一つの箱の物語   作:ミカりん

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お久しぶりです、1年半ぶりですかね
バイトが忙しくなったり逆に扱いが最悪になったり退職したりですごく忙しくて申し訳ありませんでした
覚えていない人や新規の方はどうぞ、今までのをご参照ください

なお、現在私はこの作品のメイン作品よりも最近出たカービィの新作や今更初代ポケモンの実機やBW2などをやってたり「お前バカじゃないか」な始末です
では、どうぞ


危険な工場見学・グランティさんぎょう

~グランティさんぎょう・入り口~

 

 ピエトロたちが竜騎士たちと戦っているとき…大神たちはグランティさんぎょうに到着した。

 戦いの雄叫びが聞こえている中一行はその固く閉ざされた門戸を開こうとしていたのだ。

 

「先ほどの人の叫び声…おそらくピエトロくんたちが戦闘に入っているんだろう。俺たちも負けていられないぞ!!」

 

 そう言って大神は扉を前にした。

 しかし、シャッター式の扉を開けることは彼には開けることが出来なかった。

 現代日本の一般家庭のガレージなどによくあるようなシャッターではなく、完全に電動式で開閉するシャッターのため、内部から機械操作でもしない限り開くことのないシャッターだからである。

 

「がははははは、まったくだらしねぇなぁ。」

 

 そう言って扉の前に立ったのはガミガミ魔王である。

 

「ガミガミ魔王さん、何かいい考えがあるんですか?」

 

 さくらはそう質問した。

 

「まっ、お前たちはここで俺様を見ているんだな!!それ!!」

 

 そう言うとガミガミ魔王は背負っているランドセルから無数のロボットたちを取り出した。

 

「お前ら!!しくじったら承知しねぇからな!!」

「はいでフ!!」

 

 そして、デフロボたちは老朽化によるものと見られる小さな穴の中から内部へと潜入した。

 このときに飛び出したのは通常よりも大幅に小さい、まるで食玩の小さなフィギュアのようなサイズのデフロボたちである。

 そして、しばらくした後シャッターが開いていった。

 

「がははははは、あれしきのシャッターごときでこのガミガミ魔王様を足止めしようなんざ、10000000000年はやーい!!!!」

 

 そしてまたガミガミ魔王は笑い出した。

 

「よし、みんないくぞ!!」

 

 そして大神たちはグランティさんぎょう内部に正面から侵入した。

 

 

 ~グランティさんぎょう・屋上~

 

 ヒーニアスを隊長とした第二部隊はガミガミウイングRXを使って屋上まで飛んできた。

 肝心のガミガミ魔王が第一部隊として別行動なので配下のデフロボたちが操縦している。

 

「まったく、異世界の奴らはこんなものまで利用しているというのか。我がフレリア王国にもこのような移動要塞があればグラドなどあっさりと攻め滅ぼしただろうが、致し方なかろう。」

 

 ヒーニアスはちゃっかり自国の軍備について考えているようだった。

 

「なんでまたこんなポンコツなんかに乗らなくちゃならないのよ…」

 

 ジルバだけはこれに乗り込むことにずっと文句を言っていた。

 それもそのはず、かつてジルバはガミガミ魔王の飛行機械に乗り込みその飛行機械が謎のジャングルに墜落してしまっているのだ。

 そのとき以来すっかりガミガミ魔王の飛行機械が大嫌いになっていたのだ。

 

「文句を言ってても仕方あるまい。我々は一刻も早くジグソーを手に入れて戻ってこなければならない。早くついて来い。」

 

 そう言ってヒーニアスは窓を突き破って内部に侵入した。

 

「んもぅ…最悪!!」

 

 ジルバがそう叫びつつ一同は無事潜入したようだった。

 

 

 ~グランティさんぎょう・裏口~

 

 このグランティさんぎょうには3つの入り口が存在している。

 大神たちが侵入した正面玄関・ヒーニアスたちが潜入した屋上の窓。

 そして、今ユーリたちが潜入しようとしているのはそのどれでもない、工場の非常口である。

 

「しかしいくら老朽化しているとはいえ、こうもあっさりこんなところまで入れるとはねぇ…管理されてねぇ証拠だな。」

 

 ユーリは自分の剣であっさりと扉を壊して潜入してそう呟いた。

 そう、非常口はバンジョーたちが冒険したときみたいに頑丈な扉でふさがれているわけではなかったのだ。

 なんと、ずっと放置されていた結果扉のあちこちにひびが入り簡単に破壊できるほどになっていたのだ。

 

「…速やかに任務を遂行、帰還するぞ。」

「ああ、このような場所に長居は無用だ。」

 

 ジャファルとアイラがそう話しながら非常口より中に入っていく。

 

「どんなお宝が眠っているんでしょうね!!」

「ルーティ、こんなときくらい少し遠慮しとけって…」

 

 そしてスタンとルーティはいつもどおり夫婦漫才のように話しながら進入している。」

 

「…どうしてこうも対称的なんだか」

 

 ユーリはそう突っ込みながら最後に進入した。

 

 

 ~グランティさんぎょう・1Fホール~

 

 デフロボたちの力を借りて進入した大神たちはまずこの1Fを探索することにした。

 老朽化している上にしばらくずっと放置されていたため電力供給がまったくされておらず真っ暗闇の中を探索していくことになっていた。

 

「あー…お前ら!!またジグソーを探して来いよ!!」

「はいでフ!!魔王サマも必死でフねぇ」

「うるさい!!とっとといけ!!」

 

 ガミガミ魔王は配下のデフロボたちに軽口を叩かれつつもしっかりと命令して探索をさせた。

 まもなくデフロボの1体がジグソーを持ち帰ってくる。

 

「魔王サマ、2Fに別の部隊を確認したでフ。地下への入り口を発見したというレポートも提出されてまフから魔王サマたちは地下に行くことをお勧めするでフよ。」

 

 そして大神たちはその情報を頼りに地下へと向かっていった。

 

「…どうやら、我々は今回も空気になってしまいそうだな。」

「エリカ、ちょっと怒っちゃいますよ~!!」

 

 自身の存在感のなさを恨むクラースに何故かエリカが反応していたがそれを気にせずガミガミ魔王は先行していった。

 

「早くしないと置いていかれますよ、エリカさん、クラースさん!!」

 

 さくらにそういわれた2人は急いで後を追いかけた。

 

 

 ~グランティさんぎょう・地下エアコン機械室~

 

 大神たちは地下へと足を踏み入れた。

 入り口の扉の張り紙を見たところここはエアコン機械室という名前であった。

 2年の時が経ち廃工場と化したこのグランティさんぎょうはほとんどの機能を停止している状況であったがここも基本的な部分に関しては例外ではなかった。

 

「あぁ?なんだここは。」

 

 ガミガミ魔王がそう呟いた。

 そう、中心部にいかにも有毒な液体がたまっており更に空調が効いていたのだ。

 更に、上部から話し声が聞こえているのであった。

 

「この地下フロアには誰かいるかもしれない。敵かもしれないから気を抜かないよう慎重に行動しよう。」

 

 大神がそう進言した。

 ガミガミ魔王の配下のロボットたちが散って偵察を行い始めたが待っているのも時間の無駄なのでとりあえず入って右手にあったはしごを上っていった。

 

「ここは…修理部門と書かれているな。この先は恐らく修理部門フロアなのだろう。何かあるかもしれないぞ。」

 

 クラースが少し息切れした様子で答えた。

 彼は学者でありあまり体力があるわけではない所謂一般市民だからである。

 

「よし、この先に踏み込んでみるぞ。」

 

 そして大神たちはその先へと踏み入れた。

 

 

 ~グランティさんぎょう・地下修理部門~

 

 大神たちは入って驚きを隠せなかった。

 修理部門は更に地下にあることに気がついたからである。

 扉の先にはパイプしかなく下を見下ろしてみると更に降りられるようであったからだ。

 

「しっ、誰かいるようだ。」

 

 クラースがそう注意した。

 その下には数人の人影を確認できたからである。

 

「この工場は設備としては悪くないな…ここがどこだかは知らないが私の研究が捗るな…クックック」

「いえいえ、博士が驚くのも無理はありませんよ。この工場はこの島では一番の工場であった場所ですから。私もここで少し開発をしていたもので…ふふふ」

 

 どうやらここの設備を利用して己の研究に励んでいる科学者たちであったようだ。

 

「…あれはミッドガルズのライゼン将軍!!死んだはずではなかったのか!?」

 

 クラースは声こそ小さくしているがその中の1人に見覚えのある人物を発見し驚いているようであった。

 

「大神さん…もう少し様子を見ますか?」

 

 さくらはそう質問した。

 大神からの返事は、そうしたほうが良いだろうという意見だった。

 ガミガミ魔王のロボットもこっそりと投入してしばらく観察することにした。

 

 

 

 ~グランティさんぎょう・5F倉庫~

 

 ヒーニアスたちが潜入した屋上からは最上階にあたる5Fの倉庫に続いていた。

 廃工場の倉庫というだけあってダンボールの山の中には老朽化した機械などがたくさん詰まっていた。

 

「ここは…倉庫みたいだな。手分けして下へ降りるルートを探すんだ。必ずあるはずだ。」

 

 そう命令して全員で付近の探索を始めた。

 

「ねぇ、これってジグソーじゃないの?」

 

 ジルバは早速ジグソーを手に入れたようだった。

 

「ジルバ姫、よくやったな。これで我が部隊のジグソーは一つ。まだ下のフロアへ降りていけば見つかるかもしれない。出口を探してくれ。」

 

 そう指示をしたヒーニアスに今度はロベリアが話しかけた。

 

「おい、そこの王子サマ。あそこのダンボールを少し避けてみたら下へ降りられそうな穴が見つかったよ。ロープでも使えば降りられるんじゃないのかい?」

 

 それを聞いたヒーニアスはすぐに全員をその穴のところまで呼び寄せた。

 

「ロープならここにある。全員気をつけながら下へ降りるぞ。」

 

 そしてヒーニアスが真っ先に降りていったため他の人も降りていったようだ。

 

 

 ~グランティさんぎょう・2Fホール~

 

 裏口から侵入したユーリたちは直接2Fまでやってきた。

 裏口から侵入してすぐに階段があったためである。

 

「どうみてもここはあまり使われてねぇフロアだな。工場とは思えないくらいの資材のなさだ。」

 

 ユーリが辛口気味に評価していた。

 

「…設備のことに興味はない。さっさとジグソーを手に入れて帰還する。」

 

 ジャファルがそう言って足早と先へ進んでいった。

 もちろんその場にいた全員がそのつもりであった。

 

 

 ~グランティさんぎょう・2F大広間~

 

 少し先に進むと大広間に出た。

 中心部にそれまでとは打って変わった巨大な機械がおいてあり四方にパイプがつながっていた。

 また、通路となっている金網の下には明らかに触れると危険な毒水が広がっていた。

 

「ちょっと、この床大丈夫なんでしょうね!!落ちたりして死んだらあんたたち責任取ってくれるのよね!!」

「…誰がいるのかわからない、静かにしろ。」

 

 ルーティが騒いでいたのを注意したのはジャファルであった。

 

「おーい、あのパイプの向こうに扉があるぞー!!」

 

 スタンがそう叫んだ。

 見ると、パイプを渡った先に扉と連絡通路が見えた。

 

「上っていくのが近いがジグソーの探索も兼ねてあの連絡通路を探してみたらどうだろうか。」

 

 アイラの意見に同意した一行はもと来た道を引き返した。

 その後あっさりと通路は見つかり先ほど見つけた扉の近くに抜けることが出来たので全員その扉の先へと進んでいった。

 

 

 ~グランティさんぎょう・2F電磁石フロア~

 

 扉の先には大きな磁石が設置してあった。

 扉のところにあった部屋名を見る限り電磁石のようであった。

 

「これは電磁石というよりも大きな磁石だよな…だけどどうしてここは設備が生きているんだろう?」

 

 スタンはそう呟いた。

 

「そんなこと考えてないで、さっさとここの探索をするわよ!!」

 

 ルーティがまたも突っ込んだところ上のほうから物音が聞こえた。

 

「誰かいるのか?ま、とりあえず見てくるとするか!!」

 

 ユーリがそう言って近くにあった階段を駆け上った。

 そして上の通路に出たとき、見慣れない人が立っていた。

 

「…誰だ、お前は。そしてここは一体どこなんだ?」

 

 そこにいたのは、妙にツンツンした髪形をした金髪の青年である。

 彼の背中にはとても大きな剣があり、更に印象深くさせている。

 

「そういうお前こそ、一体誰なんだよ?」

 

 ユーリはそう言うと自分の剣を手に取った。

 

「…悪いが興味ないね。それよりここはミッドガルじゃないのか?」

 

 聞きなれない単語を口にした青年を見たユーリはすぐに察した。

 

「…どうやら、あんたと俺たちは同じ立場にいるようだな。俺はユーリ、ユーリ・ローウェルだ。あんたの名前は?」

 

 ユーリはそう問い詰めた。

 

「…クラウド。お前たちが何故ここにいるのか知らないが、帰ったほうがいい。」

 

 青年はクラウドと名乗り、ここから立ち去るように言い放った。

 

「悪いが俺たちにも事情があってね…邪魔するんなら容赦なく通らせてもらうぜ!!」

 

 クラウドがここを通す気はないことを悟ったユーリは剣を抜いて果敢に斬りかかっていった。

 

「何も知らないからそんなことが言えるんだ。諦めて帰ってくれないか?」

 

 ユーリの剣筋を見切って背中に背負ったとても大きな剣でいなし、そのまま返すようにユーリのいる場所を斬り裂いた。

 

「へっ、お互い譲れねぇみてぇだな。だが、こっちも元の世界に帰るために手加減はできねぇぜ!!」

 

 ユーリはそれを瞬時に避けてすばやくクラウドの後ろに回りこんだ。

 

「戦迅狼破!!」

 

 ユーリはそのままクラウドの背中をアッパー気味に殴りつけ、そのまま拳骨のように拳をたたきつけると狼のような闘気がクラウドに襲い掛かった。

 

「くっ、流石に強いな…お前は元ソルジャーではなさそうだが…凶斬り!!」

 

 クラウドもすぐ持ち直しユーリが体勢を整える前にその体を凶の字のごとく斬り裂いた。 

 

「ぐっ、お前も中々やるな!!」

 

 そしてユーリが立ち上がった瞬間、工場はとてつもなく大きく揺れだした。

 

「この揺れ…まさか!!」

 

 クラウドは何かを感じてその場を後にしようとした。

 しかし、先ほどユーリから喰らった打撃は確実にダメージを与えていた。

 それ以外のところからも出血しておりとても本来であれば歩けるような状態ではなかった。

 

「そんな怪我で俺とやりあってたわけか。事情を話せよ。」

 

 ユーリがそう話したとき、他の仲間たちも騒ぎを聞きつけユーリたちの下にやってきた。

 

「お前の仲間か…まぁいい、力になってくれるのなら手を貸してほしい…」

 

 そしてクラウドは座り込んで簡単に事情を話し出した。

 まだ揺れは続いている、それはまるで何か大きな怪物が暴れまわるようなそんな衝撃であった。




長くなったのでここまで
次回は決戦編というかなんというか…
まだ中盤なのに終盤のような書き込み方をしてますね

というわけで最後の仲間キャラ(予定)のクラウドさん加入です
ここから新規の仲間キャラは出ない予定です

プロットなくしたから思いつきで書かなきゃならない執筆者のごみのような人間ですが一応こちらの作品完結までは頑張りたいのでよろしくお願いします

…感想とか、あんまり辛辣なものじゃないならしてもいいのよ?
(豆腐にも劣るメンタルなのであんまり酷評されてもへこむだけですが)
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