超人は龍の護りし星を舞う   作:蒼葵銀牙

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ルークが使いやすすぎる


これからも

ルークと、今度一緒に来よう、と約束した場所。そこに零はいた。この上空に、コクーンがある。

(俺は、この罪を償わなければいけない)

目を閉じて、息を吸った。

「着装!!」

目の前が、真っ暗になる。

 

 

 

〘久しいな いや、そうでもないか?〙

 

声がした。あのとき自分に語りかけたものと同じ声だ。姿は見えない。

 

〘また、力を求めに来たのか?〙

「そうだ」

〘あのときと同じ力か〙

「違う」

〘ほう?〙

 

少し面白そうに、声が笑った。そして尋ねる。

 

〘では、どんな力を、お前は求める?己が敵を圧倒する力ではなく、どんな力を?〙

 

望む力なら、決まっていた。もう決して、彼らを傷つけたくはなかったから。それこそ、罪を償うに相応しいものだと信じて。

 

「みんなを守るための力を 傷つけないための、力を」

 

また、声が笑った。そしてどこか安堵したような声で言った。

 

〘いいだろう、お前が望む力をお前にやる〙

 

意識が光に包まれた。温かいそれが、全身を駆け巡る。

 

〘お前を試させてもらった すまなかったな、ノアからの指示だったのだ ハア、アヤツは本当に……〙

 

(なんだよ あんた、あいつの被害者だったのか)

 

 

 

コクーンに現れたそのボーンは、ドラゴンに当たりそうだったダークボーンの腕を掴み蹴り飛ばした。

「え……ジャッカロープ……?」

それは確かにジャッカロープボーンだった。ただ、ドラゴンたちが知っているものとは違う。その銀色はより輝き、パーツの所々が鋭利になっているのだ。

「アイアンボーン、ですね……!」

ジャッカロープは前に飛び出す。その手の中に現れるブーメランは、彼の意志に従って今までよりも大きく、鋭くなる。ジャッカロープはそれをまるで剣のように構えた。

「あいつらを傷つけさせたりなんざ、させねえよ!」

2本の剣が、次々にダークボーンたちを切り裂く。

圧倒的な力を見せつけられ、敵は逆上したらしい。がむしゃらにジャッカロープへと襲いかる。

高速を誇るダークボーンが、背後からジャッカロープに迫る。しかしそれは振り向きざまの蹴りによって防がれた。そのまま吹き飛ばされ、ボーンクラッシュする。両手に毒針を携えたダークボーンは、死角からの斬撃でボーンクッシュさせられた。見えないところから次々に蔓を伸ばして遠隔攻撃を仕掛けていたダークボーンは、蔓を辿られて隠れていた場所を見つけられ、投げられた剣で沈黙した。

そしてもう、コクーンの中にダークボーンは残っていなかった。

 

 

「零!」

元の場所に戻ってきて、翔悟が彼に駆け寄った。零は振り向いて、そして少し俯いた。

「……俺は、一度みんなに刃を向けた それは、許されていいことじゃないと思ってる これは、俺の罪だ どうか俺に罰を与えて欲しい 罪を償わせて欲しい」

零の言葉に、翔悟は困ったような顔をする。後ろを見れば、仲間たちの反応は様々だ。

翔悟と同じように困ったような表情を浮かべるタイロン、おそらく零の言った意味がわかっていないのであろうアントニオ、相変わらず無表情なルーク、呆れてため息を吐いているギルバート。その中でもルークと目があった。彼は頷く。どうやら心の内は翔悟と変わらないらしい。

目の前の零は唇を噛んでいる。何を言われても受け止める覚悟があるようだ。

(なら、これしかないよな)

こういうことは得意ではないのだけれど 翔悟は言葉を選んで、深呼吸をした。

「それじゃあ、ひとつだけ」

零が言葉の続きを待つ。

 

「あれが罪だなんて思わないで、これからもオレ達の仲間でいてくれ」

 

あれ、これ2つかな なんて言う翔悟に、零は目を丸くした。

「は?」

思わず間の抜けた声が出た。なんで そんな単語が頭の中をぐるぐると回る。

「……翔悟、それ本気か?」

「もちろん」

ルークたちが近くによってくる。

「私達にとって、君はすでにかけがえのない仲間だ あんなことで君を責めようなどとは微塵も思わない それでも君が罰を望むなら、翔悟が言ったことで十分だろう」

「実際ボクらになにかしたならともかく、そういうわけでもありませんし 余計な迷惑かけようとしないでください」

微笑んでルークが言う。それをギルバートが目をそらして続けた。

「むしろオイラたちはレイに助けられてたしな!」

ようやく何が起きているのか理解したアントニオがニッと笑う。

「僕もみんなも、零君を心配こそすれど、罪を背負わせるだなんてことは望んでいませんよ」

穏やかに微笑んだタイロンが言う。

ポカン、と零は立ち尽くす。こんなことを言われるとは思ってもいなかった。少しして、涙が溢れてくる。

翔悟たちは少し驚いて顔を見合わせて、それから5人で思いっきり零を抱きしめた。

「ごめ、なさいっ……!ごめっ……!」

「違う違う、そういうときは謝るんじゃなくて、ありがとう、でいいんだぜ?」

笑ったアントニオがそう言うものだから、余計に涙はとまらなくなって。

「あり、がと……ありがと……う、わあああん!!」

 

 

陰からそれを撮影していたダンが泣き腫らした目の零に追いかけ回されるのは、もう少しあとの話。




零、1日で2回も泣かせてるね、ごめんね(愉しかったとは言えない)
今回ぶっ倒されたのは、退場した順にヘイレンボーン、ツインテールボーン、ボラジョボーンです まともに戦ってないので紹介はしません
Z「えっ出番……」
ので、零の名前の由来の紹介でもしようかな、と思います

Z 「よかった、出番あった……では、零師匠の名前の由来について紹介しようと思うです!
零師匠のフルネームは‘七星零(ななほしれい)’で、‘零’由来については皆も察することをしていらっしゃるのだと思いますが、ゼロ→0→零 が、由来となっているのでございます ‘七星’は、零師匠のお父様、‘ウルトラセブン’から、セブン→7→七 としたのと、セブン師匠が地球人に擬態した際の名字である‘諸星’から一文字もらっているのをくっつけてこうなったのでございます ですが、それだけではないというそうで、地球人が古来から方角を知ることに利用した北極星と呼ばれる星を探すことに用いられた‘北斗七星’という星の列なりの名前の後半2文字を頂いたことで作られることができた名字でもあるそうです
当初は零師匠の名字も‘諸星’とされる予定だったのだと言うそうですが、師匠が、コッチの方がかっこいい! として、変えられたのだと存じているでございます。師匠が自分を貫いて得ることとした名前……ウルトラかっこいいと思うですよ!」

余談
どの怪獣を使おっかなってなんとなくツインテール調べてたら、髪型のツインテールの由来はウルトラマンのツインテールだ、みたいなことを言ってるサイトがあったんですけど……ホントかなあ
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