転生者はテリウス大陸へと:蒼炎の軌跡外伝!!! ライバルはアイク!?   作:幸福野郎

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たき火を囲んで食事タイム

「もぐもぐ……」

「……」

 

 夜闇を照らすたき火を囲むように座っている男三人。

 少年二人に屈強過ぎる中年風男一人という、なんとも暑苦しいメンバー。

 少なくともガーネフが思っていた理想と真逆である。

 

「それで……森から出られなくなったとさ」

「呆れた奴だな。本当に知らないで、迷い込むなんて」

「……」

 

 熊肉を食す年下の少年に呆れられてしまい、安いプライドが傷ついたガーネフ。斬られた足には、包帯代わりに破った布が巻き付けられていた。

 聞くところによると、サザの方はベグニオンの駐屯兵から逃走中に、止む無くこの森に来たらしい。

 

「駐屯兵がデインの女の子を苛めてたって? それを止めて……追われたと」

「……ああ」

「なるほどな……きっと可愛い子だったんだろう。それなら分かるぜ」

 

 勝手に親近感が湧いているガーネフに対して、少し渋い顔をするサザ。

 とはいえサザの方に肩入れしているのは本心のようだ。

 ガーネフはベグニオンの駐屯兵に怒りを抱く。

 可愛い女の子を助けるという、男として当然の行為をしたサザが何故に追われなければならないのか?

 

「許せないな……! まったくッ」

「アンタ……」

 

 ほんの少しサザの好感度が上がった。

 当然、完全に感情によって怒りを抱いてるわけではなく、ミカヤと合流する前に少しでも印象を良くしたい打算もあるのだ。

 

「……ともあれ、この森から出ないとな。……しかし出れないっていうね」

「どう進んでも同じ場所に戻ってしまう……厄介だ」

「くそぅ、アシュナード陛下を召喚した代償か!!」

 

 最強戦力のアシュナードをゲットしたのは良いが、とんでもない場所に来てしまった。

 このままではここで飢え死にする可能性もあるかもしれんと、ガーネフ恐怖。

 

「畜生どもを仕留めたのは正解だったか……だが、我は退屈だ」

「ひぃ、わ、わかっていますよッ。閣下!!」

「……」

 

 アシュナードの言葉が自分を脅しているように感じ、悲鳴を漏らすガーネフ。

 今にも反逆するんじゃないかと思ってびくびくしている。

 サザはそんな二人を見て。

 

「本当に、あのアシュナードじゃないのか?」

「顔と名前が似ている別人。前にそれで嫌な思い出あるんだから、触れないでくれよサザ」

「そうか……すまん」

 

 疑惑はあるが、自分の目で本人の死を確認しただけあって、それなりに納得はしたサザ。

 あの脅威が生きているという事実を信じたくないだけかもしれない。

 

「……腹も膨れたし、動き出そう」

「動き出すって言ったって、出る方法がなぁ」

「心当たりがなくもない。付いてきてくれ」

 

 サザの言葉に従い、ガーネフたちは森を突き進む。

 同じ場所に戻って来るとは言っても、ある程度は移動可能な領域があるのだ。

 

「――ここだ」

 

◆広がる風景は、歴史を感じさせる遺跡……◆

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