転生者はテリウス大陸へと:蒼炎の軌跡外伝!!! ライバルはアイク!?   作:幸福野郎

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困った森の主

「あははは、この森から出たいって?」

「そうなんだよ。主ちゃん」

「うーん、どうしようかなぁ。困った……」

 

 遺跡内部に突如現れた森の主。

 彼女と交渉して、なんとか森を脱出しようとしているガーネフたちだが、あんまり森の主は乗り気でないようだ。

 

「出したいのはやまやまなんだけど……こっちも事情があるんだよね」

「というと?」

「実は、魔法を制御する為のパーツを一部盗まれていてねぇ。それがないと森の結界の解除ができないんだよ」

「なんと」

 

 森の主の言葉によると、森の中にパーツを盗んだ盗賊がいるらしい。

 そいつを捕まえて、パーツを取り戻すことが出来れば、迷ってしまう原因の結界を解いてくれるとか。

 アシュナードはその賊の強さを聞いていたが、どれほどの強さかは分からないらしい。

 

「その賊も、この森で迷っているってことは……」

「見つけるのはそこまで難しくない」

「さっさと終わらせるぞ。……くっくく、ようやく強き者と殺し合えるか?」

 

 ガーネフの槍で森を照らしながら、夜闇の中を進んで行く一行。

 場所の目星はすでについていた。

 

「地面に……明らかに、俺たちのものじゃない足跡があるな」

「大きさからすると大人のもんだこりゃ。ふっふふ、間抜けな盗賊め」

 

 足跡を辿って、森の奥へと向かう。

 すると、なにやら水の音のようなものが聞こえてきた。

 アシュナードを先頭に、三人は音のする方へと誘われる。

 

「……ここは」

 

 先にあった風景は大きな滝が流れ落ちるもの。

 目的の人物は滝の近くで水浴びをしていた。

 ガーネフたちに気づいた様子で、勢いよく振り返る。

 

「きゃああああ!?」

 

「ぎゃああああ!? マカロフぅううううッッ!?」

 

 水浴びをしていた人物は、ピンク色の髪を生やした男性。元々は騎士として活動していたマカロフ。

 半裸の彼の女性チックな反応に、ガーネフは激怒した。

 

「なにが、きゃあああだ!?」

「いやー、お決まりかと思ってさぁ」

「くそ、気色の悪いもん見せやがってっ。この駄目兄貴が!」

「はぁ? いやそりゃおれは駄目人間だけど、どっかで会ったっけ?」

 

 ふざけた態度でマカロフはガーネフたちに近づく。

 上着を着て、飄々とした歩き方で、腰に携えた小さな袋を揺らしながら。

 

「ん? ようサザ~。久しぶりだなぁ。おいっ」

「……あんたは変わりないみたいだな、マカロフ」

「ははは、褒めなさんな。ははは」

 

 アイクと共に戦った間柄ではあるが、そこまで仲が良いわけではなさそうな二人。

 若干、サザはマカロフを呆れた目で見ているようにも思える。

 

「んで? 何か用?」

「実は……かくかくしかじか」

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