『真』
『何だ姉貴』
目的地へ航行中、突然姉貴からの通信がきた。
『傷無のギアの様子はどうだ?』
『....特に問題は無し。調整したから傷無の思うように動いている。性能も
多少は上がっているはずだ。....ま、傷無本人は嬉しそうにしてるが』
俺はレーダーで後ろにいる傷無をモニター越しに見ながらそう言った。
『....はぁ。後でお前から一言言っておいてくれ』
『はいはい』
そう言って、俺は通信を切った。そうして飛行を続けていると、目標の島が見えてきた。
『(あの島か....てか、後ろ遅いような....)』
そう思って後ろをレーダーで確認してみると、後ろでは何やら言い争いが起きていた。
『(何やってんだか....)』はぁ
俺は呆れながらも少しずつ速度を落としながら島に着陸した。そして、俺は荷物を降ろして
ガロスを解除し、設計図通りに調査機器の組み立てを始めた。そうしている間に、四人は島に
着陸してきた。
「兄ちゃん、組み立ては....って、もう終わってた....」
「....お前ら四人、言い争いするのは勝手だが、任務中だって事を忘れるなよ」
「は、はい....」
「す、すみませんでした....」
「ごめんごめん」
「....」
俺が少し睨んで言うと、傷無と姫川は反省している様だったが、ユリシアと千鳥ヶ淵は
軽く受け流している様だった。
「....まぁ良い。とりあえず、調査には二時間程かかる。その間に手分けしてこの島にある物の
サンプルを回収するぞ」
そう言って、俺はサンプルを回収する様な箱を手に取った。
「俺は島の反対側に行く。お前らは適当に二人一組になってサンプルを回収しろ」
「に、兄ちゃん一人で大丈夫かよ?」
「アホか。ハロを合わせて二人だ。心配はいらない。....それと傷無、お前に一つ忠告しておく」
俺は真剣な表情で傷無の目を見た。
「な、何だよ兄ちゃん....」
「もしもこの島で
するんじゃねぇぞ」
「あ、あぁ....」
俺の真剣な様子に、傷無は素直に返事した。
「....ハロ、行くぞ」
『リョウカイ! リョウカイ!』
そう言って、俺は島の反対側に向かって歩き出した。
〜〜〜〜
姫川side
「と、とりあえず、どう分けましょうか?」
飛騨さんとハロさんが見えなくなると、私は三人にそう聞いた。
「じゃあ私がキズナと行くわ」
そう言って、ユリシアさんが挙手した。
「良いわよね、二人とも?」
「私は構いませんが....」
「ユリシアの好きにすれば」
「じゃ、そうするわね。行きましょキズナ」
「ちょ、ちょっと待ってくれユリシア!」
ユリシアさんは、飛騨君を連れて何処かに向かっていった。
「....私達も行きましょうか愛音さん」
私は愛音さんにそう言うが、愛音さんは何か考え込んでいた。
「愛音さん、どうかしたんですか?」
「....アイツ、
「アイツって....飛騨さんの事ですか?」
「えぇ。アイツ、
「さ、さぁ....? ですが、一応警戒しておくことは良いと思いますけどね....」
「ホント、ハユルは真面目ね」
そんな事を話しながら、私達はユリシアさんと飛騨さんと違う方向に向かった。