~墜落したミカサ・展望台~
この新しい空中戦艦ミカサは輸送艦としての役割をメインとしている。
つまり、砲撃にも戦艦としての最低限の火力は残してあるが基本的なものは輸送艦としての役割なのでそれに適したようにある程度中は改装してあった。
「すごいですね…僕のかめはめ波を打ち消すことが出来るなんて。」
翔太は上条当麻と話していた。
彼の能力は幻想殺し(イマジンブレイカー)。翔太のかめはめ波も異能の力として判定されるのか右手でかき消されるのだった。
「でも結構つらいぜ?上条さん吹き飛ばされるのはごめんですってば。」
そう言って二人は楽しく笑っていた。
2人は何せ同じ日本人であり同じ現代人であった。
そんな2人が仲良くなるのはある意味必然だったのかもしれない。
「でも上条は記憶がないんだろ?大丈夫なのか?」
翔太は質問をした。
「まぁ、飽きるような生活はしてねぇからな。そこまで真剣に悩むことはないさ」
2人はそうやって楽しく話すことが多くなっていたのだ。
そんな時、緊急事態を告げるブザーが鳴った。
テリーのオアシスやグランティさんぎょうからまだメンバーが戻ってきていないにも関わらずである。
2人は急いで向かった。
~墜落したミカサ・作戦会議室~
翔太たち居残りメンバーは作戦会議室に集まった。
もちろん、大神以下大半のメンバーが出撃している現状その半数以下しか現在ここのは集まっていない。
「復旧させた蒸気演算室の情報により敵襲を確認、ナイトメアの軍勢と思われる兵士たちおよそ10000!!目的はミカサの制圧及び戦力の削減だと思われます!!」
そしてミカサを守るように残りの面々は布陣した。
まず、光武の整備で動けない紅蘭を守るため格納庫にまずニノとルセアとコクリコが配備された。
次に医務室にはマリアとアイリス、ウッドロウが待機して怪我人が搬送された場合に対処できるようにした。
屋外で翔太はラディッツと遊撃戦を行い、甲板でジューダスを隊長にした小隊が迎え撃つ作戦となった。
ジューダスと同行するのはフィリアとカンナと花火とゴーゲンとヴェイグである。
そして15分ほどの時が経った後敵襲となった。
「ラディッツさん、俺たちがまず敵の数を減らしましょう!!」
「あ、ああ…よろしく頼むぞ。」
翔太とラディッツは敵の中心部まで突っ込んでいった。
ラディッツは翔太に圧倒的な力を見せ付けられて負けており、更にそこからパワーをあげて戦うことが出来ることを話すと完全に戦意を喪失して言うことを聞くようになったのだ。
~墜落したミカサ・甲板~
「来たぞ、全員構えろ!!奴らは僕たちが倒すんだ!!」
そして翔太たちの空襲を何とか回避した一段がミカサの甲板に降り立った。
甲板とは言っても地上部の入り口にカンナを代表とした近接部隊を配置しているため甲板上にはジューダスと花火とフィリアが残っている。
「月閃光!!」
ジューダスはまずまっすぐ向かってきた兵士を返り討ちにした。
「一の舞・金枝玉葉!!」
花火が正確に飛んでいる敵を撃ち落としている。
「フレアトーネード!!!」
フィリアは炎の嵐を呼び出し敵を焼き払っている。
「よし、このまま僕たちは押さえ込むんだ、絶対にミカサ内部に敵を入れるな!!」
ジューダスは2人の撃ち漏らしを処理しつつ指示を出した。
そして地上の部分ではカンナたちが暴れまわっていた。
「三進転掌!!」
「凍牙衝裂破!!」
「サンダーストーム!!!」
こちらはジューダスのチームと違い繊細さには欠けるかもしれなかった。
だが、その豪快と言うべきパワーで敵を蹴散らしていた。
特にカンナとヴェイグは範囲が少し狭いのもあるためゴーゲンのド派手な上級魔法は結果的にたくさんの戦果を挙げていたのだ。
「まだまだあたいたちはやられねぇぞ!!」
「敵はまだまだいる…俺はそれをただ倒すだけだ。」
「若いものには負けんぞ~!!」
ヴェイグがクールなのは相変わらずだがそれにしてもかなり士気は高まっている。
敵はそれでも向かってきた。
~墜落したミカサ・医務室前通路~
地上の敵の半数以上は外にいる段階で始末されるがたまに中に入り込む輩が存在していた。
そういうのは残留部隊である内部防衛班が処理をしていた。
ミカサは墜落段階でかなり修繕したとはいえまだまだ完璧とは言えず中には脆い部分から侵入してくる面々がいたからである。
なお、1番取られてはまずいと思われる操縦席のあるブリッジの部分はべジータが確実に始末していた。
べジータは気弾で敵を確実に倒すことが出来るからだ。
彼の世界では所謂死亡フラグと呼ばれる気弾連打は流石に他の世界では一発一発が致命傷になりうるため、それを連射するまでもなく一発当てたらおしまいであった。
「ところで、この長々とした説明は必要なのかしら。」
医務室内部でカズーイが無駄口をたたいている。
最初はブリッジにいたが敵の攻撃でバンジョーが倒れてしまったために急遽離脱しているのだ。
「イリス・マリオネット!!」
アイリスがバンジョーの怪我を治療した。
もうこれで元の状態にまで復帰したことになる。
だが、そこに医務室へ敵襲を仕掛けてくる小隊がいた。
「バンジョー、戦えるなら手伝って!!」
マリアがそう指示を出した。
バンジョーはカズーイを構えてばくだんエッグを射出した。
ばくだんエッグにあたった魔物は爆散した。
「中々やるわね。けど、まだ戦いは終わってないわ。」
そういうとマリアは廊下の奥にいる敵に向かって発砲した。
彼女の扱うエンフィールド改は魔物の急所に確実に命中させている。
「…私も戦っているんだがね。断空剣!!」
ウッドロウは陰日向に敵を倒していたのだった。
~墜落したミカサ・ブリッジ~
ブリッジには上条当麻がいた。
戦えないので安全な場所にいるのは当たり前である。
彼は確かに元の世界では魔術師などと戦っているが今回みたいな魔物との戦いにはまったくの戦力外とみなされ探索メンバーからも外されて空気みたいな扱いになっている。
「何か、嫌な予感がするな…」
そう言うと上条当麻はブリッジを後にした。
彼の向かった先には格納庫があった。
「もし魔術師がいたら俺がきっと力になれる気がするんだよなぁ」
彼は一介の男子高校生に過ぎなかったが勇気を振り絞り格納庫へと入っていった。
そこにいるはずのニノたちは、入り口にいなかった。
~墜落したミカサ・格納庫~
格納庫ではなんと戦闘が起きていた。
紅蘭は光武の整備を進めていたためまだ戦う用意は出来ていない。
「サンダー!!」
「シャイン!!」
ルセアやニノは周囲に気を使いながら攻撃するが反射されて自分に攻撃が向かっていった。
「だから言ってンだろォが。俺にはそンな力は通用しねェ。大人しく壁のシミにでもなっててくれよォ。」
格納庫に侵入した敵の数はなんとたった一人だった。
だが、そのたった一人を相手に何もすることが出来なかったのだ。
「ウチの光武たちはまだ出撃できへん…更にこのままやとまた修理が必要になってまう…どないしたらいいんや!!」
紅蘭がそう叫んだとき、上条当麻がやってきた。
「お前…一方通行じゃねぇか!!」
上条当麻は敵に話しかける。
「ンだァ?いつかの三下じゃねェか、こンなところで何やってやがる。」
そう言って一方通行…アクセラレータは襲い掛かってきた。
「それはこっちのセリフなんだよ!!」
そして上条当麻はその右手で殴りかかる。
もちろん、ベクトル変換は通用せず吹き飛ばされた。
「ハハッ…打ち止め(ラストオーダー)のために言いなりになったフリをしてたが面白くなってきやがったぜ!!」
そう言って笑い出した一方通行は周りを気にせず空気を圧縮しだした。
「ボクに任せて!!それ!!」
コクリコはそう言ってなんと一方通行の空気の圧縮を防いだのだった。
霊力を高めることでベクトル変換の計算を少しだけ狂わせることに成功したのだ。
「チッ…だったらこれで終わりだァ!!」
そう言って一方通行は周囲の鉄骨などを宙に浮かせてぶつけようとした。
「そら!!そんなの当たらないよ!!」
コクリコがそう言って被害を最小限に食い止めた。
自分の力を最大限に生かして上手く何もない場所にぶつけることに成功したのだ。
光武を守りながらの戦いだが今のところは上手くいっている。
「お前がそこまでやるなら…俺はその幻想をぶち殺す!!」
そう言って上条当麻は勢いよく殴り飛ばした。
そのまま捕縛することに成功する。
「お前は何か理由があってそうしているんだろう。だったら、ここで殺すようなことはしないでおく。だが忘れるな、俺たちの仲間はきっとお前より強い奴がたくさんいる。よく考えておくんだな。」
そう言ってすまなかったと詫びて一方通行を連れた上条当麻は医務室に向かった。
その頃には敵は全滅をしていた。
~墜落したミカサ・ブリッジ~
戦いを終えた一同は一方通行の処置を決めかねていた。
何より、大神やクラースといった指揮官に値する人が軒並み出撃しているのだ。
マリア一人の采配で決めていいのか悩むことになる。
「なぁ…こいつを開放してやってくれないか?」
上条当麻はそう切り出した。
もちろん、全員が反対したので理由を言うことになった。
「確かにこいつは危険人物だけど、あいつなりの信念を持って行動している。何か必ず理由があるはずなんだ。それによっては強力な味方になるかもしれないんだ。」
そう説得した。
もちろん本人はその話を聞いているがチョーカーの電源がバトルモードになっていないので抵抗することは出来ていない。
「…隊長の指示に任せることにするわ。このままチョーカーを最低限の運用だけにしておけば危害はないというし、ここはしばらく様子を見ることにしましょう。」
そう言ってこの戦いは終わった。
大神たちが帰還するまで一方通行はかつて薔薇組が使っていた部屋に監禁しておくことになった。
食事はルセアに担当させ、手枷をつけさせてチョーカーを使えないようにしておいておくことになった。
「すまないな、これでも俺の知り合いなんだ。自分では悪党と言っているけどラストオーダーという女の子と知り合ってからのあいつは明らかに変わっている。問題はないと思う。」
上条当麻は礼を言った。
ピエトロ王子が帰ってきたのは、それからしばらくしてのことだった。
とある魔術の禁書目録のタグをつけておきながら実際ここまで上条さんの出番がまったくなかったので今回無理やり出番を作る形になりました。
ついでに一方通行さん出してみましたが微妙の一言に尽きます。
どうでもいいけどこの作品の連載から早くも一年経ちました。
ある程度書いてからは仕事が忙しかったりパソコンが使えなかったりでまったく身動きが取れませんでしたが今後ともよろしくお願いします。