超次元ゲイムネプテューヌmk2 ~黒球に転生した者~ 作:legends
後、後書きは必ずご覧下さい。
シャドー達はケイに頼まれた素材を探すため、"ゾーンオブエンドレス"に来ていた。辺りが大きなデーターサーバーのような空間だった。
そこでシャドー達は片っ端からモンスターを倒していた。
ちなみに今、シャドーは刃の付いた黄色い帽子を被っている、コピー能力の『カッター』に変身していた。
「とどめだ! 撫で斬りカッター!」
シャドーが高く飛び上がり、カッターを構えて落下しながら敵を両断し、消滅した。
「ふう……ある程度のモンスターは倒したな。けど……」
「全然見つからないですね……」
そう、倒しても落とすのは普通の素材しかない。だから目的の物は未だに見つかっていない。
「まあ、そんな簡単に見つかる物なら、わざわざ頼んだりしないでしょうしね」
「やっぱり、手当たり次第じゃ無理なんでしょうか……」
「おのれ物欲センサー」
シャドーはこんな時にも邪魔するのかと歯がゆく思い、皆もがっかりする。
『はあー……』
全員が溜め息を吐いていた、その時。
「どうしたんだい? ずいぶん落ち込んでるみたいだけど」
見ると赤いショートカットの髪に少し露出度が高い服を着ていて、バイオリンケースを持っていた女性がシャドー達の前に立っていた。
「はい? えっと……どちら様ですか?」
ネプギアが目の前の女性に訊ねてみる。
「ああ、失礼。あたしはファルコム。しがない冒険家さ。ついでに言うと、困っている人を見るとつい首を突っ込みたくなるお節介でもあるんだ」
ファルコムと名乗る女性が軽く自己紹介をしてくれた。
「冒険家さんですか……冒険家さんなら、何かご存じかもしれないです!」
「そうね、どうせアテも無いんだし、ダメ元で聞いてみましょうか」
シャドーの考えはコンパとアイエフも同様だったらしい。彼はファルコムに聞いてみた。
「俺達は宝玉と血晶って言う素材を探しているんだ。だが全然見つからなくてな……何か心当たりないか?」
「(この子変わった体しているね……)宝玉と血晶、か……ふむ。血晶は聞き覚え無いけど、宝玉ならこの辺りを探しても無駄じゃないかな」
ファルコムがシャドーの体を考えた事は誰も分からない。
「え? そうなのか?」
「うん。あれはプラネテューヌの、確か……バーチャフォレストに棲むモンスターが落とすはずだよ」
「本当に知ってた!?」
「そのようだな。今んところは宝玉だけだが」
ダメ元だったが、本当に知っていた事にアイエフは驚き、シャドーが付け足す。
「出来れば案内してあげたいんだけど、あいにく旅の目的地が逆方向でさ。申し訳ないけど……」
苦笑しながら言う。
「いえ、情報を頂けただけで十分です!」
「そうそう。ありがたい事にな」
そうシャドーとネプギアが言うとファルコムは笑顔になる。
「良かった。元気になってくれたみたいだね。それじゃ、あたしはここで失礼するよ。……またどこかで会えるといいね」
そう言ってファルコムはこの場から去って行った。
「ありがとうございましたー」
「したー」
コンパとシャドーは礼をする。……シャドーのは軽くだったが。
「まさかプラネテューヌだったとはね。完全に盲点だったわ」
「急いで行ってみましょう。大分時間を使ってしまいましたし」
「そうだな。ゲイムキャラの情報も早くもらわないと」
そうして、シャドー達はプラネテューヌに向かう事にした。
「そーかそーか、プラネテューヌに戻んのか。へへへっ……。覚悟しておけよぉ。我々マジェコンヌが対女神用とアイツに作り上げた秘密兵器……次こそテメエ等の最期だ!」
……隠れていた下っ端が何やら企んでいた。
―――☆―――
バーチャフォレストの最深部に着いた俺達は宝玉を落としそうなモンスターを探し、ある程度探索していると奥の方で大きいモンスターを発見した。
「あ、あのモンスターじゃないですか?」
そいつはびっしりと茶色い鱗で、巨大なドラゴンだった。
「ようやく見つけたわね。三人とも、絶対逃がすんじゃないわよ!」
アイエフの掛け声により、戦う体勢を取る。
「それにしてもでかい竜だな。こいつは初めて見るがなんてモンスターなんだ?」
「あれはエンシェントドラゴンよ。危険種とも呼ばれているわ。並のモンスターと違って強さはケタ違いよ。気を付けて!」
こいつが危険種……か。実はどのくらいの強さがあるのか確かめてみたかったんだよな。
「なるほど。よし、んじゃさっさと倒すか! コピー能力―――『ビーム』!」
道化師のような派手な帽子を被り、手にはステッキを持っていた。ビームカービィに変身した。
「行くわよ!」
アイエフが駆け出し、カタールで数回切り付ける。大したダメージにはなってないが先制攻撃としてはいい。
その後にエンシェントドラゴンは長い爪でアイエフを切り裂こうとするが―――そうはさせない。
「させません! フォーミュラーエッジ!」
エンシェントドラゴンの後ろからネプギアが来て、ビームソードで数回切り付ける。それに一瞬だけだが怯み、アイエフへの攻撃は中断される。
それを機にコンパが奴の足に大きな注射器でぶっ刺した。……実際だったらかなり痛いだろうな。
と、考えている俺だが何もしない訳にもいかないので、コンパが攻撃したと同時に走りだす。
俺に気づいたのか、奴は俺を長い爪で横に切ろうとするが、飛び上がって避け、体を斜めに傾ける。
「ビームマシンガン!」
ステッキの先端から発射されたビームのシャワーを連続で浴びせる。
『グオオオオオオオ!!!?』
無数のビーム攻撃を喰らい怯むエンシェントドラゴン。体に傷を付けていく様子を見て、ネプギアとアイエフも連続で攻撃を仕掛ける。
「フォーミュラーエッジ!」
「ソウルズコンビネーション!」
二人の斬撃を喰らった奴だが、体勢を直し、突進してくる。
アイエフ、ネプギア、コンパはとっさの事ながら攻撃をギリで避けるが、俺は判断が遅れたのか喰らってしまう。
「ぐわっ!!」
突進を喰らったシャドーは空中に舞いあがり、コテンと地面に落ちる。
カービィは余程の勢いがない限りは地面に叩きつけられないため、そのダメージはないに等しいが、それでも突進のダメージは喰らってしまった。
それを見たネプギアがこっちに駆け寄ってくる。
「大丈夫ですか!? カービィさん!」
「いてて……何とか大丈夫……。しかしあの野郎、突進なんてしやがって……」
俺は少し怒っている。突然の行動をした事と痛みを負わせた事で。
見ると奴は再び俺に突進をしようとしている。
「またか……ネプギア、ちょっと離れててくれ」
「えっ、カービィさん?」
「奴の動きを封じる。コピー能力―――『アイス』」
俺は即座にコピー能力を変え、クリスタル状の氷が生えた冠を付ける。
見るとエンシェントドラゴンが俺に向かって突進していた。それを見て俺はスウゥと息を吸い込んだ。
「こちこち吐息!」
エンシェントドラゴンの下半身に向けて氷の吐息を吐いた。すると奴の体力が少なかったのか奴の足が簡単に凍り、動けなくなった。
「フフフ、これでお前も動けないだろ……」
「でもシャドー、これじゃ私達も攻撃できないわよ!」
アイエフがこっちに来て言う。凍っている足に攻撃しても、ダメージが入らないっていう事だろう。でも、それは俺の想定内。
「わかってる。でもここは俺にやらせてくれ」
俺がそう言って頼む。渋々ながらも彼女は溜め息を吐いた。
「はぁ……まあいいわ。それでどうするのよ」
了承してくれたようだ。
「こうするんだ。コピー能力―――『ファイア』」
俺は再びコピー能力を変え、燃え盛る炎の冠を被る。
そして、身動きとれないエンシェントドラゴンに視線を向ける。
「さて、覚悟はいいな? いくぞ! バーニング……アターーーック!!」
その瞬間、俺が火の玉になって、エンシェントドラゴンに突っ込んで行く。
動けないため、顔面に直撃。ドラゴンの顔が燃える。攻撃した勢いにより、跳ね返って空中に浮かぶ。
『グオオオオオオオォォォォォ!!!』
ドラゴンが叫び声を上げる。だが、攻撃の手は止めない。
「火だるまスピン!!」
ついで、止めとして俺が火だるまになり、ドラゴンの胴体に突っ込む。そこに直撃した瞬間、上下に転がるように動いた。
すると、瞬く間にエンシェントドラゴンの体は文字通り“火だるま”になり、炎上してるうちに耐え切れなくなったであろう奴は消滅した。
―――☆―――
「んー……すっきりした。終わった終わった。ってお前らどうした?」
「「「…………」」」
見ると三人がぼーっとしていた。
「なかなかえげつない事するわね……」
「「はい(です)……」」
俺はスルーする。正直少し腹立ってたし、憂さ晴らしにはなった。
「それより目的の物はっと……ん? これじゃないか?」
見るとエンシェントドラゴンが居たところに金色に光る宝石が落ちていたので、それを拾い上げる。
「落とした! これだわ!」
「これが宝玉ですか? よかったー、やっと一つ目です!」
「後は血晶だけですね。早く探して、ケイさんに届けないと……」
確かにあんまりボヤボヤしてられないしな。と、踵を返した。
「そいつぁ無理だな……何故ならテメエ等はここでくたばる事になるんだからよぉ!」
……だが。
聞きたくない声を聞いてしまった俺達は、
そいつのせいで時間をさらに費やす事になった。
戦闘シーン最後の方はカービィのアニメを参考にしました。
私情が本格的に忙しくなりそうなので、活動報告欄に今後の事を乗せときます。よろしければ見てください。