注意事項!
今回、少し胸くそ悪い話を入れます。
それでもいいかたはどうぞ読んでください。
ついでにもう一つ…。
海斗「この小説はご都合主義の塊だから、気をつけてくれな?」
ではでは…
魔法少女リリカルなのは~転生!魔王爆誕!~始まります!!
side 海斗
「んん……。ここは?」
ここはお決まりの「…知らない天井だ。」とか言えば良いんだが、そこまで気が回らなかった。
とりあえず、転生ってのは無事終わったらしいな。
自身の手を握って、離してを繰り返してみる。
《マスター!マスター!》
「ふぅお!?」
不意にどこからともなく声がする。どこかと思えば、寝ていたベッドの枕元にある紫色のビー玉みたいなやつが点滅していたから、これかね?
手に持ってみると…ほのかに温かく、心地いい。
「たしか…デバイスだったかな?」
《はい!私、マスターのデバイスです!…少し差し出がましいようですが、名前を頂けないでしょうか?》
「名前かぁ…。」
名前…、つけるとなると結構難しいもんだな‥。
結構悩んだ結果…。
「よし、名前は良綱(よしつな)!良綱だ!」
《良綱…、強そうな名前です!ありがとうございます!あ、あとマスター、そこの指輪についてですが…。》
見れば、枕元にはもう一つ…、真ん中に紫色の宝石が埋められたシルバーリングがあった。それも手に取る。
…当たり前だが、5歳スタートだからな。ブッカブカですわ。
《それは身につけておけばどこからでも四次元収納が出来るものです。生物でも鮮度を保てます!》
「…便利だ。」
すごいものを用意してくれたもんだ。本当に、アテナには感謝感謝だ。
そして、とてとてと上に上がってくる足音が聞こえる。どうやらここ、二階かそこらみたいだね。そして、扉が勢い良く開かれ…
「おにーーーーちゃーーーーん!!」
「ごはぁ!!?」
金色の特徴的な髪型の女の子が俺に突っ込んできた。しかも、かなりの威力で…。
「かいとおにーちゃん!朝だお!」
「いっててて…。」
もうすでに頭には情報がぶち込まれているため、ある程度把握している。
「おいおいシシリー、つっこんじゃだめだろ?いてて…。」
「うー?」
「だめだこりゃ…。」
この子は来栖 シシリー。親戚の娘、所謂従姉妹で家で預かっているらしい。それにしても、みたまんまシシリーだな…。
とりあえず、シシリーをひっつかせたまま部屋をあとにした。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「おはよー…父さん、母さん。」
「かいとおにーちゃんおこちてきた!」
「ふふふ、ありがとう!シシリー!おはよう、海斗!」
「さっきものすごい音がしたが…大丈夫かい?海斗?」
「あはは…。」
で、下に降りてくると待っていたのは…。
茶髪のボブカットにし、白いシャツにホットパンツというラフな格好の母親と、紫色の髪の毛を腰まで伸ばしたイケメンな男の父親がいた。てか、まさか見た目がラハールなだけあって家族もそれに準ずるのか。父親はさすがにクリチェフスコイじゃなくて、生まれ変わったバイアスのほうだけど。
…カラフルな家族だなぁ…。隔世遺伝とか染色体がどうこうとかの概念が全く通じないカラーリングだ。
テーブルに座って朝食を取る。うん!母さんの飯はうまいな!
「おばちゃん!ごはんおいしー!」
「ふふふ!いーっぱい食べてね?海斗も!」
「うん!」
「そうそう、子供は元気が一番なんだから!」
そして、目に止まったのは見渡す限りの段ボール。頭に入ってる情報だと俺達は、この土地『海鳴市』に越してきたばかりらしく、荷解きがまだらしい。
しばらくして、俺は今外を歩いている。
シシリーは家でお留守番。俺は散歩とか好きだが…シシリーはその限りじゃないらしいし。いまは家で絵本読んでるよ。……俺の目が可笑しくなければ、100ページ以上あるように見えたけど。…家の家族ってもしかしなくてもハイスペックなのか?
でも、せっかく越してきたんだ。その周りを散策するのは当たり前だろう。こうみえて、結構好奇心はあるほうだ。
で、見つけたことが二つ…
一つ、俺の家の隣が喫茶店だったことだ。
落ち着きのある木造建築で、いかにも人気です!って感じの、しかしあまり背伸びしすぎない落ち着きがある風貌だったな。名前は『喫茶 翠屋』。今度行ってみよう。
二つ、近所に海浜公園があること。
ここは海に面してるのか、海浜というだけあって絶景だ。現在、ここを散策してるけど、潮の香りがいい雰囲気だ。気に入った!
しばらく歩いててちょっと疲れたな。ベンチに座るか………ん?
「~~~~~~?」「~~~~~!!」
ブランコのあたりで男の子と女の子が喧嘩?よくわからんが言い争いしてるな。
男の子は銀髪で左が赤、右が金という目を持つなんか違和感バリバリのイケメン。女の子は栗色の髪をツインテール(感情に反応するのか、逆立ってるように見える)にした可愛らしい子だ。どちらも同い年くらいかな?
なんだよ、こんな年でも痴話喧嘩ですかい…。最近の子は手が早いねぇ…。そんな子と同い年くらいですがね。
あ、女の子が激しく泣き出した。男の子オロオロして……逃げた!?
嘘だろ!?女の子泣かして逃げんのか!?男の恥曝しかあいつ!!とにかく、どうしたのかだけでも聞いてみるか!
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
side ???
「ふえぇぇぇえぇえん!!うぇえええぇぇえん!!!」
さっき、男の子が泣いてた私に声をかけてくれたんだけど…、腕掴んだり、目が怖かったり、怒鳴ったりで怖くて…大声で泣いちゃったの…。
お父さんが怪我をして、にゅういんっていうのをしてから、お母さんも、お兄ちゃんも、お姉ちゃんも、みーんな変わっちゃったの。その時からあの男の子が来るようになったんだけど…怖くって…何というか、みんなみんな怖くなったの。それで、寂しくなっちゃって…泣いてたの。
それであの男の子がきたから…声が大きくなっちゃったの…。
男の子はびっくりしてどっか行っちゃったの。
…また、ひとりなの?………さびしいの…。
と、思っていたら…。
「大丈夫?」
「…ぐすっ……ふえ?」
青いハンカチをもちながら、青い髪の毛でピョンっと髪の毛が二本跳ねてる男の子が来たの。
男の子は私の涙をハンカチで拭ってくれたの…。なんか、怖くなかったの。とっても…優しいおててだったの。
「あ、ありがとう…なの。」
「…うん。まぁ、もうちょっと早く声かければ良かったね。涙でお目め真っ赤っかだよ?」
男の子は隣のブランコに乗ったの。少し足をつけてきーこ、きーこしてるの。
「で?どうしたの?」
「…ふえ?」
「泣いてたの、どうして?」
ニコニコしながら聞いてきてくれたの…。さっきの男の子みたいになんか、怖いニコニコじゃなくて、すごく、安心するニコニコだったの。
「…うん。あのね?」
気づいたら、いつの間にか話してたの。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
side 海斗
「入院、かぁ…。」
あの後、お互いに名前を教えた上で説明されたけど…。うん、軽く家庭内が崩壊してるとみた。
それで、この子…高町なのはちゃんは「いい子じゃないとだめなの」とか言ってるのか…。
まぁ確かに、大黒柱を失いかけたんだ。そりゃあ家族の気が滅入るのもわかるが、それを子供に気遣われるのは如何なんだろう?
「なのはちゃん、聞いて?」
「?」
「なのはちゃんは、今日、はじめてあった俺でも分かるくらいいい子だよ?でもね?そんなんじゃだめなんだよ。」
俺はブランコから降りてなのはちゃんの目の前に立つ。そして、なるべく優しく頬を包み込んだ。
「子供っていうのは、元気いっぱいで、お母さんも、お父さんも、お兄ちゃんもお姉ちゃんもみんなみーんなにわがまま言うのが仕事だって、家のお父さんがいってた。だから、なのはちゃんもみんなに元気いっぱいなところ見せて、わがまま言おうよ!
それに、なのはちゃんをここまで困らせたんだもん!わがまま言ってこっちも困らせちゃえ!」
「………あ。」
きっと今、いたずらっ子の笑顔なんだろうな。俺。
要するに仕返ししようってことだ。
子供に気を遣わせたんだ、少しくらい困らせても罰は当たらないだろ?
そして、なのはちゃんの顔にだんだんと笑顔が戻り…
「…うん!やってみるの!」
最後には、最高の笑顔が見れた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
それで、話を聞いたところ…どうやらお隣さんらしい。
すごい偶然もあったもんだ。でもね?
「…途中で寝ちゃうのも可笑しくないか?」
途中で寝ちゃうもんだから、今なのはちゃんを負ぶってます。で、家の近くに来たとき、たぶんなのはちゃんの家の前に男の人が立っていた。
何て言うか…少々殺気立ってません?とにかく、たぶんあれがなのはちゃんのお兄ちゃんだろうな。
「あのー、すみません!」
「………!!!」
なのはちゃんを負ぶってちゃなんなので、家の塀に寄りかからせようとしたとき……。
「家のなのはに……手を出すなぁぁあ!!!」
「…………………え?」
一瞬だった。
気づいたら俺はなのはちゃんを寄りかからせようとしたところから数メートル先まで吹っ飛ばされた。それに…
「………!!………!!」
左肩に全く力が入らず、動こうものなら激痛が走った。
この感じ…どっか骨が逝ったのか?それにしても…
(どうして?…なのはちゃんを届けただけでこんな……。)
「恭也!!どうしたの!?」
そこから出てきたのはなのはちゃんのお姉ちゃん?かな?栗色の髪を長く下ろしてる女性が出てきた。そして、そこでなのはちゃんのお兄ちゃん…名前たぶん恭也って言うんだろうけど、が振り返った。よく見れば手に木刀持ってるね。きっとあれで殴られたんだろう。
「あ、母さん。なのはが…」
「え…なのは!!…あれ?寝てるだけよ?」
「……は?じゃあ襲われた訳じゃなかったのか!?じゃあ、俺は誰を叩いたんだ(・・・・・)?」
「叩いたっ……て?…………!!!!」
そこで、お姉ちゃんと思わしき人…あ、さっき母さんって言ってたからお母さんなのか?がこっちに気づいた。俺?痛すぎて動けすら出来ずにビクビクしてるけど。
折れた部位はおそらく鎖骨辺り。痛すぎてたまらない…。
「ちょっと!!!恭也あなた!!子供をそれで叩いたっていうの!?……ぼく、大丈夫?」
駆け寄って来て、俺を動かそうとした。
その時、本当に激痛が走り……
「っあぁぁぁあ!!」
「…ちょっと!!ぼく、しっかりして!!」
痛みのあまりに、気絶した。
俺毎回思うんですよね。
恭也さんくらいにシスコンな人が気が滅入ってる時にこうなるんじゃないかって。
この小説では、恭也さんのシスコンを少しずつ訂正していきたいと思います。
みんなはそういう大人にはなっては行けませんよ?
でも、可愛らしい妹がいたら、優氣凛々もシスコンになりそうです。