無理矢理転生【リメイクの為、永久凍結】   作:ムメイノライデン

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今回ばかりは、話題を変えるとして……さて

無限に書き記され続ける(とある男の話をしよう)

正義の味方の物語(何かを守る時、獣は眠りから目を覚ます)

その男は、自らを守護者(セイギノミカタ)と名乗った。

守護者(セイギノミカタ)とは何か?

無と無限の狭間、血塗れた世界を心に持ち、“正義”の為に戦い続ける愚か者の名だ。

では、正義とは何か?

何かを守ってこその“正義”

何かを殺してこその“正義”

何かを信じてこその“正義”

何かを裏切ってこその“正義”

その男は愚かにも、何を言われようと正義(その道)をひたすらに進む。

獣になろうと、何度死のうと、“正義”のために戦い続ける。

その全てが、“悪”であると知りながら────

積み上げるは死体の山。

守りきるは多くの生命(いのち)

積み重なるは無限の罪。

獣が背負うは無数の正義。

男はやはり、破綻していた。

それは、人間の歪んだ心(エゴ)が産んだ正義(絶望)の果てを見たからか

それとも、幾度の正義(殺戮)を続けてきたからなのかは

誰にも分からない。

分かった事は、彼は贋作であると同時に、紛れもない正義の体現者(ホンモノ)だった事だ。

ただし、正義とは常に悪である(矛盾している)事を忘れては行けない。

それでも、何かを守るというのなら─────

男は、間違いなくセイギノミカタと言えるだろう。



【挿絵表示】



矛盾正義

走り出した、その先にあった空間……

そこには、異様な景色が広がっていた。

 

「ここは……冬木市……だと?」

 

そんな訳が無い。

ここは、電子の海……その迷宮のひとつだ。

 

そのはずなのに、ここは、空気も、匂いも、果てには街の雰囲気や人の流れさえも冬木市と同じなのだ。

 

冬木市に来たことがある人が、何も言われず、この空間に連れてこられたら、間違いなくここが冬木だと答えるだろう。

 

俺も、正直間違えそうだ。

だけど、ここが冬木と違う点は……

 

「俺の知るどんな冬木も、こんな殺気立ってはいなかった。」

 

まるで、戦場かのような殺気。

のどかな街中には似合わない雰囲気だ。

 

明らかに矛盾している。

……何か、何かが変だ。

 

電子の海とか、そういうのが関係無く。

違和感……何かは分からないが、大きな違和感がある。

 

街の中の小さな何かが違うのかもしれない。

でもそれが、何かが分からない。

 

まるで、俺の存在そのものが否定されていて、それなのに認められているという矛盾感が、とてつもなく気持ち悪い。

 

兎に角、今は前に進むか。

プロテアが待ってるだろうしな。

 

それと

 

「……やっぱ、迷宮(ダンジョン)(エネミー)は必須だよな。

 

いいぜ、かかってこいよ。

なんでお前らのような廃棄データがこうして人の形を取ってるかは知らないけどさ。

 

邪魔をするってんなら、神だろうが廃棄データだろうが関係ない。

 

全部纏めて殺してやるよ。

死にたいやつから前にでな!……なんつって。」

 

俺を見つけ次第、こちらに向かってくる人の形をした敵。

 

それらを全て、直死し、斬り殺す。

筋力は錆びた古刀の効果でE-からDに上がっている。

 

筋力はDもあれば十分だ。

見せ筋とは言わせん、Dでもボディービルダーの数十倍以上はある。

 

それを超えてから見せ筋というのだな。

さて、話はそれたが、敵を殺すのは本当に容易い。

 

直死すれば、硬さも関係ない。

存在そのものをゴミ箱からも消去(デリート)する。

 

動きの速い敵の動きも、強化スパイクの効果でついていける。

 

強化スパイク……本当に便利だな。

敏捷がE-から、Cまで上がっている。

 

購買部様々だ。

帰ったら、改めて礼を言わなきゃな。

 

……一つ、気になるのは。

人の形をしているはずの敵の顔が、ノイズがかっていて見えないことだ。

 

だが、そんな事は別にいいだろう。

俺は“今まで通りに”殺すだけだ。

 

それが、どんな姿の敵だろうと関係ない。

それがセイギノミカタの性だ。

 

まぁ、流石に兄妹の顔をしてたら躊躇うんだがな。

そんな敵、いないことを願うしか無いな。

 

さて、先ずはこの空間から、プロテアのいる空間に繋がる出口、もしくは入口を探さなきゃ行けないが……

 

ここが冬木市なら、場所は限られているな。

とりあえずは、大聖杯があった場所である柳洞寺近くの大空洞にでも行ってみるか。

 

 

〜冬木市 大空洞にて〜

 

 

 

「ビンゴ!。

やっぱ、冬木の魔術的名所と言えばここだからな。」

 

本来なら、大聖杯があるその空間にあったのは、大聖杯ではなく、異質な雰囲気を放つ巨大な門だった。

 

違和感の正体はこれか?

とも思ったが絶対違うだろうな。

 

この門には、違和感とは逆に安心感を感じている。

……でも、何か、触れてはいけないような危うさも感じる。

 

こういう物は、放置した方がいいだろう。

触れぬ神に祟りなしってヤツだ。

 

さて、別の場所を探すとして……今度は何処を探すかねぇ…………やっぱ、個人的に衛宮邸がどうなってるか気になるよな。

 

……んじゃ、行きますかねぇ。

誰もいないはずの衛宮邸……そう、誰もいないはずなのだ。

 

だが、そこには誰かいた。

顔は分からない、影は映らない。

 

でも、その手に持っていた剣で誰なのか分かってしまった。

 

分かりたくなかった、分からない方が良かった。

だって、分からないままだったら殺せた……だけど。

 

「……ッ!士郎……頼む、どいてくれ。

お前を……弟を俺は殺したくない。」

 

「▅▅▂▂▅▂▅▅▅!!!」

 

俺の意思は、当然伝わらなかった。

相手は偽物なのだ。

 

当然、俺の事が分かるはずがない。

そして、正体を見破ったことで顔のノイズが晴れた。

 

……やはり、士郎だ。

俺は、幾度の殺しを続けてきたが、唯一、殺した事が無いものが一つだけある。

 

家族……

俺の一番大事なもの。

 

俺が……命を変えても守り続けた物。

俺が一緒、傷付けれない大事な物。

 

その、大事なものが、巨大な壁となって俺の前に立ち塞がった。

 

「グッ……耐え凌いで逃げるしか無いか!?」

 

俺がこの士郎を倒せない以上、逃げるしかない。

俺は……戦えない……

 

迫り来る干将と莫耶を古刀を使い何とか捌く。

身体能力が落ちているから、身体中に少しずつだが、傷を付けられる。

 

俺には麒麟のマントって言う回復アイテムがあるとはいえ、このままだと、ジリ貧だ。

 

それに……もう一体、近付いてきてる。

銃声がした。

 

俺は士郎の姿をした偽物を蹴飛ばし飛んできた銃弾を古刀で弾く。

 

……銃弾が飛んできた先にいたのは、見知った瞳、見知った服装……

 

「父さんまで……ッチ!?

明らかに、ピンチだな……これ。」

 

遠距離の父さん。

近距離の士郎。

 

二対一……いや、もっといる。

何体かは分からないが、気配がする。

 

攻撃できない俺と無数にいる敵……

戦力差は圧倒的。

 

勝たないとプロテアの所にはたどり着けない。

覚悟を……覚悟を決めなくては!

 

「▅▅▂▅▂▂!!」

 

「ッ、しまっ!?」

 

油断していた。

その一瞬で、士郎の姿をした何かは俺に斬り掛かる。

 

幸いにも、古刀で防げたが、最悪な事に眼鏡を落としてしまった。

 

これじゃあ、前が見えない。

死の線だらけの視界、敵と物体の見分けがつかない。

 

そして相手は無数にいる……

本格的に行動が封じられた。

 

ここが迷宮だから床が壊れる心配はない。

それを表すように、迷宮の床には死の線が見えなかった。

 

だが、いい意味でも悪い意味でも“視え”過ぎる俺の眼は迷宮の床を透け、その先まで見てしまった。

 

その先……恐らくこの迷宮を抜けた場所まで。

そこには、巨体の少女がうずくまって一人で泣いていた。

 

プロテアだ。

……BBめ、よりにもよって最悪な手段を取りやがったな?

 

プロテアの大元はBBが事故改造の果てに抑えきれなくなった感情の一つ“渇愛”

 

人が渇いた喉を潤す為に水を求めるように、プロテアは渇いた心を潤す為に常に、愛を求め続けるのだ。

 

それを、一人にして放置とは…………

 

「何処までも合理的な思考だな、えぇ?

…………いいぜ、覚悟は決まった。」

 

誰かを何度も信じた。

誰も信用出来なかった。

 

誰かを何度も裏切った。

誰かに何度も裏切られた。

 

後戻りは元々できなかった。

後悔しても何も出来なかった。

 

それでも前に進めた。

後悔した数と、同じだけ希望を見出した。

 

守る為に、何度も何度も人を殺し。

何度も何度も殺され…………

 

そして、その度に自分の存在を否定した。

その度に、自分がここにいる意味を肯定した。

 

俺は矛盾で出来た獣、人類悪(ビースト)の一人であり

そして俺は、人類全ての守護者(セイギノミカタ)だ。

 

こうして改めてこころの奥底を見直してみると、俺はやはり、矛盾していた。

 

そんな、矛盾した正義を心に持つ俺が……

人類悪と呼ばれようと、セイギノミカタを名乗る俺が…

 

「あの子を、あのまま見過ごす訳には行かないんでね!

悪いな、士郎、父さん……お前を…………お前達(家族)を、巨体の幼き少女(家族)の夢の為に殺させてもらう!!」

 

決心を口にした。

結果はやはり、矛盾していた。

 

でも……

 

“構わないさ、贋作(私/俺)の偽物なんて

兄さんの手で壊してくれ”

 

頭を過ぎるそんな声が……

 

“僕の偽物なんて、むしろ殺してくれ

正義の味方を志した僕だけど、もう二度と家族を失わないって決めたんだ、そんな偽物、壊してくれ”

 

身体中に響くそんな声が……

 

“頑張って、お兄ちゃん!

私はずっと応援してるよ?また、一緒に遊ぼうね!”

 

心に響いたその声が……

 

“いいじゃないですか、矛盾していようが……

それが、貴方(サーベラス)らしい回答なのですから!”

 

俺の奥底で響いた声が……

BBに封印された獣の……守護者(セイギノミカタ)の眠りを、覚ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「───投影(トレース)……開始(オン)!!」

 

 

 

 

 

 

 

獣は、いつも……

 

何かを守る時に目を覚ます。

 

 

「ウ”ォ”ォ”ォ”ォ”!!!」

 

雄叫び。

全身の魔術回路を起動した獣の叫び。

 

矛盾と言う概念を内に秘める獣の前には、BBの用意した鎖程度では脆かった。

 

あまりにも呆気なく、あまりにもあっさり、その鎖は砕け散った。

 

そして、鎖から解き放たれた獣は、真の姿を表す。

ただ守る……その為だけに。

 

士郎の姿をした偽物も、父さんの姿をした贋作も……

そして、あの冬木の街並みも姿を消していた。

 

残ったのは人形と、ガラクタばかり。

その全てには硝子の破片と思わしき物が突き刺さっていた。

 

鏡だ。

 

「なるほどな。

鏡の迷宮…………俺の心をそのまま映し出す罠か。

 

それも全部、さっきの雄叫びで割れたみたいだな。

…………正体がわかってよかった、よかった。」

 

眼鏡を拾い、影の中にしまう。

壊れるとヴァイオレット達に申し訳ないからな。

 

「そこを退け人形共!

貴様ら如きが、プロテアを閉じ込めてるんじゃねぇ!」

 

正体が分ければただの雑草。

そんな人形共にかけてる時間はない。

 

思えば、最初に俺をお父さんなんて巫山戯た名前で呼び始めたのはプロテアだったな。

 

…………今考えても笑えてくるよな。

こんな血塗れた人外が父親って。

 

でも、でもなぁ…………

 

一度でも、たった一度でも……

俺と一緒に笑いあって、泣いて、怒って…

 

アイツらと、俺が過した日々が夢なんかじゃないなら!!

 

「俺は……最後まで…………守るって決めたんだァ!!!」

 

一撃……たった一撃で終わらせる。

直死の魔眼で、死の点を見つけ、そこを思いっきり殴りつけた。

 

バギッボギッドゴッボゴッ

 

空間内のあらゆる所……いや、ある一箇所を除いて、鏡の迷宮…………堕天の檻は崩壊した。

 

残された一箇所……

それは、あの門だった。

 

安心感と同時に、生命の危機も感じる門。

幾つもの鎖で封じられた、この門の鍵は、どこにも無かった。

 

それとも、俺が消し飛ばしてしまったのか?

いずれにせよ、この門をどうにかしなければ、プロテアには辿り着けないのだ。

 

「…………鏡の迷宮内に存在する、唯一、鏡じゃない謎の門か…」

 

ここの迷宮の性質は先程理解した。

廃棄データやリソースを分解して再構築する事で、それを鏡に変換。

 

侵入者の心を映し出し、精神と肉体を破壊、そしてそれを廃棄データと認識し、また同じサイクルを繰り返す。

 

要するに、廃棄データのリサイクルだ。

ここにあったものは全てリサイクル品という訳だ……

 

なら、この鎖は何処から……

 

「俺が見た時は鎖なんて無かった……」

 

だとすると、何処からか追加されたと言うこと。

でも何処から?

 

BBでも、ここには干渉できない。

できてるならとっくに俺を再封印してるはずで……

 

「なるほど、封印か。」

 

俺を縛っていた封印。

アレは、言わば地獄の番犬を封じる為の“鎖”。

 

それを先程“壊した”のだから、当然、“廃棄データ”になっていても可笑しくはないか。

 

「って事は、この門を開けるにはこの鎖をどうにかしなきゃ行けないのか……

 

でもこれ、俺でも中々壊せないんだよな……

乖離剣なんて、使う訳には行かないし…………」

 

恐ろしく、面倒だな。

そもそもこの鎖の破壊の仕方がわからない。

 

死の線も薄いから、斬るのに時間がかかるだろうし……

この場合は…………

 

「もう一度、封印された方が早いが…………」

 

それだと、この虚数の海を越えてプロテアを外に出す事ができない……

 

なら、少々本気を出してこの鎖を破壊するしかないだろう。

 

「────投影開始(トレース・オン)……」

 

元々、士郎達を模倣した時点で、容赦をするつもりはない。

 

反転した星の聖剣を投影し、一撃でカタをつける。

 

反転した聖剣の一撃は見事、鎖のみを破壊した。

代わりに聖剣は砕けたが……まぁ、投影品だしいいか。

 

「今行くぞ、プロテア。」

 

さぁ、数日ぶりのご対面だ。

自分でも気付かないうちにイラついていたのか、門を蹴り飛ばして開ける。

 

門の先には、ひたすらに白い世界が広がっていた。

まるで、インド神話で語られている巨人が現れる白い海、乳海のような……

 

「なるほど?さしずめプロテアは、その乳海から現れる巨人……だからこんな殺風景にしたってか?」

 

笑えねぇ冗談だ。

さて……確かプロテアが閉じ込められてるのは、あのムーンセルを思わせるキューブだろう。

 

単純な質量では電子の海の中の物を超える“破壊不能”オブジェクト。

 

そんな、“破壊不能”だろうと“存在不可”つまりは“存在としての死”はあるので、直死の魔眼は通じるんだがね。

 

中のプロテアを傷付けぬように、外壁だけを直死る。

それ自体は簡単な事だ、英雄王の宝具程度の頑丈さしかないからな。

 

問題と言えば、直死った後。

プロテアを縛る枷が外れたとなると、待っているのは……

 

無限の質量の一気の解放による、擬似ブラックホールの出現。

 

俺ですらも危ない。

さてさて……どうやって対処するか。

 

直死の魔眼は発動する前に俺が呑み込まれて死。

バイティングも同様……さて、どうしたものか?

 

影もダメ、ゼルレッチは起動しない。

抑止力は働かない……あぁ、もう面倒だなぁ………

復活したてには投影コスト地味に重いしなぁ……

 

「俺はプロテアを助けに来ただけだし……

ブラックホールなんて、どうにでもなれって話しだけどさ……

 

邪魔だ、とっとと消え失せろ。

仕方ないから、乖離剣のサービスだ!!」

 

乖離剣をゲイボルグのように投げる奴か何処にいるだろうか?ここにいる!

 

目には目を、歯には歯を、ブラックホールにはブラックホールをだ。

 

まぁ、こんな事出来るの俺とか英雄王位だろうけど……

さてと……肝心のプロテアは何処に?

 

見渡しても何処にもいないし、空間内にも気配が……

 

 

 

───ザッ───ザザッ───

 

 

 

【はーい!プロテアが居ない事に疑問を持つ貴方にも手を差し伸べる!

 

良い子も悪い子も、人間もアルターエゴもみーんな大好きな、電子の海の人気ナンバーワンコンテンツ……BBチャンネル、始まります!】

 

 

《イメージBGM BBチャンネルのテーマ》

 

 

 

 

 

────Now hacking

 

 

GO!

 

 

 

 

…………!?

 

「っち、精神干渉!?

さすがBB、外道の極みだなぁ!」

 

【──わー、わー、聞こえませんね〜】

 

「巫山戯るなよ……要件はなんだ。

生憎、今の俺はテメェに付き合う暇なんて……」

 

【私だけがプロテアの居場所を知っていてもですか?】

 

「…………テメェ……」

 

【勘違いしないでください。今回の原因は私ではないですから。】

 

「はぁ?巫山戯てんのか?

この状況とタイミング、どう考えたってテメェの仕業だろ。」

 

【いいえ……これは私ではありません。

もっと恐ろしい何かが、私でも干渉不可能な何かが……して…………

 

▂▂▅▅▂▅▅▅

▅▅▅▂▅▂▂▂▅▅▅▂▅▅▂▅▅▂】

 

「ッ!?おい、BB?

返事しろBB!!」

 

いつもは態々煽りにくるBB……

そのBBの干渉が唐突に途切れた。

 

一体何が起こって……

 

『ふふふ、分かりませんかね?真の犯人はBBさん何か、では無いと言う事ですよ。』

 

「っ!?誰だ!!」

 

突如空間に響いた声。

聞き覚えのないはずなのに無性にイライラする声。

 

間違いない、コイツは抑止力案件の……

 

『ふふ……残念ですね?

貴方は見事に私の策にハマってしまったようで?

 

可哀想ですね。

親としての愛情を逆手に取らせて頂きました。』

 

「……ッチ、抑止力案件か、テメェ。

名は確か、殺生院キアラだったか?

 

よくもまぁ、こんな事してくれたなクソ野郎。

自殺願望なら最初から言ってくれないかなぁ?」

 

『自殺願望?

……とんでも無い!私は、ただ気持ち良くなりたいだけですよ。

 

それに、何か問題でもあるのでしょうか?

人間らしい、純粋な願いだと思いませんか?』

 

「レベルが違いすぎるんだよ、テメェは!

人類悪(ビースト)一歩手前のド畜生が…………

 

プロテアをどこにやった!!」

 

『うふふ……知りたいですか?

えぇ、知りたいですよね?

 

ふふふ……貴方が来た事でリミッターが付いた様子だったので、食べてしまいました。』

 

「 貴 様 ァ ァ ! ! 」

 

『おぉ、怖い怖い。

今にも食べられてしまいそう……うふふ』

 

「 グ ル ル ラ ァ ァ ァ ! !」

 

『……ついでに言えば、あのサクラ荘でしたっけ?あそこにいた二人も頂きましたよ?

 

えぇ、とても可愛らしかったですよ?

最後は、助けてって泣いてましたね?えぇ、貴方の名前を呼びながr───』

 

「 だ マ レ ・ ・ ド こ ま デ オ れ を 怒 ら せ レ ば 気 が ス む ? 」

 

アいつは、何かヲいッてイルんダ?

もウ、カンガエらレナい……

 

『……残念ですね、貴方はもうここでおしまいです。

その為に、誘い込んだのですから。

 

では、電子の海に……いいえ、虚数の海(私の中)で、たっぷり後悔していてくださいね?哀れな、守護者さん。』

 

いしキが、途切レ……ナ……なイ

 

ごメン、プロテア

助けラレなクッて

 

─ゴめン、カズラドロップ

守レなくっテ。

 

──ゴメン、ヴァイオレット

ヤくそく破ッて

 

────ごメん、パッションリップ

ふつウノオんなノ子とおナじ幸せヲ教エラれなくて

 

 

──────ごめん、メルトリリス

サイごマでキぼうを与えられなくて

 

 

ごめん、皆。

 

最後まで、面倒を見てやれなくて。

 

ダメだよな、こんな弱虫。

 

父親失格だ……

 

あぁ、沈んでいく…………

 

俺は一体なんの為にここに……

 

忘れたくない/忘れてしまう

 

あぁ、嫌だ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────おれは、なにになりたかったんだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




…………次回、矛盾正義/守護者の心層

おれが……俺がなりたかったものは…………


今回のヒント

これは、パスワード限定で連載している無理矢理転生:外伝集のパスワードのヒントを出していくコーナー。

活動報告での最初のヒントは『サーベラスの職業』
前回、発表した一つ目の文字は『ギ』
そして、二つ目の文字は『タ』
三つ目は『ノ』です。

遅れたので更にヒントを……
サーベラスの紹介でよく使われる単語ですね。

コピーして、張りつけた方が早いですからね〜
さて、皆さんは分かるでしょうか?











さて、雑談タイムです。
先ずはお詫びを……更新が遅れてしまい、本当に申し訳ございませんでした!

頭痛でやられたり、テストだったり、モチベが下がったりと色々ありますが、頭痛以外は全て言い訳に過ぎないようなものである為、改めて、謝罪します。

また、こんな作品をまだ読んでくださっている皆様には大変感謝をしております。

どうぞ、これからもこんな馬鹿の作品を楽しんでいただけたら、幸いです。

では、いつになるかは分かりませんが、また次回。


追記

パスワードはコピペしなきゃ、機能しないらしいです。
…………まぁ、作品内に何回も登場してるので、分かりやすいと思うのですが……
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