グライガー レベル15 ♂ しんちょう めんえき
つばめがえし、どくどく、まもる、でんこうせっか
記載忘れでした。すみません。
翌朝、タツキはオダマキ博士から借りた部屋で荷物の整理を行なっていた。
「これで最後だな。よし!今日は、カナズミシティでバッジをゲットだな。出来ればムロにも行きたいしな。でもその前に…。」
と言いながら鞄を肩に掛け、部屋を出て行く。
リビングには、オダマキ夫妻、ハルカちゃん、オーキド博士の4人が待っていた。
「タツキ君もう行くのかい?」
穏やか顔でオダマキ博士が声をかけてくる。
「えぇ、可能ならば今日で2つバッジを取りたいので。」
「おぉ、1日で2つも⁈若いとは良いのぉ。羨ましい限りじゃ。気をつけるんじゃぞ。」
オーキド博士もバッジを2つと聞き、驚いた様に声が大きくなる。
「オダマキ博士、あればで良いんですが釣り竿とか貸して頂けませんか?」
「ちょっと待ってね。確かあったと思うんだ。少し探して来るよ。」
と、オダマキ博士は自宅裏の物置の方は歩いて行った。
オーキドも釣り竿と聞き欲しいポケモンでもいるのか?と聞いてくる。
「実は、サメハダーが欲しくてですね。その為に進化前のキバニアを捕まえようと思いまして。」
なんてオーキド博士と話をしていると手に釣り竿らしき物を持ったオダマキ博士が戻ってきた。
「このいいつりざおしかなかったけど大丈夫かい?」
「はい!こちらからお願いしてるのでどんな竿でも大丈夫です。」
「なら、よかったよ。どうせ僕が持ってても使わないし君にあげるよ。」
まさかのくれる宣言に驚くタツキ。
慌てて手を振りそこまでしてもらう訳にはいかないと伝えるもオダマキも引かず、結局はタツキが折れることとなった。
「では、2日間お世話になりました。またお世話になる時があるかと思いますがどうかよろしくお願いします。」
「君には、期待してるからね。無茶しない程度に頑張ってね。」
「タツキ君、君の推薦の話はしっかり進めておくから安心してチャンピオンになってくるんじゃ。」
「御二方の期待に応えられる様に精進します。」
4人に見送られタツキは歩き出す。
(キバニアの生息地はキンセツシティを超えた先だった筈、となると先にカナズミシティか)
*** ***
無事カナズミシティに到着し、ジムに向かおうとも思ったが、経験値とお金の為に野良バトルをしようと相手を探して歩き出す。
2時間ほど手持ちを満遍なくバトルさせて経験値をある程度稼げた。
今の手持ち達はこんな感じだ。
シャモ レベル29 かそく
ビルドアップ、でんこうせっか、ニトロチャージ、にどげり
フェル レベル30 トレース
めいそう、ドレインキッス、サイコキネシス、テレポート
グライガー レベル20 めんえき
つばめがえし、どくどく、まもる、でんこうせっか
確認して思う、こりゃバッジ1つの手持ちレベルじゃないでしょ…。と。
(まぁ、レベルが上がる事はいい事だから気にしない事にしよう。ただ、グライガーはなつききってないはず、今の段階であまり鍛えすぎるのも良くないかもな。)
手持ちの事を考えながら歩いているとジムが見えてきた。
(サクッと勝って来ますかね。)
タツキは、軽い足取りでジムの中に入って行った。
*** ***
「いや、楽なのはいいけどやっぱジムリーダーも脳筋バトルってどうなんだろ…。」
もちろんジムリーダーのツツジをシャモのみで完封し、バトル戦術の乏しさにテンションが下がる。
溜息を吐きながらポケモンセンターを目指し、歩いていると建物の陰から歩いて来た人とぶつかり、転んでしまう。
ドン!!
「痛っ!」
「おっと、大丈夫かい?」
ぶつかった人は転んだタツキに手を差し出し、立ち上がる補助をしてくれる。
タツキも差し出された手をとり起き上がる。
「すみません。考え事をしていて前を見ていませんでし…た。」
(えっ、この人って…)
「ボクの顔に何か付いているかい?」
タツキとぶつかった人、それは白銀の髪、青いスーツを着こなす大企業の御曹司であり、石に対し異常に思える程の興味を持っている男。
もっと簡単に紹介するなら、現ホウエン地方ポケモンリーグチャンピオン、ツワブキ・ダイゴである。
「いえ、すいません。まさかぶつかった人がチャンピオンだとは思わなくて。」
「そういう事だったんだね。ボクも良く前を見ていなかったからね。怪我はないかい?」
(流石御曹司、営業スマイルが上手いな。これ、前世がなかったら気付かないレベルだぞ。)
「どこも怪我はありません。ご心配をおかけしました。」
(さっきのジム戦を思い返しても何の楽しみもなかった。この人のバトルも録画で何回も見た事があるがこの人も脳筋バトルだった。この人とはもっとヒリヒリした楽しいバトルがしたい。いっちょ吹っかけてみるか…。)
「そうかい。それは、良かった。でももしって事があるからどこか痛む所が出て来たら遠慮なくここに電話してね。それじゃ、気を付けて。」
そう言ってダイゴは、タツキにチャンピオンの名刺に自分の連絡先をその場で記入し渡して来た。
タツキは、名刺を受け取り背中を見せているダイゴに声をかける。
「チャンピオン。今年は俺がチャレンジャーになります。そして完封して俺が勝ちますので首を洗って待っていて下さい。」
タツキは、そう口にすると振り返るダイゴを気にせずポケモンセンターへ向かう。
*** ***
(チャンピオンになってバトル以外であんなに挑戦的な言葉をかけられた事は初めてだ。自分よりも更に幼い子供に…。今年のチャンピオンリーグは面白くなりそうだね。)
ダイゴは今日カナズミシティでぶつかった少年を思い出し、獰猛な笑みを浮かべるのだった。