転生者はテリウス大陸へと:蒼炎の軌跡外伝!!! ライバルはアイク!?   作:幸福野郎

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迷いの森にさようなら

「わあ、こんなに早く回収してくれるなんて」

「はっはは、俺にかかればこんなもんだよ。惚れたかな?」

「ううん、全然」

 

 遺跡に戻ってきたガーネフたちは、森の主に回収した魔法のパーツを渡した。

 渡したというより元の場所に収めたが正しいかもしれない。

 

「……」

 

 目の前で喜んでいる森の主を注視しているガーネフ。

 その視線は彼女が着ている服に向けられている。

 

(やっぱりワユが着ている服にそっくりだな。何度も見た服だから間違いないッ)

 

「……どこ見てるの? 大将」

「いやいや、なにもなにもっ」

 

 ジト目でガーネフを見る森の主。

 彼の視線はあまりに遠慮がないため、この対応は当然であった。

 彼女は少しガーネフから距離を離し、持ってきてくれたパーツに関する話をする。

 

「あれは魔法のパーツでね、この森の出入り機能を制御するために必要なものなんだよ」

「へえー、てことは……それさえ解除すれば、森から簡単に出られるんだな!」

「まあね。迷い込んだ人がいる場合、わりと直ぐに解除するんだけど……」

 

「?」

「そこのとぼけた顔してるお兄さんが、魔法装置のパーツを盗んじゃうから……」

「ははは、いやあ。綺麗な光を放っていたからついね」

「むぅう……」

 

 マカロフは少女に咎められて苦笑い。

 彼のことを怒る妹のことを思い出しているのかもしれない。

 

「……それじゃあ、完成した魔法装置の力を使って、この森の結界を解除するよ!」

「へへへ、ようやくミカヤに会えるぜ……ッ」

「おい、ミカヤに変な事するなよっ」

 

 にやけまくっているガーネフに不安を抱きまくるサザ。

 マカロフとアシュナードはどちらも微妙な顔。

 

「うーん、おれはどうするかねぇ」

「つまらん。早く強者との死闘を……!」

 

「よっし、結界の解除成功!!」

 

 森の主の陽気そうな声が響いた。

 森の結界が解除されたということは、デインに通じる道が開いたという事。

 ガーネフの保護者面作戦は着実に進行しているように見えた。

 

「なにかお土産とか持ってた方がいいかな……サザ。ミカヤたんの好きなものは?」

「付いてくるの決定なのかよ……はぁ」

 

 サザは面倒なのに絡まれたなと、深くため息を吐いた。

 とはいえ、食糧を恵んでもらったりとかしたので、それなりに感謝はしているのだ。

 会わせるぐらいならいいかとサザは思った。どう見てもへたれで、大それたことはできないだろうし。

 

「さあ、いざ行かん!! デインへ!!」

 

「あ、ちょっと待って!」

「?」

「てい」

「ごふ!?」

 

 いきなり森の主にビンタされたガーネフ。

 なにがなにやら分からない。

 涙目である。

 

「いってらっしゃい大将! 楽しんできてね!」

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