超次元ゲイムネプテューヌmk2 ~黒球に転生した者~ 作:legends
ユニがパーティから抜け、再び四人となったシャドー達はラステイションに戻ってきて、クエスト達成の報告をした。
ネプギアは暗いままだったがシャドーが「またきっと会えるさ」と励まし少し元気になった。
その後、ラステイションのゲイムキャラの情報を探すため、聞き込みするが分からず仕舞いでいた。
「……全然見つからないですね、ゲイムキャラさん」
「これだけ聞いてもダメって事は、街の人は誰も知らないんでしょうか?」
「そうね……仕方ない。教祖の所に聞きに行ってみましょうか」
ネプギアが諦めかけていた時にアイエフが溜め息を吐きながらそう言う。
「教祖……あ、そうですよね。ラステイションにもいーすんさんみたいに、教祖がいるんですよね」
「あいちゃん、気づいてたなら、何でもっと早く言ってくれないですか?」
アイエフは再び溜め息を吐く。
「今仕方ないって言ったでしょ……あんまいい評判聞かないのよね。ここの教祖」
「え? そうなのか?」
シャドーが疑問に思って問い、ネプギアとコンパも同じく疑問符を浮かべている。
「ええ、そうよ。まあ、行ってみれば分かるわよ」
アイエフがそう言った後、シャドー達はラステイションの教会にいくのであった。
―――☆―――
俺達がラステイション内を歩いていると、プラネテューヌの教会のような大きな建物に着いた。
「……失礼します」
アイエフが緊張気味に言う。
「おじゃまします~」
続けてコンパがのほほんとした感じで言い、中に入ってみるとプラネテューヌの教会と同じで広く、ガランとしていた。
しばらく歩いているとまるで待っていたかのように、銀色の髪をした男っぽい人が立っていた。
「ようこそ、ラステイションの教会へ。僕がこの国の教祖、神宮寺ケイだ。僕に直々に話があるそうだね。プラネテューヌのアイエフさんにコンパさん」
「え? 私達の事知ってるですか?」
コンパが驚く。
「情報収集はビジネスの基本だからね。あなた方がこの国に来てからの動向は一通り抑えさせてもらっているよ」
少しドヤ顔してそう言う。しかし、ビジネスか。こう聞くと良いイメージが湧かないが……。
「もちろん、シャドーカービィさん、あなたの事もね」
……マジですかい。まさか俺の事まで知られてるとは思わなかった。ビジネスすげえわ(引き気味)。
「……噂通りの奴みたいね」
なるほど。今の事といい、監視の如く動向を知っているもんだから嫌われ者ぽかったのか。
「あの、私達、古のゲイムキャラを探しているんです。ケイさんは何かご存じないですか?」
ネプギアが聞くと、ケイは考える動作をする。
「知らなくも無いけれど……さて、今この時、僕の持つ情報にはどれほどの価値があるのかな」
お前は何を言ってるんだ? 価値だと?
「……価値?」
ネプギアもどういう事かと思う。
「そう。その価値に見合うだけのモノを貰わなければ、ビジネスは成立しない」
「私達、そんなにお金持ってないですよ?」
「ご心配なく。金銭には不自由していないからね。だからあなた方には、労働力を提供して頂きたいと思っている」
「具体的には?」
アイエフが問う。
「今、この国ではあるモノの開発の途中でね。それに必要な材料を取ってきて欲しいんだ。聞いた事くらいはあるかな。宝玉と血晶と呼ばれる物なんだけど……」
普通では聞いた事もない物だ。俺は何か思い当たる節があるが。
しかしその事を聞いたアイエフが驚きの表情を浮かべる。
「なっ!? それって……両方とも超レア物素材じゃない!?」
やっぱり思い当たる節が……。
「そんなに珍しい物なのか?」
俺は敢えて聞いてみる。
「希少価値が高過ぎて、まず市場には出回らない代物よ。どこで採れるか分かった物じゃない……いくら何でも条件がキツ過ぎるわ!」
「そう思うなら、この話は無かった事に。僕が情報の価値を見誤ったというだけだ」
当たり前のように言うケイだが、何か勝ち誇った様なドヤ顔がムカつくな。
俗に言う取引商売みたいな感じをしやがっている。
「く……足元を見て……」
悔しがるアイエフ。
「分かりました。探してきます。それを持ってくれば、ゲイムキャラの事を教えてくれるんですね?」
ネプギアがそう言うと、ケイが少し神妙な顔付きになった。
「それともう一つ。三年前……そして最近、ギョウカイ墓場で起こった事を教えて欲しい」
「私達がギョウカイ墓場へ行った事も知ってるですか!?」
コンパが驚きの声を上げる。
「知っていた訳じゃないけど、この程度は憶測でね。何せ生きた証拠であるネプギアさんが目の前にいるんだから」
……ほう、全員知ってた訳か。
「ネプギアの事も最初から分かっていたみたいね」
「そのようだな」
「……で、ノワールは無事なのかい? 何故ネプギアさんだけがこの場に?」
ノワール……ラスティションの女神の事だな。女神が捕らわれているから教祖は心配するのは当然の事だろう。
それよりも……今、この情報を提供させるつもりか?
「ノワールさんなら、お姉ちゃん達と一緒に……」
「おーっと! ビジネスの基本はギブ・アンド・テイクでしょ」
ネプギアが言いかけたところでアイエフが遮るように言う。ある意味ナイスだな。
「先にこっちの情報だけもらおうっていうのは、マナー違反じゃないかしら?」
「そうだな、確かに不公平だ。俺達にレア素材を取らせようとさせていたり、女神の情報を先に提供してもそっちだけが得する事になる。こっちには何のメリットもないじゃねえか」
俺はアイエフの言葉に付け足す。このまま俺達が口を挟まずにネプギアが話していたら、タダ提供になってるとこだった。
「む……これは失礼。それでは先に、二つの材料の調達をお願いしよう。その後に、互いの情報を交換するという事で」
ケイは軽く謝罪した。これで平等だな。
「はい。それじゃ、失礼します」
ネプギアが言い、俺達は教会を後にした。
―――☆―――
「やっぱり腹の立つ奴だったわね。ま、最後にシャドーと一矢報いてやったけど」
教会から出た直後、アイエフが額に怒りマークを浮かべながらそう言った。
「全く持って同感だ。あのドヤ顔が……」
かく言う俺も同じ状態だった。あの勝ち誇ったみたいなドヤ顔には流石にちょっとムカついた。
「あいちゃん、シャドーさん、カッコよかったですー」
正直に言っただけなんだけどね。
「探すのは宝玉と血晶ですよね。アイエフさん、カービィさん。何か心当たりとかはありませんか?」
「あったら苦労しないわよ。どこかのモンスターが落とすって噂は聞いた事はあるけど……」
「ドロップすんのはリ○レウs……いや、何でもない。俺も無いな」
危ない危ない、つい空の王者(笑)のモンスターの名前を出すところだった。
「じゃあ、手当たり次第モンスターを倒し回ってみるですか?」
「気が遠くなるような話だけど……それしか手がないかしらね……」
「仕方がない……細かい情報が無いし、根気よく探すしかないか。それじゃあ、とりあえずしらみつぶしにテキトーな場所行ってみようぜ?」
「そうね」
「はい!」
「はいです!」
そう考えつつ、俺含めた四人はダンジョンへ向かう事にした。
私情が忙しくなりそうな予感……。