無理矢理転生【リメイクの為、永久凍結】 作:ムメイノライデン
サーベラスは色んな人からバレンタインチョコを貰いました。
今回はそのお返しを作成する模様です。
ホワイトデー……バレンタインと対になるイベント。
バレンタインが、女性が感謝を伝える日なら、ホワイトデーはその真逆。
基本的には、バレンタインの三倍返しという、暗黙のルールがあるのだとか。
また、日本では、お返しのお菓子にもそれぞれ意味があるらしい。
まぁ、生前の殆どを冬の城で過ごしていた俺は、その文化もいまいち分からないけど……
兎も角、ホワイトデーはバレンタインに貰ったチョコの分のお返しをする大事なイベントなのだ。
しかし、流石カルデア。
ここで常識が通じると思ったら痛い目を見る。
なんと、カルデアでは毎年、何故か男性鯖の写真集等を発売するイベント……その名も
“
あのアーチャーや、英雄王ですら、いつの間にか撮影されていると言う誰が作っているのか……また、何のために作っているのかが不明の雑誌だ。
正直に言うと、俺は映りたいとは思わないので、こうしてお返し作りに励んでいる所だ。
ただ単にお菓子をお返しとして作るだけでは、なんか、ダメな気がする。
だから、今の俺が何をしているかと言うと……
「いてっ……結構な頻度で指に刺さるな。」
裁縫だな。
ヴラド三世に見習って、チョコをくれた人達用のぬいぐるみを作ってみている。
……まぁ、ぬいぐるみが好きじゃなさそうな人もいるけど……うん、その場合は別の何かを考えよう。
取り敢えず、今出来てるお返しは……
“マスター用のマシュぐるみ”
“サクラファイブ用の白野のぬいぐるみ”
“ワルキューレ達用のそれぞれのぬいぐるみ”
“ブリュンヒルデ用のシグルドのぬいぐるみ”
“カーマ用のマスターのぬいぐるみ”
“魔法少女達用の変身後の姿のぬいぐるみ”
“母さん用の衛宮家全員のぬいぐるみ”
“
ここまでは、徹夜で完成させた。
だから、今作っているのは、ランサーと、ライダー、ゴルゴーン用のお返しだ。
確か、メドゥーサ達もゴルゴーンも、エウリュアレとステンノの事が好きだったはずだから……
うん、ゴルゴン姉妹のぬいぐるみだな。
基本となる素体は二人とも同じ、違うのは目付きや、手のポーズ……
よし、徹夜で細かな違いを完成させてやる!!
◇
◇マスターside
カルデア:食堂
……あ、皆さん初めまして。
カルデアのマスター、藤丸立香です。
ちょっと、早い登場だけど、まぁいいよね?
ここは、カルデアの食堂。
古今東西様々な英霊達が集まるカルデアの中で、シュミレーションルームと同じぐらい賑やかな場所。
エミヤ、ブーティカ、玉藻、紅閻魔……
料理上手な英霊達が誰もが満足出来るような料理を作る一種の戦場。
なんなら、エミヤに至ってはこうして、戦場よりかは、キッチンに立っている方が似合ってるんじゃないかと思ってしまう。
さて、話を戻すと……
今日はホワイトデーだ。
その為、バレンタインでチョコやクッキー等をくれた女性サーヴァント達へのお返しに、俺はエミヤに手伝ってもらいつつも、数百人分のお返しを作成した。
……ちなみに、ここだけの話。
エミヤは様々な女性サーヴァント……主に、イシュタルとエレシュキガルやパールヴァティー、カーマ……何より大変なのが、あの腹ペコで有名なアルトリア達に気に入られている事だろう。
なんで気にいられているかは、俺には分からない。
でも、サーベラスによると……
『ん?エミヤが気にいられている理由だって?
決まってんだろ、アイツは君と同じ天然たらしなんだよ。
イシュタルとか、パールヴァティーとかに関してはたまたま、依り代になった子達が、生前のエミヤのことを好きだったってのもあるけどさ。
あ、セイバー……じゃなくて、ここではアルトリアだったな。まぁ、アルトリアも同じ理由だ。
基本となるアルトリアが生前のエミヤの事が好きだったのなら、その感情とかが、英霊の座を通じて、別の平行世界のアルトリア達に影響を与えたんだろうよ。
……マスターも、そう言うタイプには気をつけろよ?
正直に言うと、俺だっていつ君が平行世界のマシュを召喚してしまうか、怖くてねぇ〜。
ほら、マシュの中にいるのは円卓の騎士ギャラハッドだからさ、セイバーとしてのマシュもいるかもしれないし。
……え?俺のオルタ?
ナイナイ!俺はどこまで行っても守護者だからな。
別の世界でも、どこまでもお人好しな奴なんだよ。
にしても……やっぱり、マスターと士郎は似てるよな。
天然な所とか、女たらしな所とか。
あ?俺も俺で天然だって?
……案外そうかもな。』
天然は余計なお世話だけど、エミヤの生前と似てるって言われたな〜
エミヤって、天然女たらしだったのか……
まぁ、その片鱗は今も残ってるけど。
と言うか、俺は女たらしじゃない!!
兎も角!今日はホワイトデー、それは勿論、他の男性サーヴァントも同じらしい。
ジーク君はジャンヌに、シグルドはブリュンヒルデに、カルナはガネーシャに贈り物をしている。
けど……
「妙だ……」
「何が妙なんですか、先輩?」
「あ、おはよう。マシュ。
いや、実はね。さっきからサーベラスの姿が見えなくてさ。」
「サーベラス先輩が、ですか?」
「そうそう。さっき、エミヤにも聞いてみたんだけど、珍しく姿を見せていないらしいよ。
どうかしたのかな?
途中でアーチャーのギルガメッシュに絡まれたとか。」
「あぁ……あの二人は仲がものすごく悪いですもんね。」
アーチャーのギルガメッシュとサーベラス。
カルデアの中でも、一番仲が悪いと言っても過言では無いコンビだ。
その仲の悪さは、あのテスラとエジソンが”私達でも流石にアレ程仲は悪くないぞ”と口を揃えて言うくらいだ。
表すなら、犬猿の仲……いや、もはやアレはそういうレベルじゃない。
遭遇したら殺し合いが起きて、カルデアが崩壊するレベルだ。
「でも、それにしては静かですよね。」
「確かに……」
騒がしくないのに、サーベラスがいない……
何をしているんだろう。
「おはようございます、マスター……あの、突然で悪いのですが、マスター。サーベラスを見ませんでしたか?」
「あ、アナ。おはよう。
ちょうど、今その事について話してるんだよ。
珍しく、サーベラスが来てないからさ。
……サーベラスには悪いかもしれないけど、サーベラスの部屋に行ってみようか。」
そういう訳で、俺達はサーベラスの部屋に移動する事にした。
……向かっている途中でイリヤ達や、アルターエゴ達と、人が増えていくが……まぁ、気にしなくてもいいだろう。
そして、サーベラスの部屋の入口が見えてきた……
あれ?でも誰かが前に立ってないか?
「あ、お母様だ!」
「アイリさん!今、ちょうど、サーベラス先輩の部屋に用があって!」
「し〜っ。今は起こさないであげて。」
「え?起こさないでって……もしかして?」
「ほら、こっちこっち。うふふ、やっぱり、まだまだ子供なのね。」
俺達を手招きしながらそーっと、ドアを開けたアイリさん。
俺達は開けられたそのほんの少しの隙間からサーベラスの部屋を除く。
はっきりいって、部屋は散らかっていた。
なにかの設計図?のような紙が散らばっていて、その奥にある机にうつ伏せになる形でサーベラスが眠っていた。
その机には、イリヤ用、シトナイ用、マスター用等、それぞれに当てられた紙が貼り付けられた、ぬいぐるみが置かれていた。
サーベラスの手は、アナとメドゥーサ、ゴルゴーンの形をしたぬいぐるみを作り終わった瞬間に眠気に負けたのか、アナのぬいぐるみを手に持ったまま、顔を机に擦り付けて眠っていた。
「ふふ、あの子ったら、皆へのお返しを作る為に必死だったみたいよ?器用なはずなのに、手に沢山の怪我をしているし、何より、皆を指名してぬいぐるみを縫っていたのが、何よりの証拠ね。」
「……そうですね。しばらく、寝かせてあげましょう。(私や姉様達の形をしたぬいぐるみを作って寝てるって……起きたらお礼を言いましょう。)」
その後、起きてお返しを配り終えたサーベラスは、しばらくの間、メドゥーサ系鯖とシトナイに話して貰えなかったと言う……
「おーにーぃーちゃーん!!」
「ちょ、イリヤ!?待て待て待て、飛び込むな!ぐはぁぁ!?」
「「サーベラス!?無事ですか!?」」
「い、胃が痛い……誰か助けて……」
「ほれ、胃薬だ。余計辛くなる前に飲め。」
「サンキュー、ゴルゴーン。やっぱ持つべきものは友だな……コフッ」
ちなみに、この一件で何故かヴラド三世とサーベラスが仲良くなって、いつの間にか、俺に裁縫の仕方を教えて、くれるようになった……恐るべし、皆の兄貴。
zero編が終わったら何次元に行く?
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