魔装学園HxH 未来を切り開く者   作:アイリエッタ・ゼロス

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帰還後

「コーヒーで良かったか?」

「あぁ。悪いな姉貴」

 無人島から帰還して数時間後、俺は姉貴と司令室にいた。そして、コーヒーを

 受け取ると姉貴は俺の前にある椅子に座った。

 

「まずは、任務ご苦労だったな」

「あぁ」

「そして、ユリシアの事ありがとうな。お前があの時足止めをしたおかげでアイツは

 無事に帰ってこれた」

 そう言うと姉貴は俺に頭を下げてきた。

 

「それは傷無に言ってやってくれ。最終的にアイツが接続改装をしたから無事に

 帰ってこれたようなもんだ。俺はただ、姉貴からの頼みを聞いて動いただけだ」

「....そうか。ま、お前がそう言うならそういう事にしておこう」

 そう言いながら、姉貴は俺の報告書を眺めていた。

 

「お前の身体とガロスの方は大丈夫なのか?」

「身体と機体自体には問題はない。....ただ、シールドとビームサーベルが一つお釈迦になった」

「そうか....とりあえず、お前の身体に異常がないなら良かった」

 姉貴はそう言うと、安心したような表情になった。

 

「そいつはどうも。んじゃ、俺はラボでガロスの整備するから。おやすみ姉貴」

「あぁ。お前もしっかりと休めよ」

 俺は姉貴の言葉を聞くと、司令室から出てラボに向かった。

 

 〜数時間後〜

 

「はぁ、終わった....」

 俺は自分の目の前にある空間ディスプレイを見てそう呟いた。俺の目の前にある

 空間ディスプレイにはガロスの武装であるビームサーベルとシールドが修復中の状態で

 あるという事が示されていた。そして、俺の手元には今回の件の追加の報告書があった。

 

「ハロ、今何時だ」

『ゲンザイ、アサノシチジサンジュップン! アサノシチジサンジュップン!』

「朝かよ....思ったより追加の報告書に時間を食われたな....」

 そう呟きながら俺は近くにあった封筒に報告書を入れてフード付きの上着を羽織った。

 

「ハロ、俺は姉貴のところに行ってくる。お前はしばらく寝てて良いぞ」

『リョウカイ! リョウカイ!』

 そう言うとハロは普段眠っている場所に跳んで行き、羽根と目を閉じて球体に変わった。

 その様子を見て、俺は部屋の鍵を持って部屋から出て姉貴のいる場所に向かった。

 

 〜〜〜〜

 

「(人が多い....)」

 俺は学園に向かう通学路を歩きながらそう思っていた。

 

「(出るタイミング遅らせればよかったな....)」

 そう思っている間にも、俺は学園の前に着いた。

 

「(学園長室は何処だ....)」

 そう思いながら俺は通信用端末を使って学園長室を探した。すると....

 

「飛騨さん....?」

 後ろから声をかけられた。振り向くと、そこには何かのバインダーを持った

 姫川がいた。

 

「姫川....」

「あの、こんな所で何をしてるんですか? それにその封筒は....」

「学園長室をこれで探してるんだよ。昨日の件の報告書を姉貴に渡すためにな」

 そう言いながら俺は端末と封筒を見せた。

 

「そ、そうだったんですか....でしたら、学園長室まで案内しましょうか?」

「....お前がか?」

「い、いけませんか....?」

「....」

「(....本当に、よく似てやがる)」はぁ

 俺は姫川の変に世話を焼くところがあの子と似ていてため息が出た。

 

「な、何でため息つくんですか!」

「深い理由はねぇよ。....まぁいい。案内してくれるってなら素直に案内してもらうか」

「何でちょっと上からなんですか....」

「知るか。それよりも、とっとと案内してくれ。人が集まってる」

 そう言うと、姫川は周りを見た。俺達の周りには、多くの学園の生徒達が

 何とも言えない表情で俺と姫川を見ていた。

 

「そ、そうみたいですね....じゃ、じゃあ私の後ろをついてきてくださいね」

 そう言って、姫川は校舎の方に歩き出した。そして、俺は姫川の後を追って

 学園長室に向かった。

 

 

 

 

 

 

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