【完結】アイドルマスター765AS アニメver.RTA 【皆オンリーワン】獲得√   作:タバサックス

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前回のあらすじ:スキル【女性苦手(小)】を獲得したが、わたしたちはここにいます!
(がっこうぐらし並感)

たくさんのお気に入り、UAありがとうござます。
今回も多いです。加えて、オリジナル展開になります。
後点検も、し損ねたのでダメなところあったら指摘してください。

そんなわけで初投稿です。


四週目 先に進むという選択

 すごい致命的なガバをしたけど、オリチャーで何とか乗り越えたい(願望)RTA、はーじまーるよー!

前回の【女性苦手】は強敵でしたね……

問題なのは、これからもこのバッドスキルはついて回ることです。まあ、動画化されてるし行けるやろ(メタばれ)

 

【公演が終わり、いつもの事務所で会議を行っていた。その場には、同僚の元アイドルである律子と事務兼財政管理も行っている小鳥、そして社長がいた。

今回の議題は、アイドルたちのデビューであった】

 

 四週目の時点で、このイベントが起きてますね。

原作だと五週目の最後にこの話があって本格的に始動するのは六週目ですが、RTA的にはこれでもちょっと遅いぐらいですね。

 

 本当は三週目の時点で苦手スキルを獲得した後立案したかったですが、あの屑運のせいでここまでもたついてしまいました。おのれ苦手スキルめ(執念深い)。

ちなみに、すでに該当者には声をかけています。

 

 実際にはたった二週間ほどでこういったデビューの準備をするなんて難しいと思いますが、アイマスだから多少はね?

RTAだから、彼女たちにも頑張ってもらいましょう(鬼畜)

 

【春香、千早、あずさを律子プロデューサーが担当、貴音、美希、雪歩、真と言うグループと、亜美真美、やよい、伊織、響のグループを保坂が担当することになった。

名前はそれぞれハニーサウンド、グルーヴィーチューン、ファンキーノートである】

 

 だそうです。原作ではあずさ、亜美、伊織で竜宮小町というグループを結成するのですがこのRTAでは違うメンバーで組むようにしました。

編成について多少捕捉しますと、特定のメンバーで組むことによってシナジー効果なるものが生まれるとされます。

 

 例えば、先ほど挙げた竜宮小町は色気という部分が非常に高いため、ビジュアルに補正がかかったり人気にも高めの補正がかかったりします。

このシナジー効果ですが、厄介なことに適当に組んでも生まれるものとなっています。

検証チーム曰く竜宮小町よりも他の能力値に高い補正がかかる編成はたくさんある、ということらしいです。

 

 一応、法則性としてある一定以上の人数を上回って編成するとシナジー効果は薄くなる。

しかし、二人だけで編成しても効果は薄い。

歌わせるものの都合上、できる限り精神年齢の部分を近づけさせた方が好ましい、などがありますね。

 

 制作陣としても、おそらく「お好みのアイドルでカップリングを行ってください」と言う理由でこのようなシステムにしたと思うのですが、もう一つ厄介なのは以前紹介したアイドルたちは人間であるということ。

そのため、前回と同じカップリングをしたのに生まれるシナジー効果が全く違うだなんて報告もあります。

 

 じゃあ、何でこのグルーピングにしたかと言うと私の趣味です。

いや、カップリングとかそういう意味ではなくこのグルーピングだと比較的フラグ管理が容易だからです。

まあアニマス準拠のゲームが、この編成の出典なので当たり前と言えば当たり前ですが。

 

【保坂が打ち出した案として、まずはこの中で一グループをデビューさせる。

しばらく活動させて765プロの営業力や活躍を世間に見せた後、電撃的に他の二グループもデビューさせて話題をかっさらうというものだ。

 

それを行うには、一グループ目で大成功を収めることが大前提でありすなわち大舞台を用意する必要がある。

保坂はどのようにお披露目するか、というのをまとめた案を提出していた。

伊達に先週様々なところをうろつきまわっていたわけではない】

 

 ということで、一グループ目には音楽界の看板と言いますか、金字塔であるミュージックフェスタというところに出てもらいます。

加えて、一グループのメンバーにはそのミュージックフェスタ終了後に様々な雑誌、CMなどにも出演するよう日程を調整していました。

 

 かなり無茶、というか明らかに先を見越しすぎて失敗した時のことを考えてない発案ではありましたが、彼女たちの実力を考慮すれば割の良い博打でしょう。

例えるなら、原作十三話終了時と同じ状況をこの時点で作ってしまおうというものです。

 

 このムーブですが、事務能力が高くないと当然無理です。

その基準値が初期値七十程度というものでした。今は【女性苦手(小)】のせいで少し下がっていますが、それでも十分足ります。

 

 なお、信頼度が足りないと理解が得られずに失敗します。

後体力が少ないとここまでのお膳立てはできません。なので、ステガチャがうまい事機能しているわけです。

まるでRTAみたいだぁ(今更)

……まあ、強面のせいで信頼度の計算が難しくなってしまいましたが。

 

【先ほどの三グループから、どのグループを先鋒にするかという件について。

律子は安定性から美希と雪歩がいるグルーヴィーチューンを挙げている。一方保坂は潜在能力の高さから春香たちが所属するハニーサウンドを挙げる。

二人とも、自分がプロデュースしないグループを挙げているのが奇妙である】

 

 さて、先鋒ですが実質二択です。

伊織や亜美真美が所属するグルーヴィーチューンは、現在の能力が低くてなかなか怖い所です。

上手くいけばドカンと成長してタイム短縮に大きくつながりますが、俺安定チャート志向だから……(逃げ道)

興味がある人はぜひとも挑戦してみてください。体感の成功率は二十%ぐらいだからいけるいける(励まし)

 

 そして律子が率いるハニーサウンドか、ホモ君が率いるグルーヴィーチューンかについてですがこれは好き嫌いで決めて構いません。

ここまで仕事を大量にやらせてきた彼女であれば、ぶっちゃけどっちでも成功する確率の方が高いので。

 

 ただ、ハニーサウンドにすると様々な覚醒イベントのトリガーになります。

例えば、このRTAでは春香の覚醒イベントは必須といえるものですが、春香が所属するグループを先鋒にすることで比較的早期に起こせるようになります。

 

 他には、千早や美希の覚醒イベントのトリガーにもなります。

まあ、どちらもこのRTAではまず味目の覚醒イベントですが。

加えて、律子の覚醒イベントを行うために時間的余裕も生まれていろいろとお得です。

 

 グルーヴィーチューンでは、覚醒済みの雪歩に高ステータスを誇る真、貴音、そして才能あふれる美希という鉄板メンバーです。なので、かなり雑に扱っても勝手に才能を発揮して成功していきます。

攻略wikiでもとりあえず困ったら、この面子を組ませればどうにかなるといわれるほどです。

 

 なのでホモ君としてもあまり彼女らに手をかける予定はなかったりします。

まあ、強いて言うなら真ぐらいは覚醒イベントを起こそうかなぁとは思っていますが。

その前にステが低いやよい、亜美真美、あずさあたりの覚醒イベントが最優先ではあります。

 

【発案が保坂であるにもかかわらず、律子が先陣を切るというのは心情的にも能力的にも後ろ向きだった。しかし最初は保坂も支えること、そして律子ならできると伝えるとやる気になったようだ。

こうして、765プロ史上最大のプロジェクトが本格的に始まった】

 

 ということで、ここから滅茶苦茶忙しくなります。

まずは彼女たちにこの作戦について伝えます。

説明は律子がしていますが、補足は保坂が行うという形です。

 

【自分たちが本格的にアイドルとしてデビューすることに驚きを隠せない春香。

そして、ついに大勢の前で歌えるということでやる気満々の千早。

大ステージがあるにもかかわらず、いつも通りおっとりなあずさ。

 

三者三様ではあるが、これからアイドルとして花形を行うということで全員が意気込んでいるように見えた。

説明後、彼女たちはいつも以上に熱心に練習に努めている。その最中、律子に一言声をかける。

律子もアイドルとして興味はないか、と。

しかし、彼女は苦笑いして断っていた】

 

 はい、ここで律子を誘っておきましょう。

このように度々声をかけると徐々に堕ちていきます。

おまえが、アイドルになるんだよ!(ねっとり)

 

【さて、舞台の準備やら練習やら、他にも仕事やらで全員大忙しである。

それらのフォローも保坂が行うことになった。しかし、今でも心がどこか彼女たちを遠ざけたがっている。

なんとかそれを押し殺して、彼女たちに接する】

 

 おやぁ、なんと【女性苦手(小)】が今でも働いていますね。

あの雪歩でも制覇できたのだからどうにかしてほしいですが……まあコラテラルダメージ。

そんなわけで、しばらく倍速。

 

 倍速中ですが、この隙に他の説明を行いましょう。

先ほど挙げた通り、覚醒イベントを起こす面子は春香、亜美真美、やよい、あずさ、律子、余裕があれば真です。

 

 ここで一つ気になった兄貴もいらっしゃると思います。

「最終的にはステータスが多ければ多いほど成功するのだから、もっと覚醒イベントを積極的に起こすべきじゃんアゼルバイジャン?」と。

 

 確かに正しい意見ではありますが、ここでもう一つのステータス「信頼度」が絡みます。

この信頼度ですが、以前説明した通りある一定数値以上を上回ると恋愛イベントというものが入ります。

RTA的に無駄なイベントなのでそれだけでも減点要素ではありますが、それ以上に厄介なのはテンションが安定しなくなることです。

 

 特に美希あたりは覚醒イベントを経てしまうと確実に恋愛イベントが挟まってしまい、その頃信頼度が高いアイドルが他にいると血を血で洗う展開になります。

そうなるとRTAどころか通常プレイも無理なほど混沌と化して、「Nice boat」です

 

 他にも、覚醒イベントを経ると絆レベルが上昇しますが加えて信頼度も上がってしまい、しかも下げるのが難しくなるので後戻りできなくなってしまいます。

まあ、裏技を使えば絆レベルのみ上昇ということもできなくはないですが……

 

 長くなりましたが、結論を言えば「覚醒イベントは計画的に」です。

まあ、計画立てても突発的に来てその結果「かーなーしみーの」ということになったこともありますが(69敗)

そうならないように祈りながらRTAやりましょう、そうしましょう。

 

【そして、ミュージックフェスタ当日。

応援ということで律子に加えて保坂も舞台裏にいた。

ミュージックフェスタは所謂大会であって、勝ち負けが存在する。

 

トーナメントを制して、優勝すると他のテレビ番組への出演権に加えてドームといったところでライブを行う権利も得られる。

さらに一つ彼女たちの出演したい番組を選ぶ、あるいは番組そのものを企画できるという特典さえある。

それだけ大きく騒がれるものだ。

 

この大会の特徴は、ベテランの人がエントリーすることができない点である。

そのため彼女達でも十分に勝ち目があると判断したのであった。

実際にこの大会の出演者を前もって調べてみたが、今まで練習を見てきた保坂の目には彼女たちが一番であるように映った】

 

 おっと、これは幸先が良い文章ですね。

このミュージックフェスタですが、原作ではここまでの規模はありませんでした。いつの間にかこれぐらいに膨れ上がっているとはたまげたなぁ……

 

 この大会ですが、文章の中にも説明があった通り事実上の新人戦みたいなものです。

そりゃジュピターとかがこの場にいたら全部かっさらってしまうから……。

961プロあたりに場を荒らされないため、滅茶苦茶うま味な大会です。

といっても、よほど練習させないと勝ち残れないです。

 

 で、【彼女たちが一番であるように映った】という文章があれば事前準備は完璧ということです。

少なくとも能力値では他の歌手よりも上回っているということなので。

もちろんテンションなりスキルなりで能力値が変動しますが、この面子であればさらに補正が加わってステータスが伸びるので大丈夫でしょう。

 

【そして、最後に律子からの応援を背にして舞台に挑んだ。

彼女たちの持ち歌は冒険に出たときのようなワクワクする歌詞と軽快なメロディが特徴の明るい歌。

千早あたりが最初苦戦していたが、保坂が一言声をかけると一気に歌えるようになった。

 

とりあえず予選を一位で通過する。この後、さらに違う曲を二曲用意する必要があるがすでに用意してある。

本戦では千早寄りにした若干落ち着いた、というよりも歌唱力で勝負するような曲。

メロディはあくまで添えるだけ。歌い手の実力が顕著に表れるものだったがその地力で会場を魅了した。

 

本線も勝ち抜き、最後に決勝戦。各ブロックで残ったえりすぐりの歌い手と勝負する。

全員が心に響く歌詞と、耳に残るメロディでありさすが決勝に残るだけはある。

決勝戦もそのような曲で会場の雰囲気を持っていかれた。

 

彼女たちもその曲を聞いて圧倒されてしまった。あの千早でさえ、少なくないショックを受けている。律子もこの曲の完成度の高さと歌唱力の高さに茫然としていた。

……何か声をかけるべきだろうか】

 

 はい、ここまでとんとん拍子で決勝まで行きましたね。

むしろ勝ち残ってもらわないと、何か問題があるということで再送案件でしたがうまくいって良かったです。

 

 ただ、さすがに決勝となるとではステが勝っていても、歌う曲やテンションによっては敗北を喫することもあります。現に今のような状況に持っていかれると、テンションダダ下がりになってしまいます。

ここでプロデューサーとしての腕が問われます。

 

【本番で歌う歌の歌詞を思い出してほしいと呼びかける。

すると、彼女たちのその前向きな心、そして挑戦することの楽しさが心に浮かんだようである。

まさにI’m ready となっていた。

 

そして、本番。歌唱力だけでなく、歌詞の意味とその楽しさを全力で伝えるようにダンスと歌を重ねた。

始めは戸惑いがあったものの、次第にライブ会場のように一体感を生み出し始めて発表した曲にもかかわらず、相の手が加わるほどまで熱が上がった。

 

歌い終わった後、彼女たちは笑顔を浮かべていた。あのいつもは笑わない千早も、おっとりしていてつかみどころのないあずさも、皆のムードメーカである春香も向日葵のような笑顔である。

その光景に律子も満足そうであった。

 

結果を見ると……なんと優勝であった。

審査であのようなダンスやライブのようなものはありか、という話題が出たらしいがそれも曲の一部である、と認められてはれて一位である。

 

こうして、保坂が組み立てた765プロ電撃デビュー作戦は幕を開けたのだった】

 

 ということで、きりもよいので今日はここまで。

ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――

(律子視点)

 保坂Pの特徴は、事務能力の高さもさることながら勝負を仕掛けるのが非常にうまい所だ。

今まで彼女たちに大量の仕事を割り振ってきたが、この電撃デビュー作戦を持ち出す前はその意味に気づけなかった。

 

 歌から雑誌、そしてライブなど様々な仕事の種類があるが、割り振るものすべてに意味を込めて行っている点が彼の絶妙な仕事をあらわしている。

例えば、千早は最初から歌の仕事が好みでそれ以外をやりたがろうとしなかった。

 

 私であればちょっとずつ割り振る、あるいは説得などをして何とかやる気を出してもらおうとする。

しかし、保坂Pは一味違う。

一見歌と関係なさそうに見えて実は密接に関係している、あるいはこの仕事が歌の仕事の練習になるという感じを彼女に察せさせる。

 

 このような采配は彼にしかできないものだろう。

そして電撃デビューを見越して今まで仕事を割り振ってきたり、経験を積ませてきたのだ。

これを職人技と言わなくてなんというのだろうか。

 

 ただ、そんな彼もどこか抜けている。

痴漢冤罪なんかに巻き込まれたりしたのが良い例だ。

まあ、あの顔も誤解されやすそうな理由の一つである気がする。

 

 そのせいで彼が女性に対して非常に狼狽してしまい、一旦は計画が頓挫しかけた。

が、保坂Pの執念はすさまじくて彼女達をなんとしてでもトップアイドルにしてみせる、ということで最終的には文字通り行きも切れ切れな状態で計画書まで作ってきた。

 

 さすがに働きすぎ、と思って一言声をかけた。

年上で、自分よりも優秀な大人の人にこのような声をかけるのもためらわれたが一声かけずにはいられなかった。

 

「保坂プロデューサー、働きすぎです。もうすこしご自愛ください」

 

「律子プロデューサー、お疲れ様です。そうは言いますが、今が正念場。

彼女たちのためにももっと働かなければなりません」

 

 と言ってきかなかった。

よくよく考えると、女性が苦手な保坂Pに話しかけること自体が負担になるのかもしれないと思ったが、今はそれよりも明らかに顔色が悪く、疲れている彼を休ませるほうが優先だった。

 

「いいから、休んでください! ……私たちは同僚ですから、多少なりとも仕事を割り振ってください」

 

 ここまで言うと、少し驚いたようであった。

それから、私にいくつか仕事を割り振ってくれて少しだけ仮眠をしてくれた。

かなりの仕事量のため、時間内にギリギリであったが何とか終える。

 

 その後は、例の電撃デビュー作戦の会議を行った。

今回の議題はどのグループを大会に出すか。

保坂Pの発案なので、彼の担当するチームを挙げたのだが肝心の彼は私がプロデュースするチームを挙げた。

 

 確かにこういったプロデュース業も行いたいと思っていたが、いくらなんでもいきなりこのような大舞台は自信が無い。

自分の実力はすでに把握しているから、実力以上の仕事と言うのはオーバーワークである。

だから断ったのだが

 

「律子P。 自分のことを卑下しすぎです。

俺は律子Pなら任せられると思って発言しました。

それに、こういうのに一番向いていると思うのが春香や千早、あずさの三人だと思います。

だからお願いできませんか?」

 

 とここまで言われてしまった。

それに困ったときは自分が支えるということだったので、結局了承してしまった。

その後、春香たちに説明して練習を見学することになった。

 

「律子P。 彼女たちが今も夢に向かって努力しています。

貴方がアイドルをやめた理由はわかりませんが、彼女たちが眩しいと思うのならばもう一度輝いてみませんか?」

 

 いきなり、声をかけてきた。

確かに、彼女たちの姿と言うのはとても美しい。

だけど、私はどちらかといえば一生懸命努力して自分を磨いている女の子を支えてあげたい。

未練がないとは言わないけど、今は満足だ。

 

 それを伝えると、寂しそうな笑顔を向けられた。

あの人はなぜか私がアイドルに戻ってくれることを望んでくれている。

アイドル時代の遺産が私を支えてくれるというのはうれしい事実だけど、今はその一歩が踏み出せない。

 

 こんな感じに、彼女たちの練習を見守りつつ指導しているといつの間にかミュージックフェスタ当日になっていた。

彼女たちのコンディションもやる気も十分である。

 

 この日も保坂Pは来てくれた。

ただ、あなたがプロデュースしたアイドルなのだからあなたに応援された方がうれしいですよ、と言われたため基本的には私が彼女たちを励ますことにした。

 

 そうして、本番。

予選も本選も順調に勝ち残った。

私が指導した内容も含めて、彼女たちの個性を十分に表現できていた。

 

 しかし、最後の最後に予想外のことが起きた。

それは彼女たち以上の歌唱力を持ち、そして音楽も非常に痛快に残るという人。

自分のアイドル時代がよみがえる。

私もこういう人と直面して、諦めてしまったのだと。

 

 本当だったらこういう時こそ励まさないといけない。

だけど、自分の思い出がよみがえってしまってなかなか思考の渦から抜け出せない。

すると横から私たちの歌が聞こえた。

 

「Are you ready? I'm ready! どんなこともできる。私たち全員がオンリーワン!」

 

 と。

それを聞いてハッと思い出した。そう、私たちはすでに準備ができている。

あとはひたすらそれをぶつけるのみ。何をためらっていたのか。

 

 他の人を見ても、この歌詞の意味を思い出していた。

彼の歌った曲は、彼女達がトップアイドルになるために挑戦することを歌った曲。

この思いを会場にぶつけばいいのだ。

 

「みんな! 不安だと思うけど、ここまで来たら前に進むのみ。

今までの頑張りは見てきた! だから、新しく挑戦することを十分に楽しんできて!」

 

 私の気持ちを三人にぶつけると全員がさっきと違って、笑顔が浮かばれていた。

まるでこれからのことが楽しみで楽しみで仕方がないような、そんな冒険心。

彼女らが出陣するのを見守った。

 

 その会場は、今までの出演者、いや私が見たどのライブよりも盛り上がっていた。

歌唱力だけじゃなくて、皆を巻き込みながら全員で興奮するというものだった。

このミュージックフェスタの趣旨に反していたかもしれないけど、私としては最後に彼女たちが満開の笑顔で戻ってきたからそれだけで満足だった。

 

 そして、その結果は優勝。

あの皆を巻き込むだけの熱気が優勝の決め手だったらしい。

その時は彼女たちを抱きしめながら、私も大声を上げていたっけ。

 

 ちなみにそれを保坂Pに報告しようと思ったが、彼は帰ってしまっていた。

後で聞いた話だと、気恥ずかしくてその場にいられなかったということだ。

 

 ……保坂Pは、いろいろと抜けているし無茶なこともするけど少なくともプロデュースされた人はみんな輝いていた。

私も、今回みたいに人を輝かせるようなアイドルをプロデュースしたい! という気持ちが強く固まった。




【補足】
スキル【強面】
信頼度に大きなマイナス補正がかかる。加えて、事務能力も多少マイナス補正がかかる。
ただしスキル【女性苦手】を持っている場合、【女性苦手】の信頼度マイナス補正も含めて帳消しにする。

強面で女性苦手なのは性格次第にもよるが、比較的親近感を持たれやすいから。
そのためマイナス補正がすべて消える。
ただし、他のマイナス補正(事務能力、体力減少)に関しては消えない。

なお、上の情報はこの走者は知らないため信頼度が上がりにくいと思って走っている。

補足その二
ホモは律子に丁寧語で話しているが、それは彼女が同業者だから。
アイドル相手にはむしろ親身になった方が良いと思っているからあえて呼び捨てにしているが、律子は同じ立場のPでありついでに言えば先輩だからこのような言葉遣いである。

以上になります。
お読みいただきありがとうございました。
オリジナルの展開かつ展開を飛ばしましたが、次回は原作準拠になりそうです。

来週のどこかで挙げますので、それまで失踪します。
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