今回は特に何も起こりません。ほぼ70親子、最後に少し翔悟がいます
「親父、帰ったぜ〜」
零は、豪邸と言っても差し支えない規模の自宅の玄関を開けた。セブン(現在は諸星ダン)曰く、「ゼロについていくと言ったら、なぜかニコニコした大隊長に拠点代として大金を渡された上、断ることができない雰囲気だった」らしい。家は現金で即購入したものだ。不動産屋の社員の驚愕の顔は今でも思い出せる。
少しして、リビングの方からダンの返事が聞こえた。昼食を作っているのだろう。人間に擬態しているだけのウルトラマンである二人に食事は必要ではない。しかし、このどこの宇宙の地球にも必ずある文化が、二人は好きだった。
自分の部屋に荷物をおいて、ダンのいる場所に行く。
「今日、何?」
「オムライス 前にエースが教えてくれたんだ」
言いながら、ダンはケチャップライスを器用にたまごでくるみ、皿に乗せる。おお、とゼロは声をあげた。
「この前の夜中にめっちゃ練習してたやつじゃねえか」
「なあっ!?み、見ていたのか!?」
思わず、ダンは零を見る。その拍子に、2つ目のたまごが破れてしまった。
「あっ……きれいな方を、やる」
悔しそうに、ダンはきれいにできた方のオムライスを零の席においた。サンキュ、と言いながら、席につく。
「いただきます」
「ごちそうさま!親父、料理うまくなったよな〜 あ、そうだ」
「?どうした?」
スプーンをおいて、学校で出会った彼の話をする。
「見つけたぜ、この地球の核、ドラゴンボーンの適合者‘竜神翔悟’ それも運良く同じクラスだ」
「ほう」
「ノリでお前の正体知ってるぜ的なこと言っちまったけど、いいよな?」
「ほう……ほう?……よくない、それはよくない……!」
零の言葉に、唖然とする。
「警戒されること間違い無しじゃないか!」
そう言えば、零はキョトンとして、
「別にいいだろ。どうせ俺達敵じゃねえし、宇宙人ってバレたとしてもあいつらにはすでに耐性ついてんじゃねーの?」
そうだが、そうじゃない ダンはため息をついた。
「まあ、言ってしまったことはしかたない 彼と、いい友人になる努力をしてくれ」
そうすれば、少しは状況も改善するだろうから
零は笑ってうなずいた。
「もとよりそのつもりだぜ!」
(……だったら、そんな仲をこじらせるようなマネはしないでほしかったんだがなあ)
零に、ダンは苦笑いで返した。
竜神家。
翔悟は、部屋で電話をしていた。相手は、シャークボーンの適合者、ルーク。
『その彼はたしかに、きみをドラゴンボーンの適合者、と呼んだのだな?』
「ああ。というか他に間違えようがないだろ」
『そうだな』
見えないけれど、きっとルークは画面の向こうでうなずいている。カリカリとなっているのはペンだろうか。
「あと、敵じゃないって」
『……敵じゃない、か……まるで、敵が存在するかのような物言いだな』
「たしかにそうだ」
彼は、零と名乗ったあの転入生は、一体何者なのだろう。考えるのは、得意ではない。翔悟は、座っていたベッドに、ボフッと音を立てて、寝転がった。
『こちらで少し調べてみる 近いうちに君のうちにおじゃまするぞ、翔悟』
「ん わかった、ありがとな」
零「あ、親父、ごめんあのペンダント一回落としちまった 壊れちゃいねえと思うけど、わりい、せっかくおやじがくれたのに」
ダン「……気にするな」(おそろいペンダント、落とされた……(´・ω・`)ショボーン)