィッチわーるど

 ~墜落したミカサ・作戦会議室~

 

 一度帰還した大神たちはすぐに作戦会議室に全員召集しこれからのことを話し合った。

 

「大神さん、本当にナイトメアが話しかけてきたんですか!?」

 

 ピエトロは大神にそう問い詰めた。

 

「ああ、俺たちがキラリンこうざんに巣食っていた怪物を倒した後、テレパシーのような何かで俺たちに語りかけてきたんだ。そいつがナイトメアと確かに名乗っていたんだよ。」

 

 大神はピエトロにそう返した。

 その表情からは、とても嘘をついているようには見えなかった。

 

「あの…ピエトロさん?ナイトメアって一体…」

 

 さくらが質問をした。

 

「はい、僕たちがあの氷の魔王を倒してから2年後、僕が12歳の時に僕の住んでいたポポロクロイス城とその周辺地域が突如別の世界に運ばれるという事件が起きました。」

 

 ピエトロの話に一同は驚きを隠せなかった。

 

「今回とは違い、町全体が転移する事件があったのか…」

 

 大神は深く考え込んでしまった。

 

「そして、僕は父のパウロ国王が行方不明になったのをきっかけに僕は再び旅に出ました。そのときは特殊な力で魔力が弱まり、ナルシアは同行しませんでした。でも、僕はその旅の中でナイトメアに出会ったのです!!」

 

 再び一同は驚いてしまった。

 それは、以前倒した氷の魔王の配下たちみたいに再び蘇っていることを意味するからである。

 

「ナイトメアの正体は、かつて僕たちの世界にあるフローネルの森という場所…ナルシアの住んでいた森にある王家の洞窟に封印されていた夢幻魔王イドなんです。その力は強大で、かつて獅子王とまで呼ばれた僕の父上パウロ国王も石化させられてしまうほどの力を持っています。また、他人の精神に夢を介して関与したり集団で催眠にも似た力を広範囲にわたり行使することが出来ます。」 

 

 それを知らない他の面々は驚愕した。

 だが、それでも物怖じしない人もいた。

 

「ほっほっほ。それでも皆で力を合わせれば必ず勝てよう。勇気は夢をかなえる魔法じゃよ。」

 

 キラリンこうざんで成り行きから同行した老人がそう答えた。

 

「そういえば新しい方々の自己紹介がまだだったね。いい機会だしお願いします。」

 

 大神はそう言って発言を促した。

 まずはマヤヤンしんでんで合流したメンバーからのようだ。

 

「俺はデクス!!アリスちゃんのためなら命を惜しまないぜ!!よろしく頼むぜ」

「拙者、放浪の騎士白騎士でござる。ピエトロ殿とは氷の魔王討伐の時からの付き合いでござる。よろしくお願いするでござるよ。」

「俺は、上条当麻といいます。何か皆さんとてもお強そうなんですが、よろしくお願いします。」

「私はクラース・F・レスター。召喚術の研究をしている。よろしく頼む。」

「リフィル・セイジよ。よろしく頼むわね。」

 

 これでマヤヤンしんでんで合流した人の自己紹介が終わった。

 続いて、キラリンこうざんで合流した人が自己紹介をした。

 

「わしは大魔法使いゴーゲンじゃ。七勇者などと呼ばれておったりもするわい。よろしく頼むの。わしの魔法は強いぞ?」

 

 老人の名は、ゴーゲンといった。

 

「俺はヴェイグ。ヴェイグ・リュングベルだ。クレアを探していたらこんなところまで来てしまった…よろしく頼む。」

 

 青年はヴェイグといった。

 

「それじゃあ、次はウィッチわーるどへ行くメンバーを考えよう。先ほどの鉱山での戦いからしてあまり何人も固まっていくと被害が増えるばかりであまり戦況がよくはならない。そこで、今回はこのような面子で行動してもらうことにする。」

 

 そして、大神はそれぞれチームにわけた。

 

「まず、今回のステージをメインで攻略するのはピエトロくん、君に任せるよ。後は…ナルシアくん、白騎士さん、ガミガミ魔王にさくらくんとデクスくんもついていってくれ。それと支援部隊として俺を小隊長にした部隊も出撃する、レニ、グリシーヌ、花火くん、ゴーゲンさんは俺についてきてくれ。残りはここで待機、バンジョーくんは俺たちと行動しつつある程度ジグソーがたまったら次のステージを開けて来てくれ。」

 

 そして、作戦が開始された。

 

「何があるかわからない、危なくなったらすぐに引き返すんだ。翔太くんやべジータくんがいる限りミカサは大丈夫だからね。」

 

 全員が了解と答えた。

 

 

 

 ~ウイッチわーるど・入り口~

 

 ウイッチわーるどは、かつてグランチルダが経営していた遊園地である。

 閉園してからもいかにもゴロツキというスタッフが見回りしてたり安全管理を徹底して無視するようなその危険な経営状況の中存在している。

 そんな遊園地に到着した一行はピエトロたち探索チームと支援部隊として入り口付近を守る大神たち小隊は別れた。

 

 

 ~ウイッチわーるど・中央テント~

 

「なんか、昔来ていたサーカスを思い出すね。」

 

 ピエトロはナルシアと昔のことを話しながらテントに近づいていた。

 

「いかにも怪しいテントじゃねーか、おいバカ王子!!さっさと探して帰るぞ」

 

 そういってガミガミ魔王がテントの中に入っていった。

 それを見た一行も仕方なくテントの中に侵入した。

 

「ここは…何か怪しい雰囲気ですね。何もないのが余計不安を煽るような気がします。」

 

 さくらはそう言って注意深く辺りを見回した。

 テントの内部は本当に何もなくただテントが建っているだけのように見える。

 

「…………!!!!」

 

 だが、さくらは異変に気がついた。

 

「みなさん!!何か…何かやってきます!!」

 

 そして全員がテント入り口に引き返し終結したとき、なんと床が割れて怪物が登場した。

 

「な…!!!」

 

 デクスが少し怯んだ。

 芝生の床がいきなり開いたかと思うと中から燕尾服を着た小太りの中年男性が飛び出してきたのだ。

 

「む、こいつ…ピエトロ殿、こいつはあのときの!!」

 

 白騎士はそう言って剣を構えた。

 皮肉にも今回の作戦にはポポロクロイス王国の人が全員参加していた。

 

「キキッ、これはこれはピエトロ王子。我がズールサーカス団へようこそでゲス。」

 

 男はいきなり話しかけてきた。

 

「ズール…どうしてお前がこんなところにいるんだ!!」

 

 ピエトロが普段の姿からは想像できないような顔つきで問い詰めた。

 

「ピエトロ王子…闇の世界から見てたでゲスよ?あのマイラ様を倒すなんて、やるでゲス。ただ、今回ばかりはあの時のようにはいかないでゲスよ、キィーキッキッキッキ!!」

 

 ズールは言いたいことを言って姿を消した。

 

「どこにいった、ズール!!」

 

 ピエトロは叫んだ。

 

「キーキッキッキ、我がズールサーカス団は忙しいでゲス。今回ピエトロ王子の相手をするのはこの新しい団員でゲスよ、キィーキッキッキッキッキッキ!!」

 

 そういうと先ほどズールが出てきた場所から数人の剣士が現れた。

 

「それは異世界で雇った傭兵たちでゲス。今のピエトロ王子でも苦戦すると思うでゲスよ、キィーキッキッキッキッキッキ…そうそう、テントの入り口は封鎖させてもらったでゲス。お前たちはこいつらに切り裂かれるだけでゲス、キィーキッキッキッキッキ!!」

 

 そしてズールは完全に気配を消した。

 

「すまない…これもシャナンのためだ、あんな奴の言いなりなのは正直嫌だが、覚悟してもらおう。」

「ルセアを人質に取られていては仕方がない…オスティアへの復讐のため死んでもらうぞ。」

「………斬る。」

「俺は成り上がる。一国の王になるため、てめぇらクズ共には悪いが死んでもらおうか。」

 

 

 そして4人の剣士たちとピエトロたちの戦いが始まった。

 

 

 

 ~ウイッチわーるど・インフェルノ前~

 

「ゴーゲンさん、こんなところに何か気配を感じるんですか?」

 

 大神たちは最初入り口を固めていたがゴーゲンが気配を感じると言って後を追う形で奥に進んだため大神はレニとグリシーヌに守備を任せて花火とバンジョーと3人で追いかけてきた。

 

「然様、この奥に誰かおるようじゃ。サンダーストーム!!」

 

 そういうとゴーゲンは魔法で入り口を破壊した。

 とはいっても岩でふさがれていただけなのだが。

 

「ああ、待ってくださいゴーゲンさん!!ピエトロくんたちがまだテントの探索をしている最中なんであまり僕たちがいくとまずいですよ!!」

 

 大神は必死に止めたがかまわずゴーゲンは進んでいった。

 

「大神さん、この場は無理に止めるよりもゴーゲンさんについていくのが正しいと思いますよ。」

 

 花火がそう言ったので大神たちも後をついていくことにした。

 ついたのは、牢屋であった。

 

「ま、また牢屋なんだ…」

 

 大神は少し呆れてしまったが中に人が閉じ込められているようだった。

 

「誰かいるの!?お願い、アイラを助けて!!」

「ああ、エリミーヌ様のご加護ですね…」

「助けが来たんだ!!あたしをここから連れ出して!!」

 

 右の牢屋には3人の女性が捕らえられていた。

 また、左の牢屋には別の人が捕らえられていた。

 

「…お主ら、この辺りの敵は強いぞ。その身なりでどうやってここに来たかは知らぬがここから早く戻ったほうがよいぞ。」

「おいおっさん。こっから早く抜け出す方法考えねぇと始まらねぇぞ?」

「ふん、これくらいで情けない奴だな。私は一人ででも抜け出して我がフレリア王国に戻るつもりだったぞ。」

 

 どうやら、男女分けで配置されたようだ。

 

「ん?お前確か大神っていったか?あの時以来だな!!」

 

 ユーリは大神に声をかけた。

 

「いいっ、ユーリくんもいたのか…とりあえず、みなさん檻から離れてください!!ゴーゲンさん、お願いします。」

 

 そう言うと大神はゴーゲンに指示をした。

 

「若いもんは年寄りを少しは労わらんか…エクスプロージョン!!」

 

 そしてゴーゲンは魔法を唱えて爆発させた。

 檻は木っ端微塵に破壊され、簡単に出られるようになった。

 

「ありがとう!!アイラたちが心配だ、早くテントに連れて行って!!」

「私も、ある方が心配です…」

「ジャファルが多分テントにいるはずなの、お願い連れてって!!」

 

 女性陣はどうやらテントに何か気がかりなものがあるようだ。

 

「わかった、テントだね?みんなピエトロ君のところに急ぐぞ!!」

 

 そして一行はテントに向かうことになった。

 

「大神、俺たちも連れてってくんねぇか?俺はユーリ、ユーリ・ローウェルだ。ここがどこだかわかんねぇし、あんたたちと行動してたほうがよさそうだ。」

 

 大神は、もちろんだと快諾した。

 

「拙者もついていこう。拙者、鬼面童子と申す。よろしくお願い仕る。」

「私はフレリア王国王子、ヒーニアスだ。お前たちといればいつか祖国に帰れるときもくるだろう。よろしく頼む。」

 

 男性陣は全員ついていくようだった。

 そして女性陣も引き連れて大神たちはテントに急いだ。

 

 

 

 ~ウイッチわーるど・テント内部~

 

 ピエトロたちは剣士たちに苦戦を強いられていた。

 一人ひとりが一騎当千の実力を持ち、またその身のこなしについていくことがまだ出来なかったのだ。

 

「しぶといな…だが、シャナンのためにもお前たちには…!!」

 

 女剣士はそう言ってピエトロに斬りかかって来た。

 かろうじて回避に成功するが、傷が増える一方である。

 

「かぜのやいば!!」

 

 ピエトロは自身の得意技であるかぜのやいばを使い距離をとった。

 だが、女剣士は一瞬で距離をつめてくる。

 他の仲間たちもまた苦戦を強いられており、特に二振りのナイフで戦うタイプの剣士にはあのデクスも危うく殺されるところであった。

 

「そこまでだ!!」

 

 そんな中、何者かが現れた。

 テントの封鎖された入り口が爆発と共に消えてなくなる。

 

「大神華撃団、参上!!」

 

 そういうと大神たちが現れた。

 牢屋で助け出した人たちもいる。

 

「アイラ!!もう戦わなくていいんだよ!!」

「レイモンド様、剣を納めてください!!」

「ジャファル!!私はもう大丈夫だよ!!」

 

 それぞれがそれぞれの想い人のところへと向かった。

 そして、ある剣士を除き全員戦いをやめた。

 

「ちっ、他の奴らを殺す手間が省けたぜ…俺はグラド帝国六将、虎目石のケセルダだ!!成り上がるために死んでもらうぜ!!」

 

 そういうとケセルダは持っていた剣を捨てて愛用のトマホークを持ち出した。

 ケセルダは本来剣士ではなく戦士で斧を用いた戦いのほうが得意だからだ。

 

「ふん、こんなところにグラド帝国のケセルダがいたとはな…何故ジャハナで死んだお前がこんなところにいるかは知らないが再び死んでもらうぞ。」

 

 そういうとヒーニアスは牢屋に隠しておいた鉄の弓を取り出しケセルダに向けて打ち出した。

 

「おっ、こんなところにフレリアの王子様とはなぁ!!あんときゃよくもやってくれやがったな?悪いが今度こそ貴様を殺してやるぜ!!」

 

 そういうとケセルダはトマホークをヒーニアスに向けて放り投げた。

 だが、その斧がヒーニアスに届くことはなかった。

 

「おいおい、てめぇが何やったんだか知らねぇけどよ、ウチの仲間に手を出すなら容赦しねぇぜ?」

 

 そういうとユーリが斬りかかった。

 

「円閃牙!!」

 

 ユーリは剣をまるでバトンのように回転させて傷つけた。

 ユーリの剣は牢屋の外に落ちていたのを拾ったものだ。

 

「…チッ、調子乗ってんじゃねぇぞこの野郎!!」

 

 ケセルダも負けじと斧で斬りかかる。

 

「遅いんだよ!!断空牙!!」

 

 そしてユーリは上から剣を振り下ろした。

 

「ぐっ!!」

 

 ケセルダはかろうじて避けるも深い傷を負った。

 

「拙者を忘れるな…刀を借りるでござるよ!!」

 

 そう言うと鬼面童子はさくらが持っていた刀を拾ってケセルダとユーリの元へ向かった。

 

「あっ、それは私のお父様の…!!」

 

 さくらは追いかけようとしたが足を痛めてしまっていて動けなくなっていた。

 

「さくらくん!!大丈夫か?」

 

 大神は急いでさくらの元に向かい抱きかかえた。

 

「大神さん…来てくれたんですね。」

 

 さくらは照れながらも答えた。

 横で花火が少し不機嫌とも取れる複雑な顔つきになった。

 

「闇に滅せよ…三日月斬り!!」

 

 そして鬼面童子がケセルダの背後をとり勢いよく切りつけた。

 

「ち、ちくしょう…また殺されるのかよ…俺は…玉座に…王に…なりたかった…!!!!」

 

 そういうとケセルダは倒れこみ、その後二度と起き上がることはなかった。

 鬼面童子の一撃が首元にまで刺さり、頚動脈に到達したためである。

 

「うっし、終わりってな!!他の奴らは戦う意思がないみてぇだし終わりだな。」

 

 そしてテントの中の宝箱をすべて開けてみた。

 中身はそれぞれの武器や傷薬、それとジグソーが入っていた。

 

「ワーオ、カズーイ見てごらん!!ジグソーが最初から集まっているよ。」

 

 バンジョーが数えたところジグソーは最初からすべてここに集まっていたとのことであった。

 

「よし、じゃあミカサに帰還するぞ!!さくらくんたちを早く休ませなければならないしね。ユーリくんたちも来てくれ、歓迎するよ。」

 

 そして一気に9人増えた一行は入り口でレニとグリシーヌの2人と合流し、ミカサへ帰還したのであった。




いつもより少し長くなりました…

ユーリは大神さんと知り合いなのはPXZのネタです。
一応補足を。

それと、念のため残酷な描写タグを付けてみました。
保険ですけどね。

ああ、次の投稿は明日が無理なので明後日の予定です。
更新頻度を高めて生きたいと思いますのでよろしくお願いします。

明日か明後日にキャラ紹介更新しておきます
それでは、また。

同日19:55、ケセルダのセリフ改変
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