【完結】アイドルマスター765AS アニメver.RTA 【皆オンリーワン】獲得√ 作:タバサックス
UA,お気に入り、しおりありがとうございます。
今回は文字数多めなので初投稿です。
今日も今日とてアイドルプロデュース、はーじまーるよー!
前回は、伊織の覚醒イベント回でしたねぇ。
いやーよかった、よかった。では、進めてまいりましょう(冷徹)
【保坂は毎日テレビ局や仕事先へ向かって仕事を確保する。
その中でライブイベントの仕事がある。その仕事は直近ではあるが、珍しく前座でない仕事であった】
ということで、原作第三話のイベント「降郷村のライブ」の仕事が舞い込んできました。
この仕事はざっくりいえば荻原雪歩の覚醒イベントに直結するものです。
アニマスでもそうでしたが、このゲームでも同様です。
より丁寧に説明すると、雪歩の苦手なものは男性と犬です。
しかしアイドルである以上それを乗り越えなければなりません。
男性も犬もいないライブ、なんて御膳立てを毎回することは当然できないので。
イベントの内容として上記のものが怖くてステージに立つときに逃げてしまいます。
しかし仲間である春香と真が彼女のことを支えてくれます。
そして犬嫌いであるプロデューサーも自分で弱点を克服しようとする姿を見て、恐怖に打ち勝つというイベントです。
以上が今回の概要ですが、ゲーム的には少し意味が異なってきます。
実は、このイベントですが発生のタイミング自体は任意です。
原作だと開始から三週目ですが、四週目でも六週目でもRTA的には終盤の十二週目でも可能です。
ただ、アニマス通りに動くとするならば実質的な選択肢は三~六週目ぐらいです。
その理由を説明する前に、まず雪歩の初期ステータスをもう一度ご覧ください。
萩原雪歩
ボーカル 15
ダンス 15
ビジュアル15
テンション 4
成長率 7
スキル[恐怖症]
男性、あるいは犬が近くにいると能力値減少
と、全アイドルの中でも初期ステータスが低くめでテンションも高くないためフォローが難しいです。
つまり、早めに覚醒イベントを起こさないとゴールまで成長が追い付きません。
なのでこのレギュレーションの場合三週目に行わないとRTAがぶっ壊れて再走案件です(五敗)
そして、イベントが成功する条件ですがこの四つのいずれかを満たす必要があります。
一つ目は、雪歩自身の能力やテンションが高い事。
具体的には、アイドルの能力が45以上かつテンション10だと言われています。
そんなことできたらこのイベントせずともクリアしとるわ!(ノリ突っ込み)
二つ目は、絆レベルが高いとき。
要はプロデューサーに支えてもらう分をさらに他の仲間たちで補うというものです。
ただ、これの目標値も今RTAでは無理な値なので却下です。ッケ!(悪態)
三つ目ですが、プロデューサー(男性)への信頼度が基準値である100を超えているとき。
この場合ですと確率にはなりますがすでにプロデューサーとして信用してくれているため克服してくれます。
このシーンは雪歩の芯の強さが見られるのでとてもおすすめです。
最後の四つ目は、絆レベルがそれなりにあってかつプロデューサーにも苦手なものがあるとき。
要は原作と同じシーンを再現するというものです。なお、その苦手なものは原作では犬でしたが犬でなくとも構いません。要は、苦手なものに挑戦するという態度が必要なので。
では、今RTAでは……というと、最速の三週目にこのイベントをこなす以上実質的な選択肢は四つ目しかありません。いくらRTAでも男が苦手な人にそんなすぐ信頼度が稼げるわけないだろ! いい加減にしろ!
あ、ちなみにですがこのゲームの特徴はアイドル含め登場人物全員人間であるということです。
彼女たちはこの世界の住人なので、選択肢がありますが同じものを選んだとしても毎回同じ結果になるとは限りません。
彼女たちの環境、性格、その時の人間関係次第ではアニマスでは良いイベントだったものが悪いイベントになるなんてこのゲームではざらです。
だからなのか、ゲームが始まると彼女たちのステータスやらスキルやらが分からなくなります。
現実ではそんなものを見れませんし、そもそもステータスとかで表すのは失礼だからと考えられています。
先ほど出したデータも、本来は数字なんてわからないのですが不便だからということであえて数字化したものです。なので、あの数字は公式のものではありません。
なので、アイドルたちの信頼度を稼ぐ手段は自然とまっとうなものに限られます。
彼女たちの仕事の傾向、趣味、好きな食べ物、性格などを把握してそれに沿うように接しなければ信頼なんてされません。
だから、雪歩に関しても誠実に接しましょう。
【そして、その仕事のために彼女たちにビジュアルではなくボーカルの練習を指示した。
たまに見学して、彼女たちの出来を確かめる】
おっす~! おめえ、男嫌いなんだって? とりあえずライブ頑張ろうぜ!
あ、でも男がいるわ……でも、やればできる(OP並感)
(走者特有の誠実な態度)
【特に不安定な雪歩に保坂は声をかけるも、あまり話したくないそうですぐに逃げられる。
仕方ないため、他のメンバーに声をかけてから次の仕事内容の説明を行う。
規模が小さいため若干不満そうだが、アイドルとしての活動は久しぶりなので全員のやる気がみなぎってきている。その後、退出した】
はい、案の定ダメでした。
もし信頼度が一定以上あれば今のあいさつに逃げることなく応じてくれるのですが、まだ信頼度が足りてないようですね。知ってた。
あ、細かい点ですがここで仕事の内容を教えましょう。
原作みたく後で教えてしまうと、期待していた分テンションの下落が大きくなってしまい支障が出ます。
なんでもかんでも原作通りやればいいものではないというわけですね(熱い掌返し)
さて話がずれにずれましたが、今後の方針は四つ目の主人公が苦手なものを作るというものです。
ただ、これは結構面倒だったりします。
というのも、バニラの主人公では雪歩ほどに苦手なものはありません。
じゃあ、どうするのかというと手立てはあります。
実は雪歩覚醒イベントを発動させると、その週はなぜか何か苦手なものができるイベントが起きやすくなります。
恐らく詰み防止のためだと思いますが、そんな簡単に苦手なものを作ろうとしなくていいから……(提言)
ちなみに、雪歩の覚醒イベントに失敗すると雪歩が引退してしまいます。
立ち直させるにしても絆レベルが足りていない以上、誰を彼女の元へ訪れさせても厳しいです。
つまり事実上の詰みです。だから、このようにイベントが大量設置されているわけです。
さて、せっかく大量の苦手生成イベントが各地で起ころうとしているので、その中で一つ苦手を作っておきましょう。
起きやすくなる、と言っても所詮は確率なのですが一週間ひたすらどこかへうろついていれば何かしらの苦手はつきます。
苦手の中でも当たりはずれはあります。
一番のあたりは【犬苦手(弱)】。雪歩への信頼度が大きく稼げること、そして覚醒イベント後にはこのスキルは消えるのでうまあじです。これは公園が最も高確率でゲットできます。
逆に一番のはずれは【女性苦手(強)】。あるイベントを起こせば確実にゲットできますが選択肢には入りません。
はずれの理由は(強)だと雪歩覚醒イベントの後でも苦手が消えずに(弱)にしかならないというのもあります。
しかし、女性ばかりの職場である以上このスキルを獲得するデメリットが大きすぎる。
【○○苦手】はその対象が存在すると、自分のステータスがすべてダウンしてしまいます。
さらにその対象が人間であるとその人物の信頼度も下がってしまいます。
つまり【女性苦手】だと主人公のステータスに加えて、ほぼ全キャラの信頼度も落ちてしまうということになります。
まあ、ここまで説明しましたがこれは最終手段です。具体的には、仕事の前日までに他の苦手系スキルを獲得できなかった時ぐらいしか選択肢には出ません。大体はそれまでに何らかの苦手スキルを獲得できますし。
一応百回ほど試走したのですが、すべて他の苦手系で賄えました。
HAHAHA!
じゃあ、とっと苦手スキルを獲得しようか!
【村の仕事まで後六日。今日は公園を訪れた。……特に何もなかった。仕事に戻ろう】
まあ、一日目はそんなものでしょう。仕方ない仕方ない。
【村の仕事まで後五日。今日も公園を訪れた。目の前に犬が現れたが、撫でてあげると気持ちよさそうであった】
二日目もまあ仕方ないでしょう。試走時、この時点で三十回ぐらいスキル獲得できていませんでしたし。
【村の仕事まであと四日。今日も公園を訪れた。しかし、途中で律子につかまり事務所へ戻される】
……おう、バッドイベント。ま、まあ問題ありませんよ。
しかし、これで公演は律子に見張られてしまいますのでイベントが起こる確率が低くなりますが河原にうろつきます。しかし、すみませ~ん、木下ですけど、ま~だ時間かかりそうですかね~?
【村の仕事まで後三日。河原をゆったりと歩いたためかリフレッシュした】
いや、リフレッシュよりもアンリフレッシュして(無理強い)
ちょっとまって、全然起きないけど(激怒)
【村の仕事まであと二日。河原を歩いていたらまた律子に見つかった。今度は引き戻されずに済んだが、前回とは違ってウォーキングすることなく帰った】
りぃーつぅーこー! なーんでこんな時にお前がいるんじゃァ!
というか、この期間だとあんた普通現れないダロォ! 都合のいい女になるんじゃねぇ!(意味不明)
【村の仕事まで後一日だ。……このままでは何かがまずい気がする。
今日の一日が明日の仕事を左右しそうだ。慎重に動いた方がいいのかもしれない】
わかっとるわぁ! あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
女性苦手はいやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
(走者熟考中)
……悩みに悩んだ挙句、オリチャー発動してリセットせずに女性苦手を獲得することにしました。
イベントを見ながら説明しましょう。まず、朝に駅へうろつきましょう。
【仕事を確保した後、電車に乗る。そこは満員電車であった。
電車に乗ると、たまたま正面に女性がいた。次の予定について調べていると、途端に目の前の女性から「痴漢です!」と騒がれた。
そして、たまたま彼女の後ろにいて触ることのできる距離にいた俺と他数人の男性が取り調べを受けることになってしまった。
結局、女性の目撃によってその数人の男性が痴漢の犯人と判明したが警察の容赦ない取り締まりを受けたせいで体力が底尽きてしまった】
というわけで、痴漢冤罪に巻き込まれることで【女性苦手(強)】を獲得する羽目になりました。
先ほども申した通り、この期間に朝の時間帯に電車に乗ることで確実にゲットできるスキルとなっています。
デメリットの中には、女性と関わると体力減少が増加するというのも含むため正直かーなーリーきついです。
【事務所に帰った後、痴漢冤罪に巻き込まれたということが知れ渡っており全員から不安そうな目を向けられる。律子からは多少絞られた後、帰宅することにした】
おや、意外。
痴漢冤罪イベントですが【女性苦手(強)】だけでなくアイドルたちの信頼度や事務能力も下がってしまいます。そりゃ、冤罪とはいえ痴漢の容疑がある人を信用できんがな。
さらに、信頼度が低い場合【疑惑の目を向けられた】という文言に変更されますがその場合信頼度が追加で下がってしまいます。
ただ、今回はある程度初期信頼度があったためか皆さん心配してくれたようですが。
……あれ、待てよ。ここで心配してくれるというのは、プロデューサーとしてそれなりに信頼されていることの証拠では?
つまり、別にこのイベントを起こさなくても雪歩覚醒イベント成功していた?
でも、雪歩に警戒されていたよな……?
あー!? わからん!(思考放棄)
と、このように信頼度が足りているのか足りていないのかよくわからない点がこのゲームの特徴です。バグってんのかこれ(憤り)
そういうわけで、明日に参りましょう。
あ、その前にきちんと持ち物の検査を行いましょう。原作でもガバってましたが、このガバは防いでおいて問題ないです。
いろんなイベントがありますが、倍速+ダイジェストでお送りします。
【昨日は大きな事件があったものの、事務所以外には知れ渡っていないのが幸いである。
バスにて目標の地へ向かう。しかし、この空間には女性ばかりで彼としては非常に息苦しい。
しかし、自分の責任であるから必死に耐える。
ようやく到着した村は車もあまり走っておらず、未開拓の自然が多い村である。
そこでライブの依頼が来たのだが、そもそもライブ会場の設置さえできていないためそこから手伝うことになる。
しかし、当然ながらそこには男性も多くいてその方とも一緒に仕事をすることになる】
というわけで、予想以上に体力の消費が激しいためホモ君は休んでいます。
少女を働かせて自分は休んでいて恥ずかしくないの? と言いたいところですが割と真面目に吐きそうなほど顔が青いのでじっとしましょう。
おや?
【少し座って休憩していると、手伝いをしている雪歩に話しかけられる。
どうやら保坂が女性に対して気後れしていることを見抜いているらしく、心配してくれているようだ】
なんだこれは、たまげたなぁ……
どうやら、男性が苦手な雪歩に心配されるほどに狼狽しているようです。
なんか走者としても主人公としてもどうしようもなく恥ずかしくなってきたので、すぐに手伝うとでも言いましょう。
【同じように異性を苦手とする雪歩に心配されるほど疲れていた保坂。
それが恥ずかしくなり、自分も働くと告げる。
……プロデューサーとしてアイドルたちに道を指し示す存在なのに、心配されるなんて問題外。
せめて、彼女たちに心配されないように動こうと決めたのであった。
今更女性が苦手だとか言っている場合でもないだろう。
スキル【女性苦手(強)】→【女性苦手(弱)】になった】
ええ……なにこれ。
いや、女性苦手獲得ルート初めてなのですがこんな感じになるんですかね?
誰か教えて(走者としてあるまじき態度)
というか、こういう風にすぐに治るのだったらあんた苦手じゃないでしょ(名推理)
【雪歩のおかげか、体力も戻り表面上はいつものようにふるまえるようになった。
しかし、この後に機材が足りないことが判明する。そのため、足りないものをどうにかして補うように歌うことになったのだが、全員のテンションは低い】
端的に言えば、「テレビもねぇ、音響もねぇ、人手も舞台もそろってねぇ!」(吉幾三並感)
ということです。なので、優れた環境に慣れている彼女たちにとっては中々テンションが上がらないそうです。
とはいえ、どうしようもないため発破をかけることにしましょうか。
【この環境については、先に知らせた通り仕方ないということを知らせつつ、彼らもお客さんであるから今までの練習を出すように伝える。
すると、春香を中心にやる気が伝搬した】
はい、じゃあ舞台まで早送りしましょう。
ちなみに原作通りに行くとステージ衣装も違うのですが、これは未然に防ぎました。
別にロスしても問題ないっちゃないですが、テンションは高く保った方が良いため防ぐようにしましょう。
【リハーサル。他のメンツはおおよそ実力を出し切れていた。最も心配な雪歩は青年団の前であるものの、声こそ震えているがいつも通り歌えているようだ。
苦手ということで不安を抱いていたが、この調子だと問題ないかもしれない】
え? なにこれ?
普段であれば足が震えており、立つことも厳しいというぐらいでしたがここまでメンタルが強いってどういうこと?
まあ、よくわかりませんがいい方向に動いているっぽいのでそのまま続けましょう。
【ライブ前。雪歩がプロデューサーへ声をかけてきた。
曰く、犬や男性が今でも怖いということだ。保坂は俺が困っているときに声をかけてくれたことを伝えて大丈夫だと伝える。犬についても、こちらが何とかしようとも。
それに勇気づけられたのか、先ほどのどこかおびえた目つきだったが何か覚悟を決めたようである】
ここら辺はちょっと違う選択肢が出ましたが、もうオリチャーに入っているのでどんどんオリジナルの選択肢を選びましょう。(やけくそ)
まあ、選択肢的にこっちの方が良いかなぁ、と思っていたからでもあるのですが(言い訳)
【そして、ライブ。きちんと他の人は練習の成果を出していた。雪歩の番になると、練習よりも目立つ衣装をしてライブ会場をより盛り上げようと動いていた。
彼女の目には男性も映っていたのだが、それに怖気つくことなく歌い上げた。
そこには彼女の満開の笑顔が誇っていた】
ということで、無事にライブも成功したっぽいです。
恐らくスキルもきちんと変わったことでしょう。いやー、一時はどうなるかと思いましたが成功して良かったです。
さて、今回はここで切りが良いのでここまでとしましょう。
ご視聴ありがとうございました。
――――――――
(三人称視点)
痴漢冤罪で警察に取り締まりを受けた、と聞いたときには全員が驚いていた。
事実を確認しようとアイドル全員が律子に話を聞こうとしていたが、わからずじまいである。
そうして、練習にも身が入らず夕方になるころようやく保坂が帰ってきた。
「みんなに迷惑をかけて申し訳ない!」
と、事務所に入って早々大きく頭を下げていた。
保坂は取り調べのせいか疲労の色が顔に出ており明らかに無理をしているようであることに気付いた。
これに面を食らった皆は疑惑が確信に変わる。そう、プロデューサーは痴漢なんてしないというものに。
彼の話曰く、痴漢の被害を訴えた女性の近くにいたせいで巻き込まれてしまったという。
自分の不注意のせいだ、と言う彼にまとめ役の律子もあまり怒れずに「次は気を付けてください」という言葉で終わった。社長も「君は無実だと信じていた」と調子のよいことを言っていたのだが。
そして、解散となったのだが……
保坂が苦労の色と共にどこか女性に怖気ついているということに雪歩が最も早く気づいた。
その時は気のせいだと思っていたのだが、翌日になるとそれが薄れるどころかより顕著に表れる。
表面上はいつもと同じであるせいかどこか怯えている彼の姿はより鮮明に映る。
雪歩は人一倍怖がりであり、繊細な心の持ち主だがその分人の痛みや心の機微にも敏感であった。
恐らく気遣い上手な春香、伊織あたりも違和感を覚えていただろうがその原因までにはまだたどり着いていない。
運転が終わった後、一通りアイドルたちに仕事を説明したり設営の準備の指示を終えた後その場から立ち去っていた。すでに見当がついていた雪歩はそれを追うようにさがす。途中で苦手な男性にも出会ったが、お構いなしであった。
すると、建物のはずれで一人たたずんでいた。
「荻原さん、どうかした?」
と、業務用の笑顔を浮かべていた。しかし顔は青白く、目も隈がありとてもじゃないが余裕があるように雪歩には見えなかった。なので、
「そ、その。プロデューサー!
春香ちゃんたちの準備が終わるのはあともう少しですので、しばらく休んでいてください!」
相手が男のためか、どもってしまっていたが率直に彼女の気持ちを表した言葉であり効果抜群であった。
保坂にとっても、自分よりも幼くてしかも苦手な男性に話しかけるという負担を雪歩にさせた自分がとても嫌らしく思えてくる。
結果、それが燃料となりさきほどまでの青白かった顔からいつもの営業用の顔に戻った。
彼にとってその慰めが逆に発破になったのだ。
「……ありがとう、荻原さん。
おかげで目が覚めた。ちょっと休憩したら、すぐ仕事に向かう」
と、先ほどに比べてとてもつやつやとした笑顔でそう言っていた。雪歩もそれを見て微笑む。
そして、リハーサル。
雪歩にとって、苦手な男性が目の前に大勢いたのだがプロデューサーのことを考えると不思議と震えが止まってきた。だけど、まだちょっと心の中で恐れを抱いていた。
その後、保坂を見ると雪歩以外のアイドルにもいつも通り話しかけていつもの頼れるプロデューサーに戻っている。雪歩にはそれがうらやましいというか、何か参考になるものはないかと思って話しかけてみた。
すると、
「荻原さんは男性が苦手、っていうけど俺に話しかけることができるくらいだからやればできる!
もし不安なら、周りの男全員俺だと思ってくれ」
と、笑いながら自分のことをネタにしていた。
雪歩は彼のことをすごく立ち直りが速い、と思ったのと同時に自分の行動を顧みると確かに不思議であった。
あの苦手でどうしようもなかった男性に自分から話しかけられていたのだから。
「荻原さんは、俺にはない勇気を持っている。
自分の苦手や恐怖から正面に向き合って、一歩進めるだけの。
だから、今度のライブもその一歩だと思って前に進んでご覧。
不安だと思うけど、そばには春香や真もいるし、周りには765プロの仲間がいる。
荻原さんにとっての成功例である俺もそばにいるから、みんなと一緒に踏み出そう」
優しげな声で保坂は声をかけた。
その言葉が雪歩の中にしみわたっていく。確かに、目の前に最初は怖かったけども今は頼もしい男性の人がいる。
そう思うと、雪歩の中で不思議と震えは止まっていた。
そして、ライブの時。
雪歩は春香と真に事前に相談して、あえて少し派手な衣装でライブを盛り上げたいと提案した。
二人とも最初は驚いていたのだが、雪歩のまなざしに心打たれたのかそれに賛成してくれる。
舞台に出て、最初は固まっていたもののすぐに他の二人を見た後にプロデューサーが犬を制御している。
雪歩はこの二人と、この周りのメンバーであれば私は歌えると思って自分のありったけをライブにぶつけていた。
結局、記憶があるのはライブの直前と後のみ。
だけど、雪歩の中ではもう迷いや震えはなかった。
今では強く思う。この人たちと一緒にアイドルマスターになりたいって!
お読みいただきありがとうございました。
我ながら長くなってしまいましたね。
次回から文字数多くとも話数を減らすためにテンポよくやりたいですな。
それでは次回投稿まで失踪します。(早ければ今週、遅くとも来週までに投稿します)