前回、海斗君は怪我をしましたが…果たして?
では、魔法少女リリカルなのは~転生!魔王爆誕!~始まります!
※3月12日(水)加筆修正!
side 海斗
「「「「「…………。」」」」」
後日、どういったタイミングが合ってか知らんが…たまたま目を覚ましたらしい俺となのはちゃんの父親の士郎さんと、桃子さん、俺に切りかかった恭也さん、俺の両親とが向かい合い、先ほどから無言が続いている。
あの後、どうやら近くの病院に搬送されたらしい。目を覚ましたら両親が泣きわめくわ、高町家登場で空気が重くなるわで大変だった。…いまもだけど。
「……桃子から話は伺いました。……この度は本当に申し訳有りませんでした……。」
先に沈黙を破ったのは士郎さんだ。どうやら話はもう粗方きいてるみたい。
因みに、俺の診断結果は鎖骨及び第一肋骨、第二肋骨の骨折だった。幸い、粉砕骨折みたいにはなってないから手術の必要性はないみたいだ。今はサポーターなどでがっちり固定してる。
「………すみませんでした。」
恭也さんも頭を下げて謝っている。桃子さんもそれに乗じて頭を下げる。士郎さん?…全身包帯まみれの人に頭を下げてもらいたくない…。
うちの両親は…言わずともわかるが怒ってるよ。
「…私たちに謝られても困ります。謝るならこの子に謝ってください。」
「僕たちから言えることは…余りにも情けないと言うことだけです。深く反省しなさい。」
そう言われて、高町家一同がこちらを向く。
「…申し訳なかった。もっと注意深くみていれば…こんなことには…。」
「海斗君…本当にごめんなさい。恭也も悪いけど、気を配れなかった私にも責任があるわ。本当に…ごめんなさい。」
「海斗君、恭也には後で俺からもきつく言っておこう。だが、今回は本当に済まなかった。」
…本当のところ…、もう怒ってはいない。
今、恭也さんは高校生で、まだやんちゃ盛り。俺が言えないがまだまだ子供だ。だから失敗も、これからの大事な人生のスパイスとなる。よって…
「恭也お兄さん…頭あげて?」
「…………?」
「「「「…!!」」」」
俺は恭也さんを、痛い左腕を動かさずに抱き留めた。
「恭也お兄さん、俺は大丈夫です。たしかに痛いし、少し動きづらいけど、あまり気にしません。だから…、俺と同じようなことを起こさないようにしてください。
えへへ、俺はまだ難しいこと分かんないけど…妹を守ろうとするのは当たり前だもんね!家族だし!」
そう、一時的に精神が狂っていたとはいえあれは妹を守ろうとした行動。だから別に怒る理由なんてないしこれから気をつけてくれればそれに越したことはない。
両親も、少々驚いちゃいたが俺のことを微笑みながら見守ってくれている。それだけだが、勇気を振り絞っていろいろ話すにはこれ以上ないくらい心強かった。
そこから、恭也お兄さんはなのはちゃんとも仲直りして、士郎さんも復活して徐々に流れが元に戻っていった。……余談だけど…聞いてくれ。
「いや、だから二人とも、俺左腕だから怪我したの。だからご飯普通に食えるんだが…?」
「だめー!かいとお兄ちゃんに食べさせるの!!」
「それはなのはの仕事なのー!!!」
「いや、不便とはいえ風呂には入れるから…。」
「「だめ!!一緒に入るのー!!!」」
この怪我が治るまでの間、修行どころか、なのはちゃんやシシリーがべったりだったもんで、禄に何もできなかった。…どうしたんだ二人とも?
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
それから数ヶ月………。
「せい!やぁぁぁぁあ!!!」
俺は玄関先の庭で剣の鍛錬をしている。
中央にある的(サンドバック)を中心として円を描いた軌道を周りながら的を木刀で斬りつけるというものだ。こうすることで移動しながら剣裁きが出来る。
大抵、剣を使う者は切り込むのに足を踏ん張るためあまり動作をしない。俺は片足で重心を支えながら切り込み、足がついていない時は遠心力を利用した回転斬りを使う『流れる剣裁き』を練習しているんだ。
伊達にアテナから鍛えれば鍛えられる体にしてもらっちゃいないってことさ。
「はぁぁぁぁぁあ!!ラスト!!」
木刀を地面に突き刺し、力強く踏み込む。俺の体が空中に浮かび上がったと同時に魔力を手に込めた。魔力は赤く、赤く燃え上がっている。
サンドバックの真上にきたと同時に急降下して……
「食らえ!!!
獄炎…ナックル!!!」
殴りつけるとともに、高く高く火柱が上がった。
今の技は『獄炎ナックル』。この体の元、魔王ラハールの固有技の一つだ。
…あ、ちなみに俺は結界とか苦手でさ…。そこは良綱に任せてるよ。
「…ふう。魔力もだんだん上がってきたし、次は小規模だが『魔王玉』もやってみよう!」
因みに、良綱は使っていない。この世界の魔法は超科学の塊。しかし、俺はそれにくわえ、純粋に周りから魔力を集め、属性を付加し、解き放つものも使える。
目指すは…原作のラハールを超えること!
「よーし!!頑張るぞー!!!」
ー少年が持つのは魔王を超える力…ー
ー少女が手にするのは魔法の力…ー
ーこの組み合わせは果たして偶然か?ー
ーこれから始まるのは、『魔法』と『超科学(まほう)』が織りなす物語であるー
因みに、海斗君の両親の名前は原作そのままでなく、母親を来栖 明菜(くるす あきな)、父親は来栖 ギゼルと言います!でも、バイアスは見た目イケメンですよね。…きざなとこがなければ…ですけども。