【完結】アイドルマスター765AS アニメver.RTA 【皆オンリーワン】獲得√ 作:タバサックス
一応今までの話について概要をここに載せます。
前回のあらすじ
7週目で他の三グループでライブを行う。
8&9週目で、あずさと真のイベントが起こった。
そして、今週に7週目のライブの評価が下ったのであった。
ふむふむ……ほうほう……。
え、マジか。
あ、もうカメラ入っているって? はわわ~遅刻遅刻~(テンプレ並感)
え~ゲフンゲフン。
ガバが広範囲に拡散しているRTA、は~じまるよ~!
前回は、真君の覚醒イベントとあずささんのイベントが起こりましたね。
ぶっちゃけあんまり行きたくないイベントでしたが、真君のイベントが起こりましたし計算通りということで。
まあ、そのせいでホモ君の体力がだいぶまずくなっているのですが、誤差ですよ誤差!
さて、RTA開始の前に……とりあえずこちらをどうぞ。
【この前のライブの結果発表が来た。
その結果は、ハニーサウンドの評価は上々であるが、そのほかのグループである、グルーヴィチューンとファンキーノートはそこそこという評価らしい。
あのライブが初であるということを踏まえれば、悪くない】
はい、こちらが7週目にあったライブの評価になります。
文字通り悪くないように思えるかもしれませんが、RTA的には残念ながら悪いです。
というのも、私が想定したライブの評価は三グループとも高評価というものでありました。
いや無理だろと思うかもしれませんが、実はどのグループもあまりステータスは大きく変わりません。
なので、あとは場慣れだったりテンションだったりで評価に差が出るのですが……今回、それが顕著に出ましたね。
はぁ~……どっしよ。
一応今のままでもギリギリドームライブはできます。
が、これ以上マイナスイベントが起こるとかなり厳しいでしょう。
(マイナスイベントが)暴れんなよ……暴れんなよ……。
とでも祈りながら、進めてまいりましょう。
「保坂P、この結果見てください! あの子たち、頑張りましたね……!」
【同じく、結果を見た律子が興奮した状態で保坂に話しかける。
あの中はプロのシンガーやミュージシャン、しかもベテランの人も多い。
だからこそそれなりの評価を得られているため、確かに彼女たちにとって大成功と言っても良いものだろう】
いや、確かにりっちゃんの意見は正しいのですよ。
ただそれだと最後のライブへのモチベーションの部分で躓きかねない可能性がありますから。
……え? チャートが悪いって? うっさいわかっとるわ!
「あれ、保坂P、今何をしているのですか?」
【律子がこちらを覗き込んでくる。その内容は、ドームライブの予定であった。
彼女がもう次のライブの話か、と思っていたがその内容を見るとびっくりしていた。
なんと、次のライブは三週間後。それまでに次の曲の準備を彼女たちにさせるのだ】
「ちょ、保坂P! この予定は何ですか!?」
【保坂は驚いている律子に説明をする。765プロのアイドルを全員ステージに立たせることを目標としてきた、と。
本当は全員を同時にプロデュースしたかったが、事務所の都合もあってそれは不可能と言う事だったためこのように手順を踏んできた。
その証拠として、彼は今までのファンレターとドームライブの出演依頼を彼女に見せた】
「……わかりましたよ。春香の事まで持ち出されたら何も言えませんよ。
ただ、条件があります」
堕ちろ! 堕ちたな……(失礼)
実際、りっちゃんが一番の条件だったりします。
社長やアイドルたちは基本的に了承してくれるので、りっちゃんで、条件とは何でしょうか?
「最近、保坂Pが彼女たちのことを避けているように思えます。
だから、ドームライブが終わるまではしっかりと彼女たちの面倒を見てください」
ファ⁉ 何言ってんだりっちゃん! そんなことやったらホモ君の体壊れちゃ~う!
【律子の条件に明らかに動揺する保坂。しかし、彼女の目はゆらがない】
「それに、前回のライブだって本当はもっとうまくやれたはずです。
保坂Pが忙しいということで仕方ないとは思いましたが、仕事ばかりでなくちゃんと自分のアイドルの面倒も見てやってください」
ぐ……そういわれると、何も反論できねぇ。
いや実際、体力さえあればもっと他の二グループのテンションを上げることもできたのですが……
この、正論で殴りやがって! 言い方!(ダメな大人並感)
【結局、その条件を受け入れる。
律子担当のグループも練習の際は彼女が担当するのではなく、保坂が担当するということになった。
その際に生じる仕事については、律子や音無さんがどうにかするらしい】
ぐぬぬ……完全に逃げ道をふさがれてしまいましたね。
一応このルートも予想してはいたのですが、このスキルを持っていると滅茶苦茶厳しいですね……まぁ、逃げ道なんてないので、このまま続行なんですけどね!
さて、ドームライブに関してはこちらが何とかするということになりましたが、他の仕事に関しての負担は大きく減りましたので、総合的に見れば多少楽にはなりました。
……多分、りっちゃんもそれを考えた末のものだと思います。
【そうして、保坂はレッスン場に行くのであった。
12人がそれぞれライブの練習をしている。個人やグループ単位では、非常にきれいに動いているように見える。
見ていない間にも、彼女たちはこれだけ成長していたのか、と感嘆を覚えずにはいられない保坂。
思えば、仕事ばかりでいろいろと話を聞く機会を失っていたことに気づいた。
律子の言う通り、もっと彼女たちの練習を見る機会を増やした方が良いだろう】
ぐ、グググ……地の文まで、こちらのチャートを責めやがって……。
要所要所ではちゃんと彼女たちのフォローをしているから許してください。
【練習の休憩中に、彼女たちに連絡をする。
三週間後にドームライブは、全員で踊る曲があることを。
それを聞いて喜んでいる人が半数、驚いている人が数名、残りは顔を曇らせている】
あ、この反応についてですが実はこれによって今どれぐらいの信頼度か、絆レベルかというのを確かめられます。
喜んでいれば問題なしで、驚きもあまり問題ありません。問題は顔を曇らせた組です。
具体的には、千早と美希ですね。
いや、確かにちょっとどころじゃないほどコミュニケーションが足りていなかったですが……。
この二人を重点的にフォローしていきましょうか。
【その部分の説明を終えた後、しばらくその場で全体練習を眺めることにした。
彼女たちを見ると、どこか毛恥ずかしそうにふるまっている。
ファンの前に立ったことがあるため問題ない、と考えていたがそうでもないらしい。
そうして、練習が進むのだが見事に揃っていない。
グループ単位であればそれなりにまとまりが見られるのだが、それ以外だとバラバラで各々動いているように見える。特に何人かは体力的な問題で躓いている。
再び休憩が挟まったために、彼は春香から話しかけられる】
「お疲れ様です、プロデューサーさん! 私たちの練習を見るなんて、珍しいですね。
……その、どうでしょうか、私たちのダンスは?」
【練習を見るのも珍しい、と言われて苦笑いをしながら先ほど思った感想を言う。
そうすると、少し驚きつつもすぐに笑顔で返答した】
「あはは、確かに……。今までは私たちはプロデューサーさんに信用されていたから、練習に見に来なかったと思っていたので、みんなびっくりしているのかも。
でも、すぐに整うと思います!」
くぅぅ、かわいい。まじ、春香ちゃん健気。
……さて、あほなこと言っていないで本来の用事を果たしておきましょうか。
【保坂は美希と千早の二人のことを少し気にかけてほしいと頼むことにする。
なんでも、あの二人はあまり調子が良くないように思えたから】
「え、美希と千早ちゃんが!?……そういえば、確かにそうかもしれません」
【彼女も何か思うところがあるのか、少し悩み始める。
とはいえ、本来こういう仕事は自分がやるものと思っている保坂は、あくまで気づいたことがあれば報告してほしいとだけ伝えておく。
春香は責任感が強く、恐らくそれが解決するまで気にしてしまうだろう。
本来は言わない方が良かったのかもしれないが、今までのツケがあるため自分一人だけではよくわからないかもしれない。だからこそ、皆のことをよく見ている春香にも見てくれるよう頼んだ。
自分の練習を優先してほしい、ということを伝えたうえで春香は納得して練習に戻った】
さて、そろそろ異物はそろそろ去りますか。
皆のちらちらとこちらを見る目に申し訳ない気がしますし……。
【数日後、時間が少し空いたために彼は千早と美希のプロフィールを確認する。
美希の方は、何か今の現状に不満を抱えている。しかし、その内容が彼にはすぐ思いつかない。
だからこそちょっとずつ聞いていくしかない。
しかし、千早の方は色々と抱えているものがある。深く調べてからようやくわかった。
もっと早く分かっていれば、いろいろと配慮をしてあげられたのに……と自分のことを恨まずにはいられない。
そんな時、律子が声をあげて事務所に入ってきた】
「大変です! あずささんが……倒れました!」
【彼女から話を聞くと、最近の立て続けの練習に加えて仕事ということもあって体調を崩してしまったそうだ。
律子曰く、すでに話は聞いたが今週の仕事に関しては出演は難しそうだということらしい】
来ました、原作のイベント。
このイベントが、りっちゃんをアイドルにするイベントになります。
基本的にりっちゃんは一線を引いており、プロデュースに関してはがつがつとこなしてくれますが自身がアイドルになることに関しては非常に消極的……と言いますか、逆積極的と言いますか、とにかく普通にやっては無理です。
【その事務所に、春香と千早もやってくる。どうやら三人でお見舞いに行っていたとのことらしい。
次に再びライブがやってくるということだが、三人で踊る曲は一曲あるらしい。
しかしこの曲を二人でやるのは不可能なので、どこからか代理を要請しないといけないとのこと。
ドームライブの予定を入れてしまったせいで、仕事にまで影響させてしまって済まないと謝る保坂。
その後に、誰か候補はいないのかと彼女達に聞いてみたが、】
「実は、まだ候補がいなくて……その歌を踊れそうな人や歌詞を覚えている人もいないです!
だからどうしようか迷っています……」
【と、律子は語る。
確かに、これまでグループでやらせていたためにそう言う代理に関しては不可能である。
あと数日しかないのに踊りや歌詞を叩き込むのは不可能に近い。
そうして、頭を抱えているときに春香が、】
「律子さん、お願いします! ライブに出演していただけませんか?」
「え、私!? 無理よ、最近ライブなんてやっていないし踊れないわよ!」
【と否定するが、保坂は春香の後押しをする。
練習の時律子は春香、千早とあずさの三人に実演して見せていた。もちろん歌詞も覚えている。
もし代理を出すのなら、彼女を出すのが最も適しているといえるだろう。
だが、それを言うと律子は首を強く振って断ろうとする】
……うーむ、難しいですか。
正直こちらの不手際と言えるため、このままごり押しするのも気が引けます。
……なので、ちょっと二人きりにしてもらいましょうか。
【春香と千早に頼んで、二人きりにしてもらう。
律子に再び自分の不手際について謝った後、先ほどの話を続ける】
「いえ、それはもういいですよ。
私も彼女たちの体調管理を怠った面はありますので、喧嘩両成敗です。
でも……」
【と、俯いてしまう律子。そんな彼女に、保坂も少し考え始める。そうして、このように語る。
もしどうしても無理そうであれば、曲を差し替えて二人で踊ることができるものにすると。
そちらの方がより確実だとも。そういうと、律子は焦った顔で待ってくださいという】
「それじゃあ、練習してきた彼女たちが可哀想じゃないですか!
もっと、他の代理とか……」
あー……実は、出せなくもありません。
美希あたりであれば、やりたがるかもしれませんが……
イベント的に問題であることと、そもそも今の美希があまり調子が良くないように思えるのでお口にチャックしておきましょう。(死語)
【と言いつつもどんどん声がしぼむ。
それに関しては、先ほど彼女が無理と結論が出たばかり。
しかし、他の手段がないためこれ以上時間を無駄にするのも宜しくない。
そんな中、律子が再び待ったをかける】
「待ってください! その、聞いてほしい話があるのですが……大丈夫ですか?」
【それに頷いた保坂。彼女はぽつりぽつりとしゃべり始める】
「保坂Pはご存じだと思いますが……実は、私は元アイドルです。
昔はアイドル志望で、夢も計画も持っていました。
自分なら、トップアイドルになれるって。
ですが、その夢は叶いませんでした。
別にスキャンダル、恋人、家族とかそういうものではなくて、純粋に人気が出なかったです。
きちんと計画通り練習して精一杯行っていたと思っていたのですが、当時の私は甘かったのでしょう。
それから、私自身がトップアイドルになることを諦めました。
しかしいくら諦めても、違うことをしても、トップアイドルになりたいという気持ちはどうしても膨らむばかり。
自分のあきらめの悪さにこの時ばかりはほとほと驚きました。
いつもはできないことをすぐに諦められる自分が、こんなに執着してしまうことに。
だから、私はプロデューサーになりました。
自分自身がダメなら、他の人をトップアイドルにしてみせると。
私は逃げてしまいました……だから、
そんな私が、再びアイドルになるなんてなれますか?」
【今まではきはきと、そして活発に取り組んできた彼女がこぼした弱音。
それは夢見る少女が挫折した時に見せる絶望。そんな彼女に、保坂は……】
①律子さんなら、再びアイドルになってトップアイドルもなれる!
②確かに、アイドルにはなれないかもしれないがプロデューサーとして一緒にトップアイドルになれる
さて、この二択です。
このイベントが出た時点で、すでに信頼度自体はすでに問題ないことになっています。
なので完全に好みになりますが……私はすでに決めています。
【彼は、貴方が再びアイドルになってトップアイドルになることは難しいかもしれない、と言ったうえでアイドルは人を勇気づける存在だと伝えた。
貴方は今までメディアの露出も多かった。それによって、いくつか特集の記事も出たはずだと。
だから、アイドルになれずとも人を勇気づけるというアイドルとしての姿はすでに満足しているというと、彼女はハッとした顔になる。
そして、少し悩んだ後に彼女は保坂の目を見る。
先ほどまでの弱弱しい視線から、しっかりとこちらの顔を見る視線になっている】
「……ありがとうございます。わかりました、今度のライブ、どうにかしてみますとも!」
【と言って、張り切って外にいる春香と千早に声をかける。
どうやら今から練習に向かうそうだ。なんとも元気なことだ、と苦笑していると体がふらついてきた。
寝不足だろうか、昨日は十分寝たはずなのに……】
おっと、まずいですよ!
どうやら体力切れのようです。ホント虚弱だな……。
まあいいや。りっちゃんの相談をちゃんと解決できました。
では、今回はここまでにします。
ご視聴ありがとうございました。
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<律子視点>
あの人は良くわからない。
それなりに長い間一緒に仕事をしてきたが、それでもだ。もちろん、仕事の面ではすごく信頼している。
出来ることと出来ないことの見極めは完璧であり、彼女たちの限界と成長をきちんと見抜いている。
ドームライブの件も、社長とかには話を通していたらしい。
私の経験で言えば無茶だと思うのだが、保坂Pが言うなら彼女達ならできそうだと、説得されながらそんな気持ちが芽生えてきた。
一方、プロデューサーとして新米なためかアイドルたちにあまりかまってあげていない面も見られる。
彼担当のアイドルたちから、いつも忙しそうで話しかけられないという声も聞く。
本当はそれらのフォローも彼の仕事なのだが、私がいくつか受け負ってしまっている。
だからこそ、しっかりコミュニケーションをとれということで少し仕事を交換したのだ。
そんなあるとき、あずささんが倒れた。
彼は練習を急に入れたから、というがそれは違う。
恐らく、次の仕事の訓練が多かったからである。私の見極めが甘かったらからだ。
どうしようか、と悩んでいるとき春香が頭を下げながら声をかけてきた。
「律子さん、お願いします! ライブに出演していただけませんか?」
保坂Pも、その言葉に同調してきた。
どうして私がダンスの訓練を実演していることを知っているのか、とか聞きたいことがあったのだが、あのままだといつも通り説得されてしまいそうで嫌、という気持ちが芽生えた。
だからこそ、彼と二人きりで話すことにしたのだ。
しかしこうして話していても、結論がつかない。
最終的には彼女達には違う曲を練習してもらうか、という話になりそうだった。
その時、私の頭はかっと熱くなってつい言ってしまった。
「それじゃあ、練習してきた彼女たちが可哀想じゃないですか!
もっと、他の代理とか……」
だが、自分でも無理だとわかっている。
それができるなら、彼はすぐに準備しているだろうとまで。
だからこそ、声がしぼんでしまったのだ。
だから、彼は首を振って席を立ち上がろうとした。
ここで、ただ立ち止まっていいのか。彼女たちはライブのために一生懸命練習を積み重ねてきた。
その練習を、私たちの都合でおじゃんになりかけている。
そんなのでいいのか。だから、私は彼に相談してしまった。
私の、自分語り。あるいは、よくある過去話。
自分だけが特別なわけではない。この世界では、アイドルになりたいと思っている人は大勢いる。
それこそテレビに出ていない人を含めると、数えきれないほどに。
その中には、私よりもダンスがうまい人、歌うのがうまい人、きれいな人、その他私よりも優れている人はたくさんいた。
今テレビやラジオに出ている人で、その人を見かけたことがない。
そして、私も今はアイドルとしてメディアに露出していない。
それが、私の限界だと思ってあきらめた。
だから、ただよくある話なのだ。
しかし世間にとって良くある話でも、私にとっては深く心に残っている話だからこそ言いたくなかった。
それなのに、彼には不思議と口が開いていた。
恐らく、彼なら何か教えてくれるだろうということを期待して。
そして、その答えは。
「秋月律子P,いえ、秋月律子さん。率直に言います。
今から、貴方が春香や千早のようなアイドルとしてトップアイドルを目指すのは難しいかもしれません」
その答えに、唖然としてしまった。
私の欲しかった答えではなかったからだろうか。いや、恐らく彼が言われるまで認めたくない事実だからだっただろうか。
「……思ったよりも、はっきり言うのですね」
「申し訳ございません、不確定なことを言うのは好きではないので……。それとも、慰めたほうが良かったですか?」
……この人は、わかっていっている。
そういう慰めはいらないということを。思ったよりも、意地が悪いのかもしれない。
そうやって首を振って、再び下を見たとき低い声で「ですが」という声が聞こえる。
「みんなの前で踊るようなアイドルではなくとも、秋月律子さんはアイドルとして活動しています」
その声に、再び顔を上げてしまう。
我ながら現金だ、と思いながらも彼の目を見る。
「律子P、アイドルってなんでしょうか?」
「それは、皆の前で踊って……輝くような存在ではないでしょうか?」
「確かに、それも正しいと思います。
実は、私が考えているアイドルは、皆を勇気づける存在だと思っています」
というと、彼は雑誌を取り出してきた。
ハニーサウンドについて取り上げられた記事が載っているものだ。
「こちらを見ると、春香、千早、あずささん、そして律子Pのことが書かれています。
そして、これをご覧ください」
そして、いくつかのはがきを持ってきた。
その中身は……
「秋月律子さん凄い!」「再び律子ちゃんにあえるなんて!」
「律子ちゃんのプロデューサー活動を見て、勇気づけられました! これからも頑張ってください!」
「こちらのはがき曰く、律子Pの活動を見て応援している人々です。
このように、律子Pのプロデューサーとしての活動を見て、自信を持つことができたファンの人もいます。
だからこそ、貴方はアイドルだと思います」
はがきを見ているうちに、私がアイドルの時代の時のファンからのはがきにあたった。
勝手に引退してしまった私のことを、未だに応援し続けてくれる人……その人から、頑張る気力をもらったといってくれた。
……保坂Pの言うことが分かった。
私は、確かにトップアイドルは難しいかもしれない。
だけど、アイドルにはなれる。彼女たちのための、オンリーワンなアイドルに。
「……ありがとうございます。わかりました、今度のライブ、どうにかしてみますとも!」
笑顔で、彼に挨拶をした後春香と千早の元へと急いだ。
これから、すぐに練習に取り組まなければならないからだ。
そうして、すぐにライブの日になった。
急いで体力をつけて踊る練習をしてはと大忙しだったが、幸か不幸かまだアイドルとしての勘は残っているようである。
今まで実演をしていたこともあって、何とか覚えた。その際に、春香と千早から驚かれたのは今でも新鮮である。
そして、彼女たち二人が踊ってついに三人で踊る曲になった。
手に汗が出てきて、二人も心配そうに私を見る。
だが、彼女たちの先輩として立ち止まるわけにはいかない。
だから、私は笑顔で頑張るわよと声をかけた。
春香も、すぐに笑顔で「はい!」と答えてくれたおかげで何とか緊張も取れる。
その後は、ひたすらがむしゃらだった。
最初はガチガチだったことは覚えているが、ファン……それも、私が昔アイドルをしていた時のファンが、態々横断幕を作ってくれたのだ。
そんな状況のせいか、何も考えずにひたすら踊っていた。
終わった、と気づいたのはライブの後の拍手。
顔に汗をにじませて、ボっ―としているときに耳から響き渡っていた。
その時、ああ、踊ってよかったと心底感動したのだ。
春香も、千早もその時は笑顔を浮かべていた。
……だけど、私はみんなが躍っている姿を応援している方が合う。
結局、皆のことを勇気づけるどころか、ファンの人に勇気づけられたのだから。
このことは、プロデューサーとして活動している限り絶対忘れないだろう。
後片付けを終え、彼女たちを次の仕事場に送った後に事務所に戻る。
今回の件は、保坂Pのおかげだ。
しっかりお礼をしなくては……と思ったのだが、ここで違和感を覚えた。
事務所に入っても、誰もいない。電気がついているにもかかわらずだ。
そして、ソファーの方を見ると倒れ込むように彼が寝ていた。
この行動に、深く疑問を覚える。
思えば、最近の保坂Pはおかしい。
そこまで長い付き合いではないが、最初のころは精力的だったが最近は少し疲れを言葉の節々に感じる。
もちろん仕事に支障がある訳ではないが、なにか奇妙な感じしかしない。
……一体、彼は何を隠しているのだろうか。その不安な気持ちを抱えながら、彼を起こすのであった。
お読みいただきありがとうございます。
次の投稿は……考え中です。
本当なら、今年中に完結させたいですが……未定です。
とりあえず興味のあるかたは気長にお待ちいただければ幸いです。