魔装学園HxH 未来を切り開く者   作:アイリエッタ・ゼロス

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無人島での戦い

「....」

 サンプル回収を終えた俺は海を見ていた。

 

「かなり潮が引き始めてるな....」

 一時間半前と比べ、海水の高さはかなり低くなっていた。

 

「ハロ、この島の最大面積は衝突面(エントランス)が出現する程の面積か?」

 俺は隣で転がっているハロにそう聞いた。

 

『カノウセイトシテ50%。メンセキトシテハギリギリノヒロサ』

「50%....なら、出てもおかしくないか....」

 俺はそう呟き、衝突面(エントランス)が出た時の対処について考え始めた。そして、30分ほど考えていると、

 ハロに内蔵しているアラームが鳴った。

 

『マコト! ニジカンケイカ! ニジカンケイカ!』

「....そうか」

 俺はひとまず頭の中を整理して、探索機の元に向かって歩き出した。

 

 〜〜〜〜

 

 探索機があった場所に着くと、既に姫川と千鳥ヶ淵がいた。

 

「アイツらは?」

「まだ戻って来ていません。そろそろ時間だと思うんですが....」

 俺は少し考えて、姫川にこう言った。

 

「....なら、お前らは先に帰ってろ。俺が二人を連れて帰る」

「い、良いんですか?」

「どの道探索機は俺が持って帰らなきゃならねぇ。それに、お前らも待ってる時間が

 勿体無いだろ」

「....そうね。ハユル、コイツの言う通り先に帰りましょ。ゼロス!」

 千鳥ヶ淵はそう言うと、ゼロスを纏って空中に飛んだ。

 

「じゃ、じゃあお先に失礼します。ネロス!」

 姫川もネロスを纏うと、サンプルが入った箱を持って飛んだ。そして、アタラクシアの方に

 飛んで行くのを見てから、俺は傷無達が向かっていった方に歩いていった。

 

 〜〜〜〜

 

 しばらく歩くと、傷無とユリシアの姿が見えた。

 

「(何か話してるな....)」

 遠目からでも、二人が何か話しているのが俺にはよく見えた。俺はとりあえず二人に声を

 かけに行こうとしたその時....

 

「っ!」

 突然ユリシアの背後に、巨大な衝突面(エントランス)が出現した。そして、そこから魔導兵器が現れた。

 

「ガロス!」

 俺はそう叫んでガロスを身に纏い、魔導兵器に向かって右腕の武装からレーザーを放って

 魔導兵器を破壊した。そして、俺はユリシアと傷無の前に移動した。

 

「兄ちゃん!」

「飛騨 真!?」

『二人とも、とっととここから撤退しろ。コイツらは俺が潰す』

 俺はそう言いながらも、右腕の武装からレーザーを放って、衝突面(エントランス)から出てくる魔導兵器を

 破壊していった。

 

『早く行けお前ら! 攻撃に巻き込まれて被弾しても文句は聞かんぞ!』

 俺はそう叫んで右腕の武装を剣に変形させると、魔導兵器に向かっていった。すると....

 

「クロス!」

 突然背後からその声が聞こえ、俺の周りにいた数体の魔導兵器が爆発した。俺は地面の方を

 見ると、何故かユリシアが“クロス”を纏って魔導兵器に攻撃を仕掛けていた。

 

『おい....撤退しろって言っただろ』

 俺はクロスに通信を繋いでそう言った。

 

『したわよ。あなたの弟は』

『俺はアイツだけに言ったつもりはないんだが、なっ!』

 俺は通信でそう言いながら魔導兵器の攻撃を躱し、カウンターで魔導兵器を破壊していった。

 そうしている間にも、ユリシアもクロスで魔導兵器を破壊していた。そして数分後、周辺に

 現れた魔導兵器は全て機能を停止した。

 

『(....雑魚ばかりで楽だったな)』

 そう思いながら、俺は姉貴から渡された通信用端末に入っている天地穹女神(アマテラス)のアプリを

 立ち上げた。そして、俺はユリシアのハイブリット・カウントを確認した。

 

『(10%を切ってるな....急いでアイツを撤退させて....)』

 そう思っていた瞬間、突然衝突面(エントランス)から魔導兵器の気配を感じた。俺は警戒して衝突面(エントランス)の方を

 見ると、衝突面(エントランス)から竜騎士の様な赤い魔導兵器が二体現れた。

 

『(増援か....)』

『ユリシア・ファランドール! お前はここから撤退しろ! 今のお前ではコイツには

 勝てねぇ!』

『っ! 冗談言わないで! ここで引くわけには....!』

 ユリシアは俺の言葉を無視し、魔導兵器に攻撃を放った。だが、クロスの攻撃の出力は

 異常なぐらいまで落ちており、レーザーは魔導兵器に当たった瞬間、消滅した。

 

『嘘っ....!』

『(だから言わんこっちゃねぇ!)』

 ユリシアは目の前で起こった事に驚いていた。そして、突然胸を押さえて苦しみだすと、

 地面に膝をつき、クロスが強制解除されていた。

 

『チッ!』

 俺は咄嗟に左腕に装備している盾をユリシアの目の前に投げた。

 

『ハロ! アイツの核は何処だ!』

 そして、俺は目の前の魔導兵器の攻撃を躱しながら

 

『....ケンサクカンリョウ! カクハウエニノッテイルキシノマンナカ!』

 俺はハロの声を聞いた瞬間、右肩にあるビームサーベルの柄を手に取って左腕に

 ビームサーベルを装備した。そして、俺はそのまま魔導兵器の懐に入り込み、右腕の剣で

 槍を弾き、左手のビームサーベルで魔導兵器の中心を貫いた。

 そして、俺は中心を貫いたビームサーベルを突き刺したままその場から離れた。すると、

 魔導兵器には電気の様なものが流れると、その場で大爆発を起こした。

 

『これで一体!』

 俺は破壊したのを確認すると、急いでもう一体の魔導兵器の方に向かおうとした。だが、

 もう一体の魔導兵器の口にはエネルギーがチャージされており、今にもユリシアに

 放たれようとしていた。

 

『(マズい....!)』

 俺がそう思ってユリシアのいる方に向かおうとしたその時....

 

『ユリシアァァァァ!』

 突然海の向こうから傷無の声が聞こえてきた。そして、現れた傷無はユリシアの前に立って

 絶対領域(ライフセーバー)でユリシアを守ろうとしていた。そして、魔導兵器から炎が放たれた。その炎は、

 俺の盾を風圧で吹き飛ばし、傷無の絶対領域(ライフセーバー)さえも破壊した。そして、傷無とユリシアは

 後方に吹っ飛ばされた。

 

『傷無!』

 俺はすぐに吹っ飛ばされた傷無のもとに向かった。

 

『に、兄ちゃん....』

『このアホ! 無茶が過ぎるぞ!』

『ごめん....それよりも、ユリシアは....?』

『ここよキズナ!』

『そっか....良かった....』

 傷無はユリシアの声を聞くと安心した様な表情になった。

 

『....ユリシア・ファランドール、傷無を頼むぞ』

 俺はユリシアにそう言って、魔導兵器の方に向かった。

 

『ハロ、核はさっきと同じか』

 俺は魔導兵器の前に立ち塞がると、ハロにそう聞いた。だが、ハロの答えは俺にとっては

 嬉しくない事だった。

 

『....カクノハンノウハチガウ! ゲンザイケンサクチュウ! ゲンザイケンサクチュウ!』

『チッ....』

 俺は小さく舌打ちをしながらも、ハロの検索が終わるまで魔導兵器の足止めをしようとした。

 だが、その時....

 

『コウホウデキョダイナチカラヲカンチ!』

 突然、核の検索をしていたハロが俺にそう言ってきた。

 

『巨大な力?』

 俺がそう呟いて背後を見ると、傷無とユリシアがいる場所をピンクと金色の輝きが

 放たれていた。そして、その輝きが収まると、クロスを纏ったユリシアが立っていた。

 

『(まさか....接続改装を?)』

『飛騨 真! そこどいて!』

 俺がそう考えていると、通信からユリシアの叫び声が聞こえてきた。そして次の瞬間、

 ユリシアのクロスの武装が展開して、魔導兵器に向かって無数のレーザーが放たれた。

 

『まずっ....!?』

『キンキュウカイヒ! キンキュウカイヒ!』

 俺はブーストをかけて、その場からすぐに離れた。そして、俺がいた所には無数のレーザーが

 飛び交い、魔導兵器はチリ一つ残らず消滅した。

 

『....どんな威力してんだよ』

 俺は上空から見た島の状況を見てそう呟いた。何故なら、さっきの攻撃で島自体の形が

 変わっていたからだ。

 

『はぁ....とりあえず、任務は完了だな』

 俺は衝突面(エントランス)が消滅した事を確認してそう呟いた。

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