超人は龍の護りし星を舞う   作:蒼葵銀牙

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よし書けた!短いですよ!


仲間

ポカン、とダンが口を開けている。彼の驚いた顔を見るのは、この宇宙に来てから何度目になるだろうか。気まずくて、零は目の前の父親から目をそらした。

「取り敢えず、悪かった 翔悟たちに話しすぎたよな」

「そうだな、話しすぎたな」

「別の宇宙から来たとか言うべきじゃなかったよな」

「ああ もう少しわかりにくくして適当にごまかすべきだった」

はあ と零は反省と後悔を織り交ぜたため息をついた。やってしまったなあ と思う。

「マンが……いや、マンよりレオがいなくてよかったな」

零のその気持ちがわかっているからか、ダンの声が普段よりかなり優しくなっている。

「……マンは反省すれば許してくれるけど、師匠はそれだけじゃ許してくんねぇしな」

「お前……それがわかるほど怒られていたのか?」

呆れたような声音と言葉と裏腹に、ダンの表情は柔らかい。普段は強がりでなかなか自分の非を認めない零が、ゼロが、人の前で反省の様子を見せているのだ。成長したなあ と思えば、自然と笑みがこぼれた。

「……何見てんだよ、親父」

さて、適当な嘘でも考えるか、違うな、いつも思っていることでも言ってやろう その判断はコンマにも満たない一瞬。思考回路には、戦士として自信があった。

「いや、お前は可愛いなあと思ってな」

「なっっ……に言ってんだ親父!バカ!」

顔を真っ赤にする零を見て、思わず声を出して笑う。いつもは、俺すごいぜ!をアピールをしているくせに、こういう率直な褒め言葉には本当に耐性がない。零はバカを連呼しながらボカボカとダンを殴っている。こんな何にも考えていない攻撃、痛くも痒くもないのに。

(こういうところが可愛いんだけどなあ、わかってないんだろうなあ)

暗い気分が飛んでいっていることには、まだ気がついていない。

 

 

数日前、メルボルンのボーン研究所で自分の目的をところどころ隠しながらも明かした零は、翔悟たちボーンファイターと協力し合う、所謂仲間という関係を確立した。

「で、これが俺のボーン、《ジャッカロープボーン》だ ノアにどんなのがいいって聞かれてさ、思いついたのこれだったんだよ 地球の未確認生物なんだろ?」

ジャッカロープ、別名ツノウサギ。翔悟がスマホで検索すると、画面にはそう表示された。鹿の角が生えた兎のような生き物らしい。

「へえ〜、レイは可愛いのが好きなのか?」

翔悟のスマホを覗き込んだアントニオがそう聞くと、零は露骨に慌てた。

「べべべべ別に?可愛いのが好きなわけでも兎が好きなわけでもねえし?兎みたいなかわいいやつを戦わせるなんて気が引けると思っていい感じに強そうな角持ってたジャッカロープにしたわけじゃねえし?昔知り合いから聞いた話をたまたまそのタイミングで思い出しただけだし?3日間悩んだりしてねえし?」

まくしたてられた言葉にしばらく固まってしまって、それから よく口が回るなあ と思う。零の慌てようがあまりにもわかりやすくて、笑う気も起きなかった。

そのせいで少し場がフリーズしてしまって、零の「わかったな?」に対してうっかり全員首を横に振ってしまったものだから、更に長い言い訳を聞く羽目になったのだけれど。

 

 

 

「零、おはよう」

「ん?ああ、おはよう!」

あの時とは違って、翔悟の方から零に話しかける。最近部活が忙しいらしく、いつも翔悟と登校する早穂は今日いなかった。

零がボーンファイターであるとわかったあの一件以降、正体のわからないボーンの使い手は現れていなかった。

「嵐の前の静けさ、なんだろうけどよ」

零は言って、

「でも、なんにもなくて、やばいボーンだけ回収できたらいいよな」

そうこたえる翔悟の方を見た。

「なんにもないで済むところに俺はいねえよ」

「何そのかっこつけたやつ」

「っるせー」

ぷう、と子供のように頬をふくらませる零に翔悟は吹き出す。

初め、なんだか大人びて、近寄りがたかった気がした零も中身は翔悟と同じくらいには子供で。それを知れたことがまるで、自分を仲間として認めてくれた証みたいな感じがして、翔悟は嬉しかった。

「なあ翔悟」

「何?」

「授業中に敵が来たとき、どうしてたんだ?」

零の問に翔悟は少し考えて、

「そもそも授業中にそんなことはあんまりなかったと思うけど……適当に仮病とか、サボりとか?あんまり覚えてななあ、それどころじゃなかったし」

そっか と、納得したのかよくわからない声を零は発した。これ以上聞いてこないところを見るに、取り敢えずは納得したのだろう。路線を変えて会話は続く。

「でもさ、これから何回もそういう事あったらやばくねぇか?いつも俺達二人が一緒にいなくなるんだぜ?」

「あ〜……テストの点が取れればどうにかなる、と思う」

「お前テストの点取れるのかよ」

「うっ……」

ギクリとする翔悟が面白くて、零は笑った。

「帰ったら自習だな 俺もやる」

これを断ったらきっと、あとから痛い目を見るのだろう。断るに断れない翔悟の肩を、零は楽しそうに叩いた。




2,000字弱って少ないですかね……日を開けたら放置してしまいそうなので短くてもほぼ毎日投稿しようと思っていたのですが、ペース落とすかも知れません
そういえば、マジンボーンにペガサスはいないんでしたっけ おかしいな、すごい出そうなのに

そして新コーナーどうぞ

「はじめまして!自分の名前はウルトラマンゼットだと申し上げます!今回よりこの作品に登場するオリジナルボーンの解説を行う職務をくださいました!
今回はゼロ師匠……ではなくて七星零師匠が使うボーンを説明します!
零師匠が使うジャッカロープボーンは主に銀色の体色だそうです 属性はなく、あえて言うなら光だというそうです! 足の力がウルトラ強いのが特徴で、2本の角はスラッガーのように投げたりできるんだと聞き申しました!
今回はここまで!まだまだ言い足りないけど、それは後日延長戦として行うことをするかもしれません!
それじゃあ、また会いましょう!」

正しい日本語は難しいけど、間違った日本語わざと使うのも難しいよね
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