ガンダムビルドダイバーズRe:Birth   作:ドラーグEX

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そんなわけで更新です。

やっぱ勢いって大事。


第4話 めぐりあう夜

「依頼って、いきなりそんなこと言われても、今ちょっと取り込み中で……」

 

 

 

 GBジャーナルの記者のユーコから逃げていたショウマを引き留めた少年ダイバーのセレジュは、座り込んだままのショウマに深々と頭を下げた。

 

 

 

「おっ、お願いします! 僕、どうしてもクリアしたい……いや、しなきゃいけないミッションがあって、でも、一人じゃ難しくて……! ヘルパーさんの話を聞いて、それで、ログインしてずっと待ってて……」

 

 

「おいおい、勝手に話を進められても―」

 

 

「追いついたわよ!」

 

 

 ほんのわずかな会話のうちに、ユーコはショウマとの距離を詰めていた。

 

 

「さあ、観念して取材を……って、誰? その子」

 

 

「知らないよ。いきなり引き留めて依頼をしたいとか言ってきたんだ」

 

 

 立ち上がったショウマの言葉を聞いて、ユーコは身をかがめてセレジュと目線を合わせた。

 

 

「ごめんね、ぼく。実はこのお兄さん、私が先に依頼を頼んであるの」

 

 

「そ、そうなんですか?」

 

 

「こいつが勝手に言ってるだけだって!」

 

 

「じ、じゃあ僕の依頼が先に受けてもらえるってことですね!」

 

 

「あら、意外とガッツあるわね……ん?」

 

 

 少年ダイバーの思わぬカウンターにたじろぐユーコ。しかし、すぐにある事を閃いた。

 

 

「そうだ! ぼく、いいわよ。君の依頼、このお兄さんに引き受けさせてあげる!」

 

 

「本当ですか⁉」

 

 

「おい! 何を勝手に……!」

 

 

「いい? あなたはこの子の依頼をこなす。私はその様子を密着取材する! ほら、これなら問題ないでしょ?」

 

 

「俺の意思が無視されてるんだが!」

 

 

「あなたさっき自分で言ってたじゃない。ミッションのヘルプは受けるって」

 

 

「う……!」

 

 

 痛いところを突かれた。ユーコは先ほどの会話の内容をしっかりと覚えている。無論、ショウマ自身も。

 

 

「そんな揚げ足を……! 子どもをダシにして、そこまでやるか普通!」

 

 

「あら、絹江・クロスロードもこれくらいの貪欲さがあったわよ?」

 

 

「そのせいでサーシェスに消されたんだろ!」

 

 

「なによ、煮え切らないわね。どうしてダメなのよ」

 

 

「どうしてって、あのな―!」

 

 

『私はいいと思うよ?』

 

 

「かっ⁉」

 

 

「「か?」」

 

 

「あ、ゲフンゲフン……。ちょっと失礼」

 

 

 二人に背を向けたショウマは、最小表示のディスプレイの中の《クインス》を睨みつけた。

 

 

「おい、どういうつもりだよ……! こんな人前で声なんて出したら……」

 

 

『だって、あの女の人はともかく、男の子の方は困ってるんでしょ? ショウマはヘルパーなんだから、助けてあげなよ』

 

 

「そんなこと言ったって……」

 

 

 ショウマはもう一度ユーコとセレジュの方へ振り向いた。ユーコは挑発するように肩をすくめて見せ、セレジュは不安そうにショウマの返事を待ち続けている。

 

 

 運営公認の情報サイトを無下にあしらうことのデメリット、幼気な少年ダイバーの依頼を突っぱねることへのヘルパーとしてのプライド、そして()()()()()()()()

 

 

 様々な言葉が数秒の間に頭を駆け巡り、ショウマは一つの結論にたどり着いた。

 

 

「わかったよ! 受けるよ! ただし、ちゃんと報酬はもらうからな! それから、変に探るような真似もしないでくれ! あくまでヘルパー活動の取材ってことで!」

 

 

 それぞれ指差し確認のようにして言われ、その内容を理解した二人の表情が華やいだ。

 

 

「ありがとうございます!」

 

 

「ふふふっ、そうこなくっちゃ!」

 

 

「よくわからないけど、お姉さんもありがとうございます!」

 

 

 頭の羽根をパタパタと動かしながら言うセレジュに、ユーコは余裕たっぷりに微笑む。

 

 

「気にしないで。私のことはユーコでいいわよ」

 

 

「はい! ユーコさん! それから、えっと……」

 

 

 セレジュの視線に、ショウマは観念して答える。

 

 

「……好きに呼べよ」

 

 

「はいっ、ショウマさん!」

 

 

 セレジュの笑顔に頷いたショウマは、小さくつぶやく。

 

 

「これでいいんだな?」

 

 

『うん、ばっちり!』

 

 

《クインス》の返事に苦笑し、ショウマはこれ以上の追究を避けるべく、話を依頼にシフトした。

 

 

「で、セレジュだっけ? どんなミッションを手伝えばいい?」

 

 

「あ、それ私も気になる!」

 

 

「は、はい。その……。これ、なんですが」

 

 

 遠慮がちにセレジュが表示したディスプレイを、ショウマとユーコが覗き込む。

 

 

 そこに映っていたのは、木星帝国の総帥クラックス・ドゥガチが搭乗した、『神』の名を冠する巨大モビルアーマー。

 

 

「僕と一緒に、今度の10機の《ディビニダド》攻略戦に参加してください!」

 




話が動いてきましたね。

そして皆さんに謝らなければいけないことがあります。

第二話で勢いで13機のディビニダドと書いていましたが、原作読みなおしたらそんなにいませんでした。都合10機いるってだけでした。
指摘される前に謝ります。ごめんなさい。

勢い……。

不定期更新です。
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