怪獣失楽園:アニゴジ世界で怪獣プロレス。   作:よよよーよ・だーだだ

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31、リリセとエミィ、実家に帰る

 リリセとエミィがクルマを降りてから、メカゴジラⅡ=レックスは考えた。

 

 ……このままじっと待っているのは、とても耐えがたい。

 『人間の役に立ちたい』という気持ちの強いメカゴジラⅡ=レックスにとって、じっと待機するというのはラドンに踏み潰されるよりも苦痛だ。

 リリセとエミィと一緒の旅路は次から次へと巻き起こるハプニングの連続で退屈しなかった。

 新宿にいたときだってステイシスモード、人間で言えば眠っている状態だったのでそもそも退屈だと感じることすらなかった。

 

 端的に言えば、『ヒマを持て余す』のである。

 

 ……『クルマに残ってほしい』と言われた。

 だが『動くな』とは言われていない。

 それに大事なのは『バレないこと』であって、『その場から全く動かないこと』ではない。

 要はバレなきゃいいのだ。

 

 そう考えたレックスはナノメタルを射出した。

 ボディから分離されたのはほんの一滴。

 零れ落ちたナノメタルの(しずく)は形を変え、銀色の小さな羽虫へと姿を変えた。

 

 ナノメタル小型偵察機、〈アンドレイ〉。

 

 大きさは1センチにも満たない。

 ヤタガラスほど多機能ではないが、視聴覚を同期しているのは同様だ。

 潜入偵察に適した極小サイズ、これなら人間の目には留まらない。

 

 レックスの分身、銀色のアンドレイ。

 アンドレイはブブブと微かな羽音と共に飛び、リリセとエミィの後を追って屋敷に入った。

 

 

 

 

 アンドレイ越しにレックスが観た光景。

 リリセとエミィを出迎えたのは一人の男だった。

 

 年齢は初老。杖を着いており、皺の寄った顔つきはまるでブルドッグのよう。

 杖の男にリリセは頭を下げた。

 

「……ただいま戻りました、ゴウケンおじさん」

 

 リリセの挨拶に杖の男は応えた。

 

 

「……おかえり、リリセ、エミィ」

 

 

 ……なるほど。

 この人物がヒロセのおじさん。

 〈ヒロセ=ゴウケン〉か。

 

 

 レックスはヒロセ=ゴウケンを観察した。

 アンドレイの聴覚センサーが、ゴウケンの膝から金属音を検知する。

 人の耳には聞こえない程度の微かなものだったが、人工関節の音で間違いない。

 ……年齢を50歳と仮定したとして、そうであるならヒロセ=ゴウケンは『旧地球連合軍』での従軍経験があるはずだ。

 ということは、脚の人工関節は怪獣との戦いによるものなのかもしれない。

 

 ゴウケンの顔つきから、レックスはかつて共に暮らしていた『御父様』のことを思い出した。

 今ゴウケンがリリセたちに向けている表情は、『御父様』が自分に向けていた顔にそっくりだ。

 

 

 情愛に溢れた、穏和な表情。

 

 

 娘を想う父親の顔だ。

 

 

 それに今は強い安堵感が溢れ出ている。

 きっとゴウケンはリリセとエミィを大事に、そして心配に思っているのだろう。

 かつて『御父様』が自分を愛してくれていたのと同じように。

 

 そんなレックスの前で、ヒロセ=ゴウケンはエミィに言った。

 

「エミィ、裏のガレージが空いてるから、クルマを停めてきなさい」

 

 ゴウケンの指示にエミィは「わかった」とうなずき、クルマの方へと戻っていった。

 エミィの姿が見えなくなったところで、ゴウケンはリリセに言った。

 

「……リリセ、ちょっとこっちに来なさい」

「……はい」

 

 ヒロセ=ゴウケンの手招きに応え、リリセも後に続いてゆく。

 アンドレイで追跡しようとしたレックスだが、その眼前でピシャリと扉を閉められて締め出されてしまった。

 レックスはアンドレイを壁に貼り付けて、室内の会話に聴覚をそばだてた。

 

 

 

 

 ゴウケンおじさんに招かれたわたし、 タチバナ=リリセ。

 わたしと二人きりになった途端、ゴウケンおじさんの表情から温和さが消えた。

 

「……なんで呼ばれたか、わかっとるな?」

 

 憮然とした表情で深々と息を吐くゴウケンおじさんに、わたしは頷いた。

 

「そこに座れ。正座だ」

「……はい」

 

 わたしは唯々諾々と冷たい床に正座した。

 そんなわたしを見下ろしながら、ヒロセ=ゴウケンは息を深く吸い込み、そして

 

 

 

「この、バカモンが!!!!!!」

 

 

 

 怪獣並の怒鳴り声に、わたしは怯んだ。

 

「たまたま新生地球連合軍の軍事演習があったから良いものの!!

 もし巻き添えが出たりしてたらどう後始末つけるつもりだったんだおまえは!!

 一歩間違えればエミィや、おまえだって死んでたんだぞ!!

 わかってるのか、ええ!?」

 

 屋敷中をビリビリと震わせる大声でゴウケンおじさんは怒鳴りまくった。

 

「おまえさんにはウチを継いでもらわにゃならんというのに!!

 そういうバカをやらせるためにサルベージやらせてるんじゃないんだぞ!!

 事によっては『サルベージ』の今後についても考えさせてもらうからな!!」

 

 ……ゴウケンおじさんの御説教。

 わたしは神妙に聞き入れるしかなかった。

 

 ゴウケンおじさんの言っていることは、何から何まで(もっと)もだ。

 今回の一件は、そもそも新宿でアンギラスにとどめを刺さなかったわたしの甘さが原因だ。

 もっと早くから覚悟を決めておけば、こんなことにはならなかった。

 

 それに、ブラストボムの地雷原は本来なら街のために斡旋したものだ。決して安いものじゃないしそう容易く新造できるものでもない。

 そんな貴重で高価なブラストボムを、身内の不始末で失ってしまった。

 ヒロセ家の面目は丸潰れだし、弁償ということになれば大損害になってしまうだろう。

 

 そうやってひとしきり怒鳴りまくったあと、ゴウケンおじさんは荒げた息を整えて言った。

 

「……迷惑をかけた皆さんにお詫びに行くぞ。

 その前に風呂でも入って、その泥だらけの身体を綺麗に整えてこい」

 

 ……ありがたい。

 

 本当ならわたしだけで片付けなきゃいけない問題なのに、ゴウケンおじさんは一緒に頭を下げてくれようとしている。

 しかも『風呂に入っていい』と旅の疲れまで(いたわ)ってくれている。

 ヒロセ家にはいつもお世話になってばっかり。

 そして申し訳なさすぎる。

 

「……申し訳ありませんでした。ごめんなさい」

 

 床へ擦りつけるように頭を下げるわたしに、ゴウケンおじさんはまたしてもフーッと深い息を吐いた。

 わたしが見上げると、ゴウケンおじさんの表情は出迎えてくれた時の穏和なものに戻っていた。

 

「……以上、下がってよろしい。

 行く前に少し休んでいきなさい」

 

 

 

 ……ありがとね、おじさん。

 わたしはペコペコ頭を下げながら部屋を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次にわたしが向かったのは、裏のガレージだ。

 まずはクルマに積んだ荷物を降ろさないと。

 

 

 ガレージに着くとエミィともう一人、大柄な男が荷下ろし作業を始めていた。

 男にわたしは声をかけた。

 

「荷物降ろしてくれてたんだね。

 ありがと、〈ゲンゴ君〉」

 

 男の方もわたしに気づき、応えた。

 

「おう、おかえり、リリセ」

 

 わたしに声をかけたのはこの家の跡取り息子、〈ヒロセ=ゲンゴ〉だ。

 身長190センチの熊のような大男。

 威圧的でごつい顔であり、大胸筋から二の腕からどこもかしこも筋肉質で大きい。猛犬みたいな風体だが、目だけはとてもつぶらである。

 ついでに言うとわたしの義兄だったりもする。

 

「……大丈夫か?」

 

 そう心配げに声をかけてくれるのは、わたしが説教を喰らっていたからだろう。

 あれほどの剣幕だ、きっとこっちの方まで聞こえていたに違いない。

 ……気を遣わせてしまったなあ。

 

「うん、大丈夫」

 

 わたしは然程落ち込んでいなかった。

 すべて自分の不始末だが、やってしまったことはしょうがない。

 問題はこれからどうするかだ。

 わたし、タチバナ=リリセという人間は基本的に前向きなのだ。

 

「こちらこそゴメンね、ゲンゴ君。

 家の方に迷惑かけてしまって」

 

 詫びるわたしにゲンゴは言った。

 

「いや、ウチのことはどうにでもなる。

 オヤジも心配してたからな。

 怪我とかしてないか?」

 

 怪我。

 多摩川でのことを思い出しながら、わたしはこう答えた。

 

「大丈夫、誰も怪我しなかったし」

 

 その言葉でエミィが一瞥したのに気づいたが、わたしは平然を装った。

 ……これ以上心配させたくはない。

 まあ、言わなきゃバレはしないだろう。

 

 そんなわたしの意図を汲んでくれたのか、エミィも何も言わなかった。

 ボロを出したくはなかったのでわたしは話題を変えた。

 

「例のマンガ、まだ描いてるの?

 『東()()ガールズ』とかいうやつ」

「『東()()ガールズ』だろ」

 

 エミィからすかさず入ったツッコミに、わたしは「あ、ゴメンゴメン」と頭を掻いた。

 

 ……ヒロセ=ゲンゴは本業の傍ら、趣味でマンガを描いている。

 マンガを描いているというと驚かれるらしいが、それが事実なのだから仕方ない。

 『ドウジン』というらしい。仲間と手分けして描いていて、そこそこ人気があるんだとか。

 

 ヒロセ=ゲンゴが絵が巧いのは昔からよく知っているし、彼のマンガと映画コレクションはわたしのバイブルだ。

 ゲンゴ君の描く漫画もきっと面白いんだろうな、と思っているのだが……

 

「そういや一度も読ませてくれたことないよね。読んでみたいな」

 

 ゲンゴ君が描いたというマンガ。

 是非読んでみたいのだが、ゲンゴ君はアレコレ理由をつけて読ませてくれなかった。

 だからわたしは『轟天号をモチーフにしたメカ少女ヒロインが怪獣と戦う』とかいう、なんとなくの内容しか知らないのである。

 

「ねえ、読ませてよ。

 出来上がってる部分だけでいいからさ。

 ね、おねがい!」

 

 腕に(すが)りつきながらおねだりするわたしに、ゲンゴ君は口をへの字にして言った。

 

「描いたマンガなんて身内には見せないもんだ。読みたかったら自分で探してくれ」

「えー、めんどくさいじゃん。描いてる本人がいるのに」

 

 わたしはブーブーと文句を垂れたが、ゲンゴ君は憮然とした表情のまま突き放した。

 

「めんどくさいならその程度ってことだ。

 それにおれから渡したら『義兄の描いた漫画』ってことになるだろ。フェアな目線で読めないじゃないか」

「そういうものなの?」

「そういうものだ」

 

 ……うーん。

 わからないような、わかるような。

 変なところでストイックというか潔癖だなあ。

 アーティストってのは皆こうなのだろうか。

 

 なんだか釈然としないわたしの隣で、エミィが「わたしは読んだことあるぞ」と言い出した。

 ……エミィの口元に、ほんの微かな薄笑いが浮かんでいるのはなぜだろう。

 

「あの漫画の主人公の幼馴染、()()()()()()()()だったよな。アレ、どうみてもリ」

「ウオオオオオオオオッホゴッホゲッホンンンンン゙ン゙ン゙ン゙!!!!!!!!」

 

 ちょうどそのとき、男がもう一人やってきた。

 

「……あ、こちらにいたんスね、『若』」

 

 ゲンゴ君を『若』と呼ぶこの男。

 名前をサヘイジさんという。

 詳しい経緯はよく知らないけれど若い時にゴウケンおじさんにお世話になったとかで舎弟になり、現在は『商家の番頭さん』みたいな立ち位置にいる。

 わたしも昔からお世話になっている、家族同然の人だ。

 

「あ、ご無沙汰してます、サヘイジさん」

 

 わたしが会釈すると、サヘイジさんも力強い声で応えてくれた。

 

「ああ、御嬢(おじょう)! ご無沙汰しとります! 今回収穫は如何でした?」

「まあ、ボチボチってとこですねー。43式艇のパーツとジャンクをいくつか。

 多摩川河川敷でコンテナ見つけたんで、あとで取りに行こうかなって思ってます」

「なるほど、そいつぁいいスな! あとでヒマな衆を手伝わせましょう」

「あ、ありがとうございます!」

「みんな、御嬢のためなら、我先に手伝いに来ますよ!」

「あはは……」

 

 ガラガラと笑うサヘイジさんに、わたしは苦笑いで答えた。

 ……『御嬢』。

 番頭さんと言っても別に召使や家来ではない。

 わたしの方からは「名前で呼んでほしい」と再三お願いしているのだが、サヘイジさんは「いやいや、ヒロセの旦那の御息女ですから!」と頑なに『御嬢』と呼び続けるのだった。

 そういう昔気質、というか時代劇に出てくる江戸っ子みたいな人である。

 舎弟だの若だの御嬢だの、こんな人チャンバラ時代劇くらいにしか出てこないんじゃないかな。

 

 挨拶もそこそこに、サヘイジさんはゲンゴ君に言った。

 

「ところで若、打ち合わせです。御支度を」

 

 サヘイジさんの言葉に飛びつくように、ゲンゴ君は早口で言った。

 

「……というわけだから、すまんリリセ!

 またあとでな!」

 

 そしてゲンゴ君は慌ただしい様子でガレージを出ていった。

 ……そういえば、さっきゲンゴ君が挙げた大声は咳払いだろうか。

 喉の調子でも悪いんだろうか、怪獣が吠えたみたいだったけど。

 

「……あいつも苦労するよな」

 

 ゲンゴ君とサヘイジさんが出て行ってから、エミィがぼそっと呟いた。

 

「えっ、なにが?」

「なんでもない」

 

 わたしは聞き返したけれど、エミィは呆れたような表情のまま何も教えてくれなかった。

 

 ……まあ、何はともあれゲンゴ君もいなくなったし、ちょうどいい。

 わたしはクルマの後部荷台に回り、荷台の隅でトランク形態を維持しているレックスに小声で話しかけた。

 

「レックス、もうちょっとだけ我慢しててね。

 これからお風呂入ってくるから」

 

 レックスは声に出さなかったが、代わりにチカチカと赤く明滅してみせた。

 ……これは多分、返事だろう。

 そう判断したわたしは、降ろした荷物から着替えと洗濯物を引っ張り出す作業にかかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……はあ、やれやれ。

 一連の茶番を眺めながら、エミィ=アシモフ・タチバナは眉間を指で揉みながら深々と溜息を吐いた。

 リリセは気づかなかったのだろうか。

 

 ゲンゴに『おねだり』した時、彼の腕に自分の胸がむにゅんと当たっていたことに。

 

 タチバナ=リリセは、いわゆるグラマーだ。

 張りのある大きなヒップ。

 腹筋の割れた、白魚のようなウエスト。

 筋肉質でよく鍛えられたムチムチの太腿。

 野外で身体を動かすことが多いからだろう、出るべきところは出て、くびれるべきところはハッキリくびれた肉感的なダイナマイトボディ。 

 

 そして何より目を引くのは胸だ。

 動くたびにたゆんと揺れる、豊満なバスト。

 そのサイズはゴジラもビックリ、Gカップ。まごうことなき爆乳である。

 しかもただデカいだけじゃない。ハリがあり、形もはち切れそうな御椀型、柔らかさとしっとりとした肌触りも抜群なのだ。

 ……なんで触り心地まで知ってるかって? 何かにつけて抱き着かれて顔面に押し付けられてるからだよバカヤロウ。

 

 『眼帯してること以外はわりとフツー』?

 ウソつけ、どこが()()()だよ、日頃何を喰ってたら()()なるんだ。

 ちなみにリリセ本人がサムズアップで力強く答えたところによれば「肉!」らしい。

 ……肉ってなんの肉だ。ゴジラの肉か?

 

 リリセ当人も流石にちょっとは気にしているようだが、ヒロセ=ゲンゴが相手だと家族の気安さからか途端に警戒心が緩くなる。

 そして普段から同性のエミィに接するのと同じくらいの距離感で、ゲンゴに接したりするのだ。

 ……気の毒なのはヒロセ=ゲンゴである。

 義兄、家族とはいえゲンゴだって男だ。

 血の繋がってない異性にあんなベタベタくっつかれて、変な気分にならないはずがない。

 

 

 とはいえエミィはゲンゴにこれっぽっちも同情していなかった。

 だいたい、ゲンゴもゲンゴだ。

 ヒロセ=ゲンゴは、あんな図体で、あんな強面で、ヒロセ家の跡取り息子のくせに一皮剥くと気が小さい男だった。

 もっとスケベなマンガを散々描いてるくせに、リリセが絡むと途端に童貞臭くなる。

 

 

 

 

 リリセに惚れてるのがバレてないと思ったら、オオマチガイだぞこのヤロー。

 

 

 

 

 ヒロセ=ゲンゴがタチバナ=リリセに向けている好意が単なる幼馴染や義兄妹のそれに留まるようなものではないのは、エミィも気づいていた。

 というか、バレバレだ。

 ゴウケンだって、サヘイジだって、会社のみんなですら知っている。

 気づいていないのは恐らくリリセだけである。

 

 幼馴染でフリーでノーガード、しかもG。

 何故今までなんのアプローチもしてこなかったのか、逆に意味不明だ。

 ヒロセ=ゲンゴのチキン野郎め、当たって砕けるならとっととやればいいのに……と、もどかしい思いもある。

 傍から見ているとじれったくてしょうがない。

 だからついつい余計な御節介をしてみたくなるし、発破もかけてやりたくなる。

 そしてこうも思う。

 

 

 

 

 ……リリセだって、相手がゲンゴだったらきっとまんざらでもないだろうに。

 

 

 

 

「……エミィ?」

 

 考え事をしていたエミィは、リリセに呼ばれて我に返った。

 振り返ったエミィに、リリセは言った。

 

「おじさんがね、お風呂沸かしてくれたんだって。一緒に入ろう?」

 

 リリセの言葉にエミィは頷いた。

 

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