社会人一年目、怒られることも多く、自分の行動がなぜか空回りしてしまうこの世の厳しさを思い知りました。
月曜日からの仕事、頑張らねば。
うしなった信頼は行動で取り戻す!!
では、次話です。
~side なのは~
「さぁ、俺らを解放しよっか?」
海斗くんが鎖を引きちぎった時、すごい勢いで風が吹いたと思ったら…今度は手から紫色の炎を出しているの!
それをみた誘拐犯はみんなひるんで居るみたいだったの。
「な、何だよこの餓鬼!?手から炎!?」
「ば…化け物か!?」
「いちいちギャーギャーうるせぇよ。てめぇらの勝手に巻き込まれたこっちとしては…
てめぇらに化け物呼ばわりはされたかねぇよ。」
そしていつの間にか海斗くんは誘拐犯の目の前まで来ていたの!…すごく早くてびっくりしたの…。そのまま海斗くんは腕を振りかぶって…。
「煌めけ紫炎……
獄炎…ナックル!!!!」
叩きつけた途端に…火柱が上がったの!!
炎は徐々に弱まって…消えたときには……
「「「……き、
キャァァァァァァア!!?」」」
ななな…
服だけ焼き焦げて、倒れてたの!!?
それは…その、つまり…男の子のアレも見えちゃうわけで!?
「な……ボス!!何すかあの化け物!?」
「し…知らん。しかし……私には勝てんよ!」
「ハッハァ!!そうだよな!!おい!!聞け坊主う!!餓鬼ども!!」
「あ?」
すると、子分のひとりがなぜか…すずかちゃんを指差してたの。人に指差ししちゃだめなの!!
「そいつはなぁ…………
普通の人間じゃ、ねぇんだよ!!」
「……!!!!」
「「「?」」」
え?すずかちゃんが普通の人間じゃ、ない?
何を言っているの?すずかちゃんはいつもおっとりしてて、でも、運動神経抜群な…お嬢様でしょ?
「その餓鬼はなぁ……吸血鬼なんだよぉ!!!!」
「「……!!!」」
「…いや…。言わないで…。」
「『夜の一族』っつう吸血鬼でよぉ…、身体能力がずば抜けてんだよ!!おまえ等も不思議じゃなかったか?そんなおっとりしてる餓鬼が体育得意ってことがなぁ!!!」
~side すずか~
あぁ、とうとう知られちゃったなぁ。
私達月村一家の秘密を…。
アリサちゃんやなのはちゃんと…海斗君と仲良くなれたのに…、これじゃあもう、ダメだよね。
私はもう我慢出来なくて涙を流して泣いた。
吸血鬼だとわかれば、みんな離れていくと思ったから。だけど……。
「ふーん。で?」
私の不安と裏腹に、海斗君はさもどうでもいいとでも言うかのように返した。
「あぁ?お前聞いてなかったのか?吸血鬼だぞ!吸血鬼!!そんな化けも「そんなんさっき聞いたっての。で?」……は?」
「じゃあ聞くが、その吸血鬼だという事実が月村すずかを化け物だと結論づける決定的なものではないだろ?
あくまでも俺の意見だが、吸血鬼だなんて一つの『個性』だろ?化け物だとか簡単に決めつけんな。
そうやって簡単に切り捨てるほど、友達は安くないんだよ。
それに……。」
海斗君の手に宿った炎が一層強く燃え上がった。
「今は俺の方が化け物なんだろ?三下野郎。」
「てめぇ……舐めた口聞きやがって…!!!」
「そんな強がり言うなら、まずはその足の震えをどうにかしろよ?弱々しい、肝が据わってない証拠だ。」
私達も犯人の方をみる。確かに言葉は迫力ないし、小刻みにだけど…震えてる。武者震いとかとは違う。
完全に海斗君に対して恐怖を抱いてるんだ。
そしてふと気がついたの。さっきの海斗君の言葉で…私の心が温かくなって、涙が止まっていたことに。
海斗君…、いつもどことなくのほほんとしてるところがあるけど…困っていたりするとものすごく頼れる感じがする。
私たちよりか年上に見えるときもあるくらいに。
勉強も出来るし、体育では…私が言ってもなんだけど…すごく動けてて、かっこいい…って思うの。
見てるだけでドキドキするくらいね。
そんな彼が…アリサちゃんやなのはちゃんがいたにしても、守ってくれる。ソレだけでとてもうれしくなっちゃう。
「さて、そんなへっぴり腰な奴らなんていちいち相手するのも面倒だから……まとめてかかってきなよ。」
手を前に出し、指を上げ下げして相手を挑発する。もしこれがほかの子なら「無茶だよ!」って怒るところだけど…
海斗君なら…大丈夫な気がした。
「「「んだとこの糞餓鬼!!!!」」」
そんな挑発に犯人の下っ端達は見事に乗っかり、各々得物を持って海斗君にかかっていく。しかし…。
数分としないうちに、下っ端達は伸されてしまった。
海斗君は小さい体を武器に懐に潜り込んで、相手の鳩尾や顎を打ち、気絶、悶絶に追いやったの。
それも、すごい速さで。炎を纏った拳を受けたら堪ったものではないとおもうし。
そして残るは…犯人の頭だけになった。
「さて、と。あとはあんただけだぞ。」
「くふふふ、ハハハハハハハハハハハ!!!面白い!面白いぞ餓鬼!しかし…俺には勝てないぞ?」
すると、犯人の頭の背中から…二翼の黒い蝙蝠のような翼が出てきた。
「なんといっても、俺はそこの『夜の一族』とはちがう…純粋な吸血鬼だからだ!!」
「う、嘘……。」
「確か吸血鬼って、すごい身体能力をもってて夜になると体が無くなっても復活するくらいすごいって、昔絵本で読んだの…。ねぇ、すずかちゃん?その…『夜の一族』って、純粋な吸血鬼じゃないの?」
「…っ!よ、『夜の一族』は…6割くらいは人間で残りが吸血鬼っていうくらい、血は薄いの。…というより、私のこと…怖くないの?」
そう。ナチュラルに話したけど…吸血鬼なんだもん。怖くないのか気になっちゃうよ…。
「なにいってんのよ!すずかはすずか!吸血鬼だろうがなんだろうが…すずかなのよ!」
「そうなの!それに…海斗君も言ってたでしょ?」
「「そんな簡単に切り捨てるほど、友達は安くないんだよって!!」」
笑顔で二人は言ってくれた…。
私、うれしくて泣きそうになったけど…それは今我慢して…海斗君の方が大変なんだから…。
でも、そんな彼は……
「ふーん。で?
またあんたらは吸血鬼だからとかいって俺は強いとか思いこんでんの?都合いい解釈し過ぎだよ。」
表情は見えないけど、おそらくバカにしたような顔をしてるんだろうな。
首を左右に曲げ、骨をぽきぽきとならした。それと同時に…赤い紅いマフラーがたなびき、翼が広がったようになった。
その姿に、恐怖なんて感じなかった。逆にすごく逞しいと感じた。
「はっきり言って、準備運動にすらなんねーよ。腐れ外道が。」
「……よほど死にたいらしいな。なら、ご希望通りにぶっ殺してやるよぉぉぉぉお!!!!!」
頭の体の筋肉が盛り上がり、服が破れ、血管が浮き出た上半身が露わになった。その体からは蒸気が出てきていて、すでに最高のコンディションにあることがわかる。
そんな巨躯で海斗君に一瞬で近づき、海斗君を殴ろうと…!!!
「「「!!!!!」」」
「…な、何だと…?」
「言ったろ?準備運動にすらなんねーよって。」
殴ろうとした手を、まるで何事もなかったように片手で受け止めた。どれだけ力んでも覆ることはないみたい。
「ぐ、ぐぅぅぅおおおぉぁあ!!!」
「とりあえず……丁重にお縄につきやが、れ!!!」
掴んでいる手を放したと同じタイミングで相手の鳩尾を殴った。
勢いよく飛んでいった頭は壁を何枚かぶち破っていったのかな?煙でよく見えないけど……。分かったことは…。
「ふい~…。こんなもんかな?《ありがとな、良綱。結界をさり気なくはってくれて。》」
(《いえいえ。マスターのためなら!》)
私はまた、海斗君に助けられたってこと。
でも、心が折れそうです。
小説更新されたら、「心がおれそうでも頑張ってんだな」と思ってください。