どれだけでも心が癒えるように、小説をアップしていきたいと思います!
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現時刻 初夏の兆しが見え隠れする6月半ばの日曜日、午前7時。
魔法のことについて学ぶことをきめた高町一家、月村忍と妹のすずか、アリサ、来栖明菜、ゼギルと何故かシシリーまでいた。
海斗「あー、シシリー?なんでここにいるんだ?」
シシリー「ぶー!海斗お兄ちゃん、魔法が使えることシシリーには教えてくれなかった!」
海斗「…要は悔しいから教えろと?」
シシリー「うん!」
どうやら仲間外れになりたくなくてついてきたらしい。
海斗は肩を下ろし、再び皆をみる。
海斗《良綱、結界展開しといて。》
良綱《了解です!遮断結界展開!》
その間に良綱に念話で結界を張ってもらう。やはり結界系統はディスガイアの世界にはなかった概念だからか苦手らしい。
結界が張られると景色が黒白(モノトーン)と化していった。その光景に一同は驚いた。
美由紀「うわっ!?海斗君、これは!?」
海斗「遮断結界、魔力と時間を一時的に遮断し、外部に漏れないようにするものです。まぁ、俺はこの系統苦手なんで、良綱(あいぼう)に手伝ってもらってますけど。」
なのは「あいぼう?」
海斗「なのはちゃん、そのことに関して今は禁則事項、です♪」
なのは、アリサ、すずか「「「…!!!//////」」」
人差し指を口元に持ってきてウインクする、どこかの憂鬱とかいうアニメの未来人の得意なポーズを決めた海斗を見たなのは、アリサ、すずかは顔を真っ赤にして俯いた。
その姿が、異様なまでに可愛く、怪しげで…魔力という不思議な力を使う海斗にとても似合っていたのだ。
それを知らない海斗は、「確かに初夏だし暑いよな~。」と場違いなことを考えていた。
海斗「さて、早速始めますか!!」
そこから、海斗の魔法教室(仮)が始まった。
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海斗「と、俺の教え方は『体で覚える』って感じだからとりあえずやってみよっか。
まずは皆さん、手を前に出して手を開いて?別に手のひらが上だろうが関係ないから各々自由にどうぞ!」
そういわれ、皆は手を動かす。
小学生組とシシリーは片手だけでなく両手を出していた。
海斗「(やっぱり年相応なんだな。可愛いもんだ。)うっし、出したね。じゃあ…目をつむって、心の奥、奥へと思考を落としていこう。
属性がついているなら、何か見えてくるはずだから。なくても光のようなものが見えてくるはずだよ。」
[side なのは]
私は言われた通りに目をつむる。
思考を深く…って、よくわからないなぁ…。とりあえず何も考えないでみようかな…?
なのは(………………。)
…時間が止まってるって言ってたから、どれだけ考えるのをやめていたかわからないけど……。
心の中で、ふと、『目を開けて』と言われたような気がして、目を開けたら…。
なのは(うわぁ!?な、なにこれ!?
私の心の中、ひろーい宇宙なの!?)
そこには、広大な宇宙が広がっていた。
と、無限にある星のうち一つが私の方に近づいてきた。
私の目の前で止まって、『手に取って』って言ってるように感じたの。
なのは(……温かい、の。
でも、わかったの。これが……私の”魔力(ちから)“なんだ。)
この宇宙の星一つ一つが私の力…。
これで、私も…
なのは(海斗君と同じ…力がもてる。海斗君と同じ気持ちになれるの!)
そう思ったとき、一際星が瞬いた気がした。
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side アリサ
アリサ(心の奥…うーん、イメージ湧かないわね。)
私たちみたいな子供にそんなこと言われたってわかんないわよ!…あいつも確かに子供だけど…。
とにかく…何も考えないで眠るようにすればいいのかしら?
アリサ(………?何だろう?ポカポカしてきてるような…。)
どれだけ時間が経ったかわからないけど、不意に温かいものを感じた。だから目をあけてみたんだけど……
アリサ(な、なによこれ!?
炎!?マグマ!?なんかそれっぽい感じのがポコポコしてる!?)
辺り一面火の海だったから驚いたわ。
でも、不思議と熱くないのよね。なんだろう?
この炎が私を守ってくれてる…みたいな?
そしてそのマグマから火の玉が一つ、私に近付いてきたの。そこで、本当に唐突だけど理解できた。
アリサ(これが…私に宿ってる魔力?……良いわね。
これで……少しでも海斗(あいつ)に近づけたのかしら?)
あいつ、海斗は確かに大人びてて、同年代か疑うくらいに達観してるわ。言動は子供っぽくしてても普通の子供は考えないことをするのがあいつなの。
そして、同時に……あまり私たちを頼ってくれない。
あいつにも結構悩みとかあるんだと思うの。時々考えてるような仕草や、悲しそうな顔をするから。
魔法(これ)だってそう。私達がさらわれなきゃ誰にも話しゃしないと思うわ。だから………。
アリサ(……これを知れて、本当に良かったわ。)
恥ずかしい話、私は……あいつの笑顔が好き。
体育とかの笑顔がすごくキラキラしてて…かっこいい。
そして、ずーっと見ていたいと思うのよ。だから…。
魔法を使いこなせるようにして、あいつを支えてあげられたら……いいな。
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side すずか
すずか(…思考の奥までって…いわれてもなぁ)
多分他の二人もわからないんだろうけど…とにかく集中しようかな?
すずか(……海斗君…。ダメだなぁ…あの時から頭から離れないや。)
浚われた時、助けられた時から海斗君のことが頭から離れない。どうやら…私は本気で彼のことが…。
と、考えていると…何だろう?周りが少し肌寒いような…?
すずか(えぇ!?どうして!?
周りが……南極みたいに氷の世界になってる!?)
氷山、つらら、雪山……そんな氷の世界が目の前に広がっていた。その中で‥…。
すずか(…あれ?あそこの氷だけ…紫色だ。)
世界の中心に、紫色の氷山があった。よく見ると、中に何かがはいっているみたいだ。私は気づいたら…その氷山の目の前まで歩いていた。その中に入っていたのは…。
すずか(嘘……私の体?)
紛れもない、私の体そのものだった。しかし、髪の毛が漆黒に染まっている。そこで、私の中に不意に考えがよぎった。
すずか(もしかして…『夜の一族』の私…なのかな?)
誰にも知られたくなかった…裏の自分。でも、あの時から…
海斗『そんなことで嫌うほど、俺たちの友情は安くねぇよ!!』
海斗君が言ってくれたあの時から…私は、本当の意味で”私“を好きになった気がする。だから…
私は紫色の氷山に手を当てた。氷の中の私がうっすらと目を開ける。血のように紅い、朱い目だった。
夜すずか(……イイノ?)
すずか(うん。私は…本当の意味で”私“を好きに…なったんだ!)
夜すずか(………フフフ、イイワ。ワタシモアナタヲウケイレルワ。ヨロシクネ…モウ一人ノアタシ…。)
すずか(うん!…よろしくね♪)
氷山が砕け、氷粉雪(ダイアモンドダスト)のように煌めく中、私たちは手を取り合った。すると…私の中に夜の一族の私が入ってきた。体に力が湧いてくる…。
すずか(…これが、魔力。海斗君と同じ…、魔力(ちから)なんだね‥…。)
おそらく、これからもあんな感じで海斗君は無茶を繰り返す。だから…、私が…”私たち“がサポートしていかないと…、ね!
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side 海斗
海斗「いや、『思考の奥に入れ』なんて言ったけど…案外難しいんだよね…。」
座禅とか組んでるならともかく、立ったままだと難しいだろうなぁ…。特に…。
海斗「なのはちゃん、すずかちゃん、アリサちゃんは長いなぁ…。他の人は終わったのにね。」
この三人は長い。ん?シシリー?あの子まだ、子供だしさ。単調な思考でパッパッと終わらせてきたぞ?ちなみに属性持ち、クール(水)系統だったよ。
他の人は無属性。だからこそ早いのかな?だとするとこの三人は属性持ちの可能性が…。
…と、考えに浸っていると…。
なのはちゃんにはピンクの星のような輝き、アリサちゃんにはオレンジの炎、すずかちゃんには紫色の氷の塊が現れた。…ビンゴだ。
海斗「ふふふ、意外とかかったけど…やっぱり君たちは属性持ちだったみたいだね。まるでこの世界の主人公のようだね‥…。
さて、これでとりあえずみんな合格だよ♪」
これからの魔法の修行が楽しみだなぁ…。
でも、明日から学校かぁ…面倒だけど、みんなと遊べるからいいかな?