超人は龍の護りし星を舞う   作:蒼葵銀牙

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遅くなりましたああぁぁぁ!!ごめんなさい!言い訳させてください。戦闘シーン苦手なんです。苦手だから今回すごく短いしキリついてません。本当にごめんなさい。


無理だ。

思わず振り向いたアンティターの顔面に、炎を纏わせたその拳が直撃する。白と赤の、龍の頭部を模した腕。

衝撃に後退って、笑みを浮かべる。

「ク、フフ……ドウヤッテ此処マデ来タノダ、ドラゴンボーン?」

その後ろ。空間に孔が空いて、手が伸びる。リーベルト/パンサーのものだ。が、それはアンティターに簡単に掴まれた。

「っく……」

「アア アア、成程、ソウカ、空間属性ノボーンカ」

それには答えず、ドラゴンはジャッカロープのもとへ走った。

「大丈夫か!?」

「お前……なんで此処に」

「僕が教えたんだよ」

オセロットが言う。向こうでは、シャーク達がアンティターとパピヨンに攻撃を仕掛ていた。

「彼らには伝えないという話だったはずだが」

起き上がれるくらいには落ち着いたノーウェルとスワローも合流する。

「うぐ……ごめんなさい、でも……」

「オセロット、長くなるからそれは後だ ノーウェル、これは結果論に過ぎないが、彼らが来なかったら俺達は確実に敗北していた 違うか?」

「……いや……そう、だな」

わけがわからずにキョトンと3人を見ていたジャッカロープの視線に気づき、ノーウェルは息を吐く。

「愛する息子に代えられるものなど、やはりなにもない」

言うやいなや、アンティターの方へと飛び出した。

「あれは照れてるな 全く、自分で言っておいて」

フッと笑ってスワローも地を蹴った。追いかけるようにオセロットも駆け出す。

「なんなんだ……?」

首を傾げていたジャッカロープも、疑問を後回しに走り出した。

 

 

ノーウェルが、アンティターの背後から奇襲を仕掛ける。それは簡単に気づかれてしまった。しかし行動に移ろうとしたアンティターはノーウェルに気を取られすぎていて、ドラゴンの足払いはいとも簡単に決まった。体制を崩したアンティターはノーウェルに蹴り上げられる。

「グゥ……!!」

吹き飛んだアンティターを、空中でパピヨンが受け止める。

すぐに降ろされたアンティターは、飛ばされるジャッカロープのブーメランを片手でさばいていく。ブーメランは、ジャッカロープの届かないところに突き刺さった。

床に立っていたパピヨンを狙って、タイロンが地を揺らす。飛び立とうとするところに、レオとジャガーが殴りかかる。けれど、そのどれもが受け流された。

「ひどいわぁ、数の暴力じゃない」

不満そうな声で言う。

「ああ、それは確かにすまないな」

パピヨンの上から、声。スワローだった。避けきれない そう判断して、パピヨンは受け身をとる。その間も警戒は怠らない。ついで飛んできたシャークの斬撃は難なく躱された。しかしそれは予測されていて。躱した先にはオセロットが居た。

「ッ……!」

「悪役っぽくてゴメンね」

1対のツメがパピヨンのボーンにダメージを与える。けれどまだ、そのパーツにダメージの蓄積による変化は見られない。

「ああ危なぁい」

その声には笑いさえ含まれている。

「でもアタシだって、やられっぱなしじゃ終わらないわよぉ?」

大きく拡げられた虫の羽が見えた、気がした。風じゃない、何かの力に吹き飛ばされる。焦るジャッカロープの後ろには、ノーウェル達が入ってきた、孔。

「やべっ……!!」

その時、誰かがその腕を掴んだ。ジャッカロープの眼前の空間に空いた孔から出た紫色の腕が、彼をそこにとどめていた。

「大丈夫か?」

声がしたほうを見れば、そこにはパンサーがいる。運良く物にぶつかって、吹き飛ばずにすんだようだ。他の面々も、ダメージの大小はああるものの、どうにか立て直していた。

「なによ、つまんないわねぇ」

パピヨンは不満そうだ。バイザーの中では頬を膨らませているのだろう。

見ず知らずのボーンファイターに助けられて、その存在に少し安堵する。だが、息を吐く暇は与えられない。

「……!!」

目前に迫るその拳はアンティターのものだ。目を見開く。避けられない。確信した。

負ける、と……

(ばんじきゅうす ってやつか……)

先程のパピヨンの攻撃のせいで、仲間たちはジャッカロープを助けられる状態にない。

地に伏したスワローと一瞬、目が合った。思い出す。諦めるな、と言われた。敵を喜ばせるな、残される仲間たちを不安にさせるな、と言われた。

 

 

……無理な話だ。




Z「お久しぶり!Zでございます!
ではでは早速いきますか〜
まずはアンティターボーン!アリクイのような出で立ちで、威圧感満載でございます 素早い動きが特徴的で、手甲の形の刃には要注意!適合者は声から考えるにどうやら初老の男性のようでございますが……なにか拳法をなさっているような動きで戦っておりますなあ
それにしても師匠、大丈夫ですかね……」
パピヨンは次回に回しますぅ……


ちょっと行き詰まってきて、正直いつ失踪するかもわからない状態です。なのでもし、こんなあたしに付き合ってくれる読者様がいたら、応援してくださると嬉しいです。これからもぜひぜひよろしくお願いいたします。

オリキャラのイメージ、あるっちゃあるんだけど要る?

  • もう自分の中にイメージあるんで別に……
  • あるなら欲しくないこともなくもなくもない
  • あるの?ちょーだいなっ

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