【完結】アイドルマスター765AS アニメver.RTA 【皆オンリーワン】獲得√ 作:タバサックス
一話目をご覧になっていない方は、そちらを先にお目を通したのちにこちらをお読みください。
大ガバからの一念発起で夢をかなえるRTA、は~じまるよ~!
前回は、記事のせいでいろいろときつい状態になりました。いや、今もきつい状態ですが一筋の光路が見え始めています。なので、それを手繰り寄せられるよう努力するしかありませぬ。
できるかどうかわからないって? やるしかないんだよ!
【まず保坂が彼女たちに協力してほしい、と頭を下げて頼むと全員が笑いながらも、胸を張りながら了承した。むしろ、雪歩に「本当は今まで頼ってほしかったです」とまで言われて動揺した保坂であった。これで最大の問題であった人手の問題が解決した。後は彼がどのように割り振るかを決めなくてはいけない。どうしようか……】
はい、人員割り当てパートです。実はこのパートはRTA内では初めてではありません。具体的にはグループを組ませるときにどのメンバーで組ませるか*1を行ったかと思いますが、今回もそれと同じだと思ってください。ただ、それと異なるのはグループを組ませたときに彼女たちに何をさせるのかも考えなくてはいけません。
とはいえ、今回やらせる行動に関しては大体決まっています。それは春香の元に向かわせるか、千早の元に向かわせるか、美希の元に向かわせるかの三択になります。
美希に関してはホモ君が担当するより適役がいますのでそちらに任せるとして、春香はホモ君が担当しましょう。
彼女が復活すれば他の人物のフォローがだいぶ簡単になります。それだけ彼女の影響力は強いです。それに恐らく彼女がグロッキー状態になったのはホモ君の仕業ですからね。その対処をしておかねばなりません。
さて、では千早についてですが……正直、彼女に関しては特殊です。とりあえず人を向かわせていれば解決するわけではありません。なのでここはひと工夫をしましょう。
【保坂は、指示を出し始めた。春香に関しては自分が向かうと宣言。美希に関しては美希の所属しているグループ、グルーヴィーチューンに向かわせる。そしてあずさに関しては千早の元へ向かわせることにして、他のメンバーは保坂が連絡したある人に会いに行くことを頼むことにする。
当然、ある人に会いに行くグループの人達からは自分たちももっと力になりたいという意見が出ている。しかし、保坂がその人の事を話すと彼女たちは納得したようであった。そして、彼らは夢への悪あがきを始める】
はい、それでは動き始めます。本来ホモ君はしばらく入院していなければなりませんが長い間寝ていたために体力が回復したため、そして事が事ということで無理やり退院しました。
本来はこんなに切羽詰まっていなければ許されない行為なので、良い子のみんなは真似しないでね!*2
さて、それでは春香の元へレッツゴー! では倍速です。
この隙にどうしてこの配置にしたのか言及しましょうか。春香については、先ほども言ったようにプロデューサーが倒れたことが原因だと推測できます。
これで違ったら自意識過剰で穴掘って埋まりたくなりますが(雪歩並感)、恐らく間違ってはいないはずです。
そして美希の元にはプロデューサーではなく彼女たちのグループに向かわせました。本当は私も向かいたかったですし約束も言及しないといけませんが、一緒にいた面子の方が彼女をやる気にさせることは長けているでしょう。残念ながらこの週ではあまりコミュニケーションも取れなかったことですし、その地位を譲りました。
で千早の元へあえてあまり多くの人を向けなかった理由ですが……これは後に説明します。ただあずささんに現状については確認してほしいということで、彼女を差し向けました。
やはり、一緒のグループで活動したとなると絆は出来上がっていると思いますから。
ちなみに、ホモ君と女性を会話させて大丈夫なのかという件についてですが、なぜか大丈夫になりました。なぜかというと、先ほど765プロのアイドルと話した時に体力の減少がほとんどなかったからです。どうやらホモ君の方が覚醒したようです。恐らく、原因は雪歩あたりになじられたからでしょうか。成長しすぎではないですかね?(困惑)
まあ、所謂ご都合主義ですが嫌いじゃないぜ、その展開(急な告白はホモの特権)。
それではつきましたので、倍速解除です。
春香の家の前ですが、ここからが勝負です。さあ、準備はいいか。
……それでは、イクゾ!(カッカッカカカカーン)
【彼女の家のインターフォンを鳴らすと、彼女の両親が出てきた。そして、しばらくすると春香が出てきて家に招かれたので入らせてもらう。中は、春香らしくファンシーな内装である。その中で、大きな765プロのポスターが張られている。
彼女の様子を見ると、やつれているものの体調の悪いところは見られない。それは良かったといえるだろう。最初に体調はもう大丈夫か、と春香が聞いてきたため大丈夫だと保坂は答える。春香へ同様のことを聞いたのだがそれも問題ないという。そうして沈黙が空間を包む】
う、気まずい。しかし、聞かないことには話は進みません。それにこのホモ君はコミュ力が高いのでどんどん聞いていきましょう。
【最近、調子が良くないと聞いた、と保坂が話し出す。その内容に彼女が肩をびくりと震わせたため、まずは記事について謝ると春香は首を強く横に振って、プロデューサーさんのせいではない、と話す。では何について調子が悪いのか聞かせてもらえないか、と保坂が聞くと彼女はポツリポツリと話し始めた。
今まで、皆と一緒に頑張ることが楽しくてアイドルをしてきた。これまでグループのメンバーと共に努力することも楽しかったが、運動会と生っすかは格別に楽しさを味わえたという。しかしその直後にプロデューサーさんは倒れてしまった。その記事の内容にもひどくショックを受けてしまったのだがそれ以上にプロデューサーさんが倒れてしまったことで、皆と一緒に頑張ることを楽しいという気持ちが正しいのかわからなくなってしまったという。
一緒に頑張る舞台はプロデューサーさんが努力……それこそ、倒れるほどに頑張らなければ実現できないものであると。だからこそ、人の犠牲を乗り越えてまでみんなで頑張ることを追求して良いのか、わからなくなってしまったということだ】
……予想通りですが、彼女のことを強く心配させてしまいましたね。これも全部自業自得なので、彼女の考えに関しても反論しようがないです。なので、ここでは自分の想いの丈を春香にぶつけましょう。深く考える必要はありません。自分の気持ちを強く訴えることの方が重要です。
【まずは、心配ばかりさせてすまないと頭を再び下げる保坂。それについて慌てて頭を上げてくださいという春香であったが、彼は頭を下げながら言葉を続ける。春香たちの頑張っている姿とその笑顔が自分への、プロデューサーとしての何よりのご褒美であると。
自分は今まで春香たちに相当な量の仕事を任せてきた。自分でも無理無茶だと思う内容を、汗一杯になって努力したうえで乗り越えていく。アイドルと言うのは、見ている人に勇気と元気を分け与える存在だと思うと語ったうえで、そんな存在を体現している春香たちのことが自分はたまらなく好きになってしまったとも。だから、自分のことは気にせずに頑張ってほしいと保坂は伝えた。
そんな保坂に、それだとプロデューサーがこれからも犠牲になってしまうではないか、というと彼は笑顔を浮かべながら過去を話し始める。実は今まで女性に対して恐怖症を抱いていたが、先ほど765プロのアイドルたちがこんな状況でも夢を諦めない姿に、とても憧れてしまったと。
勇気を分けてもらったと。
だから、もうそういう心配はしなくても大丈夫だと語る。今はそんな恐怖症はないという。だけど、これからも誰かが無茶をしそうになったら、春香が声をかけてほしいとも。こういう風に気に掛けるだけでも凝った肩はほぐれていくものだから。自分だけでは難しいときは、仲間にも相談して一緒に気にかけてほしい。
なぜならそれが765プロのアイドルだと思う、一ファンの感想だけど、と結んで言葉を終えた。
プロデューサーの言葉に、何か気付いたように考え込む春香。そして、春香が口を開く。私はこれからみんなと一緒に頑張れるか、と。その言葉に、笑顔で頷くと彼女はようやく吹っ切れたように笑顔を向けた。天海春香、再臨の瞬間であった】
よし! 首の皮一枚つながった!
下手したらここだけで時間を使い切ってしまうかもしれなかったので、何とか復帰してくれて助かりました!
やはり、ここに書かれた通りプロデューサーが倒れたことで彼女が必要以上に気負ってしまったことが原因だと思います。結局ホモ君が悪いのですね、大人だから体調管理ぐらいしっかりしろよ(ブーメラン)
【明日から、大丈夫そうか? と聞くと大きく明るい声で返事をする。ここにきて、漸く千早の話をする余裕ができたので彼女の現状を伝える。すると再び暗い顔になるがすぐに千早をどうにかしたい、というのが彼女の感想だ。なので明日一緒に向かおうと約束した後、保坂は家から出たのであった】
これで春香の家でやりたいことはすべて終えました。このRTAの中でこれほど期待通りに行っているシーンは初めてです。ちなみに今回のように原作とは全く別の問題で悩むこともあります。そりゃあ、彼女たちも人の子ですから。その際に、どのように対処できるかでプロデューサーとしての腕が問われます。
さて、次回は千早……の前に美希の方へ向かった組に連絡を取りましょう。こちらの状態はどうか……頼む、復活してくれ!
【連絡では、美希の心に動かすことには成功したということらしい。また明日一緒に活動してくれるということだ。なので、明日は一緒に千早の元へ向かってほしいと伝えることにした】
よしよし! こっちも大丈夫そうです!
後はいかにキーアイテムと人員をそろえられるかです。一応対策もそれなりに準備していますが、何分急ごしらえで不安ですが……やるしかありません。
それでは今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。
〈グルーヴィーチューン方面〉
美希の居場所についてプロデューサーから聞いたため、その場所に向かう。彼はグルーヴィーチューンの方が美希について詳しいから任せるといっていたが、彼女達からすれば任せられたことについて嬉しい反面、美希が懐いていたのはプロデューサーだろうとは思っていた。
彼女の性格は面倒臭がりなところはあるが天才肌で、一度目指したものに関しては極めるまでやめようとはしない熱心さも兼ね備えている。それだけに美希からすると彼と一緒にいるだけで今まで見たことの無い世界へと連れて行ってくれることから、彼に懐いていたのだろうとは彼女たちも考えていた。それに関しては自分たちも例外ではないからだ。そんなことを想いながら、グルーヴィーチューンたちは例の場所にたどり着く。
そこに、美希は一人たたずんでいた。手には大量の買い物袋を持っており、彼女が今日何をしたのかは一目瞭然であった。そのせいかやや苛立ちを覚える彼女達であったが美希がこちらに気づいても表情が優れない……どころか、罪悪感を覚えているような風貌なので、苛立ちよりも混乱と心配が彼女たちの心を占める。
「美希、探しましたよ。プロデューサーも心配していましたし、帰りましょう」
貴音が代表して彼女に話しかける。だがその表情も体も動かない。どうしたらよいものか悩んでいるのだろうか。
「あの、美希ちゃん、どうかしたのですか? どこか具合が悪いとか……」
雪歩が心配そうな声で聞くと、彼女は首を横に振る。そして、美希が重い口を開く。
「……みんな、心配をかけてごめんなの。でも、ミキはよくわからないの」
とぼやくようにつぶやく。その声はすぐに消えてなくなってしまいそうなほどに儚いものであった。その言葉で、美希がアイドル活動に関して何か不満を抱えていることを察するほどには。だがその言葉の中には、自分が休んでしまったせいで他人に迷惑をかけてすまないという気持ちも含まれていた。それに関して、真が考えるよりも先に言葉が出た。
「何だよ……それ」
「ごめんなの……」
「違う! なんで相談してくれないんだ! ボクたちってそんなに頼りないのか? 気になることがあるなら全部言ってくれよ! それにダンスでまだボクは美希に勝っていないんだ! 勝ち逃げは許さないぞ!
それに、なんで美希も一人で抱えるんだよ……」
真が大声を上げたのだが徐々にしぼんだような声へとなる。彼女自身、美希の姿を見て様々な思いが錯綜していた。感情面でも理屈面でも。真の言葉に、美希は少し驚いたようになって……口が開き始めた。
「ミキ……わからなくなったの。今まで、アイドル活動は楽しいと思っていた。努力の結果を観客の前で表すことで皆が、観客の人がとても驚いてくれる。その瞬間世界がブワッと変わった気がして、まるでミキたちが世界を変えられるみたいで……それが何よりも楽しかったの。
ミキたちの初デビューに関しての結果はまだよかったの。ミキはこれ以上にないほど努力したと思ったけど、結果はそれよりもパフォーマンスがうまい人は多かったし完敗だと思ったの。
だけど……どうして、こんな記事のせいで美希たちは歪められないといけないのかなって」
といって、例の記事を取り出す。その記事は彼女たちのダンスや歌を批判したものである。本来、例のライブでは彼女たちのパフォーマンスはこの記事に書かれるほどに批判されるものではない。あくまであのライブにいる人の中では平均的なレベルであっただけで。
「この記事を読んだ時、ミキの世界がひっくり返る気分になったの。
まるで今まで積み上げた努力がすべて裏切られたような気がして。だから、もっと楽しいことがないかな~って今まで遊んでいたんだ」
と寂しそうにつぶやく。彼女のその様子に誰もが声を出せずにいた。彼女も、この記事のせいで歪められた人の一人である。悪意ある書き方で、自分たちを否定する存在に心が折れてしまったのだ。頑張ろうとする熱意を失ってしまった。
「……美希、お一つ聞かせてください。貴女は、プロデューサー殿とはどのような約束を結んだのですか?」
急な話題変換にその場にいる全員が戸惑ってしまう。だが貴音の真面目な視線にやられたのか、美希がポロリと話し始める。
「それは、ミキたちをワクワクきらきらする世界に連れて行ってほしいという約束なの。だから、今までダンスも歌も真面目に……」
「では、私たちと一緒にライブしたのも貴女にとっては『ワクワク』も『きらきら』もしていなかったのですか?」
彼女がそう聞くと、美希は目を見開きながらも手も用いて強く否定する。
美希からすれば一度は頂点に近い地位をつかんでいる。だからこそ努力不足を感じてはいたものの、この先を信じることができたのだ。決して理不尽ではなくて、自分にミスを感じる出来だったからこそ。
「であれば、貴女はその記者に言われっぱなしで納得できるのですか? せっかく『きらきら』できる場所を見つけたのに、貴女にとって失ってもすぐにあきらめがつくような、そんなに軽い気持ちだったのですか?」
「違うの! ミキにとって……あの場所は……。」
貴音が珍しく怒ったような口調で美希を責めるようにおいつめる。それに反論しようと美希も珍しく声を荒げるが、すぐにしぼんでしまう。他の二人は彼女たちのやり取りをおとなしく見守っている。貴音の見せる本気のシーンを、この場で始めて見たからこそ。
「ええ、そうでしょうね。星井美希は、アイドルに未練を起こしている。それは、今日久しぶりにあった時に貴方が見せた憂いな表情が全てを物語っています。ステージに立った時の高揚感を、忘れられないでいる」
「……だったら、どうしろっていうの」
どこか拗ねたような表情で、美希は貴音に語り掛ける。いや、もしかしたら美希は自分だけでは踏ん切りが無かったのかもしれない。誰かに手を差し伸べてもらうことを期待していたのかもしれない。ゆえに貴音は手を差し伸べた。彼女にとって、再び目指すべきである道に燃え上がらせるために。
「決まっています。再び私たちと一緒に頑張ってライブを行うのです。そうして今度こそあなたの満足のいくライブを行うために、これから努力を積み上げていくことこそが貴女の進むべき道です」
「でも、もしまた悪い記者がミキたちのことを悪く書いたらどうするの?」
「その時は、その記者も黙らせるようなライブをすればよいでしょう。悪い記者を心から納得のいくようなライブで改心させてやればよいのです。私たちグルーヴィーチューン、いえ765プロのアイドルならばそれぐらいのことは造作もない事でしょう。それに、それぐらいできなければ貴方の望む夢なんてかなえられません」
貴音が美希の疑問にあっさり答えを出す。その答えはあまりにも力押しすぎて聞いた全員がドン引きするような解答であったが、その奇想天外さに美希は笑い出した。
「フフフ……貴音って、そういうことを考えたりするのね」
「ええ、そうですわ。そういったゴリ押しと言うのが好みですので」
「そうなの……ねえ、真君、雪歩」
と美希が語り掛けると二人とも彼女へ視線を向ける。彼女の目は先ほどの迷い込んでいたようなドロドロとしたものとは違い、すでに光灯されていた。そしてその声もか細かったものからいつものような、いやそれ以上に力強く明るい声に変っていた。
「美希たち、ナンバーワンを目指そうと思っているけど一緒についてきてほしいの」
「ああ、もちろんだ!」
「はい、私も皆さんとならなれると思います、トップアイドルに!」
そうして、美希が立ち上がって彼女たちに深く頭を下げたのちに事務所へ帰ることとなる。
折れた心の柱を、仲間と共にかき集めて再び建設をすることで彼女の柱はより強固なものになった。そうして、最後の柱の建設へと彼女たちは挑む。
お読みいただきありがとうございました。
それでは、最終話も今日中に投稿したいと思いますのでそちらもお楽しみに。
大分原作とは変わっていますが独自設定、独自解釈ということでご容赦ください。